岩下尚史 遺言の公正証書に「葬儀委員長は安住紳一郎」と記載した話

岩下尚史 遺言の公正証書に「葬儀委員長は安住紳一郎」と記載した話 安住紳一郎の日曜天国

岩下尚史さんが2024年1月7日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で自身の遺言公正証書に「葬儀委員長は安住紳一郎」と記載してあることを明かし、安住さんにあれこれと葬儀の段取りを指示していました。

(安住紳一郎)そうだ、後見人ができたっていうのは?

(岩下尚史)後見人が今、相続人になりましてね。ちょうどね、1年前かな?

(安住紳一郎)前に来た時もね、そんなお話をされてましたね。しっかりした後継者ができたんだって。

(岩下尚史)そう。30になったばっかりの夫婦もんですけどね。堅い商売についているんですよ。それで、なんて言いますかね? 気は弱そうなんだけども、正直そうなのでね。私をちゃんと……もう老後どころか、老境ですからね。で、難病指定ですからね。いつ病院に入っても、それから死んじゃっても、なんでもかんでも。「これだけの用事をしてくれるかね?」って言ったら「いたします」って言いますのでね。それで、遺言書に全部書いて。それで公正証書にして。

(安住紳一郎)ああ、そんなにしっかり?

(岩下尚史)もうだから、なんにも心配がない。

(安住紳一郎)で、いろいろ書いた本の権利とか、そういうものも?

(岩下尚史)とか、あと一番大事なのは「どこの病院に入れてくれ」とか。あと、葬式。「このお寺で葬式をしてくれ」とか。あと「安住紳一郎様が葬儀委員長をなさってくださるって約束してくださったんだから、私が死んだらすぐ『日曜天国』に連絡するように」とまで書いてます。

(安住紳一郎)ああ、そこまで書いている?

「私が死んだらすぐ『日曜天国』に連絡するように」

(岩下尚史)書いてます。全部。で、愛犬・綱切丸の養育費をつけてね。いつも預かってくださる奥様にお預けしようと。もう全部。で、母は何もわかんなくなって、熊本で老人ホームに入ってますから。「仕送りはこれだけ、毎月してくれ」って。少々、私も残しますのでね。その心配はないと。で、それはもう全部書いて。だからもう私、なんにもこの先、心配することがないんですよ。それで幸せなの。

(安住紳一郎)へー! そういう心境に至るもんですかね。

(岩下尚史)あんたたちもね、人間いつ、どうなるかわかんないから。早く遺言書を作っておいた方がいいですよ。そうするとね、皆さん老後の不安とか何とかおっしゃるけどね。なくなる。

(安住紳一郎)まあ、そうですね。悩んでる時間があるんだったら、先に全部解決して。その分、軽い気持ちで過ごしましょうっていう。

(岩下尚史)そう。それが決まれば、あとはもうくよくよしないで過ごすっていう。もう腹が決まりますよ。

(安住紳一郎)説得力ありますよね。

(中澤有美子)本当にそうですね。

(安住紳一郎)あとは本当に、公正証書に葬儀委員長の話が書かれてるっていうのはびっくりしました。

(岩下尚史)あら。なんでびっくりするんですか?

(安住紳一郎)ええっ?

(岩下尚史)「ええっ?」じゃなくて。こんな公共放送でみんなの前で言って。それでしなかったあんた、大変ですよ?

(安住紳一郎)わかります。喪主はその相続人の方がやるんですよね?

(岩下尚史)もちろん。

(安住紳一郎)そうですよね。で、私は葬儀委員長ですもんね?

(岩下尚史)そう。だから表に立つのはあなたですよ。

(安住紳一郎)葬儀委員長と喪主の違いって、どうなんですか?

(岩下尚史)喪主はただ、私の遺言書に書いてある通りの……もう戒名まで書いてありますから。

(安住紳一郎)戒名までもらってるんですか?

(岩下尚史)うん。ものすごいいい戒名なの。「雪月花」が織り込んであるから。それで九文字のね、立派な戒名で。それもちゃんと値段を聞きましてね。お寺さんに。その分もちゃんと確保してあるんですよ。あと墓石もね、こういう形のあれでって。それこそ墓も回って。「これがいい」っていうので。

(安住紳一郎)墓地ももう決めているんですか?

(岩下尚史)決めてるの。もう全部決めている。喪主はそれをただ粛々と、私のあれに従ってやるんですけども。あとはもう、お客様のことから、当日の式次第までなさるのは葬儀委員長ですよ。

(安住紳一郎)やるんですね。わかりました。

(岩下尚史)安住さんが葬儀委員長なら、どんなお客だって断れずに来るじゃないですか。「岩下が死んだからって、行くことはねえな」って思っていても「ああ、安住さんから来たら行かなきゃな」っていう方が続々といらっしゃる!

(安住紳一郎)それはいわゆる、お葬式の幹事みたいなことですよね?

(岩下尚史)そうです、そうです。できれば法事もやってもらいたいんですけどね。

(安住紳一郎)法事もですか?

できれば法事もやってもらいたい

(岩下尚史)新橋から三重子ちゃんっていう芸者衆を呼んでね、ちょっと追善の踊りでも踊らせてほしいんですよ。

(安住紳一郎)追善の踊り? それは何回忌の時にやるんですか?

(岩下尚史)三回忌。その次もずっと、あなたが生きている間はずっとやってくださいよ。

(安住紳一郎)生きている間、ずっと。新橋の芸者の三重子ちゃんを呼べばいいんですね?

(岩下尚史)それで新喜楽さんとか金田中さんからお膳を出してもらって。それもあなた、金田中さんはよくご存知だから、それでやってください。

(安住紳一郎)わかりました。新橋の料亭。

(岩下尚史)お願いしますよ。

(安住紳一郎)お金は?

(岩下尚史)お金は残してあるから。で、私が思わぬ長生きをしてなくなったら、あなたのポケットマネーから出して?(笑)。うちの相続人は普通の勤め人だから、そんな金は持ってないの(笑)。

(安住紳一郎)笑っているけど(笑)。この話、ラジオで去年したら結構、結構いろんな人から「安住さん、葬儀委員長やるんですね」なんて。結構真剣なトーンでいろいろ聞かれて。

(岩下尚史)だって私ね、田舎の隅々まで講演会に行くでしょう? すると来ているおばさんたちに言われるもの。「先生、よかったですね。安住さんが引き受けてくれて」って言うんですよ。九州までこの番組って放送してるの?

(安住紳一郎)放送はしていないですよ。たぶんネットで後で聞いてるんだと思いますけど。

(岩下尚史)そうでしょう? ええとね、宮崎に行った時もそうで。長崎た時にそう言っていて。祝福されて。「これで安心して死ねますね」なんて言われちゃって。

(安住紳一郎)あと、本当にちょっといやらしい言い方ですけど。その葬儀委員長っていうのがやっぱり何か、これからもしかすると、いろんなビジネスの匂いすらするっていうか。その、事前にやっぱりあれですよね。比較的社交性の高い、顔の広い人にお願いしておくと、自分のお葬式がたぶん、どっちらけにならないっていう。

(岩下尚史)華やかになる。豪華になる。箔が付く。だから、私のだけにしといてくださいよ。

(安住紳一郎)いやいやいや……。

(岩下尚史)「いやいや」じゃないよ? 他のやつのなんか、そんなのお断りですよ。

(安住紳一郎)自分の話じゃないけど、結構、ライフスタイルが憧れてるとか、かっこいいとされてる人が「一口いくらで葬儀委員長をやります」って言ったら結構、人気が出るんじゃないかなと。

葬儀委員長ビジネスが流行る?

(岩下尚史)あると思う。で、ほら。「お葬式、いらない」とか。「あとは粉にして海にまいてくれ」とか言う人、いるじゃないですか。変わった人。私はもうね、生きてる間がしょぼくれてたからね、葬式とね、あとはもう豪華絢爛にしたいんですよ! だからもう遺影も撮ってある。

(中澤有美子)そうですか!

(安住紳一郎)もうお葬式が自分の一世一代のステージだと。

(岩下尚史)下村一喜先生に撮っていただいたんで。三色ありますからね。洋服を着たのと、着物着たのと。あともうひとつはね、モノクロでね。梅蘭芳みたいなポーズで撮っているのがあって。「この3枚はもうご自由にお使いください」って言われてるんですよ。

(安住紳一郎)3枚から選ぶ?

(岩下尚史)だから葬儀委員長が選んで。3枚全部、祭壇に掲げてもいいし。祭壇のデザインもあなた、やってください。

(安住紳一郎)遺影を3枚掲げたら、おかしいよ。合わせ鏡みたいになっちゃいません?

(岩下尚史)いいじゃないですか。なにしろね、派手でないと。お弔いは。地味なの嫌よ。あの白い胡蝶蘭は嫌よ。なんかもっとこう、パッとした花がいいの! もっと同じ蘭ならカトレアかなんかでパーッとね。

(中澤有美子)色みがあった方が。

(岩下尚史)で、音楽もあなたが選んでください。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。ハコちゃんの音楽の趣味って何だろう?

(岩下尚史)幅広いからね。歌謡曲から、クラシックから、日本の浄瑠璃までいろいろですから。お願いします。

(安住紳一郎)そうですね。

(岩下尚史)あとね、弔事。弔事の人選も葬儀委員長におまかせする。だから私が見も知らないようなスターも出してください(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「私が見も知らないスター」に来てもらうんですか?

見も知らないスターに弔事を読んでほしい

(岩下尚史)会ったこともないような人に。あなたが原稿を書いて渡して読んでくれてもらってくださいよ。

(安住紳一郎)そんな縁もゆかりもない人に弔辞を読んでもらって嬉しいんですか?

(岩下尚史)うん。そりゃあ、その人が著名な人なら嬉しいよ。だからあなたの顔で呼んで。1人3分ぐらいで数をダーッと並べるんだね。もう(笑)。

(安住紳一郎)嘘くさい、なんかあれでしょう? インチキ臭いお店の開店祝いみたいな。

(岩下尚史)そうそうそう! なんでもいいの。

(安住紳一郎)全く知らない人からの開店祝いみたいな。

(岩下尚史)開店祝いの花だって大抵、そういうの多いと思うよ。なんか本人に確認を取らずに有名人の名前を出してるのって、多いと思いますよ。

(安住紳一郎)そんな? そんなにインチキ臭い人生だったの、ハコちゃん?

(岩下尚史)いや、今があまり実直すぎて、しょぼくれてるからさ。死んだぐらい、死に花を咲かせて派手に死にたいわ。綺麗な嘘の中で。

(中澤有美子)すごい華やかですのに。

<書き起こしおわり>

岩下尚史 安住紳一郎の結婚で生じた不安を語る
岩下尚史さんが2024年1月7日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で安住紳一郎さんの結婚を報道で知り、不安になったことを話していました。
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