DJ松永 タマイコウスケ『良く死のう』を語る

R-指定 タマイコウスケ『G.O.T.O.』を語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

DJ松永さんが2022年2月15日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でタマイコウスケ『良く死のう』について話していました。

(DJ松永)ここで1曲、聞いてほしいんですけど。Rさん、先週たまこぅのアルバムを紹介して1曲、かけたじゃないですか。で、あれから聞いたのよ。たまこぅのアルバム、めちゃいいな。

(R-指定)めっちゃいいのよ。『G.O.T.O.』っていうね。

(DJ松永)めちゃいい。あいつ、すげえなって思ったんだよね。それで結構なんか……すごい俺が今、考えていることに近いなとか思う曲が結構いっぱいあってさ。その中でも一番リンクした曲があったからかけようと思うんですけども。タマイコウスケで『良く死のう』。

タマイコウスケ『良く死のう』

(DJ松永)お送りしたのはタマイコウスケで『良く死のう』でした。『良く死のう』……いや、なんかね、いろいろ仕事としてさ、なんか思った以上の結果も出させていただいて。もう、ありがたいなと思う限りでさ。なんだろう? 去年かな。特にほしいものがなくなった時に俺、急にバーッとバッド入って落ちた瞬間がすごいあったんだけどさ。なんか、どんなに自分がDJがうまくなったって、どんなにお金があって、地位や名声・名誉があったとしても、たとえばなんか……ふと歩いている時に思ったんだよね。

その時、ゴミをちょっとポイ捨てしたりとかさ、お店で態度が悪かったりとか、人の人に対して、人を傷つけるようなことをする人としてフィックスで死んでしまうのって、すごい嫌だなとか思ったんだよね。めちゃめちゃ結果残して、めちゃめちゃ偉人だと思われてるのに……でも、ちゃんと人間としていい人間で。なんて言ったらいいんだろう? 別に俺、なんにも悟ってないしさ、クソ青二才だから別になんか偉そうなことも何もにも言えないんだけど。なんか……人間としてちゃんと完成に近付けるように頑張った上で死ねるようにならないと恥ずかしいなとか思って。

なんか地位、名声、名誉があって、めっちゃDJは上手いけど。でも、人間としてどうなの?っていう状況がその人のフィックスっていうのはなんか俺、すげえ虚しいなとか思って。結構、そのことを考えることがすごい多かったから。なんか、「ああ、俺がこの間、考えていたことを歌ってくれている人がいた」って思って。で、たまこぅの3バース目で「今際の際 誰がベッドに駆けつけてくれる?」みたいなラインがあったけども。なんか、それも考える時があって。なぜかはわからないけど。

(R-指定)うんうん。

「今際の際 誰がベッドに駆けつけてくれる?」

(DJ松永)なんで俺がそれを考えたのかもあんまりよくわかんないけど。自分が死ぬ間際とか、大病を患った時。あと葬式とかのタイミングで、なんか今まで自分がしてきたこととかが返ってくるんだろうなとか思ったりしたんだよね。なんかその時にどれぐらいの人が悲しんでくれるかな、とか。どれぐらいの人が駆けつけてくれるだろうかな、みたいなことで、その人がどんなにすごいことを成し遂げようが、地位や名誉があろうが、なんか……うん。

なんか人間として、そもそものなんかもっと根本の、人としてどうだったか、みたいなものの方がデカいんだろうなあって思うことがあったんですよね。だから結構、なんかたまこぅのアルバムって全編を通して「ああ、わかる、わかる」みたいなことが多かったからさ。なんか、あいつに久々に会いたくなったね。ただ、あいつは今、携帯ないんでしょう?

(R-指定)そう。

(DJ松永)どうなってるんだよ、あいつ。マジで(笑)。

(R-指定)だからあいつとは……あいつ、パソコンは持っているから。それで俺と連絡を取ったりしているぐらい。

(DJ松永)まあ、会える時が来たら、そのタイミングで会うっていう感じでいいのかもしれないな。

(R-指定)そんぐらいでいいと思うよ。

<書き起こしおわり>

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