木村拓哉とCreepy Nutsの悩み相談「緊張で実力が発揮できません」(16歳・女性)

木村拓哉 Creepy Nutsに「木村」発言を確認する TOKYO FM

Creepy Nutsのお二人が2020年11月22日放送のTOKYO FM『木村拓哉のFlow』に出演。木村拓哉さんと16歳男性リスナーから寄せられた「テニスの試合で緊張してしまい、実力が発揮できません」というお悩みに回答していました。

(木村拓哉)続いてはこんな相談メッセージが来ております。茨城の「ちい」。16歳、女性の方。ありがとうございます。「キャプテン、こんにちBANG! 突然ですが、相談です。私は今、高校2年生で軟式テニス部に所属してるですが、大会の時にとても緊張していつも通りのプレーができず、格下相手に負けてしまいます。キャプテンは勝負時に緊張したら自分とどのように向き合ってますか?」っていうメールなんですけど。

(DJ松永)ああー。

(木村拓哉)僕ね、今このちいちゃんのメールを読んでいて、1個だけ……ここだけはちょっと直してほしいなと思ったのは、その「緊張していつも通りのプレーができない」っていうのは「なるほど」って思うんですけど。ただ、「格下相手に負けてしまう」っていうのが、これはまず相手を「格下だ」という風に見定めて試合をしているちいちゃん。「それは勝てねえよ」って思うんですよね。

(DJ松永)本当、そうですね。そこかもしれないですね。

(木村拓哉)なんかこう、自分で試合をしてくれる相手に対しては「格下」っていうな言葉は絶対に使わないようにしてほしいなって。

(DJ松永)そうですね。

相手を「格下だ」と思うマインドでは勝てない

(R-指定)たしかに僕、若い時……まあ10代ぐらいの時にMCバトルに出てる時に、めっちゃ自分がうまいと思ってたから。それこそ。「全員倒したる!」みたいな。なんかもう殺気立ってたんですよ。だから「ああ、こいつは自分よりも下手やから、絶対に倒す!」みたいな感じでやってた時は結局、大阪大会は突破できたっすけど、全国で1回戦で負けるとか。最後まで行けないですね。やっぱりそのマインドじゃあ。

(木村拓哉)その、要は全国でビヨーン!って。「あれ? 俺、全国に行ったな」っていう時ってどういう状況でやってたの?

(R-指定)その時はホンマに自分の心持ちが変わった時で。なんか先輩に「今年の全国大会、どう?」って聞かれた時に、その時が3年目やったんですよね。で、その前が2回連続1回戦で負けたっていう中での3年目。自分的には何か「まあ、いつも通りやるっすね。俺のいつも通りの感じで」って言ったら先輩が「お前、それいつも言ってるで。『全国の一番てっぺんとって盛り上げたる!』ぐらい言っとるけど、お客さんに向けてもっと前向きな気持ちでやらなアカンと思うで」みたいなことを言われて。自分の中ですごいそれが発見というか。

それまではホンマに、それこそ格下じゃないけど。相手をグワーッと下にすることだけを考えてたんですけど。やっぱりMCバトルというものの性質上でも。でも、どっちかというと自分のスキルを見せつつも、お客さんにもしっかりとエンターテインメントとして……相手をけなすにしても、ちゃんとおいしくというか、ちゃんと相手もバン!って返してこれるようなこう言い方で言わなアカンし。かつ、お客さんもちゃんと盛り上げなアカンみたいな。ただ、嫌なことを言うだけじゃアカンねんやって感じで意識が変わって。

それでむしろ、「いいや、優勝とかは。1戦1戦、勝とう。なぜなら、よう考えたら全員が強敵やし。全員に負ける可能性あるし。だってこの人、こういうところ、あるやろう?」みたいな。逆に俺はそこから、相手を……どんな相手でも恐れるようになりましたね。「負ける可能性が絶対にある」みたいに考えてから、もっと何か自分的には強くなった気がしますね。

先輩に言われて意識が変わった

(木村拓哉)なんか今のお話にもあったけど。その先輩の話で。「エンターテインメント」っていう言葉が今、出てきたけど。やっぱりだからその、結果やる方も見る方も、「エンターテインメント」っていうところに行った暁には……プレイヤーもお客さんも楽しんでないと。そこになってないですもんね。うん。義務になっているというか。

だから、緊張すらも……「うわっ、ヤベえ。超緊張してる!」っていうスイッチをちょっと変えてあげるだけで。楽しむっていう。もちろん、試合も楽しむ。それでまあ、結果は自ずとついてくるんじゃないかなとは思ったんですけど。うん。まあ、でもね。実際に世界取った男だったり、日本一を取った男が言ってくれる言葉なので、みんなにはちゃんと分かりやすく届いたんじゃないかなと思いますけども。

<書き起こしおわり>

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