東野幸治さんが2022年1月28日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で永野さんからおすすめされた映画『カセットテープ・ダイアリーズ』を見た話をしていました。
宇多丸くんのラジオで語った、イギリスのパキスタン移民の青年がブルース・スプリングスティーンの歌によって自分を表現することに目覚めた実話映画Blided By The Lightは邦題『カセットテープ・ダイアリーズ』で4月17日に日本公開されます。 pic.twitter.com/gqDZxj3RnW
— 町山智浩 (@TomoMachi) February 22, 2020
(東野幸治)そしてもうひとつ。永野くんが年末、「俺たちの紅白歌合戦」の時にたまたま話に出たブルース・スプリングスティーンの話になって。僕の洋楽の好みからするとなんとなくブルース・スプリングスティーンってもう少し上の世代のイメージやし。なんかあまりにもメッセージソングがちょっとダサいんちゃうか?っていう風に僕、言ったじゃないですか。そしたら永野くんが「はあ!?」ってブチギレて。「いやいや、なにがダサいんですか? 『カセットテープ・ダイアリーズ』っていう映画、見てくださいよ! 東野さんみたいな人が出てくるんですよ! この映画、めちゃめちゃいいんで。僕、一番好きなんですよ」って言うてたじゃないですか。
永野にすすめられてNetflixで見る
(東野幸治)それで俺、今回それをNetflixで見たんですよ。「ああ、これか」って。それで『カセットテープ・ダイアリーズ』、もう号泣ですよ! めちゃくちゃええ話! ほんで、俺も「東野デニム」っていうYouTubeをやっていて。デニムのセットアップを1年間着て、どういう風なダメージになるのか?っていうことをやっていて。その『カセットテープ・ダイアリーズ』の主人公はパキスタンから家族でイギリスに移民してきて。で、イギリスの社会からめちゃくちゃに差別されて。
家の前で子供たちがおしっこをかけるような差別を受けながら、主人公の高校生は「こんなこと、やってられへん」って言うて自分で声を出すんですけども、お父さんは「とにかく穏便に……」みたいなことでその親子の葛藤がありつつ。そんな時、イスラム系のクラスメイトからブルース・スプリングスティーンのカセットテープをもろうて。「これはいいぞ」っていうんで聞いてみたら、ドハマリして。で、急にドハマリした衣装が東野デニムのセットアップやったから(笑)。俺も「大変や! なんかすごいダサい感じになっているけど、でも映画はめっちゃええ。映画はめっちゃええけど、主人公は俺らみたいにすごいダサいねん」みたいな話になって。
それで、庄司に送ったら庄司も「何回も号泣した」って言うぐらいの映画で。ほんで、永野くんにもう1回会って「俺が間違っていた。ブルース・スプリングスティーンはめちゃめちゃかっこいい」っていうのを伝えたくて。今日はひさしぶりに僕のリクエストです。1980年、僕が中1ぐらい。『Hungry Heart』。これは『The River』っていうアルバムからのシングルカットなんですけども。この『カセットテープ・ダイアリーズ』の主人公の男の子もこの曲を聞いていて……ということで。
もしかしたら今年見た中で……まだ1月だけですけども、ナンバーワンですよ。ぜひ見てほしいと思います。そして、聞いてもらいましょう。ブルース・スプリングスティーンで『Hungry Heart』。ひさしぶりにレコードでございます。張り切ってどうぞ!
Bruce Springsteen『Hungry Heart』
<書き起こしおわり>