東野幸治さんが2020年9月21日放送のニッポン放送『東野幸治のオールナイトニッポン』の中で東野さんのInstagramのDMにたびたび『ワイドナショー』のクレームを送ってくるクレーマーと交流している件を紹介。クレーマーの近況について話していました。
このあと深夜25時から
『東野幸治のオールナイトニッポン』「お笑いラジオスターウィーク」のトップバッターは、
初めてオールナイトニッポンの単独パーソナリティを務める東野幸治さんです!?higashino@allnightnippon.com#東野幸治ANN
radikoは?https://t.co/cO0ChYDEpD pic.twitter.com/316hG8L7qh
— オールナイトニッポン (@Ann_Since1967) September 21, 2020
(東野幸治)あと、あれ。俺、『幻ラジオ』で今日これを発表しようと思ったんですよ。よくね……「クレイマー、クレイマーさんの回」っていうのがあって。
俺、Instagramである日、DMが送られてきたんですよ。で、『ワイドナショー』を見た感想みたいなことをどんどんどんどん送ってくる、すごくクレームばっかり言ってくるやつがおったんですよ。あの知ってる方は知ってると思うけど、知らない方のために一応、どんな感じかっていうのをお伝えすると、こういう文章を送ってくるんですよ。
「東野! 全く売れない、スターになれないザコ司会者の東野がスターになれるように、スターになれるように俺が今日感じた、心から出た名言をあげるな。『新小岩を救うのはビッチだけだ』」とかね。嫌でしょう、こんなやつ。あと……「東野って一緒やろ? お互い欠落してるもんな。俺も東野も普通の人間が当たり前に思っている、人間として一番大切な部分が欠落してるもんな。この年齢になって何が欠落しているか気付きました。良識が俺も東野も欠落しとるわ」とかね。ずっと送ってくるんですよ。
「日曜日の朝、遅めに目覚めで朝立ちして。指原を見たらすぐにしぼむからな」とか。もう最低でしょう? 俺、こいつ最低やなと思って。ほんで……ある日ね、「今日の『ワイドナショー』、どうでしたか?」ってDMを送ったんですよ。ほんだら、「『黙っとけや、うるさい、ボケ!』は、よかったよ。でも、逆に言うたらあれだけやん? 合格点ギリギリよ。あんなもんはあそこしかないやん。笑いの教科書通りやないか。
『東野色を出してほしい』っていうのはそういうことちゃうからな。それと同時に、司会の立場としてうまく回せているかどうかとか、俺を含めて視聴者全員、誰も求めてないからな。とはいえ最低、司会者として回さなアカンのがキツいのはわかるけど。だから東野色を出せっていう話。オープニング開始3分が勝負よ! そこ、大事よ!」と。
で、武田鉄矢さんがゲストやったんですね。「ちなみに俺が望んでいたんは、武田鉄矢がべらべら鉄矢目線で話してる時に『うるさい、どん兵衛! 鼻の骨を折るぞ、おっさん!』とかやろ? 武田鉄矢がリアクションを取れない困ったかをニタニタした顔で東野が見つめたらそれで成立や。最後に。指原、なんであんなブスやねん。出すなよ」とか送ってくるんですよ。そういう方が。
クレーマーの近況
ほんで、よく言われるのが「最近、どうなってるんですか?」みたいな。そんなことを言われていて。それで、いよいよその方ともお別れが近づいてきて。その……「俺は日曜日に午後、出勤をしていた。テレビを見ることはなくなってきたが、日曜日の10時の『ワイドナショー』だけは楽しみで、毎週欠かさず見ていた。『ワイドナショー』が好きな理由は明確で、ガキの時に死ぬほど笑かしてくれた『ダウンタウンのごっつええ感じ』のレギュラーの松本さんと東野が出ている番組だったから。歳を取るにつれ、人生というものはいろいろ悩みが重なり、幼少期の純粋な心が世間に侵食される中……」って。もう全くの別人でしょう?
「……毎週、欠かさず見ていたが、何か違う。東野も松本も違う。『お前ら、芸人やろ? 思い出せ、あの時の気持ち!』。そんな感情をどこかにぶつけたかったが、そんな感情を日記に付けようと思い、毎週『ワイドナショー』を見終わった後、俺は東野幸治のInstagramのDMを日記帳代わりに使い、東野の司会のダメ出しを書いていた。そんなDMを東野に送り続けて2ヶ月ぐらい経った。NASAが『史上最強の台風が来る』と発信した台風の翌日、俺は大学の先輩の家が水浸しになったから助けてほしいと連絡が来たので、その家の復旧工事の手伝いに行っていた。
その作業の途中で、俺のDMにメールが届いた。『今日もダメでしたか?』と。送り主は東野幸治だ。正直びびった。まさか俺のダメ出しを読んでるなんて。ものすごい失礼なことをしてしまったと後悔の念が生じた。そして俺と東野のDMのやり取りが3ヶ月に渡り続いた。そのやり取りは非常に有意義な、幸せな時間であった。そんなやり取りをしているうちに俺の世界もまた色づき、飯もめちゃくちゃ美味しくなっていた。すっかり生きる元気を取り戻した俺は、東野幸治への感謝しかなかった。
そのやり取りをしているうちに俺の心の中で新たな感情が芽生えてきた。東野幸治様、ありがとうございます。東野はまだまだこれから伸びて大スターになる芸人だ。大スターは一般人の痛い一ファンと距離を置かなければいけない」という。それで俺が返信したんですよ。
「あなたもつらいことあると思います。腐らず1歩1歩、人生を歩んでいってください」と。これ、泣かしに行こうと(笑)。そしたら「本当に救われた。これからの人生は何があっても前を向いて、ただただ前を見て生きていこうと思った。いかんせん、俺は東野幸治に救われた。そして俺と東野との終わりを迎えた。ありがとう、東野。長い文章を読んでくれて、ありがとう。
たぶん鬱陶しいから読んでないやろうけど、東野ってそんな人間やし。それが東野の魅力やからありなんやけども。本日、新世界のボロアパートでクレイマー、クレイマーはワンカップ大関を飲んで野垂れ死にします」という。大丈夫ですよ、死にませんから。
クレーマーとの別れ
「理想の最後、今までありがとう。さようなら」という。いただきました。本当にありがとうございます。こういう、『幻ラジオ』を聞いている方もいらっしゃるし。ラジオを聞いている方もいらっしゃるので。こういうオールナイトではございますけども。ちょっと一旦、CMに行きます。
<書き起こしおわり>