Creepy Nutsのお二人が2022年1月18日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中で木村拓哉さんに提供した楽曲『Yes, I’m』を選曲。曲を聞きながら楽曲製作時のエピソードを話していました。
(R-指定)曲紹介。今日、紹介したいのは1月19日。だから今日。
(DJ松永)ああ、もう日付が変わって今日か。
(R-指定)日付が変わって今日、リリースになりました木村拓哉さんのニューアルバム『Next Destination』から我々Creepy Nutsが作詞・作曲を担当させていただきました楽曲『Yes, I’m』っていう曲をかけたいんですけども。
(DJ松永)おっ、いいんですか? フルで?
(R-指定)フルで行っちゃっていい!
(DJ松永)ああ、マジでいいの? やったー!
(R-指定)これはありがたいですよ。
(DJ松永)ありがとうございます。木村さん、『Flow』でワンコーラスだけかけていただいて。ご感想もくださって。ありがたかった。本当に。
(R-指定)ねえ。ホンマにラッパーが「乗りこなす」っていう言葉を使っているのにびっくりされてましたね。その木村さんとのやり取りで、言うてもあんな難しいフロウを楽々と乗りこなしていてすごかったっす」って送ったことに対して「本当にラッパーって『乗りこなす』って使うんだね」っていう感じで言ってくださってましたけどね。
(DJ松永)その反応も新鮮だよね(笑)。
(R-指定)この曲、まず聞いてもらいますかね。これ、どっちがいい?
(DJ松永)どっちにする? どう? リスナー、どう?
(R-指定)どっちがいいと思う? 今、かけるのともうちょい……。
(DJ松永)解説してからかけるのと、かけてから解説するの、どっちが……?
(R-指定)これ、来週にしとく?(笑)。
(DJ松永)それは、やめて(笑)。それは、今かけて(笑)。
(R-指定)これ、どんな曲かっていうとね、木村拓哉さんへの楽曲提供っていうお話が来た時に「どんなの、作る?」ってなって。言うても、ヒップホップアーティストですから、ヒップホップのアートフォームに木村さんを落とし込むっていうのはやってみたいと思ったんですけども。ヒップホップのアートフォームとしてボースティング、フレックスっていう、まあ「自慢」っていうか。自分のすごさを誇示するっていうのがあるんですけども。それをいかにかっこよくするか?っていうのがヒップホップの面白さのひとつなんですけども。でも、日本で一番フレックスできる人間、それが木村拓哉なんですよ。
(DJ松永)まさしく!
日本で一番フレックスできる人間=木村拓哉
(R-指定)もう時代を変え、流行を作り、いろんなものを流行らせてきた人ですから。で、いろんな社会現象を巻き起こしてきた人ですから。日本で一番「俺、すごいやろ?」って言って、みんなが「おお、すごい!」って納得するっていう。
(DJ松永)もう誰も否定できない。
(R-指定)説得力パンパンの。
(DJ松永)ナンバーワンスターだからね。
(R-指定)そうなんすよ。だから、それを木村さんにしてほしかったっていうのと、それに木村さんの残してきた、フレックスの賜物でもある木村拓哉さんのドラマ・映画史みたいなのも絡めて。
(DJ松永)つまり、そのドラマや映画を歌詞に入れること自体がフレックスだからね。
(R-指定)そうなんですよ。
(DJ松永)それは、木村拓哉さんにとってのブリンブリンだから。黄金のチェーン、ネックレスなんだよ。
(R-指定)で、みんなにそのブリンブリンがわかる。「あれか、あれか」って。だから皆さんも歌詞を聞きながら「ああ、このフレーズはあれか」「これはあのドラマか」みたいなのとかを思ってもらえれば面白いかなと思います。それでは、聞いてもらいましょう。木村拓哉で『Yes, I’m』。
木村拓哉『Yes, I’m』
Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO) | ニッポン放送 | 2022/01/18/火 27:00-28:30 https://t.co/vS3txQy1PT #radiko 木村拓哉『Yes, I’m』(フル尺)
— みやーんZZ (@miyearnzz) January 19, 2022
(R-指定)はい。
(DJ松永)うーん、かっこいい!
(R-指定)かっこよいねえ!
(DJ松永)「かっこいいな!」って思うし、「かっこいいでしょう?」とも思うし(笑)。この不思議な感覚(笑)。
(R-指定)で、これ、松永さんのスクラッチも入って。俺もちょっとコーラスというか、合いの手、ガヤで参加して。だから、俺たちの持てるものを全て、フル乗せですよね。
(DJ松永)一番ケツのところだけ、ずっと決まってなくてね。そのデモの段階でも木村さんのボーカルの段階でも最後は決まってなくて。俺が最後、アレンジで「どうしようかな?」って思って。「うーん、これはスクラッチ、入れとくか」って思って。で、「Fresh」っていうネタなんだけども。その「Fresh」を8ビットに落としてスクラッチをそこでして。で、イントロで言っていただいた「Yes, I’m hero」。あれ、いい声すぎて俺、震えたのよ。
(R-指定)あれ、すごいな。あの一発で持っていくもんな。
(DJ松永)一発で持っていかれたじゃん。レコーディングしたデモを聞いて、あそこでゾワッと来たの。で、あれでもう1回、落ちてほしいなって思って、あそこにもう1回、持ってきたの。
(R-指定)素晴らしいですね。
(DJ松永)あれは本当に……すごいね。あれ、本当にさ、この曲のレコーディングをした素材が上がってきた時に、もうスターすぎて「なんなの?」って思ったもん。声がね、本当に発光しているのよ。光り輝いているのよ。
(R-指定)華があるな。ホンマに。
(DJ松永)なんだろうね?
(R-指定)あと、やっぱり結構特徴的なラップの譜割りとか、テクニカルなところをやっても、木村さんのまんまで乗りこなせている感じ。
(DJ松永)これって、すごいことだよね。
(R-指定)だから無理している感じが全くない。「無理してラップしてます」とか「ラップ風の歌をやっています」じゃないんですよ。そのまんまの木村拓哉で成立している。
(DJ松永)これ、超ムズいことだよ。
(R-指定)もう、嬉しすぎて、出来上がった段階で木村拓哉好きの友達、何人かに聞かせたんですよ。いつも、『GOOD LUCK!!』のラストシーン、柴咲コウとのキスのシーンを毎回見ている友達、ヤマトの家で、今年も例にもれず『GOOD LUCK!!』のエンディングの部分、あいつが録画していたやつを見て。「最高やな!」って言った後に「ちょっとニュースがあります」っつってこの曲を流して。ほんならあいつ、「えっ、えっ、えっ!」ってなって。ちょっとね、俺たちの思いを全部ここに集結させましたので。
(DJ松永)最高だな!
(R-指定)喜んでいたわ。
(DJ松永)いや、はっきり言って木村さんの曲を作るのなんて、親孝行だよ、マジで(笑)。
(R-指定)たしかに(笑)。
(DJ松永)マジで親孝行ですよ! だって俺らの親とか、全員木村拓哉、好きだろ?
(R-指定)オカン、キムタクが出てたら絶対に見ていたからな。その世代よ。
(DJ松永)いや、これは本当にありがとうございます。こんな貴重な機会をいただいて。ありがとうございました。
(R-指定)この曲も入っている『Next Destination』、本日発売ですので皆さん、よろしくお願いします。
木村拓哉『Next Destination』
<書き起こしおわり>