オードリー若林さんが2022年1月8日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で年末に南原清隆さんと居酒屋で食事をしたことをトーク。南原さんから聞いた面白い話や、能・狂言の勧誘をかわしまくったことなどを話していました。
(若林正恭)年末に南原さんと2人でご飯を食べに行ったんですよ。
(春日俊彰)へー。いいね。すごいね。
(若林正恭)それで、2人なのよ。だから絶対に遅刻するわけにいかないじゃない?
(春日俊彰)もちろんそうだ。もう1秒でもね、南原さんお持たせするわけには……。
(若林正恭)いかないじゃん。
(春日俊彰)なんだったら早めに行って、南原さんを待つっていう。
(若林正恭)そうそうそう。それで、30分前に着いちゃってさ。「30分あるな。どっか入ろう」と思って。その店があるところからまた一旦、離れて。店をの場所を確認してね。で、大通り歩いてて。そしたら、フレッシュネスバーガーがあったから、中に入ってそれでアイスティーを飲んで、座っ時間が経つのを待ってたのよ。早く着きすぎちゃったから。そしたらなんかね、「あれ? なんかデジャブ感、あるな」と思って。そしたら、全く同じフレッシュネスバーガーがで15年ぐらい前かな? 10年ぐらい前なのかな? 女性とね、なんか2人でご飯を食べるって、お店を予約して。30分前に着いちゃって。同じフレッシュネスバーガーに入って。30分前に「どうやって時間を過ごそうかな?」なんて、全く同じことしたなっていうのを思い出したんだよね。
(春日俊彰)そのお店でっていうこと?
(若林正恭)そうそう。それで、南原さんと能とか狂言とかの漫画や小説、本とかを貸しあっていく中で、「『ヒルナンデス』のCM中では話し切れないね」みたいなことになっていて。「年末、飯食おう」っていう話になったわけよ。
(春日俊彰)ああ、南原さんからそうやって誘っていただいたみたいな?
(若林正恭)そうそう。で、若林と南原さんってまあ、おじさんとおじさんじゃない? 俺、なんか「これはもう、デートだな」と思って。
(春日俊彰)まあ、2人っていうのもあるしね。
「これはもう、デートだな」
(若林正恭)なんかそういうドキドキの仕方をしてるのね。本を貸し合ってさ、「ああ、この本、面白いと思った?」なんてさ。「ちょっとLINEじゃあ……会ってしゃべりたいね」ってなってさ、会うみたいな感じ。引きで見たらっていうか、もうどっから見てもおじさんとおじさんなんだけど(笑)。
(春日俊彰)まあ、見た目的にはっていうか、映像的にはね。
(若林正恭)そうそう。でも、なんか話が合う人が少ないと思ってる人間が、話が合う人とこれから話せる直前って、やっぱりデートなんだなと思って。
(春日俊彰)たしかにね。なんか好きな本が同じで……とかで。「今度、ちょっと○○展があるから行ってみようよ」みたいな感じの、その高校生のさ(笑)。初めて出かけて「あれ? 気付いたらこれ、デートなんじゃ……?」って。『BOYS BE…』かなんかで読んだことがある気がするけどね(笑)。
(若林正恭)緊張しているのよ。フレッシュネスで。で、その10年前とかも、なんか本とか映画を貸しあって。それもあんまりいいっていう人がいなくて。いいと思ってしゃべろう、みたいな。
(春日俊彰)ああ、同じだ。
(若林正恭)そうそう。「全く同じ場所だ」と思って。だからなんかちょっとドキドキしてんのね。で、「おじさん同士のデートって、あるんだな」って思って(笑)。
(春日俊彰)いや……あるのかな? まあ、あるのか(笑)。そうだね。デートっぽいことがね。
(若林正恭)そうそう。思ってさ。それで、なんかまあ「10分前ぐらいには着こう」と思ってお店の中に入っていったら南原さんはまだいらっしゃってなくて。たぶんあれ、俺の性格を見越して、そうしてくれてるんだろうな。南原さんがお店を取ってくれたんだけど。すごい大衆的な居酒屋さんなの。普通の。
(春日俊彰)へー。なんかちょっと高級な個室のとかじゃなくて?
(若林正恭)俺の性格を見越してくれてそういうところを選んでくれてるんだと思うんだけど。カウンターと6席のテーブル2つぐらいのお店の広さで。それで、カウンターなのよ。で、俺は先に座っていて、南原さんを待ってる時もずっと緊張しててさ。で、南原さんが来てさ。「ごめんね、待った?」とか言って。「全然待ってないですよ」みたいな感じでさ。そのへんもなんかちょっと緊張してんだけどさ。で、メシが始まって。南原さんがよく行くお店だから、出てくるもの、出てくるものが全部おいしいのよ。あれって、あれだね。先輩とご飯に行く時に思うんだけど。本当においしい時に「おいしい」って言いすぎてもなんだし、言わなすぎてもなんだし。ちょうどいい回数ってあれ、難しくない? 「おいしい」って何回ぐらい言う?
(春日俊彰)うーん……まあ、でもそれは1口目はまず言うじゃない?
(若林正恭)言ってる? 先輩に……お前、そういうの、言ってる?
(春日俊彰)言ってないかもしれないな……。
(若林正恭)言ってないし、あと2人で行かないだろう?
(春日俊彰)「2人で」はないねないね。たしかに先輩と2人って。
(若林正恭)で、春日の話したいことって「この人としかしゃべれない」っていうことがないもんな。絶対に。
(春日俊彰)いや、そんなことはないよ。そんなこと……ピンポイントのなんかさ。
(若林正恭)俺と南原さん、俺と萩ちゃんはあるけど。
(春日俊彰)ああ、欽ちゃんね。
(若林正恭)春日と誰かってないもんな。それ、役になんないもんな。その2牌が並んでも。ドラ、乗らないもんな?(笑)。
(春日俊彰)残しとけよ、手元に。切るんじゃねえぞ、すぐに。引いた瞬間に(笑)。それ、切るやつじゃないか、それ(笑)。
(若林正恭)で、なんか南原さんに全部、今考えてることを質問したいし、聞いてもらいたいし、南原さんに教えてもらいたいっていう気持ちだから、緊張してるのよ。それでおいしいから……でも、「なんか若林がおいしいって何回も言うって嘘っぽいな」とか思ったりしながら。かといって、『ヒルナンデス』のテンションで「好きぃ~」とか言ってても、2人だとそういうのって通用しないからさ(笑)。
(春日俊彰)そりゃそうよ(笑)。
(若林正恭)カウンターで目の前で作ってくれてさ。もう、なんか街の常連さんであふれているみたいな。
(春日俊彰)ああ、いいね。いいお店だね。
(若林正恭)そうそうそうそう。そんな店でさ。それで今さ、『ワールド イズ ダンシング』っていうさ、モーニングの世阿弥の漫画があって。藤沢周先生の『世阿弥最後の花』っていうのを南原さんが読み終わって。南原さんにプレゼントしててさ。まあ、その話になるわけ。
(若林正恭)それで結構これ、このラジオでもずっと言ってることなんだけどさ。興味あるのね。めちゃめちゃ、能と狂言と世阿弥っていう人に対して。でも、やりたくはないっていうね。
(春日俊彰)ああ、おっしゃってましたね。
(若林正恭)こんなはっきり「やりたくない」って……でもこれね、まだつかめてないのよ。南原さんがラジオをお聞きになられているか、なられていないかが。まだね、ちょっとグレーゾンなんだよね。そこは淡い世界なんだよね(笑)。
(春日俊彰)よく言うとね(笑)。
(若林正恭)なんかね、「聞いてなきゃ話が繋がらないな」って思うようなことと……で、南原さんにも直接言うじゃん? CM中にも。「いや、やるのはちょっと違うんですよ」って。
(春日俊彰)もう言ってるよね。普通にね。
(若林正恭)で、南原さんが『ヒルナンデス』の今年の目標、抱負みたいので「若林と佐渡ヶ島に行く」って出してくださったのよ。それで俺、佐渡ヶ島にめちゃめちゃ行きたいの。世阿弥がね、流された場所で。いろいろとその世阿弥の跡をさ、南原さんと辿りたいっていう気持ちはめちゃめちゃあるのよ。
「若林と佐渡ヶ島に行く」
2022/01/05(水)-ヒルナンデス!
若林「今年の抱負を聞かせていただけますでしょうか?」
南原「今年の抱負は、これです、若林と佐渡島へ旅行する」
若林「マジっすか!?、ついに実現しますか!?」
南原「これはもう是非ヒルナンデスで行こうと思ってます」
若林「ロケで、前乗りでお願いいたします」 pic.twitter.com/GMFR0wlZH9— ひら (@hira_rin_) January 5, 2022
(若林正恭)でもさ、それってさ南原さんとプライベートの旅行で行かせてもらう場合はさ、「狂言をやる」っていうことにはならないと思うんだけどさ。能と狂言を。でもあれ、『ヒルナンデス』で出してさ、もし『ヒルナンデス』で行くってなったら俺、たぶんやることになるよな?
(春日俊彰)まあ、その方が着地、収まりがいいよね。
(若林正恭)ちゃんと収まるよな。Vとしてな。ヅカ、そうだよな? 行ったらやる感じだよな。佐渡ヶ島、舞台があるし。
(春日俊彰)行って、ただ見て「よかったね」とかじゃないよ。やっぱりね。最後、動きというか。それがやっぱり収まりはいいよね。着地点として。2人でとか、南原さんに若林さんが教わって。
(若林正恭)俺がその歩き方とか、発声の仕方とかをやって。で、扇子みたいなのでおでことかパシッと叩かれて。ダイエットの合宿をするドキュメンタリーみたいに途中で泣き出して、全部投げ出して寮から走って逃げ出して、道の真ん中で「わーっ!」って叫んじゃうみたいなシーンがあったりしてな。
(春日俊彰)いや、そこまでは追わないよ。『ヒルナンデス』だから(笑)。それはもう、本当にそういうドキュメンタリーよ。ダイエットとか、『ガチンコ!』とか。そこまで追うけど。
(若林正恭)でもね、メシ食ってる最中に、南原さんはすごい尊重してくれてるの。俺が「やるのはちょっと違うんすよ」っつってるのを。その、俺が言う理由っていうのがさ、先輩に言うにしちゃ生意気なんだよね。
(春日俊彰)ああ、理由は何でしたっけ? そういえば。
(若林正恭)「50まではオードリーの漫才を突き詰めたいんですよね」って言ってるんだよね。
(春日俊彰)ああ、生意気だねえ(笑)。
(若林正恭)でも、それをそのまま南原さんにカウンターで言ったから(笑)。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! それで南原さんはなんて言うの?
(若林正恭)南原さんはやっぱり器がデカいよ。「でも若林な、わかるけど。もうお前ぐらいやってきたら、外からの刺激で新しいものを入れてオードリーの漫才に持ってこないと、漫才の中で漫才を考えてても、オードリーの漫才ってもう考え尽くしたよ」って言うの。でも「その手には乗らない」と思って。「いや、春日というのは水物ですわ。もう毬のように跳ね方がわかんないです」っつって(笑)。
(春日俊彰)まだ掴めてないと(笑)。南原さん、それいい加減怒ったりしないの?(笑)。
(若林正恭)そんなことを言いながらも俺、「これ、うまいっすね! 俺、いぶりがっこ、好きなんすよ!」っつって(笑)。
(春日俊彰)でも、やらないと。
(若林正恭)でも、やらない。「あれ? 俺、クジラのお刺身って食べたことあったかな?」とか言ってるんだよ。この間に。「オードリーの漫才、ちょっと50まで突き詰めたいんですよ」「いや、若林な……」「春日って水物っすよ。あれ? うまいっ! 俺、そういえばクジラのお刺身って食べたことあったっけな?」って(笑)。
(春日俊彰)どんなやつだよ? それ、南原さんがすごいわ。
(若林正恭)付き合ってくれて。器デカい。優しいのよ、本当に。でもね、だから無理強いは絶対しないの。でもね、ちょくちょく俺を褒めてくれることによって、その狂言への道を作るね。「若林は前から思ってたけどね、声がいい」って南原さんに言われて。
(春日俊彰)ほう。
(若林正恭)「そんなわけねえだろ」って思いながら(笑)。でも「ええっ、そうっすか?」っつって。「若林はね、声がいいんだよ」「えっ、どういうことですか?」「いや、張っていても、ボソって言ってても、お前が言ってることって聞くだろ?」「えっ、そうっすか?」って。で、「これは狂言への罠じゃないか?」って思って。「いや、でも言われたことないですけどね。いやー、俺ね、いぶりがっこ好きなんですよ」って(笑)。それで「僕、歌下手なんですよ」「大丈夫。音程が外れてるっていうのは楽譜があるから、音程が外れてるってあるだろう? でも能や狂言は楽譜とかじゃないから。声がよかったら、抑揚とかで全然歌下手でもできるんだよ。でも若林は声がいいから、できるよ」って。それでさっき、青銅さんに聞いたら能と狂言でも歌下手な人、いるって(笑)。
(春日俊彰)ああ、そう?(笑)。
(若林正恭)でも、わかんないけど。南原さんが見えてる能と狂言があるから。でも俺は声がいいらしいのよ。
(春日俊彰)ああ、やっぱりそうなんじゃない?
「能と狂言には歌下手はない」(南原)
(若林正恭)「でも俺、歌下手なんで」「いや、歌下手ってないから。能と狂言には」って。それからなんか、あと俺が片頭痛を持っている話とかもさせてもらって。南原さんはほら、体のこと詳しいじゃん? なんていうの? 肩こりとか、そういうのすごい詳しいじゃん? で、南原さんもすごい体のこととかを勉強して。いろんな人にやってもらったりして、知識がすごいのよ。「ここ、痛いだろう?」って首のところをして。「いてててて……」って。「これは肩が巻いちゃっているから……だから、体の中に軸を作るんだよ」みたいな話になって。「あっ! またこれ、狂言の道に誘い込まれてないか?」って思って。で、「立つ時は座るように、下に引っ張られるように。座る時は立つように座るんだよ」みたいな。
(春日俊彰)ああ、それが姿勢が、体がバランスがいいんだろうね。痛いところがでないっていう。
(若林正恭)「でもとにかく若林な、やるやらないっていうのは別にして、1回足袋を履いて、能の舞台で姿勢を正して歩いてみる。そうすると『こんなに大地と自分の軸っていうのが繋がっていて、歩くことってこんなに気持ちいいんだ。軸を持つことは』って思うから。それだけ、感じてほしい」って。そしたら……ほら、去年は俺、体をちょっと壊したりもしたから。「そうしたら、体もよくなるって」って言ってくれて。本当、カウンターはめっちゃ狭いんだけど。ちょっとこう、腰を落として。「こうやって歩くんだよ」って。カウンターの狭いところ、他のお客様の後ろを歩いたりして。南原さんが狂言の歩き方で「こうな、軸を作ってな、こう……」って歩いていて。で、それを見ないっていうボケをしたりしてね。強烈に肉じゃがを食い始めて(笑)。
(春日俊彰)それ、なんなのよ、南原さん? ボケてないからね。南原さん(笑)。
(若林正恭)でも、振りすぎでしょう? 背中向けて歩いていくんだよ? 一番奥に座ってて。それは「見ない」っていうことにして。それ、欽ちゃんに俺、教わったことだから。『若林のキンワカ60分!』で教わったことだから。「文化が振ってくれてる」っていう。
(春日俊彰)それで南原さんはなんていうの? 突っ込んでくれるの? 「見ろや!」みたいな。
(若林正恭)「こうやって若林、軸を持つんだよな」って。それで振り向いて戻ってくる時に「これこれこれこれ……!」って入ってくるよ、やっぱり(笑)。これ、もう本当、全部嘘。今の話(笑)。
(春日俊彰)南原さんに怒られるぞ!(笑)。「お前さ!」って。
(若林正恭)お箸で「これこれこれこれ……! 見なされ……」って。「あっ、すいません……」って。これ、全部嘘(笑)。
(春日俊彰)絶対に怒られるよ(笑)。
(若林正恭)それで、でもいろんなお話を聞けたね。それはもう、すごく楽しい時間だったね。あっという間よ。もう、何時間いたんだろう? 4、5時間いて。でも、それでもすごい気を使ってくれてさ。「おお、こんな時間か。大丈夫か?」とか言ってくれたりして。全然、もう俺も時間を忘れて。めっちゃなんか「なるほど!」みたいな話もしてくれるし。でもさ、思ったのがさ、南原さん、常連なんだろうね。帰り際にさ……帰り際っていうかさ、ウッチャンナンチャンの南原さんだよ? 俺たちにとってはもう、超レジェントなわけじゃない?
(春日俊彰)いや、そうですよ。
(若林正恭)なんか、お店の人も「ナンチャン!」みたいな感じだなって思ってたのよ。俺も。
(春日俊彰)なんか近い感じ。
(若林正恭)距離、近いのよ。「南原さんだよ?」って思いながら。でも、南原さんそっちの方が合うんだろうね。それで驚いたのがさ、お店の人が「南原さん、○○さんが今から来るから。1個、つめて」って(笑)。「ああ、本当? ○○さん?」「南原さん、僕、入れ替わりましょうか?」「いや、いい、いい。じゃあ1個、横にずれようか」って。「南原さんに『1個、つめて』ってあるんだ」と思って。なんかそれも、長い常連さんなんだろうね。で、その人も知ってる感じなんだよ。
(春日俊彰)ああ、その人のことも南原さん、知ってるっていうことね。
(若林正恭)そしたらその○○さんが来てさ。「ああ、久しぶりっす」みたいな感じなの。南原さんと。南原さんと同世代ぐらいの方だと思うの。で、その人が帰り際だったかな? びっくりしたのがさ、「なんか、ライブやるんだって?」って。その常連さんが南原さんに言うんだよ。南原さんにだよ? で、「ああ、そうなんですよ」みたいに南原さんが言って。お店の人も「ああ、聞いた、聞いた。ライブやるんだって?」「そうなんですよ。なんかいろいろとやろうと思ってて」「へー、なに? 行きたいなー」とかって。「それ、席とか何とかなるの?」って言っていて。南原さんも「どうかなー? ちょっと関係者席みたいなの、あるかな? ちょっと聞いて折り返します」みたいな。南原さんが折り返すって……そんな南原さんのライブで、そんな感じなんだと思って。だから南原さん、普段からそうなんだろうね。
(春日俊彰)まあまあ、そうなんだろうね。その感じだと。若手芸人とかじゃないだからね。
(若林正恭)でも、南原さんは言ってたな。地域の人とすごいしゃべるようにしてるって。「大事だぞ」って言ってた。
(春日俊彰)へー。なんかあるんだね。じゃあ、そういうのが。
(若林正恭)すごい仲いい感じで。「えっ、見たいな」みたいな。なんかそんな……でも、まあそうか。だって、だいたいがチケット、取れないじゃない? 南原さんのライブなんて。
(春日俊彰)そんなそのへんの小屋でやるわけじゃないだろうし。
(若林正恭)それで、ごちそうになってさ。「ごちそうさまでした」って。年末だったからさ、お店の外に出て。大通りのところ、お店の前にね。で、「ごちそうさまでした。今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします」って言ったら南原さんが「ああ、こちらこそね」「楽しかったです!」「こちらこそ、よろしくね」とか言って。で、3メートル、4メートルぐらい間が空いていて。でもなんか、もう1回ちゃんと挨拶しようと思って。ちょっと離れて、5メートルぐらい空いてからもう1回、振り向いて。「おつかれさまでした! よいお年を」って言って。で、南原さんもこっちを向いて、南原さんが手を振ってくれて。「またね」って。
(春日俊彰)ああ、最後の挨拶みたいなね。
南原さんとの最後の挨拶
(若林正恭)そしたら……駅からバーッと人が降りてきて。で、なんていうか、ぶつかるの上等みたいな、ものすごいなんかイライラしながらすごい速いスピードで歩くおじさんっているじゃん?
(春日俊彰)うん。なんか、いるね。
(若林正恭)なんかプリプリしながら歩いてくる人がいたのよ。南原さんの背後から。で、俺は「これ、このタイミングで南原さん振り返って歩き始めたらぶつかるな」って思ったから「危ないっすよ!」っていうので「あっ」って言いかけた時に、南原さんが振り向いて、思いっきりぶつかったのよ! その人と。
(春日俊彰)ええっ? うわあ……。
(若林正恭)そしたら、さっきまで「体の軸が」って言ってた人が、もう5メートルくらい吹っ飛ばされたのよ(笑)。
(春日俊彰)あぶねえ! 大地と繋がっていた人が?
(若林正恭)ドサーッて。もう軸ブレブレなの。でも俺、それを見たことが南原さんにバレたら……って思って。俺、すぐ振り向いて。それでめっちゃ軸しっかり歩き始めたもん、俺(笑)。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!
<書き起こしおわり>