オードリー若林『バチェラー』を見てカルチャーショックを受けた話

オードリー若林『バチェラー』を見てカルチャーショックを受けた話 オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2021年12月25日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で『バチェラー』の最新シーズン最終話を見た感想をトーク。若林さんがカルチャーショックを受けたとあるシーンについて話していました。

(若林正恭)でもこの間、『ヒルナンデス』のロケ中にも話してたんだけど。このラジオでしゃべってたからあれだけど。Netflixの話で盛り上がるんだね。

(春日俊彰)盛り上がるね。「盛り上がるね」っていうか、「あれ、見ました?」っていう話になるよね。「じゃあ、あれも結構面白いですよ」みたいなね。

(若林正恭)俺は『イカゲーム』、全部見たんですけどね。

(春日俊彰)それ、毎週言ってるね(笑)。全部見たっていうか、ファンだってことは先週わかったからね。ただ見ただけじゃない。ファンだから。

(若林正恭)でもその「『イカゲーム』級のものがすごい揃ってんのか」って思ったの。『イカゲーム』を見て面白かったから。そしたら、『イカゲーム』は突出してるらしいね。

(春日俊彰)ああ、そうなの?

(若林正恭)『イカゲーム』並みのものって、そうそうないんですよね? どうなの? わかんないけど。みんなそれぞれ違うかもしれないけど。で、『地獄が呼んでいる』っていうやつも全部見たんだけど。それも韓国のやつなんだけど。あれ、ズルいよな。話が終わったらすぐに「次のエピソード」ってエンドロール……あの人間が次を見やすくするので。それで延々、見ちゃうね。

(春日俊彰)バーがブーッて。「あれがフルになったら次、見られるんだな」って思うもんね。止め時がないよね。だからね。

(若林正恭)そうそう。それでさ、奥さんが『バチェラー』を見てるからさ。「最終話だけ見て」って頼まれて。

(春日俊彰)ああ、結果が出る回みたいな?

「最終話だけ、どうしても見てほしい」

(若林正恭)結果が出る回だけ。「どうしても見てほしい」って言われて。それで、見たっていうか、ちょっと飛び飛びだけど。宿題やりながら、風呂入りながらだけど。その『ヒルナンデス』のスタッフさん、このラジオを聞いてくれてる人が多いからさ。「『バチェラー』の最後、見ました?」ってみんな、セットチェンジ中とか、話になるのね。やっぱり共通事項に。

(春日俊彰)へー。じゃあ結構面白いんだね。

(若林正恭)それでまあ、ひろゆきならぬとしあきに聞きたいんだけども。

(春日俊彰)いやいや、誰も論破したことないわ。

(若林正恭)あれ、どういうことなんですかね? 我々ってとんねるずさんがやってたねるとん方式とか、お見合いパーティーって男女の人数が一緒じゃないですか。

(春日俊彰)ああ、そうだね。

(若林正恭)で、1人のバチェラー……あの人のこと、「バチェラー」って呼ぶんだよね? 男の人を巡って……1人を巡って十何人がどんどんやっていくじゃん? だから同じ人数じゃないじゃん? あれはどういう時代を反映してるんですか? としあきさん。

(春日俊彰)「時代」? ああー。

(若林正恭)あれは、なんでですか?

(春日俊彰)まあ……そういう「流れ」なんだろうね。

(若林正恭)「流れ」?

(春日俊彰)世の流れが。その「5対5とかじゃないぞ」って。たまにあるじゃない? なんか、どっちかが多い飲み会みたいな。なんか「5対3、中途半端だな。6対2、中途半端だな……1対7だろう!」みたいな(笑)。

(若林正恭)なに? どういう話なの、それ?(笑)。

(春日俊彰)いや、わからんよ(笑)。時代をなんか、表しているのかな? わからんけど。まあ、なんかハマっているっていうことは時代に合ってるんでしょうな。たしかに人数、同じでね。

(若林正恭)人数同じだと、そんなに盛り上がらないのかな。でもまあ、『あいのり』とかは人数一緒だったもんな。あれ。あ、人数違ったか? 微妙に。

(春日俊彰)どっちかが多い時、ありましたね。あれなんじゃない? やっぱり『ねるとん紅鯨団』のさ、告白しに行くじゃん? 男子が女子のところに。で、「ちょっと待った!」って行くじゃん? そこだけをやってんじゃないの? 『バチェラー』って。増えるじゃん。1対3とか。女性に対して3とかになるじゃん? それをだから「ここだけでいいんじゃない?」ってことになったんじゃないの?

(若林正恭)それはなんで?

(春日俊彰)まあ、「時代」としか言えないよね(笑)。

(若林正恭)ああ、そうなのね。でも、そっちの方が盛り上がるから、『バチェラー』って盛り上がっているわけでしょう?

(春日俊彰)そうだね。誰か、仕掛けて成功したんだね。

(若林正恭)でも、テレビマンの人だからやっぱりファーストシーズンっていうのかな? 「そこから全部、見てるけどどんどん面白くなって。製作もクオリティーが変わってるんですよ」っていうので「へー、そうなんですか」って。

(春日俊彰)ルールがいろいろと、面白い感じになったりとか。

(若林正恭)で、なんか……これ、本当によくない見方だし。きっとこの見方は古いんだと思うんだけど。『バチェラー』って男性なのね。で、その前のシーズンに出てた、女の子1人を男が複数人でっていう『バチェロレッテ』っていうのがあったの。女子1人バージョンがあったのね。

(春日俊彰)ああ、逆なのね。

(若林正恭)で、そこで人気だった男の人が次はバチェラーになって、今のシーズンをやっているのよ。

(春日俊彰)へー。そこで成功しなかった男の人がっていうこと?

(若林正恭)そうそうそう。で、なんか友達になったんだと思うの。その『バチェロレッテ』の方に出ていた男の人たちで。で、それは素晴らしいことじゃん? なんか、友達というか、気が合う人に会うって。でね、なんかその男友達が2人、突然訪ねてきたのかな? ちょっと、ごめん。ながら見だからわかんないんだけど。テラスで一緒に……すごいいい部屋に住んでるの。もちろんバチェラーは。まあ、その人の部屋かどうかも分かんないだけど。ながら見だから。

(春日俊彰)まあ、そこに滞在していると。

(若林正恭)それで俺が思ったのは、男3人でしゃべってるんだけど。なんか、分かんないけどワインとか飲みながら。すごくお互いが「出会えてよかった。君たちと出会ったことによって、自分のこういう面に気付けた」って男同士ですごいしゃべるの。

(春日俊彰)ああ、それぞれがそれぞれの仲間に対して?

すごいカルチャーショックを受ける

(若林正恭)うん。そんなこと、人生であった? 俺、それがすごいカルチャーショックだったの。『あちこちオードリー』でみんなが「家を出る時に奥さんとキスする」っていう話を聞いた時ぐらい……あんな、俺とサトミツがさ、ベローチェでさ、「いや、俺はサトミツに出会えてさ、本当によかったと思っててさ。なんか自分の至らなさにも気付けたし。サトミツと会うことで。サトミツから刺激をもらって、自分ですごい負けられないなって思って成長できたし……」とか言ったこと、1度もなくて。

(春日俊彰)まあ、ないね。

(若林正恭)それを見て、もうパニックになっちゃったのよ。

(春日俊彰)なるへそ!

(若林正恭)男同士でそれ、言う?

(春日俊彰)いやー……谷口はたまに言うけどね。「あいつは……」みたいな。

(若林正恭)どういうことよ、それ?

(春日俊彰)いや、でもそんなようなことよ。「中学の時にね、出会ってさ。それで今、こうやって一緒を飲む……親友だよな!」みたいな(笑)。あいつはそういうの、好きよ。

(若林正恭)そう! そういうやつ、そういうやつ!

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! 谷口、できるじゃん。バチェラー(笑)。まあ、独身だったらね。

(若林正恭)で、お前はそれになんて答えているの?

(春日俊彰)そしたら私は、そんなのさ、面倒というかさ。難しいからさ。「ああっ!」って言うぐらいしかないよ。「そうだよな! あの時、一緒のクラスだったから」って。

(若林正恭)だから春日が「本当だよな」って言ったらもっと盛り上がるわけだろ? その会話は。

(春日俊彰)だからこっちからも返しで……。

(若林正恭)だからその谷口と春日が会合をするところにNetflixのカメラは入らないんだよ。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! じゃあ、キャッチボールをしてたらNetflixのカメラが入ってくるってこと?(笑)。ああ、もっと頑張んなきゃな。じゃあ。

(若林正恭)そうそう(笑)。

(春日俊彰)でも、それは一般的にはどうなんだろうね? たしかにそんな会話、なかなかしないけど。普通なのかな?

(若林正恭)谷口がしているってことは、してるのかもな。

(春日俊彰)好きな人はいるだろうね。そういう会話が。まあ、なかなかないけどな。そんな話(笑)。

(若林正恭)そのシーンだけ見て、びっくりしてさ(笑)。でもなんか、奥さんからしたら「どこに引っ掛かってるの?」っていう話らしくて。「引っ掛かってるわけじゃなくて……俺はないわ。こういうしゃべり方をしたことが。テラスで」って。

(春日俊彰)経験がね。

(若林正恭)松永と朝井リョウと飯を食ってても、ないな。

(春日俊彰)ああ、そんな話をすることが?

(若林正恭)うん。そうそうそう。でも、松永もプライベートで飯を食う時はやっぱり言わないよね。別にそこは。

(春日俊彰)まあ、そうだよね。マジだもんね。ショーの要素が1個もないわけだもんね。プライベートだから。

朝井リョウやDJ松永ともそんな話はしない

(若林正恭)でも、そうか。カメラ入ってるから、そういうのもサービス精神か。

(春日俊彰)それもやっぱりゼロじゃないんじゃない? でもその、ねえ。奥さんが違和感がないっていうんだったら、そういう会話はやっぱり繰り広げられてるんだよ。恐らく。浮くわけじゃん。そこの場面が。

(若林正恭)あっ、そうだ! それで思い出したんだけど……あれ、どこだったかな? 青山だったかな? なんか収録収録の間、時間が空いたから。あれはスタバだ。スタバしかなかったから。そこの近くのハウススタジオみたいなところで収録だったのよ。車を入れて、時間が1時間ぐらいまだあったから、スタバで宿題やろうと思って入ったの。そしたら学生……学ラン着た6人ぐらいがスタバで学ランのままコーヒーを飲んでるんですね。みんな。そしたら中の1人が、たぶんサッカー部だと思うんだけど。「いやー、本当俺らの代におまえたちがいて俺、よかったわ! お前たちがいてくれることで本当になんかいろんな自分のことにも気付けたしさ。本当にお前らがいてくれてよかったわ」ってっていうのが入ってきたんだけど、残りの5人は全員無視してたけどね(笑)。

(春日俊彰)誰か1人ぐらい「ああーっ」って言ってやりゃいいのにな(笑)。

(若林正恭)「ああ……」みたいな感じで。「いやいや、これは誰か盛り上げないと!」って俺、振り返っちゃった(笑)。

(春日俊彰)そういうのが好きな子は一定数、いるんだね。だからね。まさにそこでさ行われたんだよ。『バチェラー』が。

(若林正恭)でも谷口は俺の前で言わないわ。そんなこと。

(春日俊彰)ああ、そう? 「キポさんと……」みたいな話、しない?

(若林正恭)そういうことを聞いたことないね。谷口からは。だからなんか嫌なこと言ってきそうだからじゃない?(笑)。

(春日俊彰)フフフ(笑)。たしかにそうかもしれない(笑)。

(若林正恭)「まあ、俺はお前じゃなくても別に」っていうことを言いそうだからじゃない?(笑)。

(春日俊彰)受け取ってもらえないから、一応選んで言っているのかな?

(若林正恭)よくないよな。そういうのってな。

(春日俊彰)まあ、そうだね。受けてあげないとね。私は一応ね、嫌なことは言わないもん。「ああっ!」とは言うけど。

(若林正恭)それで思い出したけど、『明日のたりないふたり』が1日だけ映画館でやってさ。俺、このラジオでさ、「俺、全然案内もらってないよ」ってブーブー言ってたのよ。そしたらなんか、ちょっと遠くなんだけど。スタッフが「行く予定だったけど、行けなくなっちゃった席が1席だけある」って連絡をくれて。で、奥さんと奥さんの妹は既にチケットを取っていて別の映画館で行くから。それでまあ、別々の映画館に見に行ったんだわ。で、俺は1人。だから自分が漫才をやってる時に客席の中にいるってことはできないじゃん?

(春日俊彰)まあ、そうだね。普通の舞台だったらね。

(若林正恭)そうそう。で、それが、映画だけど。それが「どう思うかな?」ってすごい楽しみで。映画館で同時配信ではあるけど、見たことないじゃん? だからさ、すごい「どう思うかな?」って楽しみだったんだけど。なんかその、素材をもらって家で見る時と全く一緒で、反省しかなかったね。「ああ、ここでこんだけの笑いの量っていうことは、もう1個足せたな」とか。「これ、振りがちょっと一言、足りなかったんだな」って。ずっと。

だから結構すすり泣きとか聞こえてくるけど。「いや、振りが1個、足りねえな」とか、そんなことしか。で、あとやってる時は「次、何をやろう? 山ちゃんに何をぶつけよう?」って考えながらやってるから、山ちゃんの1人語りをほとんど聞いてなかったのよ。次のことを考えているから……でも「山ちゃん、長えな」とは思ってたの。1人語りがね。そしたら、客席に座って聞いたら、さっきの谷口みたいに「いやー、若ちゃんと出会ってさ……」ってすごいいいことを言ってた(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)「俺はさ、自信を持てててさ!」って。あ、やってたわ。『バチェラー』、やってた!

(春日俊彰)身近に、一番近いところにいた。隣にいたんじゃん。バチェラーが(笑)。

山里亮太=バチェラー

(若林正恭)品質が最悪のバチェラーが俺に向かって、すごい長ゼリフで。「本当に若ちゃんに会えてさ!」って。俺、聞いてないのよ。その時、次のことを考えているから。でも客観的に見たら、いいことを言ってくれてたわ。そうそう。それで、山ちゃんがすっごいいいことを言ってくれてたのよ。山ちゃんが「俺は若ちゃんに出会えてさ、こうやって2人でできているのがさ、最高じゃないか!」みたいなことを山ちゃんが言ってるのを俺は「次、どうしようかな? ヘリコプター行って、そこはヘリコプターに行った後で……」とか思っているのよ。「でももう、笑いはいらないよな」とか考えてるから。その山ちゃんがすごいいいセリフを言ってくれた後の俺のセリフが最悪だったね。

(春日俊彰)なんて言ったのよ?

(若林正恭)ヘリコプターから縄梯子が降りてきてて、それを掴みながら服をバタバタさせてるのよ。で、山ちゃんがセリフが長いから、ずっと腕上げてるでしょう? 縄梯子を掴もうとして。で、山ちゃんめちゃくちゃいいことを言ってくれてるのに「思ったよりもセリフが長くて、腕がつりそうだ!」って言ったのよ、俺。で、それを俺は客席で見ながら「いや、ここは正面から答えてあげなきゃダメなところだったな」って反省をして(笑)。

(春日俊彰)なるほどね(笑)。冷静に見ちゃうんだ。分析しながらね。

(若林正恭)そうそう。結局家で見るのと一緒だな。

<書き起こしおわり>

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