星野源『響け!ユーフォニアム』を語る

星野源『響け!ユーフォニアム』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2021年3月16日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でアニメ『響け!ユーフォニアム』について話していました。

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(星野源)先週、ちょっとアニメの話をして。で、アニメを久しぶりにね、たくさん見て。そしたら、なんて言うんでしょうね? アニメを見る際の、俺の心の出入り口みたいなのがガバガバになったようで。どんどん見ちゃうんです。で、めちゃくちゃやらなきゃいけないことがあるんです。だけど、見ちゃうんです(笑)。ダメ人間なんです……(笑)。

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星野源『劇場版SHIROBAKO』を語る
星野源さんが2021年3月9日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『劇場版SHIROBAKO』について話していました。

(星野源)でも、「俺、こんなにインプットできてなかったんだ」と思ったの。全然インプットをしていなかったから。なんか、本当にいろんな情報を今、インプットしたくて。で、本当に僕、京都アニメーションのアニメが大好きなんですけど。唯一っていうか、本当に見えてなかったのが『響け!ユーフォニアム』っていう吹奏楽部の話で。それで、それに激ハマりしまして。とっても感動しまして。今、田中先輩のことで頭がいっぱいなんですけども(笑)。あすか先輩のことで頭がいっぱいなんですけども。

田中あすか先輩のことで頭がいっぱい

(星野源)この番組でさ、去年の自粛期間の時に『うちで踊ろう』をさ、いろんな吹奏楽の学生たちがやってくれたじゃない? で、ゴールド金賞って言ってやったりとかしたじゃない? で、ちょうどその去年、約1年前のさ、コロナ禍の本当に先が見えない大変な時、どんどんコンクールが中止になって。で、「そういう言葉も多かったから『うちで踊ろう』をぜひやってね。この番組で紹介しますから」って言ったら、いろいろな人がやってくれたじゃない? で、すごい楽しかったの。

だけど俺、その時に吹奏楽のことをあまりよく知らなかったの。好きだったけど。音楽として単純に「編曲が面白いな」とか「楽しそうだな」と思っていたんだけども。あんなに大変な世界だとは思わず……。で、俺はゴールド金賞って言っていたけども、そのゴールド金賞の言葉の重み。「俺、めちゃくちゃ呑気に言っていた! ごめん!」って思って。でも、なんかその時ね、「ゴールド金賞って言ってもらえて嬉しいです」みたいなのをたくさんくれたから、よかったなと思ったんだけど。いや、すごい世界だなと思って。

聞いてる人、いる? その、吹奏楽やってる人で。今、この番組を聞いている人。もしよかったらメールください。いや、すごいね! それはもう、ゴールド金賞って言ってもらえたら嬉しいよね。もう……なんかそういうのも含めて、あの時期にね、大変でいろいろあったけど。ああいう、ちょっとした……本当にね、さっきも言いましたけども。かわいそうな人が聞くラジオですけども(笑)。めちゃ狭な範囲ですけども。一応、全国ネットなんですよ。すごい数、聞いてると思っています(笑)。全国の、かわいそうな人が聞くという。そういうことでいいですかね? うん。かわいそうな人って、多いからね。

いや、なんのフォローにもなっていないんだけども。まあ、そういうね、ちょっと……まあ、すいません。うんちラジオですけども。そういうものだったけれど、それでもちょっと紹介することができて本当によかったなって思いました。送ってきてくれて本当にありがとうございました。だから、ジングルのコーナーとかもね、送っていいからね。もし、吹奏楽……まあ、それどころじゃないとか、あると思うけど。

本当に厳しいんだなって……まあ、その部活にもよると思うけど。やっぱりコンクールを目指すとなると本当に大変なんだなっていうのを。もちろんアニメだからいろいろあるかもしれないが。ストーリー上ね、厳しくしないといけないとか、あるかもしれないけど。それでも絶対に厳しいだろうなと思うから。そんな時間、ないかもしれないけど。もしよかったら、またぜひ送ってください。よろしくお願いします。

そんな感じでね、またちょっと1曲、お送りしましょうか。先日、リリースしました私、星野源の新曲でございます。この間、それもInstagramのストーリーズで上げましたけどもね。カバーしてくれてる人がね、すごいいいアレンジをしてて。なんかそういうのを見つけるとね、本当に嬉しくなっちゃうんでね。ぜひ、またカバーをしたりとか、そういうのの動画、ぜひ上げてください。吹奏楽部の人たちがやる『創造』……聞きてえ(笑)。すごい聞きたいんだけど! リズムとか、どうなるんだろう?

「ダンダラダッ、ジャージャージャーン!」とかやってほしいわ。すげえ楽しそう。まあ、大変だと思うんですけど。もしよかったらやってください。それでは聞いてください。星野源で『創造』。

(星野源)お送りしたのは星野源の新曲です。『創造』でした。それでね、『響け!ユーフォニアム』の話をもうちょっとだけしたくて。もう、楽器を演奏するものとしてね、アニメって描くの、大変じゃない? 当たり前だけど。そのカメラで撮る映像とまた違ってさ、アニメってさ、「描こう」と思わないとそこには現れないわけじゃない? 「なんとなく撮りました」じゃ生まれないものがアニメなわけじゃない? 「これを表現しよう」って思ってやらないと、そこに世界が生まれないわけじゃないですか。で、その楽器の描き方とかがもう本当にすごくて。管楽器の光の反射とか。あと、その演奏してる人の指がもう完璧に合ってるんですよ。「当たり前だけど」っていうか……当たり前じゃないんですよ、それは。

楽器の指が完璧に合っている

(星野源)アニメで楽器の指が合っていることって、本当にないんです。で、もっと言うと、実写の画でも……ミュージックビデオとかでも楽器が合っていることって、あんまりないんです。僕、ミュージックビデオをやって、自分で作るようになってね。それでいろんな監督さんとお仕事をするようになって何がびっくりしたかって、楽器の演奏を合わせる監督って以外と少ないんですよ。「えっ、なにこれ? 全然合ってないんですけど?」みたいな。

「ああ、でもすいません。気にしてませんでした」みたいに言う人もたまにいて。「そうか。そこを気にしてないんだ。そこ、すごい大事なのに」と思って。「じゃあちょっと俺、編集していいですか?」っつって。全部、音とちゃんと合ってるように……太鼓の位置がさ、そのドラムの音の位置が、タムを叩いてるのにスネアの音の位置だったりするわけ。「違う! 違うんです!」みたいな。そこを全部直したりとか。だからその、やっぱりその音ってさ、見た目もすごく大事で。目と音がずれてると、その音楽の印象が全然違って。そのスピード感とかグルーヴとか全部、変わってきちゃうんですよ。

それで1コマずれるだけで全然違くて。また細かい話だけど、YouTubeに上げると0.何秒とかずれるんですよ。それもすごい今、試行錯誤しながらぴったり合うように頑張っていて。あと、BluetoothのイヤホンでYouTubeとかミュージックビデオとか見ると、それもずれるんですよ。音の方が遅いから。だから、そういうのもですね、いつも悩みながらやっているんだけど。だからそれを手書きっていうかさ、アニメでもうばっちり全部、合わせていて。音響もすごいんですよ。

で、俺、『lain』の話ってしたっけ? アニメ『lain』の音響の監督さんが『響け!』のもやっているんですけども。やっぱりその音の処理っていうか。教室の中で響くオーボエの音みたいな、そういうのの響きとかもすごく「教室の壁だな」っていう感じがしたりとか。そういうのもすごくて。そこにまず感動したんだけど。やっぱり改めて思ったのは、もちろんその楽器、吹奏楽の世界で「コンクールでゴールド金賞を取るぞ」っていうお話なんだけど。もう人間関係の話がすごく多いのね。

で、すごくつらい話だったりとか、すれ違いとか。思ってることを言えないとか。そういう本当に細かい感情をものすごく描くんですよ。だから本当に京都アニメーションというのは人間を描くんだなっていうのを。どんな題材でも……その『らき☆すた』でもそうだけど。違う番組で『らき☆すた』について話した時もそういう話をしましたけども。やっぱり人間を描くんだなっていう。

人間を描く京都アニメーション

星野源・杉田智和・マフィア梶田『らき☆すた』を語る
星野源さんが2021年2月25日配信の文化放送超!A&G+『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』にゲスト出演。杉田智和さん、マフィア梶田さんと『らき☆すた』について話していました。

(星野源)『氷菓』でもそうだし、『メイドラゴン』でもそうだし。いろんな題材で、いろんなテーマだったり。ギャグっぽかったり、シリアスだったりもするけども。やっぱり人間を描くんだなっていうのはすごく、改めて感動しましたね。ぜひ皆さん、気になった方は二期の終わりまで見てください。そして俺と一緒に田中あすか先輩の話をしよう(笑)。

(中略)

(星野源)ちょっとね、『響け!ユーフォニアム』の話をしましたけども。吹奏楽のメールが来ました。千葉県の方。「吹奏楽部、中学1年生の時にまずオーディションみたいな形で楽器が決まり(やりたい楽器にはなれず)」。そうだよね。やりたい楽器、なかなかやれないんだよね。「……『リズムが取れない!』と先輩に怒られ、先輩の楽器は率先して持ち、毎日死ぬほど朝練や放課後練習をして大会ではダメ金(金賞をもらえたのに次の大会には進めないという謎の金賞)。本当につらかった。でも、それをはねのけ、自分たちが3年生になった時に後輩たちを怒鳴ったりせず、みんなで必死に上を目指して次の大会に進むための金賞をゲットできたことは一生の思い出です。最初は『やりたくなかった楽器になっちゃったな』と思っていたけども、トロンボーンは愛すべき相棒になりました」。これ、素敵な話ですね。

そうか。「ダメ金」っていうのがあるんですね。金なのに次の大会に進めないっていう。そのダメ金の「ダメ」っていう言い方がまたつらいよね。続いて。「学生時代はコンクールに青春を捧げていました。金賞と銀賞では自分たちの中では大違い。結果発表の時の『ゴールド金賞』がもらえるだけでもう涙、涙です。一度だけ、絶対に無理だろうと思っていたコンテストで金賞が取れた時は喜びもなく、驚きの『えっ?』が会場内に響き渡ったこともありました。そのゴールド金賞の言葉の重み、今もちょっと胸の奥がキュンとします」。いやー、そうだね。俺、だってやったことがないのに、いまだにキュンとしているもん。胸の奥で。

俺、こんなにキュンとしたの、ひさしぶりだなと思って。いつ以来だろう? その、作品を見てキュンとするのって。いつ以来だろう? なんか「感動した」とか「盛り上がった」とか「楽しい」とか「素敵」とか「泣く」っていうのはいろいろとあるけども。キュンとしたのはね、いや、本当に……本当、何度も言うけども。あすか先輩のことを思い出すだけでキュンとするもん。いや、青春でしたね。青春を描いていますね、本当に。そう思った。

続いて、東京都の方。「中学・高校と吹奏楽部でした。強豪といえるほどではなかったのですが、毎年夏は朝から晩まで練習に取り組み、金賞・ゴールドを目指してみんなで汗をかいた思い出があります。地域によってゴールド金賞だったり金賞だったりします。ただ、銀賞どまりでした。悔しくて仲間と泣いたのも今ではいい思い出です。私が卒業して数年後、高校の吹奏楽部はどんどん実力を伸ばし、夏の県大会やアンサンブルの全国大会で金賞を受賞するほどまでに成長しました。正直、めちゃくちゃに悔しくて『ぐぬぬ……』と思った時期もありましたが、私たちの積み重ねがあったからこその後輩たちの成長だと、今では思えるようになりました」。

なるほどね。いや、そうなんだよね。高校だったら3年しかないし。しかも、最後の1年は受験があったりして。しかもさ、1年でさ、大会に出たいけども3年生もいて出れないとか。でも、オーディションがあると1年生で出れるみたいな、そういうのも描いていてさ。「うわっ、厳しすぎるぜ」って思って。俺、「なんか厳しい世界で音楽をやっているって思っていたけども、俺はすごい呑気にやっているな」って思って(笑)。「俺、すごい楽しく音楽をやっている!」って思って。うん。いや、楽しい音楽って……でも、それも含めて楽しいですよね。本当に音楽って。いや、素晴らしいです。

<書き起こしおわり>

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