有吉弘行さんが2025年8月3日放送のJFN『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』の中で亡くなったレスラー、ハルク・ホーガンを追悼。ホーガンの訃報を報じるワイドショーなどで猪木が舌出し失神した試合を「伝説の試合」と扱っていることに対して感じる違和感を話していました。
(有吉弘行)(世界陸上の話をする中で)砲丸といえば、ハルク・ホーガンが亡くなりましたね。
(安田和博)そうですね。亡くなりましたね。
(有吉弘行)結構ね、ワイドショーなんかでね、ハルク・ホーガンとアントニオ猪木戦を「伝説の試合」っていう風に流してね。アントニオ猪木さんが気絶して、気を失ったみたいな試合をね、「伝説の試合だ」っていう風に流してるんですけど。あれはもうプロレスマニアの中では猪木が大げさにわざと舌を出して気絶したふりをしたんじゃないかっていうのは知れ渡っているところなんで。プロスマニアの中ではあれは伝説の試合とは言わないです。
(安田和博)言わないですか(笑)。たしかに今日、なんかで見ましたけど。
(有吉弘行)本当に気絶した場合は舌はああいう風にベーッと出ない。喉の奥に行っちゃうんで。それで、詰まって死んじゃうんで。猪木はベーッと出してるんで。そういうのは、ありえない。
(安田和博)はいはいはいはい。
舌出し失神は猪木なりのエンターテイメント
(有吉弘行)あれは猪木なりのエンターテインメントなんで。あれはあれで1つの時代を作った、すごい試合ではあるし。意味のある試合ではあるし。ハルク・ホーガンという泣かず飛ばずのプロレスの下手な選手を猪木・新日本プロレスが世界最高のレスラーに仕上げた。新日本プロレスというものが。
(安田和博)ああ、そうなんですね?
(有吉弘行)もうハルク・ホーガン、仕上げて仕上げて。試合の運びから……「プロレスっていうのはこういう風にやるんだ」っていうのを叩き込んでアメリカに帰って。それでホーガンが大ブレイクしたっていうところがあって。
(安田和博)そうなんだ! へー!
(有吉弘行)それはありますからね。新日本プロレスっていうのはすごい団体なんだよっていう。まあ、それは置いといて世界陸上……。
あの猪木舌出し失神事件、猪木と新日本プロレスによる演出であるということはそれなりのプロレスファンであれば常識となっているわけで、それをいまだに真に受けた形で報じているのがいかにもワイドショーっぽいなと思います。まあ、それだけ世間に届いたインパクトのある試合だったということでしょうね。