東野幸治 漫画版は読めていた『タコピーの原罪』アニメ版が見れなくなった話

東野幸治 漫画版は読めていた『タコピーの原罪』アニメ版が見れなくなった話 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2025年8月1日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『タコピーの原罪』についてトーク。数年前、漫画版はおもしろく読めていたのにアニメ版を見たら辛くなり、途中で消してしまったと話していました。

(東野幸治)ここのところ……だから58歳になって。2年くらいまで前までは……最近、『タコピーの原罪』っていう漫画、あるじゃないですか。それで今、アニメになってNetflixとかで見れんねんけど。俺、原作を読んだんですよ。2年ほど前に。で、漫画で読むとバーッてこう、実は宇宙人が地球にやってきて。小学生の低学年の女の子がいてて。で、言ったら親から虐待を受けてて、かわいそうな境遇みたいな状態で。それをなんとかしようみたいな話なんやけど、ものすごく悲しいじゃないですか。

それで俺、58歳になって。アニメを楽しみにしてたから。漫画、おもろいなと思って。で、2年後に見たら……途中で消したんですよね。なんかもう、辛すぎて見れなくなってきてて。ほんで「あかんわ」と思って。

アニメ『タコピーの原罪』を途中で消した

(東野幸治)それでこの間、Netflixで『トリガー』っていうのを見てて。これ、『トリガー』っていうのは韓国のドラマでなんか銃社会やないけど。なんかお金を払ってへんけど急に家に、言うたら虐げられるとか、恨みを持ってるとか、憎しみを持っていて。「クソーッ!」って思っている人の家になんか宅急便で銃が送られてくるんですよ。ほんで、その銃を使って人を殺めるわけですよ。

誰が一体、何の目的で銃を送ってくんねん? みたいな、まあそれはそれでおもろいねんけど。それの1個のケースで高校生が……韓国のドラマって他もそうやけど。いじめシーン、教室の男の子4人ぐらいが机を囲んで蹴ったりとか、食堂でなんかプレートで頭の上からなんかかけたりとか、あるやん? もうあれも俺、見れなくなってきてるのよ。で、どんどんどんどん「ああ、これはもう年齢なんかな?」みたいな。ちょっと思うようになってきて。そんなん、ない?

(渡辺あつむ)いや、意味がわかります。僕もそのタコピー、第1話の途中で止めました……。

(東野幸治)俺もよ。だから『タコピーの原罪』はとにかく最後までやってもらって。で、もう覚悟を決めて1話から一気に駆け上がっていこうと。

(渡辺あつむ)体調がね、すぐれている時とかじゃないと。

(東野幸治)週1回、地味に辛いことがあるのよりも、もうまとめて1日でやらんとこれ、きついな、みたいな。昔はそんなこと、なかったんですよ。ドラマとか映画とか漫画を見ても「ああ、こういうシーン、あるよね」とか「これ、上手に撮っているな」とか。でも韓国のやつってほんまに……日本のドラマと違って、ほんまに蹴りとか痛そうやねん。パンチとかさ。で、辛そうやし。昔だったら普通に思うねんけども。

いじめっ子がそのいじめられているやつに「お前、おかんのIDカード(日本のマイナンバーカード的なもの)を持って来い」みたいな。たぶんそれでなんか、悪いことをするんでしょうね。ほんで、それで「いやだ」とも言えず……お母さんは母子家庭やから、なんか食堂で働いてるんですよ。その店の前を歩いてパッてガラス越しに見たら、お母さんがけなげに働いてるっていうシーンでもう、消したもん(笑)。

(渡辺あつむ)変わりましたね(笑)。

(東野幸治)いや、俺、もうほんまに……あれ? 俺、もう普通の優しい人間に58歳になって、変わっちゃったんちゃうかな?っていう。ちょっと複雑な気持ちになって。

(渡辺あつむ)いや、なんかこういうね、大人というか。きれいな東野さんと、もう一方でウォッチャーの東野もいるんですよね?

(東野幸治)いやいや、でも全然、最近ウォッチャーもあんまり出てこへんから。いや、本当に優しい人間になりつつあって。自分で思うのよ。でもでもやっぱり57とか56とかだと「いやいや、そんなん、あかん」と思うけど。だんだんそれがもう、押し寄せてくるというか。「無理すんなや。お前、無理してんな。お前な、白い悪魔を言われて嫌な顔をしてたけど楽屋で1人、ニタニタ笑っていたな? キャラいただいたみたいな顔してたな。無理すんなや。お前がええやつなの、俺が一番知ってんねんぞ?」みたいな(笑)。

(渡辺あつむ)それ、誰が言うてる?(笑)。誰が言うてんの?(笑)。

(東野幸治)内なる俺がどんどん出てきて。「いや、無理すんな」っていう気持ちに最近、58歳の感想としてはそういう感想になってきている。

ホワイトデビル東野幸治も58歳ともなると辛い作品を見るのがきつくなってきているんですね。僕もいじめ描写とかが多い作品はなかなか見るのが厳しいなと思っていたので「あの東野さんでもそうなるんだ」とめちゃ共感してしまいました(笑)。

東野幸治のホンモノラジオ 2025年8月1日放送回

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