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宇多丸が選ぶ 2020年映画ベスト10

宇多丸が選ぶ 2020年映画ベスト10 宇多丸のウィークエンド・シャッフル
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宇多丸さんが2020年12月25日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の映画評コーナーで2020年に扱った50本の映画の中からベスト10本を選び、そのランキングを発表していました。

(山本匠晃)ということでここからは大トリ。宇多丸さんのシネマランキングでございます。

(宇多丸)今日はこの後もね、皆さんのランキング、いろいろ発表ありますけども。私のシネマランキング、今年ムービーウォッチメンで扱った全50作品の中から……ただ、先ほど部門別賞でも発表ありましたように、だからその『パラサイト』と『ミッドサマー』は実質1位ですよね。そして『ウルフウォーカー』が100点ですよね(笑)。

(山本匠晃)フハハハハハハハハッ!

(宇多丸)まあ、それがあるよっていうことで。100点とか1位がある中でのベストテンの発表だということで。

(山本匠晃)発表の仕方はどうしますか?

(宇多丸)発表はまず10位から6位まで。下位の5作品を発表したい。というのはね、上の5個は割と固まってたんで。下ですごく悩んだんですよね。あのね、皆さんの投票とかに比べてもね、やっぱり今年はすごい、「これは自分っぽいな!」っていう感じになってるかなと思いますけどね。では、行ってみましょう。第10位から6位までの発表をさせていただきます。

第10位、『EXIT イグジット』!
第9位、『佐々木、イン、マイマイン』!
第8位、『37セカンズ』!
第7位、『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』!
第6位、『アンカット・ダイヤモンド』!

以上、6位までの発表とさせていただきました。

(山本匠晃)ありがとうございます!

(宇多丸)すいません、すいません、すいませんねえ! はいはいはい。すいません、すいません。ねえ。

10位『EXIT イグジット』

まず10位、『EXIT イグジット』。これ、劇場公開自体は昨年なんですね。韓国映画。もう韓国国内では大ヒットを記録した作品ですけども。

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(宇多丸)これ、要は本当に「自分のベストテン」ということを考えた時に……『EXIT イグジット』はゆるいところもあるし。他の方も言ってたけど、これより立派な映画ってたぶん全然他にあるんですけど。ただね、思い返した時に……まあ『EXIT イグジット』は今回のDVD・Blu-rayウォッチメンのタイミングでやったんで。下手したら見逃してたかもしれないし。という時に、その今年を振り返った時にやっぱりまずね、「いや、『EXIT イグジット』は面白かったな!」って。

で、僕はね、この映画のことを思い出すたびに本当に幸せな気持ちになる。なんかこう、「ありがとう!」っていうか。とにかくもうアイデア……次から次へとこらされたアイデアと、体を張ったアクションの数々と。そしてやっぱり僕はね、すごくなんていうか大衆的なね、ベタベタなギャグとかもある、しょうもないところもあるような映画だけども。でも、とても立派なことを伝えている。

人が人を……でも、必死で助けるんだよね。必死で人のためを思って。その「利他的な行動」って言うのは簡単だけど。「いや、もう嫌だよ! 俺だって助かりたい! 助かりたい……今すぐ逃げたいよ。でも、あそこに人がいます! あそこに人がいまーすっ!」って。もう爆笑しながら僕は結構……あそこの場面で「ああ、これは心の1本だな」って。

たぶん生涯に渡って僕は『EXIT イグジット』は思い出してはほっこりする。こんな映画があるというだけで素敵だなって思える。そんな一作でございました。まあ、昨年公開枠を全部外そうかとも思ったんですけど。どうしても『EXIT イグジット』だけは外せなかった。これを外すと自分のベストテンじゃなくなっちゃうっていう感じで。入れさせていただきました。

第9位『佐々木、イン、マイマイン』

(宇多丸)第9位、『佐々木、イン、マイマイン』。まあ私、「佐々木」なんでね!って、そんな理由かよ?っていう(笑)。まあ、だからこれはどっちかっていうと、なんていうかな? それこそ、さっきのさえぼう(北村紗衣)さんの、ほら。自分ごと的にグッと来た瞬間みたいな。やっぱりそれがある作品でしたかね。

今年、青春映画の本当に当たり年という中でのひとつに位置づけてもいいですし。まあ、これは評したばっかりなんでね。「書き起こしを見てください」ってなっちゃうんだけど。

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(宇多丸)まあ、言った通りです。旧友たちの顔を……そして、当時の自分たちのあり方みたいなものをすごい思い返すような一作で。これも本当に自分のベストテンという時に『佐々木、イン、マイマイン』を外すわけにはいかない!っていう自分ごと性があった感じでございます。

第8位『37セカンズ』

(宇多丸)そして8位。『37セカンズ』ですね。これはもう今年前半に評した作品ですけども。その時点では「『37セカンズ』が今のところに1位だな」ぐらいに思っていて。もうトップに来るのは間違いないなという作品で。これもだから今年のベストテンを作る時に『37セカンズ』を外すという選択肢は全くなかった。

たぶん、さっきの部門別でも言ってるのは一番多いんですよね。要するに、『37セカンズ』はベストテンに入れることを決めているのに、それでも部門別でも外すわけにいかない要素がすごく多かったっていうか。

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(山本匠晃)私も入れたかったんですよ。大好きな映画です。

(宇多丸)最高ですよね!

(山本匠晃)最高です!

(宇多丸)ねえ。この監督のHIKARIさん。ロサンゼルスを拠点としてやっていらっしゃるということですけど。様々なオファーもすでに殺到しているようだし。たぶんこれから世界的にHIKARIさん、さらにめちゃめちゃ評価されていくんじゃないかなということで。僕はこの長編デビュー作、ちゃんと評価したぞということを言っておきたかったみたいなのもありますかね。

第7位『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』

(宇多丸)第7位、『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』もね、これもやっぱり自分のベストテンなんだっていう時に、文句なしによくできた、ちゃんと作られた作品ですけど。ライカ作品なんでね、一定のライカクオリティーがあるわけですけど。

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特にこの作品はほら、莫大な制作費をかけて作ったにも関わらず、大コケしてしまって。しかも、コロナに関係なくね、大コケしてしまって……っていうまあ、悪名みたいなところが立っちゃってるんだけど。まあ、もう全瞬間、「これぞ映像作品を見る幸せ」というか。「ありがとう!」っていうか。全瞬間がもう眼福だし、感謝だし……みたいな感じで。あと、作品としてのね、意識のアップデートというところを男性サイド。しかもそのおじさんサイドというかね。

古い考え方を持ったおじさんサイドのアップデートを描いているところで、やっぱりそこも他人事ではない部分でもありまして。自分ごととしても捉えるところもありましたし。とにかく文句なしの1本である上に、そのちょっとかわいそうな境遇とかも含めて。「じゃあ、俺が推さなば誰が推す?」というところで推させていただきました。『ミッシング・リンク』でございます。

第6位『アンカット・ダイヤモンド』

(宇多丸)第6位、『アンカット・ダイヤモンド』。原題は『Uncut Gems』。これは私、ダニエル・ロパティンさんのサントラがすごく印象的で。これ、サフディ兄弟といえばダニエル・ロパティンさんの音楽というものが非常につきものなわけですけども。あの、サントラを買ってしまいまして。あまりにも好きで。これのしかもアナログ盤。アナログ、これイケすぎてね?

(山本匠晃)素敵なジャケットですね! 白黒でドンと真ん中に写っていて。

(宇多丸)もう……これ、今リビングのすごく目立つ場所にずっと飾っているんですけども。サフディ兄弟がですね、それまでのなんていうか、ちょっとどう評価していいのかを測りかねてたところがあるんだけど。今回のその『アンカット・ダイヤモンド』で完全にそのサフディ兄弟がやろうとしていることを……これ、村山章さんも仰ってましたけど。なんかこう、今までの映画でないバランスの新しい映画の語り口みたいなものを……だって、こんなクライマックス、ある? 何、この映画!

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(山本匠晃)もう!

(宇多丸)あとこれもさ、始まりとエンディング……何、これ?

(山本匠晃)アハハハハハハハハッ! わかるー!

(宇多丸)まあNetflix配信の作品ということもあって。今年のその配信しか見られないという状態の中での新作ということもあって。非常に僕の中で今年の記憶というものとすごく結び付いてるところもあるし。やっぱりこう、これも外す選択肢はないという感じで。『アンカット・ダイヤモンド』、私は6位に入れさせていただきました。

といったあたりで6位まで来ましたね。で、上位5位は比較的硬かったっす。この5位だけはもう……まあ順番を変えたりはちょっとしましたけど。トップファイブ、これはなかなか僕的には考えは変わらなかった感じがしますね。ということで私、宇多丸のですよ。いいですか? 私、宇多丸のですよ? 『パラサイト』『ミッドサマー』は別枠実質1位。『ウルフウォーカー』が100点(笑)。ということで、上位5位の発表に行きたいと思います。

第5位、『燃ゆる女の肖像』!
第4位、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』!
第3位、『ブルータル・ジャスティス』!
第2位、『はちどり』!
第1位、『透明人間』!

これ、まあこれはさっきから言ってる「俺が選ぶ10位なら……」というところで、この並べた10本。何て言うかな? もうすごく「自分が選んだ」っていう感じがすごくあるんですけども。特に5位はね、硬いかなという風になりました。

第5位『燃ゆる女の肖像』

(宇多丸)第5位の『燃ゆる女の肖像』はもうね、評したばっかりなんでね。先週なんでね。ただ、見たのは文春エンタの評、星取りがあるんでちょっと前だったんですけど。まあ、その星取りの時点で満点を付けましたけど。

先週、評をするために何度見返しても……「完璧じゃない? この映画」っていう風に思ってます。そしてまあ、もうこれも先週評したばかりなので繰り返したくないですけど。

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映画というもののすごく根源的な語り口っていうのを見事にアップデートして。その主題的なアップデートとかも含めて、映画史に新たな……大げさじゃなく、映画史に新たな地平を切り開いて見せたような、すごく歴史的にも大きな1本っていうことになっていくんじゃないかな? ここから先もね。セリーヌ・シアマ監督、すさまじかったと思います。『燃ゆる女の肖像』。

第4位『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

(宇多丸)そして第4位、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』。これね、要するに『グッド・ボーイズ』とか。あと、まあ『ストーリー・オブ・マイライフ』とかも入れていいんだけどな。とか、あと昨年の映画だと『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』とか。あと日本映画で言えば『アルプススタンドのはしの方』とかも。あの敵を作らない作りっていうか。そういうところでやっぱり意識のアップデートがあると思うし。

近年のその青春映画のすごく豊作期。特にアメリカ青春映画の豊作期。で、それがなぜかといえば、やっぱりそのポリティカリー・コレクトネス的な意識の進歩というか。「#MeToo以降の」って言ってもいいかもしれないけど、意識の進歩というのがあって。それが我々の、そして社会の、そして観客の、作り手の意識の進歩というのが作品に反映されて。それゆえに、その若者に理想を説くジャンルとしての青春映画というのはひとつ進んだというか。進みやすい、傑作が出やすい時期なんだ、みたいなことを『ブックスマート』評の時にかな? 言ったと思うんだけども。

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特にこの『ブックスマート』はやっぱりさっきのメールにもあった通り、もうそのしょうもない不公平とか不公正みたいなものの先に行っているっていうか。でも、その上でもやっぱり残るそのコンプレックス。当然、どんな人にも残るあるコンプレックスであるとか、自分のモヤモヤみたいなところに、でもすごくフラットの視点で。全てのキャラクターにちゃんと……当たり前のことなんだけど大事なことっていうか。

他人に対しては当然、やっぱり他人のレッテルを貼ることで自分の精神の安定を図るっていう、これはみんなやってることですけど。でも、そのなんか「あんなやつさ、どうせうまくやりやがって」とか「どうだ何も考えてないんでしょう?」って。「いや、そういう人たちにだって当然、それぞれの事情とか苦悩があって。みんな必死に生きてるだけで。全員、必死に生きてるだけだよ」っていう、当たり前だけど普遍的で大事な、そしてこれから我々がちゃんとそこを胸に焼き付けなきゃいけないことをちゃんと、しかも爆笑させながら伝えてくれる。すごい作品、素晴らしい作品だなという風に思います。

本当に、なんていうか、逆に「『ブックスマート』以前/以降」っていうか。これによって、たとえばちょっと意地悪な子の描き方とか、完全にこれの前と後で変わっちゃったと思いますね。だからたとえば似たような感じで女の子2人がコンプレックスっていうのを反動に……みたいなので『ロミー & ミッシェル』っていう僕が大好きな青春映画があるけど。まあ、だいぶ大人になって振り返って青春を取り返そうとする話なんだけど。

『ロミー & ミッシェル』を……僕の中で、だってすごく大事な映画というか。クラシックなんですよ? その『ロミー & ミッシェル』をこれが過去のものにしたっていうか。俺の中でそれがデカかった。『ブックスマート』の登場で。そこが本当に大きい。あと、とにかくね、あのオリヴィア・ワイルドの監督としての手腕。こんなにヒップホップ好きな監督がいるだろうか?っていう。

(山本匠晃)ああ、音楽使いもかっこよくて、ノリがよくて!

(宇多丸)もうセンスがいい。「わかっているね! おい、オリヴィアさん、ええっ?」っていう。まあ、今年はそういう意味で……ああ、『mid90s ミッドナインティーズ』とかもありましたね。

第3位『ブルータル・ジャスティス』

(宇多丸)第3位、『ブルータル・ジャスティス』。もうね、さんざん言っています。要はS・クレイグ・ザラーという、元はこの番組で村山章さんにご紹介いただいて。まあ我々大ファンになった監督。人を選ぶ監督ではあると思います。反時代的な監督だと思います。この監督の日本最初の公開作ということで。それを記念して……ということですね。

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まあ、全然だからここから先、1位……もう全然1位なんですよ。1位なんですよ、本当にね。ただ、S・クレイグ・ザラー監督、今後もね、もちろん新作を撮るたびに私は上位にぶっ込むと思いますので。そんな感じでお見知りおきを……という『ブルータル・ジャスティス』でございました。まあ、邦題がちょっとな。「ジャスティス」はねえだろ?っていう感じがしますけどね。あ、ちなみに最低最悪悪役賞、本当に一番怖えのはあいつらです。

(山本匠晃)本当に……(笑)。

(宇多丸)これも、だから映画で描かれる犯罪者が俺、やっぱり……だから『ワンダーウーマン 1984』みたいにちゃんとある種、牧歌的に描くのでなければ、中途半端なワルはもうなんか、ぬるいよね。あれを見るとね。そういう風に思っちゃいますね。

第2位『はちどり』

(宇多丸)第2位、『はちどり』。まずキム・ボラというですね、恐るべきスケールの新人監督ですね、これね。本当に世界的な巨匠の域……たとえばアジアで言えば、わかりません。エドワード・ヤンとか、ホウ・シャオシェンとか、イ・チャンドンとか……そういうレベルで並べられる人になっていくんじゃないのか?って。まあ、一作なんでちょっと判断できないけど。でも、一作目にして明白っていうか、そのレベルの作品だと思います。

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そしてやっぱりですね、この『はちどり』が2位という中には『82年生まれ、キム・ジヨン』とかも入ってると思ってください。近年のそういう韓国の社会の動きであるとか。ひいては日本にも影響を与えてるような……当然、何て言うかのな? 「フェミニズム」っていう言い方をしていいのかな? まあ、その女性が不公正な扱いを社会で受けてきたという件。でも、その中で「男だって当然、こんな社会派全然よくねえよ」とかも含めてですね、その視点の鋭い照射の仕方とかも。もちろんそこも入っています。

だからこの『はちどり』を2位にしているっていうことは今年、この番組で扱ってきた諸々……それこそ、『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』という本なんかも扱いましたけども。その全てがこの2位というか……まあ、実質1位ですよ。この『はちどり』の上位評価っていうところに入ってると思ってください。

第1位『透明人間』

(宇多丸)そしてそれさえも含んだ……そういう時代の趨勢とか、そういうところも含めて。なおかつ、古典的なジャンル物エンターテイメントの最新型でもあり、無類に面白い上に、めっちゃ新鮮なアイデアが入ってて。で、すごくちゃんと今にふさわしいメッセージも入ってるという意味で、『透明人間』。これは……もう俺の考える完全映画ですよ! 完全映画。もう、この『透明人間』という映画に欠けているところ、あるかな? もう、とにかく立派な映画だし、でもめちゃくちゃ面白いし。

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もう、見た瞬間に「あっ、今年の1位はこれかな?」っていうのは何となく心に決まっていて。やっぱりね、その「ジャンル映画でもある」というところですよね。うん。誰がどう見たって面白いんだから。あと、その『透明人間』というところのそのアップデートの仕方のアイデアとかも本当に「今、やるならこれしかない!」っていう。でも、誰も思いつかなかったことをきっちりやってるし。最初から最後まで……最初の10分間のあの何も起こらないけど、あの恐ろしさ。しかも堂々たる、クラシカルな風格さえ漂う。

(山本匠晃)わくわくもするしなー!

(宇多丸)本当にもう立派な映画やで! 最高だぜ!っていう。ということで、私はこんな感じでね、ソフトもきっちり買ってしまいまして……っていう感じで。だから私的にはもう……だからこの上位の感じ。どれが1位っていうことではないですけど。でもその全てを兼ね備えている。

自分の好きな要素とか全てを兼ね備えているというところで、『透明人間』を1位とさせていただきました。はい。皆さんの1位はいかがだったでしょうか? そんな感じで私がお送りしたRHYMESTER宇多丸のシネマランキング2020。私のベストテン発表、以上とさせていただきますー! 映画に順位などつけるものではない!

(山本匠晃)フフフ、念を押した(笑)。

<書き起こしおわり>

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