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高橋芳朗 BTS『Dynamite』大ヒット後のK-POP勢の動きを語る

高橋芳朗 BTS『Dynamite』大ヒット後のK-POP勢の動きを語る アフター6ジャンクション
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(高橋芳朗)K-POPでも、欧米のEDMとか王道のポップ系のプロデューサーを使うことはもう当たり前のようにあるんですよ。で、BTSも今までにエド・シーランとかチェイン・スモーカーズとコラボしたことはあるんですけど。今回、BTSが起用しているのはそういうメインストリームで大きな成功を収めているプロデューサーとかソングライターじゃないんだけど。でもサブスクとかで日々、新譜チェックとかしてるような人だったらおなじみの、一定の評価を得ているようなアーティストなんですね。

(宇多丸)へー! たとえば?

(高橋芳朗)それで2組、注目してほしい人がいるんですけど。まずはですね、チャンス・ザ・ラッパーを手掛けて注目を集めた、ニューヨークに拠点を置くプロダクションチーム、ブラストラックス。

(宇多丸)おお、おお!

(高橋芳朗)宇多丸さんも好きですよね?

(宇多丸)大好き、大好き。

(高橋芳朗)9月にこのコーナーでもブラストラックスのニューアルバム『Golden Ticket』から『Guidelines』という曲を紹介したんですけども。

(宇多丸)うんうん!

(高橋芳朗)それでもう1組はオーストラリアの双子のプロデューサーチーム、コスモス・ミッドナイトっていう。彼ら、10月2日にニューアルバム『Yesteryear』っていうのをリリースしたばかりで。これはそのタイトル曲なんですけども。

(高橋芳朗)今年の夏に「ビールを飲む時にふさわしい選曲」っていうので3曲、やったじゃないですか。それであれ、僕は「昼、夕方、夜」で3曲、選曲をしたんですけども。昼に選んでいたの、最初はこの曲だったんです(笑)。

(宇多丸)ああ、なるほど!

(高橋芳朗)直前で変えたんですけども。「変えなきゃよかったな」って(笑)。

(宇多丸)ああ、やっていればもっとドヤれた?(笑)。へー! コスモス・ミッドナイト。

(高橋芳朗)で、ある意味かなり強気な人選ではあると思うんですよ。でもまあ、王者のBTSだからなしえる芸当という気もするんですけど。でも単純にBTSみたいなポジションにいるアーティストがこういう、サブスクのヒーローっていうか、Spotifyのヒーローみたいなプロデューサーをフックアップするっていうのがすごいわくわくするというか。

(宇多丸)あと今、曲を聞くだにやっぱりすげえ今っぽいというか。『Dynamite』からのここっていうのはわかるなというような。

(高橋芳朗)今っぽいですよね。あと、さっきも話に出ましたけど、ソーシャルメディアに強いBTSらしい人選かなっていう気はしたりして。で、実はBTSの関連作で以前にもこういう方向性でプロデューサーの人選が行われたことがあって。それがですね、リーダーのRM(Rap Monster)が2018年にリリースしたソロアルバム『mono.』っていうのがあるんですけども。

ここに収録されている『seoul』っていう曲。あの韓国の首都のソウルですね。この曲のプロデュースを手掛けているのが、このコーナーでも何度も取り上げてますあのロンドン出身のエレクトロデュオのHONNE(ホンネ)なんですよ。

(宇多丸)ああ、HONNEだ!

(高橋芳朗)HONNEが手掛けているんですよ。それで当時、これは結構意外な組み合わせで驚いたんですけど。でもこのHONNEを起用するセンスとか、これから聞いてもらいますけどサウンドの独自性を発展させていったら面白いことになるんじゃないかなとは思っていたんですよ。で、今回のBTSの新作のプロデューサーの人選って割とこのRMのソロ作でのHONNEの起用に近い感覚が反映されてるのかなっていう。地続きなところもあるんじゃないかなっていう風に思いましたね。で、その曲を聞いてもらいたいんですけど。これがもうマジで傑作で。トレンドのアンビエントなR&Bサウンドなんですね。浮遊感のある静謐なR&Bサウンド。

(宇多丸)フランク・オーシャン以降といいますか。

(高橋芳朗)そこにね、ニュー・ジャック・スウィングのビート感を落とし込んで。

(宇多丸)なんだって? あの、ちょっと跳ねるような?

(高橋芳朗)かなり出来がいい曲なんで、聞いてください。RMで『seoul』です。

RM『seoul』

(高橋芳朗)はい。RMで『seoul』を聞いていただいております。2018年の作品です。

(宇多丸)ニュー・ジャック・スウィングのね、美メロ……メロディーがいい曲が多いんですけども。そっちの方を今っぽく特化したというか。

(高橋芳朗)それでちゃんとアンビエント感もあるという。これ、ニュー・ジャック・リバイバルでいっぱい曲が作られましたけども、かなり出来がいいと思いますね。

(宇多丸)ニュー・ジャックっていう時、だからコクの……味の濃いところをどう処理するかで……ブルーノ・マーズとかはもうモロにそっちを直球でやったけども。こういう処理の仕方なら全然ね。

(高橋芳朗)これはあんまりない感じですね。だからHONNEもさすがだなっていう感じがしましたけども。HONNEを使うのもさすがだなって。

(宇多丸)HONNEもその効果なのか。今、見たらすごい人気が……。

(高橋芳朗)上がっていますね。トム・ミッシュとかとも組んでますからね。そんなわけで、最後にBTSの新作『BE』からその欧米のプロデューサーとコラボした楽曲を紹介したいんですけども。コスモス・ミッドナイトと組んだ『Fly To My Room』という曲はゴスペルのフィーリングがあるネオソウル調の曲で。これもすごいいいんですけども。

(宇多丸)うんうん。

(高橋芳朗)今日はそのブラストラックスがプロデューサーを務めた『Dis-ease』っていう曲を聞いてもらいたいんですけども。これがね、90年代っぽいヒップホップ。ファンキーなトラックのヒップホップなんですけども。結構BTSと相性がいいというか。ブラストラックスの良さとBTSの良さ、その双方の良さが上手く立っている曲に仕上がっているかなと思います。じゃあ、聞いてください。BTSで『Dis-ease』です。

BTS『Dis-ease』

(高橋芳朗)はい。BTSのニューアルバム『BE』から『Dis-ease』を聞いていただいております。

(宇多丸)いや、まあ、いいよね(笑)。

(高橋芳朗)いいんですよねー。僕も今、聞いていてニヤニヤしちゃって。本当に今、大好きなんですよ。

(宇多丸)なんだろうね? そのビート感とか90年代っぽいところも生かしながら・・っていうかね。器用だなー。このフロウの感じとか。なんか研究が行き届いているのか、すごい上手いなー。

(高橋芳朗)熊崎くんもよく家でかかっている?(笑)。

(熊崎風斗)どの曲がなんていうタイトルなのか、まだ全然把握しきれてないっていうところもあるんですけども。曲を聞けば「ああ、これだ!」っていう感じになりますね。

(高橋芳朗)これ、いわゆる欧米の洋楽しか聞かないっていうリスナーの人に「BTS、何を聞けばいいですかね?」って言われた時、なにを勧めればいいのかが結構難しかったんですけども。これからはこの『BE』を迷わずに押したいかなっていう感じですかね。

(宇多丸)なるほど。聞きやすさもちゃんと……っていうね。

(高橋芳朗)それでBTSの今後の動向としては日本時間の水曜日の午前2時にグラミー賞のノミネートの発表があるんですけど。これでもしBTSがダダダダッと入ってきたら、もうなんか今後のポップミュージックのちょっとした分水嶺みたいな感じになるかな? 大事件になるかな?っていう。

(宇多丸)だよね!

(高橋芳朗)しかもね、主要部門とか入ってきた日には……っていうところですよね。ぜひそこは達成していただきたい!

(宇多丸)いや、でもあまりにも急激だから。何て言うのかな? あまりにも急激で「まあ、そういうこともあるんでしょうね」ってなっているけども。いや、もう何度も言うけども、考えられないようなことですよね!

(高橋芳朗)まだ先月の時点では宇多丸さんもね、「いや、すごいことだよ、これは!」って言っていたけども。

(宇多丸)すごいことがもうずっと続きすぎていて。「まあ、そういうもんかな?」ってなっているけども。いや、そういうことじゃねえから! 10年前……いや、5年前でもいい。それを考えてみれば、考えられないことだし。20年前とか……もう考えられない! うん。

(高橋芳朗)しかもね、韓国語で割と行ってますからね。

(宇多丸)いや、すごいことですし。たしかに行くならこのタイミングっていうかね。

(高橋芳朗)行ってほしいですね。皆さん、水曜日、注目してください。

<書き起こしおわり>

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