ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんがTBSラジオ『ザ・トップ5』に出演。様々な海外の危険スポットを取材してきた丸山さんが、最も身の危険を感じた体験について話していました。
(高橋芳朗)ちょっと僕からもいくつか聞きたいことがあるんで。いいですか?時間いっぱい。
(丸山ゴンザレス)はい。
(高橋芳朗)まあ、さんざんこの話、質問されていると思うんですけど。いちばんヤバかった体験、聞かせてもらえますか?
(丸山ゴンザレス)ヤバかった体験ですか?
(高橋芳朗)命にかかわるようなお話で。
(丸山ゴンザレス)命にかかわるっていうのは、あんまり僕、そこまでないんですけどね。
(高橋芳朗)あ、本当ですか。
(丸山ゴンザレス)あの、失敗したらほら、アウトだから。
(高橋芳朗)(笑)。まあまあ、ここにいないっていう。いちばん身の危険を感じた。
南アフリカ ヨハネスブルグの治安の悪さを体験する取材
(丸山ゴンザレス)でも、そうですね。身の危険を感じたのは、直接的なところで言うと、5、6年前ですか。当時、世界でいちばん治安が悪いって言われていたヨハネスブルグに『治安の悪さを体験してきてほしい』っていう依頼をとある雑誌から受けて。
(熊崎風斗)とんでもない依頼だな(笑)。
(高橋芳朗)乱暴な依頼ですね!無責任な。
(丸山ゴンザレス)で、行った時に、すごい治安が悪いとされている場所がシティの中にあったんですよ。で、そこに行った時に、行くためのタクシーとかはないわけで、ホテルの人に車を手配したら、『埋まっている。別の車を手配したから』っていって来たのが、ホテルの隣に住んでいるおじさんがただ車を出してくれたんですけど。
(高橋芳朗)うんうん。
(丸山ゴンザレス)それで行って降りたら、すごいいっぱいの黒人さんがいるわけですよね。で、どうも不法移民の方たちで。職にあぶれて、割とそういう強盗とかをされることが多い人たちだったんですけど。そういうエリアだったんで。で、『あ、ヤバい。逃げなきゃ』と思って振り返ったら、その車が走って帰っちゃっていて。
(高橋芳朗)ひー!
(熊崎風斗)ちょっと・・・どうなっちゃうんですか?
(丸山ゴンザレス)あれはヤバかったっすね。
(高橋芳朗)どうやって切り抜けたんですか?
(丸山ゴンザレス)あ、走りました。必死で。
(高橋芳朗)(爆笑)
(熊崎風斗)ただただ走るっていう手段しかないわけですよね?
(丸山ゴンザレス)そうです。ひたすら走って。まあ、掴まれたりとか、ガーッと襲いかかられた状態から走って逃げたんですけど。
(高橋芳朗)ああ、もう来たんですね。
(丸山ゴンザレス)来ました。来ました。で、そのままとにかく走って逃げて。で、何ブロックか先に車がいたんで。で、怒ってドアを開けて、『お前、なんで逃げたんだよ!?』って。
(高橋芳朗)(笑)
(丸山ゴンザレス)言いますよね?したら、『いや、危険だから』って。『いや、俺も知ってるって!それ』っていう(笑)。っていうことはありました。はい(笑)。
(熊崎風斗)すげー!
(高橋芳朗)でもこれ、あれなんですよ。割に合う、合わないっていうか。でも、丸山さんも興味が先立って行っちゃうっていうところもあるわけですよね?
(丸山ゴンザレス)そうですね。まあでも、あとちょっと、いまはそうやっていっぱい行ったりすることもありますけど。まだ駆け出しだった頃ってあんまりこういう仕事ってそんなになかったりするんで。そん時に、ライターの大先輩の吉田豪さん。あの人が『豪さんのポッド』っていうネットラジオをやられていて。そこで、『割に合わないところにライバルはいない』って言っていて。
(高橋芳朗)ああー!深い!
(丸山ゴンザレス)で、それが結構後押ししてくれたところはありましたね。
(高橋芳朗)なるほど。
(丸山ゴンザレス)まあ、割に合わないけど、そもそも興味が先立つっていうのもあったんで。
(高橋芳朗)あと、すいません。ひとつだけ最後に、簡潔な質問なんですけど。丸山さんにこそ聞く価値があると思います。おすすめの海外旅行スポットを教えて下さい(笑)。
(丸山ゴンザレス)おすすめですか?(笑)。あ、ジャマイカです。
(高橋芳朗)ジャマイカ?
(丸山ゴンザレス)あの、いろんな心の蓋が開放されると思います。マリファナっていう意味じゃなくて、人間性が明るい。それから空も海もすごくいいんで。
(高橋芳朗)わかりました。ありがとうございます!
<書き起こしおわり>