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吉田豪 非常階段シルクを語る

吉田豪 非常階段シルクを語る アフター6ジャンクション
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吉田豪さんが2020年10月5日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。著書『超・人間コク宝』の中から非常階段シルクさんのインタビューを紹介していました。

(宇多丸)ということで今夜は新刊の……?

(吉田豪)そうですね。9月25日に出た僕の新刊。コアマガジンから出た『超・人間コク宝』という……。

(宇多丸)『人間コク宝 』シリーズ最新刊。

(吉田豪)そうなんですよ。それこそケーダブさんからね、ZEEBRAさんからいろんな方が登場した……。

(宇多丸)UZIくんとかね。漢くんも出たかな?

(吉田豪)ただ、比較的これまではもうちょっとメジャー感である方々が出ていた中、今回はたぶん一番マニアックなんですよ。

(宇多丸)渋めなメンツ。どのあたりが?

(吉田豪)冒頭に前田五郎・敏いとうって並ぶ時点でもう……(笑)。分かる人には分かる球をちょっと出し過ぎてるんですけどね。ちょっとね、この番組でも紹介したハーリー木村さんだのなんだの。

吉田豪 ハーリー木村を語る
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(吉田豪)あとつのだ☆ひろさんとか。田代まさしさんの息子さんの田代タツヤさんとか。竹熊健太郎先生とか、いろんな方が……。

(宇多丸)かと思えばね、高野政所くんがね。一応アウトローくくりというか(笑)。

(吉田豪)アウトローに入ってきたというか。ニューカマーとして(笑)。

(宇多丸)「アウトロー界のニューカマー」(笑)。ひどい言い草(笑)。

(宇多丸)あとはみうなさんね。やっぱりね。前にもお話をうかがいましたが。カントリー娘。の。

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(宇多丸)あとは香山リカさんとかが入っているあたりとかもね。

(吉田豪)かわいげのあるインタビューになっていると思いますよ。そんな感じでいろんな人の話を聞いているんですけども。

(宇多丸)では今日はその中からピックアップして。

(吉田豪)そうですね。2人ぐらい簡単に紹介して。こんなようなものが読める本ですよということを伝えていこうと思いまして。じゃあ、1人目はこちらです。

(宇多丸)はい。吉本興業の美容番長・シルク姉さん。シルクさん、なんか経歴がすごいらしいみたいなのはなんか雰囲気として聞いてはいたんですけども。

(吉田豪)まあね。テレビ的にはねやっぱり非常階段というコンビというよりは、美容番長でありオリックスのコリンズ監督と付き合ってたとか。ポール・マッカートニーと接点があるとか。そういう話ぐらいは聞いていたんですけど。僕、ちょっとした噂を聞いたことがあったんですよ。レイザーラモンRGさんと仲良くなった時に「そういえば非常階段ていうあのユニット名。『元々、階段で練習してたから非常階段って付けられた』っていう風に普通にそれまで言われてたんですけども。あれ、本当はね、ノイズのバンドの非常階段から取っているんですよ」って言われて。「マジ!?」って思うじゃないですか(笑)。

(宇多丸)はいはいはい。

(吉田豪)そういうバックボーンの持ち主らしいっていうのをなんとなく聞いてはいて。で、実はその非常階段の相方のミヤコさんという方が亡くなっちゃったんですけど。その亡くなったミヤコさんの追悼本を僕が読んだ時に、それもやっぱり衝撃を受けて。ミヤコさんとシルクさんが当時、いかにパンクだったのかっていうルポがあったんですよ。アナーキーという凶悪なパンクバンドがありまして。80年代の不良が聞くパンクバンドですね。放送禁止用語とか政治的なこととかを歌って大問題になったりするようなバンドだったんですけども。

(宇多丸)ZINGIとも共演をしていましたけども。

(吉田豪)まあ、そういう実はこのアナーキーの親衛隊だったんですね。

(宇多丸)へー! なるほど。

(吉田豪)アナーキーの親衛隊出身で、アナーキーがロンドンで『亜無亜危異都市』っていうのを録音しているんですけども。そこになぜか立ち会っているんですよ。

(宇多丸)へー! ああ、それぐらいグルーピーというか、追っかけというか、親衛隊というか。そんぐらい直接的に親しいっていうか?

(吉田豪)実は真面目に大学を出て。外語大を出て、それでイギリス留学もしていて。イギリス留学に行ってる最中にパンクムーブメントが起きて。実はだからゴリゴリにパンクをリアルタイムで見てる人なんですよ。

(宇多丸)それって70年代後半とか?

ロンドンでパンクをリアルタイムで見る

(吉田豪)そうです、そうです。で、本人はぼんやりしてるから記憶を……「もうこんな話することもないから」って言って。それをちょっとずつ探っていくと、とんでもない話がどんどん出てくるっていう。

(宇多丸)要するに本当に当時のロンドンだってそんな広いところじゃないでしょうから。そのムーブメント、結構リアルに体験しちゃっているみたいな?

(吉田豪)その当時、付き合っていたのがね、たぶん外国人の交際の原点というのが当時のパンクショップの店員。それとまず付き合ってまして。ボーイロンドンの店員と付き合って。

(宇多丸)はいはい。しかもね、インタビューでも「ああ、そうだそうだ。ボーイ、ボーイ」とか言ってね(笑)。「そうだ。ボーイでした」なんて言っているんだけども。ボーイの店員と付き合って。

(吉田豪)だからポール・マッカートニー伝説……ポール・マッカートニーがちょうどレコーディングしてるところに偶然出会って。それで中に入ってお茶を飲ませてもらって……みたいな。その話も実はスージー・アンド・ザ・バンシーズが好きで。追っかけていて。そんな流れでたしか……アダム・アントを見に行った時かな? アダム・アンド・ジ・アンツっていうバンドがありまして。それを見に行った帰りに偶然、そのスタジオのところにいたらポール・マッカートニーと出会って。「その時も隣りのスタジオにジャムがいました」みたいな(笑)。

(宇多丸)なんかすごいもう、いろいろ歴史的な……歴史上の登場人物がどんどん出てきちゃって……みたいな。

(吉田豪)で、そういう人たちと外語大出身なので普通にコミュニケーションも取れるから。いろんな人たちと話した話みたいな。

(宇多丸)ああ、そうか。普通にコミュニケーション取れるし。

(吉田豪)そうそう。ジョニー・ロットンと会話した話とか(笑)。

(宇多丸)そういう場にやっぱりアジア人の女の子がいて、目だったところもあるんですかね?

(吉田豪)でしょうね。だから向こうで普通にやっぱりパンクスと仲良くなって。で、パンクのフェスとかで勝手にというか、店とか出したりして……みたいな感じで。本当にガチの80年代のパンクスなんですよ。

(宇多丸)へー! 本当にそっちのシーンにどっぷりいたという。

(吉田豪)で、アナーキーの親衛隊っていうのも実はアナーキーのファンってほぼヤンキーだったんですよ。で、アナーキーっていうのはまた特殊なバンドで、ファンとの壁が全くなかったんですよね。ツアーとかでファンも部屋に入れて。そこでは主に酒を飲んでシンナーを吸って……みたいなことをみんなでやっいたんですよ(笑)。

(宇多丸)フフフ、ねえ(笑)。その共演したMC仁義さんが「シンナー吸うな」ってステッカーを貼ったりしていましたけども。はいはい。

(吉田豪)まあ、そういうグループだったんですけど。まあシルクさんとかはやっぱり大学出で。当時OLで真面目だったから。「私たちはシンナーとかは全く吸わず。当時はみんな吸ってましたけど、私たちはやらず」っていう。

(宇多丸)ねえ。体を壊しますからね。よくないですよ。本当にね。なるほど。なるほど。でもゴリゴリにど真ん中にいたことは間違いないんですね。

(吉田豪)それで当時の写真とかも見せてもらったら、最高な写真だらけで。そうなんです。だから実は芸人を始めたきっかけも、当時パンクバンドを組んでいたんですよね。女性だけでパンクバンドを組んで。それで誰が誰がカバやねんロックンロールショーの番組に出てたら、それを見た吉本の人から声かけられて。気が付いたら芸人に……みたいなパターンで。

(宇多丸)なるほど! じゃあ元々はそのパンクゴリゴリど真ん中だったっていうところの方がメインだったんですね。へー!

(吉田豪)その中で、だからダウンタウンと同期っていうか。ダウンタウンなんかと一緒にやっていた人たちなので。新しい吉本の流れみたいなものがそのパンクムーブメントと同じような興奮があったっていう。「最初にダウンタウンのネタを見た時に、アナーキーの『団地のオバサン』を聞いた時みたいな頭をカチ割られるような衝撃を受けました」みたいな。

(宇多丸)なるほどね。どっちにもパンク魂を感じたと。うんうん。

(吉田豪)だから実はその頃、島田紳助さんもアナーキーの衝撃を受けて。アナーキーの影響丸出しのSHINSUKE-BANDっていうのを組んでいたんですよ。で、「それはどうでしたか?」って聞いたら「うん。あれはちょっと真似だから私にはピンと来なかった」って言っていて(笑)。そこは手厳しく(笑)。

(宇多丸)そこはもう、ど真ん中にいた人ですから。写真もすごい。さっき言っていたボーイっていうパンクショップの店員と付き合っていた時の写真とか。聖子ちゃんカットの普通のかわいい女の子が……。

(吉田豪)そうなんですよね。かわいらしい女の子が悪そうな服を着て……っていう。

(宇多丸)すごいな。でもこういうところにぐいぐい入っていっちゃうのってやっぱり女性の方が強かったりするよな。こういう時な。

(吉田豪)親衛隊話とかも本当はもっと掘り下げたいんですよ。

(宇多丸)というか、ねえ。もちろんいろいろと見聞きしてきたものの中にはね、ここに載せられない級のものも当然あったりするんでしょうけどね。

(吉田豪)本人も言ってますからね。「アナーキーの仲野茂さんに迷惑がかかんないようにヤバい話はなるべくしないでおきました。茂が捕まらないように……」っていう(笑)。

(宇多丸)その外壁をこう言うとさ、外壁からちょっとガワから察せられちゃうっていうのがありますよね(笑)。

(吉田豪)だから、その親衛隊の人たちはみんなあだ名で言われていて。そのあだ名っていうのが「ケンカ」とか「神風」とか……(笑)。

(宇多丸)フハハハハハハハハッ! 「ケンカ」って(笑)。

(吉田豪)「すごいケンカするからそういうあだ名がついていて。そういうやつらがシンナーを吸いながらケンカするのを私らが必死に止めていて。だから私はいまだにその傷跡が残ってる」とか。修羅場をくぐってきているんですよ。

アナーキーの親衛隊で修羅場をくぐる

(宇多丸)なるほどね。でも、やっぱりそういうところで女の人で肝が据わっているし。荒くれどもも全然恐れずにっていうか、むしろ言うことを聞かせちゃうみたいな人は各業界にいるな。やっぱりな。いや、でもそのなんか只者じゃない感には全然、裏付けがあったっていう(笑)。本当以上だったというか。

(吉田豪)ねえ。外国の方々と付き合っていく原点もここにあったみたいな。

(宇多丸)なるほど。だからそのいろいろ出てくるすごい名前とかもね、本当はね、なんかいろいろね、あるんでしょうけどね。

(吉田豪)というようなね、実はこの取材をやった翌月に僕がまた、これは大阪で取材をしたんですが。その翌月も大阪に行って前田五郎さんの取材しているというのもね。僕が完全にどうかしてるんですけどね。吉本本社に行った次号で吉本の悪口しかしないインタビューみたいな。

吉田豪 前田五郎・上條英男・敏いとうインタビューを語る
吉田豪さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で最近の『実話BUNKA超タブー』連載でインタビューした前田五郎さん、上條英男さん、敏いとうさんについて話していました。

(宇多丸)ああ、そうか。でもその両方いけるのはやっぱり吉田豪さんならではって感じじゃないですかね。「吉田豪じゃしょうがない」っちえうのもあるんじゃないですかね。治外法権化しつつあるという。いや、シルク姉さんのパンクゴリゴリど真ん中を歩いてきたっていう……だから音楽的な歴史の記録として意外とこれ、すごくない?っていう話をしてますもんね。

<書き起こしおわり>

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