吉田豪・河村唯・神原孝 伝説の「神原ストップ」事件を語る

河村唯 吉田豪の職業を探る SHOWROOM

元アイドリング!!!の河村唯さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。アイドリング!!!プロデューサーの神原孝さんと吉田豪さんとともに伝説の「神原ストップ」事件やジャンパー撲滅運動について話していました。

(吉田豪)だから神原さんは最初に悪いイメージが多すぎたんですよ。あまりにも。アイドリング!!!の怖いイメージとか。

(河村唯)ああ、そうかそうか。

(神原孝)怒る人みたいな。ダメ出しする人だっていう。

(吉田豪)ねえ。「ジャンパーを許さない神原」っていう(笑)。

(河村唯)ああ、懐かしい! でもあれがいちばんね、YouTubeの再生回数が多かったですから。あれ、すごいですよ。

(神原孝)そうそう。あれ、本当に一銭も入ってこないのに。

(吉田豪)えっ、神原さんがキレるやつ?(笑)。

(河村唯)うん。

(神原孝)俺に金は入ってこないっていう(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(河村唯)MVよりもですよね。音楽が止まったのが。

(吉田豪)MV以上に(笑)。

(河村唯)何回再生されたんだろう?

(神原孝)みんなのキョトーンとした顔が流れているのがいいんじゃないの?(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(河村唯)あれも思い出。あれで結束感が生まれた。

(吉田豪)また? あの時はどういう心境だったんですか?

(河村唯)あの時? 「えっ、どうしよう?」って思って、ただ単に「ん? どうしたらいいの?」って思って、とにかくなんか指示を待っていた。

(吉田豪)まあ、ジャンパーオタがいて神原さんがキレ始めて音楽が止まって……。

(河村唯)「あ、本当に止まった」って思って。でも止まったことを指導されていない。ですよね。

(神原孝)俺が行って、「お前ら、1回下がれ!」って言ったんだけど、誰もステージから下りてなかったっていう。

(河村唯)ねえ。言ってくださったのに。こう、反省(笑)。

(吉田豪)「どうしよう?」っていう。

(河村唯)で、はけていって、二期生が登場っていう。

(神原孝)「ここは二期生しかダメだ」って思って二期生に1曲歌わせるっていう(笑)。

(吉田豪)ちょっと中和させて(笑)。

(河村唯)地獄の時間がそこから始まるんですよ(笑)。

(神原孝)もうみんなボロボロ泣いていて(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(河村唯)なんだったら私も泣くの。なんか(笑)。

(吉田豪)泣いてたんですか?(笑)。

(河村唯)私も泣きそうになって。ちょっと怖かったんですよ。

(吉田豪)怖いでしょうねえ。

(河村唯)「神原さんが怖い」とかじゃなくて、会場の状況。なんかヤジを飛ばさなくてもいいじゃん、みたいな。「帰れ!」みたいな。

(吉田豪)言い合いになっていましたからね。

(河村唯)「1回待って、1回待って。大人でしょう?」ってなって。大人の男の人が本気で怒鳴るとこんなに怖いんだって思って。奥からのヤジ、めっちゃ怖かったですよね。あれが怖くて泣いて……(笑)。1回、隅で泣いて。「じゃあ二期生、行こう」ってなったから涙をぬぐってそのまま出ていったっていう感じですね。

(吉田豪)おおう……。

(神原孝)「空気、変えてこい」っていう(笑)。

(河村唯)「はい!」って(笑)。

(吉田豪)「空気、変えてこい」で「はい!」って(笑)。怖い!

(河村唯)ありましたけども(笑)。

(吉田豪)「空気、変えてこい」っていうのもないですよ(笑)。

(河村唯)「野武士だ! 行ける!」って思って(笑)。

(吉田豪)野武士軍団がね(笑)。

(河村唯)そう。「オーッ!」って。よくわかんない円陣を組んで行くっていう(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(神原孝)あの後、出たグループみんなに謝りに行って。俺がね。「すいませんでした」って。

(吉田豪)メンバー側としてはどうだったんですか? ジャンパーについて。

(河村唯)私の意見でいいですか? 私はありだと思うんですけど。ジャンプがありっていうのじゃなくて、ルールを決めるっていうことがありだと思っていて。

(吉田豪)なるほどね。

ジャンパーに対する考え

(河村唯)私はいちばん前の人のためだけにライブをやっているとは思っていないんですよ。お客さんみんなのためにライブをやっていると思うから、いちばん前の人がジャンプしたら、二番目の人はすごくかわいそうなんですよ。全然見えない。同じお金を払っているのに。だから私はルールを決めて、ジャンプしたい人はジャンプゾーンとか。

(吉田豪)なるほど。女性ゾーンみたいな感じで。

(河村唯)そう。音楽に対してジャンプをするという行為はいらん!

(吉田豪)「いらん!」(笑)。フハハハハハハッ!

(河村唯)だから応援してくれるのはめっちゃ嬉しいの。「がんばれ、がんばれ!」って。これでいいじゃないですか。あとは音楽に乗るんだったら。でも、ジャンプはもう、いらん! そう。疲れるしね。ケガをしちゃうっていうのもあるから、私はなんでこんな文化ができたんだろう?っていう風に思っていますね。

(吉田豪)認知されたいんですよね。ピョンピョン跳んでね。

(河村唯)だから、違う職業に就けばいい。

(吉田豪)どういう職業?(笑)。

(河村唯)認知される職業。そこで私たちに認知されてもしょうがない。あなたたちの人生は負えないから。わかりますか? 背負えない。顔が知られたところで。

(神原孝)俺はもう後ろからエアガンで撃ちまくりたかった。跳んでるやつをバシバシ。

(吉田豪)フハハハハハハッ! ゲームみたいですよね。跳んだところを(笑)。

(神原孝)っていうかなによりもカメラで撮っている映像が全部見えなくなって。アップとかも全く映らなくなっちゃうから。ええかげんにせい!って。本当に。この商品、いろんな人に見てもらうための作品にしなくちゃいけないのに。

(吉田豪)固定のカメラがもう完全に死んじゃうっていう?

(神原孝)全然ダメ。普通にカメラマンを入れて動いているカメラですら、アップを撮ると全部こういう……。

(河村唯)そうそう。

(吉田豪)ジャンパーが?(笑)。

(神原孝)歌っている人間が全然顔が映らないっていう。

(河村唯)私たち、せっかくテレビに映れるチャンスなのに、全部こう……なんだったら後頭部みたいなのがずっと(笑)。そんなの、誰が見たい? みたいな。

(神原孝)で、「いい加減にしろ!」って言ったんですよ。

(河村唯)本当にファンなのかな? 冷やかしかな?って思っちゃうから。私は「おおーっ、すごい! 言ってくれた!」ぐらいな。私はどっちかって言ったらジャンパーは好きじゃないんで。私はですけど。わからない。みんなはどう思っているかわからないけど。「ジャンプ、いいんじゃない」っていう人もいるし。

(吉田豪)いまはジャンパーどころかリフト文化がね。

(河村唯)なに? リフトって。

(吉田豪)みんなで担ぎ上げて……。

(河村唯)それって何のため?

(吉田豪)目立ちたいんですよ。

(河村唯)だから違う職業に就けばいい。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(河村唯)だからライターさんとかになればいいですよね。こんなに目立てるんですよ。

(吉田豪)目立つことでお金がもらえる商売ね。

(河村唯)なにをリフトして目立とうとしているのか?っていう。恥ずかしいんですよ、それ。恥ずかしい行為。わかるかな?っていう風に思っちゃうんですけどね。

(吉田豪)フフフ、リフト文化がね。TIFもリフト禁止とかでね。禁止の中でリフトがガンガン上がったりとかね。

(神原孝)そうそう。それで俺がスマイルで捕まえに行ったら、周りからすげー阻まれて。周りの仲間連中みたいなのに阻まれて、もうコレもんになっているのをまた動画で撮られて、俺が暴れているみたいな動画になって。

(河村唯)出た!(笑)。

(吉田豪)「神原、また暴れる」っていう(笑)。

(神原孝)「いい加減にしろ、この野郎!」みたいな(笑)。

(河村唯)バズりましたか? 素晴らしい。いやいや、ねえ。

(吉田豪)やる側としてはね、そりゃあ。ちゃんとこっちを見てっていうね。」

(神原孝)リフトをやるのは全然いい。そういうライブならね。でも、ここではやるなっていう。

(河村唯)迷惑になっちゃうし。

(神原孝)そうそう。ロックとかパンクのライブでやるのはむしろ俺もやりたいぐらい。

(吉田豪)ダイブとかね、好きにやればいいですよ。

(神原孝)全然。モッシュやったりやればいいんだけど、ここでやるな!っていう。

(河村唯)なるべくその子の声を聞いてほしいですね。なんかたぶん聞いてないし、見ていないんでしょうね。

(吉田豪)どうもね、TIFがみんなの注目も集まるから、ここでなにかをやらかしたいみたいな人が多いんですよね。どうしてもサイリウムが投げたいし、みたいな人たちが。

(河村唯)ええっ? 本当に?

(吉田豪)いま、TIFといえばサイリウム投げですからね。

(河村唯)ええっ? ダメだよ。当たったら痛いんだから、あれ。

(神原孝)去年のベビレも最後は後ろの無料の心無い人たちがちょっとやっていただけで、前は誰も投げなかった。

(吉田豪)「イエッタイガー!」で投げるっていうね。

(河村唯)よくないよ。

事故が起こるとイベントが終わる

(神原孝)運営側としては安全面重視だからさ。BiSHが翌日来れなくなった時も、きっかけになったのは「やめましょう。そういうことをすると危ないですよ」って運営側も含めてみんなに注意していたはずなのに、それが本人たちにちゃんと伝わっていなかったから。本人たちにしゃべれないような関係ならば、もう来ないでくださいっていうのが正直なところ。だから本人たちはどう思っているのか知らないけど、俺らは全然出てほしかったけど。ただ、お客さんがそれで事故でケガをしたら、イベントが終わっちゃうから。だから、やめてねっていう話をして。難しいですよね。

(吉田豪)難しいですよね。

(河村唯)オタクさん。

(吉田豪)「オタクさん」(笑)。

(河村唯)オタクさんの気持ち、私わからない。ジャンプする……ジャンプするって、します? 生きていて。

(吉田豪)でも、あれなんですよ。原点はなにか?って思うと、昔パンクの時にセックス・ピストルズのシド・ヴィシャスがメンバーになる前にリズムに合わせてピョンピョンと飛び跳ねはじめたっていうのがあるんですよ。それがポゴダンスの原点って言われているんですけど。ただ、もう感情にまかせて飛び跳ね始めた。それが後に、ハローとかの現場だと「マサイ」って言われたりとか。アイドリング!!!の現場だと「ジャンパー」って呼ばれたりとか。いまのそれらにもつながってくるんじゃないか?っていう。

(河村唯)アハハハハハハッ! マサイ(笑)。

(吉田豪)リズムも関係無く、とにかく跳ぶっていう。

(河村唯)ああ、跳びたいんだ。(コメントを読む)「跳べばいい 違う場所で」(笑)。へー、そうなんだ。音楽が鳴ると跳びたくなっちゃうんだ。そうかそうか。

(吉田豪)そういう人もいるんだなって思いますけどね。

(河村唯)そうか。まあしょうがない。

(吉田豪)邪魔なのはわかる。すごいわかる。というね。(コメントを読む)「跳び職」(笑)。

<書き起こしおわり>


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