吉田豪さんがMXテレビの朝のニュースワイド番組『モーニングCROSS』に出演。そこで急死した元WWEレスラー、アルティメット・ウォリアーについて語っていました。
(堀潤)さあ、続いては豪さん。お願いします。
(吉田豪)はい。この流れでは非常に出しづらいですけどね。ほい。
(脊山麻理子)超合金戦士の異名を持ち、世界中で人気だった元プロレスラー、アルティメット・ウォリアーさんが8日、54才の若さで亡くなったことがわかりました。死亡場所、死因はいまだ明らかにされていなく、ウォリアーさんは5日にWWEの殿堂入りを果たした直後でした。
(堀潤)いや、アルティメット・ウォリアーさん。僕ね、あまりプロレスに関しては詳しくないんですけど・・・
(吉田豪)まあ詳しい人でもそんなに。日本でほぼ、試合してないんですよ。たぶん2回ぐらいしかやってなくて。海外で有名になった選手で。
(堀潤)どういう業績が?
(吉田豪)日本で有名な選手だと、ロードウォリアーズっていう実写版北斗の拳みたいな2人組がいて。筋肉でモヒカンでメイクして、走ってリングインして一瞬で試合を終わらせるみたいな。技術はないけど、なんかすごいみたいな。
(堀潤)ビジュアル的に、そして演出的にも非常に人をひきつけるという。
(吉田豪)その路線が海外でどんどんブレイクしていって。だからそういう感じの選手なんですよ。筋肉すごい、走ってリングインして。技術はないけど、なんかすごい。スター性はあるっていう。
(堀潤)たしかに先ほど、ちょっと写真を見たんですけど。もうムキムキの。
(吉田豪)まあ正直、なんらかの違法薬物をやってるんじゃないか?ぐらいの体を。
(堀潤)まあ増強剤を使ったりしながら。肉体を作っていったと。
(吉田豪)アメコミヒーロー的な、ハルク・ホーガンを筆頭にものすごいマッチョな選手が増えていた時代が当時WWEでありまして。日本はその頃、プロレスが大人が見るものになっていた頃に、向こうはどんどん子どもも含めたエンターテイメントだったんですよ。その中のスターなんですけど。でも、そこまでやり過ぎちゃったせいもあって、ステロイドバッシングみたいなのが一時期、きてたじゃないですか。
(堀潤)ステロイドは筋肉増強剤とかそういったものに含まれていると。それを射つと、育っていくと。
(吉田豪)そうです。もう馬用のを射つ人とかどんどん出てきて。
(一同)ええーっ!
(吉田豪)大変だった。で、結局そういうのをやっていた人たちが若くして、もう車いすだったりとか、早く亡くなられたりとかが続いていて。WWEも一掃したんですよ。そういう選手をある時期に。で、この人もだからWWEと何度もモメたりしながら、ようやく最近和解して、4月5日に殿堂入りを果たして、7日にリング上で挨拶をして、翌日に亡くなったっていう。
(堀潤)うわー。なんとも言えない話ですね。
(脊山麻理子)なんか映画『レスラー』をちょっと思わせるような、切ない最期かなという風に・・・
(堀潤)どんな映画なんですか?
(脊山麻理子)レスラーはステロイドをすごく使ってらっしゃる方が、ある時それで倒れてしまって。家庭もボロボロ。でもそれはみんなを楽しませるためにやってきたことで。それによって体が壊れていくことは、自分の中では受け入れたんですけど。やっぱりちょっと切ない最期をというか。
(堀潤)まあ、和解できてよかったなっていう。
(脊山麻理子)よかったですね。そういう意味では。
(堀潤)豪さん、そのTシャツはひょっとして?
(吉田豪)まあ、同じ時期に活躍したハクソー・ジム・ドゥガンっていう選手のTシャツを着てましたっていうだけです。
(堀潤)この選手はそんなにパンパンって胸が張ってない・・・
(吉田豪)これはそっち系じゃないですね。武器が角材ですから(笑)。
(一同)(笑)
(三橋貴明)っていうか武器、使うんですか?
(吉田豪)武器がアリなんですね。プロレスは反則、5秒までOKなんで。
(堀潤)反則5秒までOK(笑)。なるほどね。結構いまも、豪さんがこの選定に来てますよ。
(吉田豪)だからWWEっていうのはお伽話の世界だったんですけど、お伽話の裏は大変だったってことですよね。
(堀潤)(twitterを読む)『朝ワイドでアルティメット・ウォリアーの訃報にふれるのもここだけか』。(twitterを読む)『クリス・ベノワの死に方は壮絶だった』。
(吉田豪)もうね、家族をちょっと殺めて、みたいな。
(堀潤)なるほどね。(twitterを読む)『朝からアルティメット・ウォリアーについての解説が聞ける番組。ありがたい』。(twitterを読む)『日本のテレビでアルティメット・ウォリアーの訃報のニュースを取り上げるのはニュースCROSSだけだろう』。(twitterを読む)『えー!アルティメット・ウォリアー、死んじゃったの?』ということで。
(三橋貴明)結構、みんな知ってるんですね。
(吉田豪)一部の好き者には大人気だった(笑)。
(堀潤)でも、どうですか?いまの話を聞いて。
(三橋貴明)いや、ステロイドってでも本当に怖いんですね。
(吉田豪)怖いですよ。
(脊山麻理子)でもみなさん、アメリカの選手は危険性を知った上で・・・
(吉田豪)やってます。その後の総合格闘技でも使っている人がいたりとかで。怖いですよ。その後の人生考えないでやっちゃってるんで。
(堀潤)まあ、エンターテイメントに身を捧げた結果ということですね。
(吉田豪)大好きな選手が本当にもう、ショボショボの体になってるのを見ると、すごい切ないですね。
(堀潤)切ないですね。さあ、ということでお伝えしてまいりました。結構ね。
(三橋貴明)なんかジャンル、バラバラでしたね。
(堀潤)(twitterを読む)『目をランランと輝かせて映画レスラーを語る脊山さん』。
(一同)(笑)
(堀潤)脊山さんは猫とプロレスが大好きということで。
(脊山麻理子)大好きですね(笑)。
(吉田豪)僕もそうです。
(堀潤)ここでお時間になりました。
<書き起こしおわり>