DJ松永さんが2020年6月30日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でDJミキサーのクロスフェーダーについて話していました。
(DJ松永)続いてのメールです。「松永さんの高速のクロスフェーダーさばきをいつもすごいと思って見ているのですが、あそこまで激しく切り替えを続けていると、すぐに故障したり、壊れたりしそうな気がします。そこで質問です。クロスフェーダーはどのくらいの頻度で交換していますか? また、どんな風に故障したり壊れたりしますか?」。これね、DJミキサーのカチカチするクロスフェーダー。スクラッチする時にめちゃめちゃ高速で動かしてますけども。
(R-指定)そうですね。
(DJ松永)あれ、単純にスクラッチしてるだけだとそんなに壊れないのよ。
(R-指定)ああ、そうなんや。
(DJ松永)なぜなら、スクラッチってめっちゃ速いじゃん? あれ、超優しく触ってるのよ。速いだけですごく優しいの。
(R-指定)でも見た人からしたらめっちゃ速いから、あのクロスフェーダーにかかる負担もすごいんじゃないか?って思うけど、実は優しく、めっちゃ速く?
(DJ松永)すごいよ。手に力、入ってないんですよ、あれ。手に力を入れると、あんな速く動かないのよ。こすり手も。
(R-指定)だからもう脱力や。だからもう達人よ。脱力でめっちゃ速く……「速くしたければ脱力しろ」っていう。
(DJ松永)そうそう。それで練習しすぎて筋が凝り固まってくると切れなくなってくるんだよね。で、休んでほぐして筋肉が緩むとすごく切れる。切れやすくなるから。みんな、めっちゃガーッとやっているけども力は入れていなくて。でも、ちなみにクロスフェーダーは俺は定期的に故障するんだよね。それはね、ジャグリングで折れる。
(R-指定)ジャグリング?
ビートジャグリングでフェーダーが折れる
(DJ松永)ジャグリングって、2枚使いみたいな。同じレコードを使ってなんか曲でお手玉するみたいな。再構築する技があるんだけど。まあ基本的にビートジャグリングとスクラッチでDJのルーティンは構成されてんだけど。ビートジャグリングの方で折れるんですよね。それはもう激しくガッとやるから。
(R-指定)勢いよく入れ替えるから。
(DJ松永)そうそう。勢いよく「右! 左!」って左右にガンガンやるから。
(R-指定)松永さんが速くやってる時は優しいけど、逆にこっちにかかっている曲からこっちの曲にガッと入れ替える時にバンッてなるんや。だからゆっくり大きくの動きの方が?
(DJ松永)そうそう。ビートジャグリングと、あとはボディトリックでも折れる。ボディトリックっていろいろアクロバティックに……。
(R-指定)背中から手を通したり、足の下から手を通したりするっていう。
(DJ松永)昔、ずっと背中でクロスフェーダーを切る練習してたけど、その時はずっと折れまくっていて。で、背中もミミズ腫れになるし、フェーダーは折れるし……みたいなことがよくあって。でも、定期的にクロスフェーダーってバキって折れるんだよ。その金属部分が。バキッて折れちゃって。
クロスフェーダーの修理
(DJ松永)それで修理はね、ミキサーによりますね。昔のテクニクスが出していたミキサーとかは中にね、スペアのクロスフェーダーが入ってるのよ。で、それを自分で外して、スペアのに自分で入れ替えられるんだけど。でもたぶんね、今出ているほとんどにミキサーが自分で入れ替えるのは難しいんだよね。だからマジで部品を買ってハンダでもう1回、付け直すとかしない限り直せなくて。
(R-指定)へー!
(DJ松永)だから本当にね、マジでオフィシャルの修理センターに問い合わせをして、送って修理してもらうしかないのよ。だから1台壊れるとしばらく練習できない日が続くのよ。だから俺も同じミキサーを3台ぐらい持っているもんね。壊れてもいつでも対応できるように。だし、大会の時には一番新しいミキサーを持っていくし。
<書き起こしおわり>