(中略)
(R-指定)まあテークエムのEP『XXM』から『DELOREAN THREE』をさっきかけましたけども。まあ、これは……キレッキレでね。全曲、ヤバいんですけどね。ホンマにEPを丸々解説したかったからさっきのところではほぼ歌詞を触れられへんかったんやけども。まあ、ホンマは作っている段階から俺、何曲か聞かされていたんよ。で、この『XXM』の1曲目の『JEWEL IN THE DARK』っていうやつがまず、ヤバすぎて。キレキレ。なんていうか、日本語ラップをずっと突き詰めてやってきたやつからの正当な今のトラップへの回答でもあるというか。バックロジックさんのトラック的にもそうやろうし。テークエムのラップのキレもそうやろうし。
(DJ松永)ねえ。はじめてさ、バックロジックさんとテークエムが作った最初のデモが送られてきた時にさ、「これをやったら困る人、たくさんいるよ!」って思ってさ。
(R-指定)そう。それをやることによって今までの……まあファッションやったり勢いでごまかしたトラップをやっていた人が全員まくられるほど、「こんなにちゃんとラップが上手くてこういう乗り方ってできるんや」っていうのを証明してしまったというか。リリックのおもろさも含めて。
テークエム『JEWEL IN THE DARK』
(DJ松永)本当だよね。チェックしてない人はぜひチェックしてほしいし。たぶんこれから出る作品、俺らも聞いたけどまだ世に出ていないやつがあるじゃないですか。
(R-指定)そう。まだ世に出ていない……まだまだ、こいつはやるから。
(DJ松永)本当にいろんな人に聞いてほしいよな。
(R-指定)マジで聞いてほしい。だから意図的にこの機会にこのEPの6曲とか、コンセプトも含めてギュッと統一性を持たしたんやろうなっていうか。だから一見、暗いバイブスに満ちていたりする聞こえ方もするんやけども。言うたらこれはね、俺もすごいテークエムと似通った精神性があるから。こういう戦い方なんですよ。テークエムなりにこの今、いろいろと振り回されているもの。自分の抱えているしんどいものっていうのにラップで戦いを挑むというテークエムの姿勢というか。だからアルバムの終わり的には「えっ?」っていうちょっと怖い内容の曲で終わったりもするんですけども。だからこの先のテークエムがまた楽しみになるというか。
テークエム『XXL』
(DJ松永)楽しみだね。結構キャッチーなメロとかも作れたりするからね。
(R-指定)せやね。こいつ、だからこの今、出ているEPの6曲がこいつの一面にすぎないというか。メロウテークエムもチルテークエムもエモテークエムもまだおるからな!
(DJ松永)引き出しの数がすごいよね。
(R-指定)そしてリリシストやからな。たまらんよ!
(DJ松永)たまらんよな!
<書き起こしおわり>