Creepy Nuts Awichを語る

R-指定 Awichとの『生業』対バンライブを語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

Creepy Nutsのお二人が2022年5月30日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で2週後のゲスト、Awichさんについて話していました。

(R-指定)じゃあここで番組からのお知らせをさせてもらいます。再来週のスペシャルウィークにゲストが来ます。

(DJ松永)Awich!

(R-指定)ウェーイ!(拍手)。

(DJ松永)これはびっくりでしょう? みんな、これ!

(R-指定)Awichさんが来てくれます! 嬉しいですね。まあ、皆さん知ってると思いますけどAwichさん。この『GILA GILA』っていう曲も1回、ラジオでかけましたね。

R-指定 Awich『GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR』を語る
R-指定さんが2021年8月17日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でAwich『GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR』を紹介していました。

(R-指定)Awichさん、沖縄出身なんですがもう日本を代表するラッパーですよ。ホンマにね、我々1回、ちょっと松永さんは休んでたんやけど。『生業』でね。

(DJ松永)そうなんですよ。『生業』の札幌公演、対バン相手がAwichさんだったんだけど、俺がちょうどその時にコロナにかかっちゃっていて。Rさんに1人でやってもらったんだよね。俺、めちゃくちゃ楽しみにしてたからさ。それだけ悔いが残ったのよ。

R-指定 Awichとの『生業』対バンライブを語る
R-指定さんが2022年4月25日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で札幌で行われた『生業』ツーマンツアー、Awichさんとの対バンライブを振り返っていました。

(R-指定)ねえ。もちろん楽曲でもとんでもないクラシックを生み出してるし。ライブでもね、よりそのパワーが感じられるというか。リリカル、テクニカル、フィジカル全部揃ってるっすよね。

(DJ松永)すごいよね!

(R-指定)で、こういうトラップとか、最先端のUSのノリのビートにもこんだけガチガチに行けるし、歌を歌わしても最高やし。かつ、ものすごい煙たい、言ったドープなアンダーグラウンドなビートでもがっちりカマして。『洗脳』っていう曲とかを聞いてもらえばわかると思うんやけども。もうホンマになんでもできる。

(DJ松永)アルバムを聞くとさ、本当にまあ多種多様な曲があってさ。全部、ハイクオリティーに乗りこなしているよね。で、ラップの仕方もさ、めっちゃ詰めて、リズム的に演奏としてめちゃくちゃ上手いラップもできるし、ゆっくりシンプルにしてパンチラインで殺すこともできるんですよ。これ、すごいよね。

(R-指定)Awichさん、たぶん実際に来た時にそこの話もしたんですけど。元々、ポエトリーリーディングみたいなのも好きで。だからそもそも詩の能力がすごいんですよ。Awichさんって。で、俺はAwichさんと一緒に共演した時に実際に言ったんですけど。俺、Awichさんは歌ってもヤバいし、たたみかけてもヤバいんですけど。でも一番俺が「うわっ!」ってなるのはゆっくりのビートになった時。その時、俺はすごい構えますね。ゆっくりのビートでAwichさんがラップしだした時に「これはヤバい!」って構えちゃいます。

だから、『ラップスタア』の審査員で俺、Awichさんと一緒やったんですよ。で、みんなが……その『ラップスタア』の審査員。YZERR、パブロ、AKLOさん、IOさん、Awichさん、俺っていうメンツでやっていたんですけども。で、その審査員全員でサイファーするってなったんすよ。で、みんながラップしていくんすけど。やっぱりこういう倍でも取れるビートやったから、みんな結構倍で取ってたたみかけていったんすけど最後にAwichさんがゆっくりラップしだして。それでパンチラインをバンバン落としていくっていう。

ラップスタア誕生審査員サイファー

(DJ松永)まあね。ド頭のAKLOさん……AKLOさん、めっちゃ細かいじゃん?

(R-指定)めっちゃ細かい。あれはもう芸術よ。

(DJ松永)芸術。「トップバッターから、これ?」みたいな。

(R-指定)「やめてくれよ!」っていう。

(DJ松永)で、Rとかが……。

(R-指定)パブロ、YZERR、IOさんとやって。

(DJ松永)みんな、メロディーを駆使したり、リズムの刻み方を駆使したり、いろいろとやるけどもさ。Awichさんは一番シンプルに、一番の大ナタを振るって。

(R-指定)で、ワードのパワーだけで持っていって。

(DJ松永)持っていって。あと本当、たぶん本人の所作とか醸し出す雰囲気とかもさ、すごいよね。たぶんあれがコミコミでさ、なんかあの人の人間力とかもコミコミだよね。

(R-指定)だからやっぱり『ラップスタア』の審査員を一緒にやってても、Awichさんはすごいそういうところを見てるんですよね。若い子のラッパーの、「ラップは上手いけど、でもこの子はパフォームがもうちょっとできる」とか。「動きがもっとできる」とか。やっぱりAwichさんのライブを見たらわかるんですけど。その立ち振る舞いとか歌い方も含めてラップなんやなってことを改めてわからされるし。かつ、やっぱりそこがいかんなく発揮されてるんやなと思うのが、女優さんとしても活動していて。映画に出たりとかもしているし。

(DJ松永)そうかそうか。そのさ、Awichさんに関してはさ、ヒップホップが好きじゃなくても好きな人って多いんだよね。

(R-指定)ああ、めちゃくちゃ多いです。

(DJ松永)めちゃくちゃ多いよね。

(R-指定)やっぱりそこも広がりが完全に……。

(DJ松永)なんかこのヒップホップだ、ラップだっていうのは1回、置いといて。なんかAwichさんの生き方とかアイデンティティーみたいなものに共感して「好きだ」って言っている人が俺の周りにいっぱいいるんだよね。ヒップホップは聞かないけど、Awichさんのことをめちゃくちゃ崇拝してライブには行くっていう人は結構いてさ。

で、やっぱりヒップホップって近距離の音楽というか。自分のことをしゃべっても、なかなかヒップホップ外への広がりは難しい音楽だったけどさ。なんかAwichさんはそこを、自分の信念をバーッと崩さず、自分の音楽をガーッとやってさ。それで外に響いていってる稀有なアーティストの1人だなってめちゃくちゃ思うんで。

(R-指定)そうやね。ミュージシャンとか音楽の素晴らしさっていうところももちろんやけど。そこを超えて人間としての、人間としてくらわしていってるっていう感じがまさしくめちゃくちゃ……。

(DJ松永)本当、Awichさんの生き方に勇気づけられて……とか。日々、癒やされてとか、鼓舞されたり、共感したり、みたいな人って本当に多いからさ。それってマジで珍しいと思うわけ。

(R-指定)そやな。

(DJ松永)で、しかも結構ハードなことを歌われるじゃん? それでそのヒップホップ外の人にあんなに届いて共感されて響くのは今までになかったんじゃないかな? まあ、着うた時代とかさ、それこそキックとかリップとかいろいろ出てきたけどさ。それとも全く違うじゃん?

(R-指定)広がり方の方向性がね。

(DJ松永)そう。その仕方が。で、主張に共感してヒップホップ外の人が聞く。興味を持つ。Awichさんだけ聞いて「大好きです!」みたいな人がめちゃくちゃいるって、なんか新しい広がり方をしてる人だなってすごい思うね。それで武道館まで行ってさ。

(R-指定)新しい上に、なんていうかな? めちゃくちゃヒップホップ然とした広がり方というか。人間の部分にガーッと引き寄せられて。

(DJ松永)そうそう。ゴリゴリ、ストリートのヒップホップ然としたまま。で、その人の主張に共感するヒップホップ外の人たちがいるっていうのがたぶん初めてなんじゃないかな?って思うね。

(R-指定)やし、あとやっぱりシーン内からというか、同じラッパーから見てもどう見てもそのスキル、生き方含めてもうとんでもないプロップスとかリスペクトを得ているから。

(DJ松永)揚げ足の取りようがないよ。

(R-指定)結構死角なしですよ。Awichさんは。で、Awichさんに言われたら結構みんな「なるほど!」ってなるし。だから結構『ラップスタア』の審査員でサイファーした時もそうやったけども。1個、俺が象徴的に「おおっ!」って覚えてるのが1回、ABEMAの番組でCHICO CARLITOと一緒で。それでチコとAwichさんって同じ沖縄やんか。で、チコが一緒に喫煙所に行った時に「ヤバい! 姉さんから新曲のデモ、届いたんだけど。

聞いて」とかって言ってパッと聞かされたら、それがこの間ラジオでも流した『Link Up』っていう曲のバースでして。そのバースでAwichさんが「異論は認めん 唾奇もOZもチコもdaiaも 皆ついてこい」っつって。沖縄のシーン、自分がボスで引っ張っていくぞっていうことを言って。それでチコが「これを言われちゃったらやっぱりついて行くよな!」みたいな感じで言っていて(笑)。

(DJ松永)そうなるよね。

(R-指定)ということで、再来週はAwichさんが来てくださいますのでお聞きください!

Awich『Link Up feat. KEIJU, ¥ellow Bucks』

<書き起こしおわり>

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