ハライチのお二人が2020年5月7日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』ラジオクラウドで『男はつらいよ』の寅さん役を現代の俳優で演じるとしたら誰か、考えていました。
(岩井勇気)あれ、聞きましたか? 岡村さんのやつ。
(澤部佑)ああ、聞きましたよ。
(岩井勇気)すごいことなってたよね。矢部さんが来てさ。
(澤部佑)そう、びっくりしたけど。聞いてて。「おおっ」って。
(岩井勇気)でも俺さ、聞いていてさ、なんか女の人にああいう感じで言って怒られて。それで怒られてしょぼくれてさ。「結婚したら? 結婚しなよ」って言われて。
(澤部佑)ああ、矢部さんにね。
(岩井勇気)それで「うん……」って反省して。「これ、なんか見たことあるな? なんかこれ、聞いたことあるわ」って。
(澤部佑)ああ、その図式が?
(岩井勇気)それでハッと思い出したんだけど。寅さんだったね(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハハハッ! 寅さんか!
【本日3/10は渥美清さんのお誕生日!】
1928年(昭和3年)3月10日に生まれた渥美清さん。
国民的映画シリーズとなった『男はつらいよ』の車寅次郎はもちろんのこと、生涯に100を優に超える映画作品への出演で、観客の記憶に残る俳優です。 pic.twitter.com/qfbyKL10LK— 映画『男はつらいよ』50周年プロジェクト (@torasan_50th) March 10, 2020
(岩井勇気)寅さん。「なんでそんなこと言うの、寅さん!」って。バツの悪いことを言ってさ。寅さん、空気の読めないことを言っちゃって。「なんなの!?」ってすげえ怒られてシュンとしてさ。「寅さん、もう結婚したら? もういい歳なんだから。身を固めたら?」って。
(澤部佑)ああ、寅さん、ちゃんと見たことないけど、そういうのは見たことあるな。それだ。
(岩井勇気)俺がちょっと前にハマった寅さんだって。本当に項目を箇条書きにしていったら「ああ、岡村さんって寅さんなんだ」ってなったんだよ。
(澤部佑)ああ、図式がね。寅さんとさくらとか、他の登場人物とのやり取りみたいな。岡村さん、でも寅さんみたいなところ、あるもんね。国民からしたらね。
(岩井勇気)そうなんだよね。もうみんなに叱ってもらって「しょうがないな」って言われる図式、あるじゃん?
(澤部佑)寅さんもめちゃくちゃ怒られてるもんね。いろんな人にね。
(岩井勇気)で、寅さんも反省するし。俺の感想としては「寅さんなんだな」って思った。
(澤部佑)まあ、その感想を持っている人っていうのはあんまりいないと思うけどな。うん。稀有な感想だね。岡村さん、寅さんだと思えば……「寅さん」って言われたら嬉しいかな? 寅さん……寅さんみたいなの、もうやんないのかね? 二代目じゃないけども。
(岩井勇気)いやー、今寅さんをやってもさ、ちょっとやっぱり『サザエさん』のノリスケ的にネットで袋叩きにあうんじゃない? 今、寅さんがもしやっていたら「クソ野郎だな」ってなったと思う。
(澤部佑)ああ、なるほどね。
寅さんもネットで袋叩きにあう可能性あり
ハライチ岩井『男はつらいよ お帰り 寅さん』を語る https://t.co/97CHHthiTo
(岩井勇気)もうおかしいんだよ。「みんなこの親父を面倒くさい人として放っておいたから、寅さんはこんなモンスターになっちゃったんじゃないか!」って思って。そんな風に思いながら見てたの。— みやーんZZ (@miyearnzz) May 9, 2020
(岩井勇気)俺もだって最初はそういう感想だったもん。
(澤部佑)ああ、その映画の最新作を見に行った時に。
(岩井勇気)「こいつ、クソかよ? この歳で、子供みたいなことを言って……」って。
(澤部佑)でも結局、泣いちゃうんでしょう?
(岩井勇気)泣いちゃうけど。でも、そこまで見ないし。
(澤部佑)ああ、そうか。でも『釣りバカ日誌』を濱田岳さんがやったりね。いろいろと……。
(岩井勇気)寅さんって今、誰なんだろう? やるとしたら。
(澤部佑)でも寅さん、最初始めた時っていくつだったんだろう? 渥美清さんは。
(岩井勇気)なんかイケメン男性アイドルとかがやったら「終わったな……」ってなるね。
(澤部佑)そうなると、やっぱり濱田岳になっちゃうかな、結局は(笑)。全部濱田岳さんで落ち着くかなっていう。
(岩井勇気)寅さん?
(澤部佑)いわゆる三枚目というか。それでちゃんと演技が上手くて。うん。ああ、澤部パターンね? これはでも、俺はあると思うんですよ。俺、1回劇団ひとりさんに言われたの。ひとりさん、すごい寅さん好きじゃない? 一番好きな映画っていうぐらい寅さんシリーズが全部好きで。1回、ひとりさんに言われたもん。まあ「寅さんに」とは言われてないけども、「山田洋次作品には絶対に呼ばれる。山田監督は絶対にお前を必要としてるはずだ」って言われたけどね(笑)。
(岩井勇気)ああ、なるほどね。
(澤部佑)まあ、かすりもしてないけども。
(岩井勇気)澤部は愛されないから無理じゃない?(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハハハッ! いや、だから寅さんは……。
(岩井勇気)「演じる」っていうか、フォルムとかは合っているんだけども。やっぱり、なんていうの? 好きになれない。
(澤部佑)「好きになれない」!? いや、それはダメよ!
澤部は寅さんとフォルムは同じ。だけど、好きになれない
(岩井勇気)だから、なんて言うんだろうな? ピースは埋めれるんだけど、このピースを好きになるかって言ったら、違うかな?っていう。
(澤部佑)まあひとりさんもまず、寅さんとは思って言ってないと思うしね。「ピース」という意味で言ってたかもしれないし。
(岩井勇気)寅さんの形の穴が開いてたとして、そこを埋めることはできるんだけど。なんて言うんだろう? 一過性のもの、一時的に修復してるだけみたいな。
(澤部佑)じゃあ、特番の単発寅さんだったらいける?(笑)。
(岩井勇気)単発寅さんでもちょっと……だから単発寅さんやって、後に何か違う人でちゃんとシリーズ寅さんやるってなった時に、「今までやってきた寅さん」みたいなのが紹介される時にひとつも出てこないというか、紹介されない。なかったものとされるみたいな……。
(澤部佑)闇寅さん?
(岩井勇気)そんな感じだね。
(澤部佑)それ、あんまりでも、そう思っても言わない方がいいよ、岩井。傷付いちゃうから。「えっ?」ってなっちゃうから。
(岩井勇気)うん。なんか……わかんないけど。
(澤部佑)なんか、まだ言おうとしてるじゃん(笑)。
(岩井勇気)あんまり澤部の演技、見たことがないんだけど。でも普段の感じで。もうずっと一緒にやってきてるし、わかんないけど。まあ及第点は得ているけど、費用対効果というか。「うわっ、この役、はまり役ですげえ良かったな!」っていうのは、うん。なかったね(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハハハッ! それはだから岩井、言っちゃダメなんだよ。それ、全部。これ、どうする?
(岩井勇気)あの、ドラマとか演技で芸人が呼ばれた場合の働きはするよ。それは。
(澤部佑)それで、いいんでしょう? 本来。
(岩井勇気)いや、それはいいんだよ。うん。
(澤部佑)でも、俺もそれは思っているの(笑)。その演技の現場に行ってさ。毎回、思っている。本当に、お前も言ってたけどさ。「本当にOKとは思ってないんだろうな」って。毎回、それは思うよ。
(岩井勇気)なんか、もう澤部だしね。
(澤部佑)まあ、その役もね。そう。いただいている役もね。
(岩井勇気)澤部で行けるところの役をもらっているんだよね。