ハライチ澤部 クイック・ジャパンでの初エッセイ執筆を語る

ハライチ澤部 クイック・ジャパンでの初エッセイ執筆を語る ハライチのターン

ハライチの澤部さんが2021年4月8日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でクイック・ジャパン、ハライチ特集号で自身初となるエッセイが掲載される件についてトーク。執筆時のエピソードやエッセイストとしての心境などを話していました。

(澤部佑)クイック・ジャパンのハライチ特集号が4月に出ますよね。

(岩井勇気)出ますよ。聞いた? ページ数。

(澤部佑)すごいんでしょう?

(岩井勇気)70よ。

(澤部佑)70ページ。すごくない?

(岩井勇気)70ページってすごいよね。

(澤部佑)ありがたいね。で、その中で私、エッセイを書かせて……これ、言っていいいんだよね? マネージャー。エッセイを。

(岩井勇気)なんだよ?(笑)。

(澤部佑)ねえ。エッセイを……これ、言っていいんだっけ? ダメなんだっけ? エッセイ。

(岩井勇気)お前、1回書いたからってエッセイストじゃないからな。お前(笑)。

(澤部佑)言っていいんだっけ? マネージャー。解禁はしているんだっけ? まだか? ヤバい?

(岩井勇気)なんだ、それ? ダセえな。解禁しているよ、もう!

(澤部佑)エッセイを……マネージャー? マネージャー、エッセイ……。

(岩井勇気)ブースの外のマネージャーを呼ぶんじゃないよ。ダセえな……。

(澤部佑)マネッセイ?

(岩井勇気)なんだよ、マネッセイって? ダセえな(笑)。

(澤部佑)解禁? マネッセイ、解禁ね?(笑)。今年のマネッセイはね、質がいいからね(笑)。

(岩井勇気)なんだよ、「今年のマネッセイ」って(笑)。おい! なんでボジョレーみたいに言っているんだよ?(笑)。

(澤部佑)ということでね、エッセイを書かせてもらいましてね。

(岩井勇気)書いたんだね。

(澤部佑)これ、言ってもうちの相方がエッセイストですから。

(岩井勇気)私はベストセラーエッセイストですから。17刷りよ、17刷り。もう(笑)。

(澤部佑)フフフ、大丈夫、それ? 言っていいの? 17刷りって?

(岩井勇気)なあ? いいんだよな? マネージャーな? 17、いいんだよな?

(澤部佑)解禁してる?(笑)。

(岩井勇気)あれ? 18になるんだっけ? これ、解禁していいの? なあ?

(澤部佑)うるせえな(笑)。

(岩井勇気)何万部ー?

(澤部佑)いいよ! うるせえな(笑)。

(岩井勇気)マネッセイ?(笑)。

(澤部佑)だからエッセイストの相方の顔に泥を塗るわけにはいかない。新進気鋭のエッセイストの相方のエッセイだから。これ、やっぱりなかなかちゃんとしなきゃいけない。で、一番最初の打ち合わせみたいなのがクイック・ジャパンさんとあったの。で、「こういうことをやりたいと思っています。他になんか、やりたいこととかありますか?」とか、いろいろ聞かれる中で、「澤部さんにはエッセイを……」みたいなのでその時に話を聞いて。でも、やっぱりその瞬間からエッセイストのスイッチって入るのね。

(岩井勇気)いや、ないだろう? お前にエッセイストの……。

(澤部佑)エッセイストというか、随筆家というか。

(岩井勇気)随筆家のスイッチなんてねえだろ、お前に。

(澤部佑)入るんだよ。偉いもんで。で、どんどん書いちゃってね。その打ち合わせの段階で、やっている最中でもう、そんなの言われちゃったらさ、「えっ、なにを書こう?」なんて考え出しちゃうじゃん? だから俺、もうその打ち合わせもほぼ話を聞いてなかったんだけども。

(岩井勇気)入ってきてなかったんだ。

(澤部佑)ただ、その打ち合わせが終わる頃にはもう、「これで行こうか……」っていう。

(岩井勇気)なんだ、そのトーンは? なあ?

(澤部佑)「これで行こうか」っていうのがもうできていて。その打ち合わせが終わる頃には。天才かと思ったよ。「これで行こうか」ってなって。で、その後日、改めて正式にエッセイの概要みたいなのが送られてきて。「仕事のこともあれなんですけど、澤部さんの日々の、プライベートみたいなものをぜひ書いていただきたい。2000字前後で」みたいな。

(岩井勇気)それぐらいが最初はいいよね。いいと思うよ。それぐらいが最初は。2000字ぐらいが一番書きやすいからね。

(澤部佑)めちゃくちゃマウント取ってきている……。

(岩井勇気)まあまあまあ……続けて?

(澤部佑)フハハハハハハハハッ! こいつ、腹立つな……(笑)。いや、それが最初だからさ、こっちはもう途方に暮れるじゃん。そんなの。「えっ、2000字?」って。

(岩井勇気)「2000」ってすごく聞こえるよな。

(澤部佑)だって400字詰めの原稿用紙5枚っていうことでしょう?

(岩井勇気)ちょっと知らないですけども。原稿用紙で書いたことないんで(笑)。

(澤部佑)ってことでしょう? 「いや、書けるかな?」みたいな。で、クイック・ジャパンさんから「多くなる分には構いません」みたいな。「えっ、なにこの圧? 多くなる分には? じゃあ、絶対に2000字以上は超えてこいっていう意味だよな? 大丈夫かな?」って。それでそこから、私は携帯のメモに書きむ日々ね。

(岩井勇気)携帯で書くの?

(澤部佑)そう。携帯のメモにエッセイを書いて。

(岩井勇気)お前、『恋空』じぇねえんだぞ?

(澤部佑)いや、俺も思ったよ。「携帯小説を魔法のiらんどに書いているのかな?」って本当に途中で思ったよ(笑)。

(岩井勇気)お前、行間を開けまくるなよ?

携帯のメモ機能で執筆

(澤部佑)携帯のメモぐらいしかないんだよ。パソコンも別に俺は使わないしさ。書くのも携帯のメモに書こう思ってさ。日々、書き込んでいくわけ。で、まずこのメモのマックスの行数を最初に数えたの。そしたら50行とかだったの。それ以上は下にスクロールしないみたいなさ。で、1行が16文字だったの。ということは、計算したら130行ぐらい書くと2080文字。ちょうど超えてくるという。

(岩井勇気)なに、そのやり方? なによ、そのアナログのやり方(笑)。

(澤部佑)130行。ということは、そのメモ1個満杯にさせて。それでもう1個、満杯にさせて。計2個、満杯にさせて……(笑)。

(岩井勇気)なにやってんだよ、お前(笑)。

(澤部佑)2個、満杯にさせて、あと半分ぐらい。そうすれば2000文字行くっていう風なラインを自分の中で設けながら、いざ書き始めるの。そうしたらもう、止まらない。スラスラスラスラと。「えっ? 誰か止めてくれ。1日で書き終わっちゃう。なんだ、これ?」みたいな。もうスラスラスラスラって。家でずっとやっていてさ。そしたらもう、途中で妻にね、書いている途中で疑問に思ったことがあって。書いている内容でわからないことがあったから妻に「これさ、こうだっけ?」みたいに聞いてさ。「ああ、そうじゃないの? こうじゃないの?」って。「いやー、今、エッセイを書いていてさ……」って。やっぱり言っちゃうね。

(岩井勇気)ダセえな。

(澤部佑)「エッセイを書いていてさ」みたいな。そしたら妻が「えっ、誰が?」「いやいや、俺が」「えっ、う、う、嘘でしょう?」みたいな(笑)。

(岩井勇気)フフフ、「う、うちの夫が? 適当夫が!?」って(笑)。

(澤部佑)「適当夫が、エッセイを!?」みたいな。「いや、そうだよ。だから君はもうこれからエッセイストの妻になるんだね」って俺は心の中で思っていて。元々俺はエッセイストの相方だったわけだから。それが、自分の妻をエッセイストの妻にしてあげられる。相方とは元々友達で。それで芸人になって、相方なって。それがいつの間にかエッセイストになって。で、奥さん。妻とも元々友達で。そこから彼女になって、芸人の嫁になって、その後にエッセイストの嫁……ああ、危ない、危ない。これでもう1本、エッセイを書けちゃうわ、みたいな。

(岩井勇気)書けねえよ!(笑)。

(澤部佑)もうどんどん広がっていっちゃって。ブワーッて。

(岩井勇気)今のでもう「長いな」って思ったもん。

(澤部佑)「ああ、これでまたエッセイが書けちゃうわ。これまた次回作だな」って思いながら。あと、やっぱりえらいもんで、エッセイをやっているとカフェに行くね。エッセイをやらせてもらっていると、カフェに行っちゃうね。

(岩井勇気)お前、カフェなんか行かないじゃん。

(澤部佑)普段、行かないよ。気づいたらカフェで携帯をいじって。ずっと。で、周りの人もやっぱり、今はあたり前だけども、携帯をみんないじっているでしょう? で、みんな何をやっているんだろう? ゲームですか? 「あの人はゲーム? あの人はSNS? あの人は恋人と連絡を取ってるのかな? 僕は、エッセイを書いています。QJの、クイック・ジャパンのエッセイを書いています」っていう、そういう気持ちね。なんか、これでもまたエッセイを1本、書き上げられちゃうなって……。

(岩井勇気)書けねえよ、そんなもんじゃ。

(澤部佑)人と比べてね。「ああ、これ、いいな」と思って。ただ、ひとつめのメモが埋まらない(笑)。なかなか埋まらない(笑)。

(岩井勇気)お前、2.5書かなきゃいけねえんだろ?(笑)。

(澤部佑)「おかしい。なんだ、これ?」って。最初に頭に浮かんで構成したやつ。半分以上書いている。でも、ひとつめのメモが埋まらない(笑)。「おかしい。なんだ、これ?」って。で、まだ下にどんどんと進むわけ。「まだあるか……」って。で、次の日もどんどんと書き進める。ただ、まだひとつめのメモが終わらない。「いやー、おかしい。こんなか。意外と進まないものか」って。で、試しに何行書いたか、数えてみようって思って。それで頭から指でさ、「1、2、3、4、5、6、7、8、9……」って数えたの。そしたら120行、1920文字行っていて。「えええっ? なにこれ? ええっ? なにこれ!」ってなって。

(岩井勇気)めちゃくちゃ行っているじゃねえかよ。どういうことだよ?

(澤部佑)「えっ? なにこれ? おかしい……だって数えた時、50行だったけど? ええっ? 120行?」って。なんかわからないけど、書き進めていくとどんどん増えていくのかな? あれ、よくわからないけども。最初の俺の数え方が悪かったのかな? どんどん書き進めていくと下りていくみたいなことなのかな? 気づいたら120行!

(岩井勇気)なにを言っているんだよ?

(澤部佑)最初、数えた時は50行だったの。ただ、その50行まで行って、どんどんさらに文字を書き進めていくと、下に下りていけるという称号を得るのかわかんないけど。

(岩井勇気)なに言ってんの? 全然わからないんだけど?(笑)。

(澤部佑)最初、50行だったんだけども。ただ、50行まで書いて、さらに改行して進んでいくと、文字を書くと進んでいくのか。

(岩井勇気)なにを言ってんの?(笑)。もういいよ(笑)。

(澤部佑)「えっ、なにこれ? こんなの、エッセイを書く人の機能じゃん。はじめてエッセイを書く人のための機能だ! なにこれ?」って。

(岩井勇気)ああ、亀仙人の亀の甲羅みたいな?(笑)。

(澤部佑)最初、だからしんどいみたいなね。思わず、気付いたらもうこんなに行っている、書いているみたいな。「これ、最高の機能じゃねえかよ! でも、むしろ足りない。もう1ブロックぐらい、俺は書きたいことあったのに。なんだ、これ?」っつって。それで結果、4日ぐらいで書き上げたの。ブワーッと。でも、それをマネージャーに送ったらおしまいなんだけど。なんか、送りたくない。

(岩井勇気)なんで?

(澤部佑)エッセイストでいたいから。しばらくは手直しみたいな。ちょっと見直したりなんかしてね。ずっと、エッセイスト。タクシーの中で読み返して。「今、あなたはエッセイストを乗せてますよ」なんて運転手さんに思ったり。やっぱり街中をエッセイストで歩きたい。エッセイストで歩くと、やっぱり違って見えるね。お前、あんな目線で街を歩いていたんだな?

(岩井勇気)お前と一緒にすんなよ(笑)。

(澤部佑)エッセイストで歩くと、やっぱり一瞬を切り取りたくなるっていうかね。でも、エッセイストも締め切りが一応あるしね。日々、楽しかったけど、これを送ろうってなって。マネージャーさんに送って。それでも締切のだいぶ前に書き上げて送って。そしたらマネージャーさん、ワタナベくん。男のマネージャーのワタナベくんが「あれ、どれくらいで書いたんですか?」「ああ、まあまあちょっと、ちょっとだちね」「いやいや、すごいですよ、あんなの! はじめてですよね?」「うん、まあまあ、はじめてだから。書くこと、いっぱいあったしね……」って。

(岩井勇気)なんだ、それ……吸いながらしゃべるなよ?(笑)。

(澤部佑)それで俺の現場についてきてくれるクボっていう男のマネージャーも「いや、読み応えがありました。僕がはじめて読ませてもらったんですけども。いやー!」って。「まあ、いっぱい書くことあるしね……」って。

(岩井勇気)なんだよ、それ? 声を張れ!(笑)。

好評の初エッセイ

(澤部佑)で、QJさんからもほぼ、いじられずにOKが出て。「ああ、ありがとうございます」なんて。で、これでOKも出ているから。これでGO。載せられるわけですね。なんだけど、結局元々もらっていた締め切りまで、まだ時間があったのね。で、俺はそこからさらにケツにアイデアを付け足すんだよね。パッと浮かんじゃって。で、マネージャーに「あれ、あのエッセイってまだ足せるかな?」って。

(岩井勇気)なんだよ、それ? 天才の感じ、出すなよ、おい?(笑)。

(澤部佑)「あれ、まだ足せる?」って言っちゃったね。気持ちよかったね。

(岩井勇気)その瞬間を気持よがってるんじゃねえよ(笑)。

(澤部佑)その瞬間、気持ちよかったね。で、そのクボが「あっ、はいっ!」って。それでクボに送ってね。この期間、1週間か2週間、めちゃくちゃ気持ちよかったね。エッセイストの。だからこの澤部の最高の処女作が完成しましたので。ぜひこのQJを……。

(岩井勇気)QJじゃねえよ。クイック・ジャパンだよ。

(澤部佑)ハライチ特集、ぶち抜きで70Pやっていますので。

(岩井勇気)「ページ」な!

(澤部佑)そのうちの1P? 2Pぐらいかな? 私の処女作が載っていますので。QJさん、よろしくお願いしますね。

(岩井勇気)なんだよ、おい?

(澤部佑)QJさんはとんでもないエッセイモンスターをこの世に解き放しましたね。これからもよろしくお願いします。

(中略)

(澤部佑)たった今、マネージャーの大原から連絡が来てまして。エッセイについて。

(岩井勇気)えっ、なに?

(澤部佑)だから俺が最後、「付け足していいか?」って送ったやつ。クイック・ジャパンさんからのコメントっていうかね。「最初にお送りいただいた原稿がいいと思うので。今回それはあんまり……」って。なくてもよかったっぽいね。

(岩井勇気)「蛇足だ」って言われてんじゃん。

(澤部佑)なくてもよかったっぽいねー(笑)。

(岩井勇気)えっ、なに? 送った後に?(笑)。

(澤部佑)送った後に(笑)。

(岩井勇気)「いらない」って? 余計だったっていうことになっちゃっているじゃん。

(澤部佑)うん。いらないみたい。

(岩井勇気)載せないよ。ただのボツだよ(笑)。

(澤部佑)そうね。楽しみにしててな(笑)。

(岩井勇気)ダセえ(笑)。まあ、添削してやっから。できたら。

(澤部佑)怖っ! どんな立場になっているんだ、こいつは? ええっ?

(中略)

(澤部佑)さあ、エンディングですが、メールが来ておりますよ。「クイック・ジャパンハライチ特集、おめでとうございます。さっそくアマゾンランキングの上位になっているようで見てみたら、伊藤沙莉さんのフォトブックも隣でランキング入りしていました。ここでもバチバチだなんて、伊藤さんとなにかとご縁がありますね」という。

(岩井勇気)ああ、適当妻?

(澤部佑)適当妻が同時にランクインみたいな。

(岩井勇気)フォトブック、でも気になるね。伊藤沙莉の。

(澤部佑)伊藤沙莉のフォトブック、見たいよね。

(岩井勇気)どういう写真なのか。

(澤部佑)4月24日、土曜日から順次発売のクイック・ジャパン155号で我々ハライチ、70ページ特集してもらっているということでね。エッセイが載っていますんで、見てください(笑)。

(岩井勇気)エッセイだけじゃないのよ。エッセイ70Pじゃないのよ(笑)。俺は対談しているから。満島ひかりさんとも対談したし。あとはスーパー声優・花江夏樹。あと、パンサー向井くんも。それで、ラジオ的なやつも録ったからね。

(澤部佑)そうそう。「お互い15年間、秘密にしていたこと」みたいな。

(岩井勇気)だからあれだよ。特別版で音声がついてくるんだよ。

(澤部佑)特別版……なんていうんですかね。あれ。マネージャー? エッセイは、解禁?

(岩井勇気)解禁しているんだよ。エッセイのことはいいんだよ(笑)。

(澤部佑)なんか特別版みたいなので。その、俺と岩井が2人で話したやつ。通常版も文字では載るんですけども。特別版の方は音声なんかもついていて。音声で聞くことができるっていう。

特別版は音声付き

(岩井勇気)俺がそれにしろっつったの。なんか「岩井さんの写真集的なやつをつける」って言うから「やらねえ! フォトブックは、やらねえ」っつって。「誰だと思っているんだ?」って。

(澤部佑)岩井さんの顔ファンは喜ぶでしょう?

(岩井勇気)いやいや、俺はそういうのはやらないの。

(澤部佑)だからこれはぜひ、楽しいと思いますので聞いてください。クイック・ジャパン、お願いしますね。

(岩井勇気)お願いします。

<書き起こしおわり>

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