オードリー若林 スチャダラパーとOZROSAURUSを語る

オードリー若林 スチャダラパーとOZROSAURUSを語る bayfm

オードリーの若林さんがbayfm『ON8+1』に出演して佐藤満春さんと日本語ラップについてトーク。スチャダラパーとOZROSAURUSについて話していました。

(佐藤満春)で、これは音楽番組なんですよ。

(若林正恭)そうだよね。

(佐藤満春)だから今週は若林くん選曲で。「若林が選ぶ日本語ラップセレクション」と題して若林くんの選んだ曲。ほぼその曲だけで1時間半、お送りしようということで。

(若林正恭)いやー、困ってるんだよね。

(佐藤満春)何を?

(若林正恭)「今まで聞いてきた日本語ラップを5曲選んで」って、それバカにしてるのかな?って思って。

(佐藤満春)いや、なんでだよ。別にバカにしてないよ?

(若林正恭)いや、「1000曲」だったら選べるけど……。

(佐藤満春)いや、多いよ! 何時間ラジオだよ!

(若林正恭)5曲選ぶのは地獄だったね。

(佐藤満春)何度も、迷っていたもんね。頭抱えてたもんね。

(若林正恭)いや、「5曲」って言われたら困るね。

5曲だけ選ぶのは地獄

(佐藤満春)相当、だからさ、若林くんが日本語のラップとかヒップホップ自体をめちゃくちゃ聞きこんできているのも知ってるし。でも、その話を深掘りしたことってそんなにないなと思ったのよ。

(若林正恭)いや、たぶんないと思うよ。だって俺のオールナイトニッポンで春日相手にしゃべるわけにもいかないし。あいつ、乗ってこないでしょう? そういうのにさ。

(佐藤満春)フフフ、知らない分野にはノータッチっていう(笑)。

(若林正恭)広げようとしないから(笑)。で、だからしゃべらないし。中2とか中3ぐらいから聞いているから、もう……だからこれ、サトミツに言われて振り返ると25年以上は聞いてきてるんだと思って。

(佐藤満春)これは歴史……なんかちょっと自分の嫌な歴史も含めてね、ひっくり返すことになるというか。

(若林正恭)もう「5曲選べ」って言われたのはもうキャップかけだなと思いましたけどもね。

(佐藤満春)なんでだよ?(笑)。有楽町のノリを出すんじゃないよ(笑)。

(若林正恭)水をかけてやりたかったけどね(笑)。

(佐藤満春)もうせっかく選んで曲をかけようっていうんだからさ。

(若林正恭)いや、「あの人のもかけないと納得いかないし」っていうのがあるから。100だったらギリ選べるけども。200、300じゃないとちょっとキツかったね。

(佐藤満春)いや、無理だよ。まあちょっと今日、選んでいただきましたんで。かけていただきますけども。それでは今夜も最後までよろしくお願いします。

(若林正恭)お願いします。

(佐藤満春)では、時間があんまりないのでどんどん行っちゃおうかなと。

(若林正恭)この番組、時間がないの? 俺、1時間半もいなきゃいけないんでしょう?

(佐藤満春)「いなきゃいけない」って言うな。義務感を出すなよ(笑)。「いさせてもらえる」だろうよ?(笑)。

(若林正恭)まあ、そうだね(笑)。嬉しいことですよ。

(佐藤満春)そうそう! その感じ、もっと出してほしいな(笑)。なんだよ、その義務感で来た感じ……放送終わり際に出るならいいけど、開始6分で出す雰囲気じゃないからね?

(若林正恭)ごめんごめん(笑)。今日は別に音楽を話せばいいんだもんね?

(佐藤満春)そうそう。変にエピソードトークはしなくてもいいっていう。音楽の話を聞きたいんです。今日はこんなテーマでお送りします。若林くん、じゃあこちら、お願いします。

(若林正恭)若林が選ぶ日本語ラップセレクション。

(佐藤満春)さあ、ということで若林くんに5曲、選んでもらいました。選曲、大変だった?

(若林正恭)大変だよ、5曲は。200でお願いしたかったな。

(佐藤満春)無理だよ。そんなこと言っていたら明後日ぐらいまでかかるよ(笑)。ジャンルで言うと一番ヒップホップが好きっていうこと?

(若林正恭)一番好きっていうか、日本語ラップだろうね。ほとんど日本語ラップしか聞いてきてないと言ってもいいぐらい。

(佐藤満春)音楽を入り口から今の今まで?

テレビの日本語ラップ好き芸人企画に出ない理由

(若林正恭)そうそう。テレビでたまに日本語ラップ好きの芸人さんが集まって……みたいな企画のオファーは来るけど、企画書を見ると「最後にラッパーさんが出てきて芸人とフリースタイル」とか、「みんなでNBAとかNFLのユニホームを着てバンダナを巻いて『ヨーヨー』みたいにする」みたいなことが書いてあると、俺はマジすぎて寒いことになっちゃうから。だから、出なかったね。

(佐藤満春)なんかやっぱりラッパーのステレオタイプなイメージをテレビって当て込みがちっていうかね。

(若林正恭)制作がそうだからさ。

(佐藤満春)あんまり知らないというか。あと、イメージでそうしないと伝わらないとかもあるのかもしれないね。

(若林正恭)それが似合う芸人さんもいるとは思うんだけど、俺がやるとなんか……「なんか急にどうした? 悪ぶってるんじゃないの?」みたいになっちゃうのも嫌だし。

(佐藤満春)ああ、好きすぎると難しいジャンルかもしんないね。

(若林正恭)好きすぎて話せないっていうのはあるよね。

(佐藤満春)じゃあ、ほぼ初めてぐらい? ラップの話を聞かせてもらうのは。

(若林正恭)自分でこんながっつりと話をさせてもらうのはもう最初で最後だと思うよ。

(佐藤満春)うわー、貴重な機会だ。

(若林正恭)貴重かどうかは分からないけど、bayfmさんでもう置いていこうと思っている(笑)。

(佐藤満春)海浜幕張に?(笑)。

(若林正恭)そうそう。恥ずかしいんだよね。なんかね。好きすぎて。

(佐藤満春)そうか。じゃあ、せっかくですのでさっそくちょっと聞いていきましょうか。ということで、まず若林くんが1曲目に選んだ曲はこちらです!

スチャダラパー『B-BOYブンガク』

(佐藤満春)1曲目、スチャダラパーで『B-BOYブンガク』。なぜこの曲を?

(若林正恭)これ、まず言わしてもらいたいのが、「若林、スチャダラからかよ」みたいな。日本語ラップ好きはTwigyさんとかMUROさんとか……。

(佐藤満春)入りの1曲目に選ぶなら……っていう?

(若林正恭)そうそう。そういう風になっちゃうから「5曲」って言われたのが腹が立つのよ(笑)。

(佐藤満春)それ、俺のせいにしないでよ(笑)。

(若林正恭)で、これサトミツに……これ、年次順に選んでいるんだけども。

(佐藤満春)そうですね。これ、95年ですね。25年前。

(若林正恭)ああ、これ95年か。そうか。これね、振り返ったらたぶん中2か中3時に『100% Reggae』っていうCDが流行ったのよ。レゲエの歌手の人の曲がいっぱい入ったオムニバスなんだけども。で、それが流行った後に『100% Rap』っていうのが出たのよ。これ、たぶん40代の人は「ああっ!」とか言っている人がいると思うんだけども。

『100% Rap』

(佐藤満春)うん。

(若林正恭)だからそれこそMCハマーとかラン・DMCとかが入っていて。ラン・DMCとかで始まって、ナズとかっていう風に俺はなっていって。それで「日本人のラップの人がいればな……」とかって思っていたのよ。海外、USのラップ、ヒップホップを聞きながら。で、スチャダラとライムスターとキングギドラ……ZEEBRAさんとK DUB SHINEさんとかっていうのを聞き始めたの。だから吉祥寺のディスクユニオンで本当、棚に30センチぐらいの幅しかないのよ。日本語ラップコーナーみたいなのは。

(佐藤満春)当時はまだそんなにね、人気でもないだろうし。

(若林正恭)学校にもいなかったから。それで俺、なんかターンテーブルがほしくて見に行ったのが吉祥寺のパルコで。そしたら11万とかで。それで「部活やりながらテーブル……バイトはできねえしな」みたいな。だから、親父がなんか英会話を勉強する用のカセットが2個入るデッキみたいなのがあったのね。で、そこにスチャダラとライムスターを入れて。本当にテープの終わり際に「ガチャ、ガチャ……」ってやって。DJでつなぐみたいに部屋でやったりしていたんだよね。

(佐藤満春)ああ、そう!

(若林正恭)で、ヘッドホン、デカいのを買って。スチャダラとかキングギドラとかライムスターとか聞きながら……で、MUROさんがすごい好きで。BUDDHA BRANDも中3ぐらいだったかな? クラスにもいなかったもんね。

(佐藤満春)あんまり……そうだね。スチャダラパーはそれこそ『今夜はブギー・バック』が。

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