D.OさんがBSスカパー!『BAZOOKA!!!』の『日本語ラップの歴史を学ぶ勉強会』に出演。日本語ラップの名曲『証言』のアナログレコードのプレミア化と、それに伴い発生した『証言』狩りについて話していました。
今夜9時~BAZOOKA!!!は…https://t.co/zk6b5dFatz
ヒップホップ好きを公言するオードリーの若林正恭氏と一緒に改めてヒップホップカルチャーに注目し学んでいきます!!
日本語ラップ勉強会!#スカパー pic.twitter.com/fMl3SLiAQE— BAZOOKA!!! (@BAZOOKA_BS241) 2016年5月9日
(小藪一豊)若林くん、どうでしょうか? ここらへんから聞き出したと?
(若林正恭)そうですね。スチャダラさんとかキングギドラさんとか。先輩が(学校の)中庭でBUDDHA BRANDのラップを歌っていたんですよ。
(小藪一豊)へー!
(若林正恭)それで、「それ、なんの曲ですか?」って聞いて。当時はタワレコとかでも、日本語ラップのコーナーがもう一角しかないんですよね。2メートルぐらいの。そこに買いに行ったのを覚えてます。いまはもう、ズラーッですけど。
(小藪一豊)そうですよね。
(D.O)少年課の留置所でも聞けたって話。
(一同)(笑)
(小藪一豊)ヒップホップは。
(D.O)『ブッダの休日』を子供が口ずさんでるっていう。
(小藪一豊)あっ、子供が? へー!
(D.O)少年課だから。やっぱり10代のね。塀の中もそう。
(小藪一豊)ああ、なるほど。すごい人気があったということですね。さあ、1995年。LAMP EYE『証言』という歌がありまして、ストリートで大ヒットでございます。こちら、レコード発売日はヘッズによる争奪戦。
(一同)へー!
(小藪一豊)これはもう、むちゃくちゃ売れたということで。争奪戦、参加されましたか? D.Oさんは。
(D.O)争奪戦に参加できないで、裁判に行っちゃっていたタイプなんですけど。
(一同)(笑)
(D.O)僕が聞いた話では、ものすごかったらしいですね。
(小藪一豊)D.Oさんはガチの『証言』を(笑)。
(一同)(笑)
(D.O)ストリートで勉強させてもらっていたんで。LAMP EYEはちなみに雷(家族)の兄さんのRINOとGAMA。それとDJ YASの3人のグループなんです。雷とはまた別の。
(ANI)だから雷っていうのは、LAMP EYEだの、YOU THE ROCK☆だの、いろいろあるファミリー。
(小藪一豊)なるほど。
(D.O)全ての原因はRINOです。良くも悪くも。
『証言』狩り
(小藪一豊)良くも悪くも(笑)。悪くはないでしょう(笑)。さあ、ということでこの時期、世界一レコード店が密集していた渋谷宇田川町の伝説をまとめてあるので、こちら見ていただこうということで。さあ、ヒップホップ人気沸騰、渋谷日本語ラップ熱狂伝説。「『証言』狩りが発生……」と。
(D.O)アーイ!
(小藪一豊)ナイキとかみたいなもんでしょうかね。ええ、ええ。
(D.O)そういう話!
(小藪一豊)「買ったそばからプレミア化。10倍の値段で売れる」。
(一同)ええーっ?
(D.O)こういうのを、普通の人たちじゃ「狩り」っていうの? ストリートの狩りはぜんぜん違くて。行列している人たちがいる中で、その本当のストリートのやつらは、裏の路地裏にこういう風にいて。買ったやつから取る。そういうスタイルの狩りが流行った。
(小藪一豊)ホンマに?
(D.O)先輩たちの話よ。俺の話じゃないよ。(ボードに書いてある90年代ヒップホップファッションの絵の)ティンバーランドにも、あの迷彩のジーンズにも、ジャケットのラルフローレンにも、血がついているっていう。買わないやつ。取ったやつ。
(小藪一豊)なるほど!
(D.O)『証言』のレコードも相当血がついてたって話。
(一同)ええーっ!
(D.O)「やめろ」って? カモン、メーン!
(小藪一豊)いやいやいや!
(D.O)そんぐらいにしとくぜ。
(小藪一豊)いやいや、そういう歴史的な証言を。まあ、言えばこれは10倍の値段で売れる場合もあるけども、だいたい奪われたりとかしてたんでしょうね。「日本語ラップ放出日には前日の時点で……300人の列。警察沙汰に」。
(一同)へー!
(小藪一豊)「レコード店CISCO 当時の1日の最高売上……1000万」。
(一同)ええーっ!
(小藪一豊)その最高売上を出した日の映像があるそうなので、こちら(のVTRを)をご覧ください。
(若林正恭)へー!
(D.O)This is 雷! わかる? 真面目に並んでいる場合は、誰も警察なんて来ないから。路地裏が危ねえから、警察がいんだよ。
(小藪一豊)(笑)。路地裏ね!
(D.O)悪党が集まりそうな匂いしかしねえぜ。
(店内に客が雪崩れ込む映像が映る)
(若林正恭)おっ、すごいすごい!
(紗羅マリー)みんなわかって買ってるのかな?
(若林正恭)これ、後ほど取られた人もいるんですよね?
(ANI)がんばって買ったのに。
(D.O)2枚買いとか言って、ターンテーブルが2台あるから、2枚レコード買ったりするんですけど。もうどんどんプレミア化してくるシーンつれて、3枚買いとか、5枚買いとかって、売るようにみんな何枚も取ったりして。千円、2千円で買ったレコードが5万になったりするわけですよ。
(一同)へー!
(小藪一豊)これね、どうでしょうか。若林くん、こういうの、知ってました?
(若林正恭)もちろん曲は有名なんで知ってましたけど。ここまで強烈で、狩りが行われていたとは知らなかったです。
(小藪一豊)怖いですね。
(若林正恭)ないですよね? なかなか、曲で。こんなに行列って。
(小藪一豊)もうね、ナイキとかドラクエとかね、そういうのはありましたけど。こういうのは、なかなか。こういうぐらい沸騰していたということです。
<書き起こしおわり>
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