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荻上チキ 週刊文春「財務省・近畿財務局職員手記」記事を語る

荻上チキ 週刊文春「財務省・近畿財務局職員手記」記事を語る 荻上チキSession22
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荻上チキさんが2020年3月18日放送のTBSラジオ『荻上チキSession-22』の中で週刊文春に掲載された財務省・近畿財務局職員の手記の記事について話していました。

(荻上チキ)さて、今日は週刊文春で報じられていた森友学園問題で財務省の職員が自殺をしたという問題がありましたけれども。それに関連して、その職員が残していた手記。これが当時から「何かしらの文章などを残していたようだ」ということが話題になっていたようなんだけれども、それは公表されず、調査の対象にもなっていなかったということから、一体どういったものなのか? それがどういう関係があったものなのか?っていうことがわからない状況が続いていたんですよ。

ところが今日、週刊文春がそれを報じまして。その手記の中身というものを全文公開しておりまして。同時にその遺族の方が財務省や佐川さん……当時の理財局長ですよね。その後、国税庁長官にまで出世されましたね。

(南部広美)元国税庁長官ですね。

(荻上チキ)その当時の理財局長だった佐川さんなどに対して訴訟を起こすというようなことで今日、会見を……あれは法務省記者クラブだったのかな? どこで会見したのかは確認していませんが、今日、その会見の模様があの一部メディアで取り上げられてましたよね。そんな動きがありまして、これはま大変な報道だなっていうことと、改めてその森友学園問題の時の積み残しというか、やっていなかったことは何なのか?っていうことを再度、国会の方、あるいは行政の方ではね、これに対して動かなくてはいけないなという風に思っています。

報じられた内容

当時の話とかはまた追い追いするんですけれども、今日報じられて内容というのはどういうところものなのかというと、実際にその森友学園問題の土地の払い下げというものが行われた。これは元々、公文書である土地の払い下げに関わる、たとえば官邸の文書とか払い下げのさまざまな契約の文書とか。そうした文書について、地元の議員さん、それから朝日新聞などが情報公開請求をしても、「誰にいくらで売ったのか?」という情報が公表されていなかった。つまり、黒塗りにされていたわけです。

それで「これはおかしいんじゃないか?」ということでいろいろ追求していったところ、売却先が森友学園という非常に特殊な、まあ愛国教育を行うような学校で。そこでは、たとえば運動会とかで園児たちに「安倍首相、頑張れ」とか、そういったこと言わせてるような学校で。他方ではどうもその学校には名誉校長としてその安倍昭恵さんが名を連ねているとか、いろいろなことが明らかになってきたわけですね。

で、そういった「元々の公文書などが黒塗りになっていたのはどういうことなのか?」ということと、「どうも様々な政治家などが複雑に絡み合ってるような舞台になっているようだ」ということ。そして「そこの土地の払い下げの中にはいろいろな値引きというものが行なわれていて、その値引きの根拠は一体何だったのか?」ということもひとつの論点になりました。

さらに、そうしたことを追求していくと、様々な決裁文書や契約に関する、その契約締結に至るまでの経緯を記した様々な書類っていうものが「遅滞なく削除」。つまり「事案の終了に伴ってすぐ捨てた」という風に言っていて。「そんなバカな。そんなすぐに捨てるのか?」っていうような、様々な疑問というのも出ていたわけですね。そういった追求が続いていく中で、「公文書の改ざん、決裁文書の改ざん」というものが行われて、文書の改ざんされたものの中にはたとえば政治家の名前とか、安倍昭恵さんの名前が出てくるところが削除されていったという。

なぜ削除されていったのか? 当時、理財局長だった佐川さんという方が「文書を捨てたとか、あるいは政治家の関与うんぬんとかというものは、特にそういったものを知らされて動いたというわけではない」というような証言を国会でしていたわけですよね。その証言を受けて、でも実際には文書には残ってるわけだから「これはマズい」ということでその文書を削除させていったという。で、実際にその文書の削除に当たらされてた職員が精神というかメンタルを病んでいって。苦悩していってお亡くなりになってしまうという事態に追い込まれたという、そういう出来事があったわけです。

実際に文書の削除を行った職員の手記

その後、事実がどこまでわかったのかというと、いろいろな決裁文書の改ざんの経緯みたいなものは説明されたりはしたんですが、その説明されたものというのは財務省が財務省の職員などに対して行なった調査で、第三者性などは確保されない調査だったんですよね。それによって、「どうもういろいろな忖度の構造とかあったようだ」っていうことは記されている。そして「文書の改ざんを行なわれた」ということは記されている。でも「実際に誰が具体的にどのような指示をして、どこからどこをなぜ「消せ」と言ったのか?」という、そのたしからしさのようなものが確保された調査とは言えないわけですよね。

なぜならだって当事者たちが調査をしてるわけなんですから。でも今回の公表された手記の文章の中にはいろいろなその問題点というものが記されているわけです。たとえばその決裁文書やその森友学園問題に関する様々な文書があるわけですけども。そうした文書について、当時の国会で野党が要求を繰り返していたわけです。その野党の要求に対しては極力ま応じないような姿勢を取っていたという。「文章はできる限り出さない。野党議員の追求を避けるため、原則としては資料できるだけ公開しないこと」というような方針が示されていたという証言があったり。

あるいは、会計検査員がこの決裁文書などのチェックをするわけです。「そのチェックの際にも既に明らかになっている一部文書は提出するとしても、全てを提出することはしないようにしよう」とか。そういった方針を当時、示していたということが手記には書かれていたわけです。また、ことのきっかけというものが国会で当時の佐川理財局長が答弁をしたタイミングであるとか。

あるいはその前の様々な国会で与党と総理などのやり取りをしている中で、そのやり取りに合わせて佐川さんが答弁のラインを「そもそも文書がないから説明ができない」というラインに設定をした。「それにつじつま合わせる形で、実際にはあるはずの文書をないことにしたりとか。あるはずの記述をないことにしたりとか。そうした動きが内部ではあった」というようなことが手記には記されているわけですよね。

で、今日も国会でのやり取りがいろいろとありました。そのやり取りは後ほど紹介しますけれども。「調査をもう一度やりましょう」という風に言っている野党と「いや、もう調査はやったから」と言っている行政側。こうしたの立場の違いみたいなのが今日、明確になったわけです。でも僕は「再調査」っていう言葉は使うべきではないと思うんですよ。「再調査してください」っていう風に言ったら「しません」と言われる。で、それはしなくていいかな?って個人的には思うんです。

なぜかというと「再調査ではなくて、別の独自の第三者調査をやるべきだ」と思うんですね。財務省がまた内部にヒアリングして、「調査したけれども前の報告書と同じでした」っていう風に言っても、信じられないじゃないですか。

(南部広美)同じ形でやったら同じ結果になるだろうなって思うもの。

再調査ではなく第三者調査をやるべき

(荻上チキ)だって公文書を改ざんした省庁ですよ? そこが「調べたけどなかった」って言ったところで、当然また文書を削除している可能性もある。これがやっぱり疑わしい状況が生まれてしまっていることの政治的不透明性なので。そこに対して透明性を確保するためには、その省庁自体が透明性を確保できなかった事案に対してはやはり、第三者性のある立場の人がいろいろな……たとえばフォレンジック。パソコンのデータやメールのデータを復旧させるような調査とか。あるいは個別にヒアリングをする。匿名の相談先、連絡先を設けるなど様々な手段を講じていく。そこに強制性をどこまで持たせるのか? そこもいろいろなポイントになるとは思いますが、そうしたことをやる必要があると想うんですよ。

というような話は僕、たしか2年前にしていたと思うんですよ。「財務省自体の調査ではなく、第三者の調査を」というね。そういう話。いろいろと当時の記憶がふっと戻ってきたりしましたけども。そうしたような問題は指摘していかないと、他の問題でも文書の改ざんとか文書をそもそも残していないとか、いろいろなものにつながってしまっていて。要は膿を出しきらなかったからそのままどんどんどんどんジュクジュクと続いてしまうわけですからね。

(南部広美)事案を変えて同じことが起きていますね。

(荻上チキ)それでこの週刊文春で手記をスクープした記者の方に後ほど、お電話でお話を伺いたいと思いますのでそちらの方もお待ちください。

相澤冬樹 週刊文春「財務省・近畿財務局職員手記」記事を語る
相澤冬樹さんが2020年3月18日放送のTBSラジオ『荻上チキSession-22』に電話出演。自身が手がけ、週刊文春に掲載された財務省・近畿財務局職員の手記の記事について荻上チキさんに話していました。

<書き起こしおわり>

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