(R-指定)で、そんな調子でずっと会見が進んでいって。最後にみんなの質問タイム、あったじゃないですか。記者から一人ひとり、質問を投げかけられて。「番組をどうしていきたいですか?」とか。で、当然ね、一人ひとり質問をしていくわけ。で、その前の「お気持ちはどうですか?」っていうのは全員、順番に聞いていくんですよ。で、その聞いていく時も当然ね、「あれっ? 水溜りボンドさんとかファーストサマーウイカさんの時とか粗品さんの時には身を乗り出して写真を撮っていた記者の人が座ってはるな」って俺は見ながら思っていたんですけども。
(DJ松永)それはまあ、あったね。
(R-指定)でも、「最後は一人ひとりに質問やから。もうそれはちゃんとスポットが当たるかな?」って思って。それで「ファーストサマーウイカさん、どうですか?」って。それで答える。「水溜りボンドさん、どうですか?」。答える。「佐久間さん、どうですか?」。答える。「粗品さん、どうですか?」。答えるっていう風になって。「じゃあ、誰かありますか?」ってなって。「順番的に俺らかな?」って思ったら「はい。じゃあ粗品さん。R-1が行われたと思うんですけど……」って。
「あれ? 粗品さんに2周目行ったよ?」ってなって。でもまあまあまあ、それは粗品さん。それで次に質問が来たら「あの、水溜りボンドさん。YouTuberとして初めてだと思うんですが……」ってなって。「あれあれ? 雲行きが怪しいぞ?」って。で、俺は絶対に顔に出さんとこうと思ったんですよ。やらしいじゃないですか。「俺らに質問せんのかい!」っていうのも偉そうで。だから顔に出さんとこうと思っていたけども。だから俺、松永さんにも「出すなよ……」って思っていたけど、横を見たら松永さんが笑いそうな顔になってて。
(DJ松永)フハハハハハハハハッ!
(R-指定)笑うな。そういうもんやって。自分が記者の立場になって考えてみ?
(DJ松永)たしかにそうだ(笑)。
(R-指定)自分が記者になって記者会見に行って、なんか記事を出す時に見出しに「水溜りボンド、◯◯」とか「ファーストサマーウイカ、◯◯」とか「佐久間宣行、◯◯」。「粗品、◯◯を語る」とか。それは引きがあるやん? 「Creepy Nuts、◯◯」「誰?」ってなるやん? いやいや、しょうがない。しょうがないのよ(笑)。
(DJ松永)見出しの意味がなくなるな(笑)。
見出しとして弱い
(R-指定)「しょうがないな」って思いながらも。でも松永さんも笑ってるか俺も「笑うな、笑うな」と思いながらもニヤニヤして。それでもう最後。もう時間が迫ってきて。もう1回も質問さんまま、どんどん他の人が質問されていって。それでもう『ビタースウィート・サンバ』が流れたんですよね。「あれ? これはもう……退場?」って(笑)。
(DJ松永)フフフ、「退場……しないといけないんですか?」って(笑)。
(R-指定)それで吉田さんが「さあ、そろそろお別れの時間になってきましたが……最後にご質問がある方?」ってなって。それでもうさすがに俺も松永ももう耐えきれずにニヤニヤしてたら「はい!」って手を上げた人がいて。「じゃあそこのあなた」って当てられた人が「お笑いナタリーの者なんですけども。最後に声だけ聞きたいんで、Creepy Nutsのお二人、なんかリスナーにメッセージとかありますか?」って。質問じゃないっていう(笑)。
(DJ松永)質問じゃない(笑)。
(R-指定)お情けの……(笑)。
(DJ松永)お笑いナタリー、お前は俺らに関係ない!
(R-指定)音楽ナタリーでもないっていう(笑)。よく考えたらそこは音楽ナタリー……音楽ナタリー来てなかったんかな?
(DJ松永)もう取ってつけたような質問。本当に。俺らはそのさ、「お笑いナタリーです」ってなった時に「ありがとうございます!」っつったじゃん? 横で佐久間さんも「ありがとうございます!」って(笑)。
(R-指定)フハハハハハハハハッ!
(DJ松永)佐久間さんも腰を折って「ありがとうございます!」って(笑)。
(R-指定)佐久間さんもだから気にしててくれたっていう。「あれ? Creepy Nuts、質問されてないな。かわいそうやな」って佐久間さんも横で思っててくれたっていう(笑)。
(DJ松永)ずっと横でニヤニヤしてて(笑)。「あ、笑ってる、笑ってる!」って思って。「恥ずかしい、恥ずかしい……」って思って。恥ずかしいね、本当に(笑)。
(R-指定)でもまあ結果ね、それで「リスナーにメッセージを」って言われたんですけど。「まあまあまあ、頑張ります」って。
(DJ松永)「今年もよろしくお願いします」って(笑)。
(R-指定)とだけ、お情けで言わせてもらってね。まあ無事会見はね、終了しました。
(DJ松永)本当にもう、会見っていうのは慣れないね。
(R-指定)ああいうところでうまいことできへんわ。
(DJ松永)いや、あそこで面白いこと言える人って本当にすごいよ。
記者会見の場で面白いことを言える人はすごい
(R-指定)だからマジですごいと思った。俺さ、気にせずゲラゲラ笑ってもうたもん。
(DJ松永)でも佐久間さんもすごくない? 佐久間さん、マジですごいよ!
(R-指定)まとまったオモロい話をポンと短い尺でやるんですよね。
(DJ松永)ねえ。本当に。いやー、あそこも……ぼちぼちさ、ああいう場でちゃんとしゃべれるようにならないとダメだなと思った。本当に……もう次あったら俺ら、もう歌い出そう。
(R-指定)せやな。次は記者からお題もらうわ(笑)。
(DJ松永)お題。フハハハハハハハハッ! 俺、ターンテーブル持っていくわ(笑)。申し訳ないけどな。ターンテーブルを用意するのを条件に記者会見、引き受けるわ。
(R-指定)得意分野で勝負しよう(笑)。
(DJ松永)そうだよ。得意分野で。だってあっち、しゃべりのプロじゃん? こっちは音楽でやらなきゃ不公平だよな?
(R-指定)俺、全力でフリースタイルしよう。
(DJ松永)そう。全力でスクラッチしよう。
(R-指定)スタジオ、入ろうな?
(DJ松永)スタジオ、入ろう! NOAH、行こう!
(R-指定)フハハハハハハハハッ!
(中略)
(DJ松永)(メールを読む)「Creepy Nutsさん、あの記者会見ですがお笑いナタリーから駆け込みで話しかけられたことよりも、粗品さんに『野田クリスタルさんが優勝しましたが、自分の立場が危ぶまれると思いますか?』と意味不明な質問した記者の人が一番いかつくなかったですか?」。
(R-指定)あいつ、いかつかったな! だから俺、結構その記者さんのことを、カメラのノリとか気になっていたからずっと見てたのよ。で、「後ろの方でしかめっ面してる人もおるな。ブチ切れてるやん……」みたいな感じの人もおったんやけど、その人の横でね、あの人はね、虎視眈々とチャンスをうかがってたんよ。で、虎視眈々と狙っていて。「じゃあ何かありますか?」っていうのでバッと手を上げて。それで粗品さんに質問する時にもうね、何かをやらかす顔をしてたよ。
(DJ松永)腹を決めた顔をしていたな(笑)。
霜降り明星・粗品さんのすごさ
(R-指定)「そういえば、改変と言えば……」みたいな感じでR-1の話をし出して。それで「野田さん優勝で自分の立場が……」みたいなことを言い出した時、俺も、たぶん見ていた人も「そんなわけないやん。何を無理やりお笑いの賞レースについて一言、言わせようとしてるねん」って思ったけど、やっぱり粗品さんがさすがで。そこで「記者さんが集まっているこういう感じの記者会見と無観客があのR-1って環境が似ているんで。そこであれだけオモロい感じにして……R-1、すごいですね」みたいなことを言って。
(DJ松永)すごいよね。完璧だったよね。
(R-指定)「すっげー、この人!」っていう。
(DJ松永)すごい。あそこでつなげるの、無理だよね。あれ、100%R-1の話をするだけになっちゃうよね。
(R-指定)だからあれは「いや、関係ないやん」でバッサリ切ってしまっても全然罪ではない。でもそこをちゃんとああやってね、あっちの気持ちもくんでR-1の話もして。それで今回のオールナイトニッポン0の話もして。「もし立場が危ぶまれるんであれば、たぶんコンビの人とかじゃないですかね」っていうところに着地して。「エグッ!」って思ったよ。「すげえ!」って。
(DJ松永)それで実際にそれが記事になっていたしさ。すごいよね。本当に。そういう質問が来ても俺ら、うまく裁けないし。記事にもならないし……すごいですね。
(R-指定)すごいです。ただただ感服しましたね。あのすごさに。
(DJ松永)まあでもね、来年はちょっと……まあ、そもそも来年も改変を突破できるように頑張らないと。それで記者会見慣れも……。
(R-指定)もしできたら記者会見も、そういうところもちゃんと逃げずにね。センスからも逃げず、そういう質問からも逃げず、ちゃんと正面からやっていければね。
(DJ松永)俺らの実力不足が露呈してるだけだからさ。本当、最近は。よくないよ。頑張ろうよ。そうだな。
(R-指定)だから、お題をもらったりとかもアカン。いや、ライブとかだったらいいよ。記者会見とかは……。
(DJ松永)いや、本当だよね。記者会見なんて出る人生になるとは思わなかったよ。そんな想定をして生きてないから、わからないよ、あれ。だって粗品さん、去年よりも今年の方がキレッキレだったもん。やっぱり1年やると磨かれるんだよ。
(R-指定)積んできているんやな。記者会見。
(DJ松永)俺ら、あんまり進歩なかったもん。本当に。すごいよ!
(R-指定)頑張らなアカンな。
(DJ松永)頑張らないといけませんね、本当に。
<書き起こしおわり>