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安住紳一郎と大山顕 2020年最新マンションポエム事情を語る

安住紳一郎と大山顕 2020年最新マンションポエム事情を語る 安住紳一郎の日曜天国
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大山顕さんが2020年2月9日放送のTBSラジオ『日曜天国』にゲスト出演。安住紳一郎さん、中澤有美子さんと2020年のマンションポエム事情について話していました。

(安住紳一郎)それでは、今日のゲストです。写真家・フリーライターの大山顕さんです。おはようございます。

(大山顕)おはようございます。よろしくお願いします。

(安住紳一郎)大山顕さんですが今回で6回目の出演ということになります。

(大山顕)もうそんなになりますか。はい、ありがとうございます。いつも。

(安住紳一郎)前回はマンションポエムについての考察でしたけども、大変評判を呼びまして。

安住紳一郎と大山顕 2019年最新マンションポエム事情を語る
大山顕さんがTBSラジオ『日曜天国』にゲスト出演。2019年の最新マンションポエム事情として京都、青山、江東区のマンションポエムなどを安住紳一郎さんと話していました。

(大山顕)そうですか。もうなんかラジオ……この番組に出て僕は何か「マンションポエムの人」みたいに認識されているようなんですけど。

(安住紳一郎)マンションポエムの人じゃないんですか?

(大山顕)先ほど説明してくれたじゃないですか(笑)。「写真家」ですよ?

(安住紳一郎)「写真家・フリーライター」という看板を出しながら、マンションポエムの研究家だとたぶん思っていらっしゃる方が多いと思いますね。

(大山顕)ああ、それであればギリギリ大丈夫です、はい(笑)。そういう感じでお願いします。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)大山顕さんのプロフィールですが、改めまして。1972年、昭和47年生まれの47歳。千葉県船橋市のご出身です。松下電器産業、現在のパナソニックに入社。10年間勤務した後、写真家として独立。団地や工場、高速道路のジャンクション、高架下などの土木建築物を写真や文章で紹介して人気を博していらっしゃいます。この番組に最初、ご出演いただいた時もたしか団地の写真で……。

(大山顕)そうでしたね。団地の話でまた安住さんが団地に結構詳しくて。

(安住紳一郎)あの阿佐谷の……。

(大山顕)阿佐ヶ谷住宅について。

(安住紳一郎)「阿佐谷住宅がなくなることがとても悲しい」っていう話をして(笑)。

(大山顕)そうなんですよ。それですっかり盛り上がっていただけたので、「ここに同好の士がいたのか!」と僕は思って、安住さんに「この後、団地を見に行きましょう!」みたいなことを言ったら、曲がかかってる間に「いや、僕は仕事で言ってるですよ」って釘を刺されたのが僕はすごい覚えているんですよ。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(大山顕)「さすがだな」と思って。

(安住紳一郎)いえいえ、「プライベートで行くほどではない」っていうね。

(大山顕)そうですね(笑)。僕もあの時はどうかしていたと思います。

(安住紳一郎)仕事の範疇の中のものでは好きな方だというね(笑)。

(大山顕)いや、わかります、わかります。

(安住紳一郎)その後でね、阿佐ヶ谷住宅に新しいマンションができてね。

(大山顕)あそこのマンションポエムがまたすごいんですよ。

(安住紳一郎)どういうポエムだったんですか?

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阿佐ヶ谷住宅跡地のマンションポエム

(大山顕)あのね、「伝統を残す」とか「重ねてきた豊かな暮らしをここに」みたいな、要するに暗に「団地を継承してる」みたいなことを主張しているんですけど、継承はしてないんですよね。

(安住紳一郎)そうですよね。やっぱり前の阿佐ヶ谷住宅が良かったですよね。

(大山顕)もう全然、面影もないので。

(安住紳一郎)でも、そういう阿佐ヶ谷住宅のファンがいる。それでその人たちの気持ちを踏みにじったらダメだというポエムなんですね?

(大山顕)かろうじて「木が残った」みたいなポエムが……なんか『樅ノ木は残った』みたいな感じのポエムがありましたね。

(安住紳一郎)ああ、そうですか(笑)。まあね、たぶんいいマンション……今はね、好きでお入りになっていらっしゃる方が多いのかもしれませんけれども。さて、改めましてマンションポエムですけども、これは大山顕さんの造語なんですよね。

(大山顕)そうですね。何の気なしに言ったのが何か皆さん最近、よく口にしていらっしゃる……この前も電車の中で隣に立っている方が「マンションポエムがさ……」って言ってるのを聞いて、ちょっとびっくりして。

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朝のマンションポエム ○私邸席 ☓指定席

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(安住紳一郎)へー。いや、もうみんな何となく分かると思いますが。要は分譲前の高級マンションにつく広告コピーで。

(大山顕)そうですね。チラシとか中吊り広告でよく見るやつですね。本当にこうポエムとしか言いようのない、分かりやすくスペックを説明するというよりは、こう詩的に雰囲気を表現するっていうあの手のコピーのことを僕はそう呼んだということですね。

(安住紳一郎)景品表示法か何かではっきり「日本一」とか「最高の」とか言えないので、微妙なニュアンスを……。

(大山顕)微妙な持ってまわった言い方というか。法の網の目をかいくぐるというか。そういう言い方になった結果、ポエムっぽくなってしまうという理由もあると思うんですが。まあマンションなので、もう普通の人で言うと一生に一度の高額な買い物じゃないですか。たぶん一番高い買い物だと思うので。やっぱり「どれだけいいものか?」っていうのを表現すると、自ずとそういうポエム調のものが求められているんだろうなとは思います。

(安住紳一郎)誇大広告になってはいけないんだけども、そこそこやっぱり大きく見せてくれないと買う方も気持ちが乗らないですもんね。

(大山顕)そうですよね。

(安住紳一郎)うんうん。だからやっぱりどうしても詩的な表現の、実態があるようなないような……。

(大山顕)なんだけど、まあみんなあんまりちゃんと見てないというか。たぶん僕が日本一熟読してると思うんですけど。マンションポエムを。買った方も……この前知り合った方がとある有名なマンションポエムを掲げていたマンションに入ったという方なので、「マンションポエムを覚えてますか?」って言ったら全然覚えていらっしゃらなくて。「まあ、それはそうだろうな」と思って。

(中澤有美子)フフフ、ああ、そうでしたか(笑)。

(安住紳一郎)ちょっと時候の挨拶的な感じの……。

(大山顕)まあ注意を引いて、「おっ!」て思わせて……要するに、そのオンラインでポチッて買うものじゃないので。マンションというものは。まあ、申し込みをして、年収とか家族構成とかいろいろ説明をして、ショールームに行って、営業担当がついて、銀行と折衝して……みたいな。すごいプロセスがあるので。まあ、その頃にはポエム……最初に気になった大げさな文章っていうものは覚えてるわけがないので。まあ、そういう他の広告コピーとはちょっと役割が違うというか。まあ「大げさに大げさに……」ってやっても問題ないというか、目を引くことが使命であるということがよく現われるなと。

(安住紳一郎)そうですね。「全然違うじゃないか! ポエムと違うじゃないか!」ってクレームを付ける人、。いないですよね。

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増えつつある注釈つきマンションポエム

(大山顕)ただ、最近注釈が付いたやつがすごく多くてですね。特定のデベロッパーに特に多いですけど。

(安住紳一郎)あらっ! マンションポエムの世界にもクレーマーが?

(大山顕)コンプライアンスの波が……。

(安住紳一郎)リスクアセスメントが!

(大山顕)そうなんですよ。あのね、「東京をいただく」っていうポエムがあって、その「いただく」の上に小さい「※」が付いてるのに気がついて。下を見たらちっちゃく「ここで言う『東京をいただく』というのは『高層階で見晴らしが良くて』という意味です」みたいなことがつらつらと書いてあって。おそらく、僕が予想をするにさっき言ったみたいにすごく高額商品なので、一見針小棒大でテンション高めでただで謳っているように見えてちゃんと会議を重ねて作られているはずなんですよ。

となると、恐らく営業会議みたいなのがあって。営業さんが……これは僕の想像ですよ? コピーライターさんにいくつかプレゼンしたもらった中から「いや、『東京をいただく』ってなかなかいいけど、これお客さんが『このマンションを買ったら本当に東京がいただける』と思ったらどうするんですか?」みたいなことを言われて。「わかりました。注釈を付けましょう」みたいな感じなのではないかと……。

(安住紳一郎)ああー。残念。

(大山顕)残念というか、まあ「注釈をつけるぐらいだったらポエムをやめればいいじゃないか?」っていうのが普通の感想だと思うんですけども。ただまあ、なんというか「マンション広告にはマンションポエムがあるものだ」みたいなことになっちゃってるので、やめられないんだと思いますね。

(安住紳一郎)ああー、たしかに。逆に青山ぐらい人気のある都内の一等地ぐらいになると、ポエムが少しこう何て言うか、ダダイズム化していくっていうか。なんかちょっと「空しい」みたいな感じで逆にこう、高誇りしないみたいなお話を去年、していただきましたよね?

(大山顕)ああ、はいはい。「もう言わなくても分かってるでしょう?」みたいな感じのが本当の中心部のやつ……目黒とか青山のものとかは多いですね。

(安住紳一郎)後は大山さんにお話しいただいた中で、何となく政治とかの世界もポエム化していて。1年ぐらい前にね、大臣で「ポエムすぎる」なんていう非難がありましたけども。

(大山顕)はい。

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政治の世界もポエム化

(安住紳一郎)ちょっとやっぱり世の中全体がポエム化してるっていう話もありましたね。

(大山顕)そうですね。マンションポエム、実は今、改めてねマンションポエムの連載を始めまして。『本の雑誌』っていう月刊誌で始めているんですけども。これをまとめて本にする予定なのですが。まあ、マンションポエムをもう10年以上追いかけてきて今、おっしゃったことって結構本質というか、結論のひとつなんですけども。マンションポエムはどうしてああなるのか?っていうと、恐らく前にお話しした話ですけど。文章がポエム化する時っていうのは……よくね、「マンションポエムは何を表わしてるんですか?」って聞かれるんですけど、「何を表わしてる」のではなくて、物事がポエム化する時は何かを隠してることが多いんですよ。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。

(大山顕)浮気をしている旦那さんの言葉が時にポエム化するとか……分からないですよ。知らないですよ。僕はしたことはないのでわからないですけども、そういうのはあると思うので。それで先ほどおっしゃったみたいに、政治家の答弁が時にポエムっぽくなるのは、おそらく何かを隠蔽しようとしてるからなんですね。だから「人は何かを隠そうとする時、しゃべることがポエム化する」っていう傾向があると思っていて。

(安住紳一郎)「限りなく」とかですね(笑)。

(大山顕)「限りなく」とか……「限りなく」って言いがちですよね。

(安住紳一郎)そうですよね。「限りなく努力します」とか(笑)。

(大山顕)だからマンションポエムが何を隠してるか?っていうと、前にもお話ししたみたいにマンションポエムって「土地の話」しかしないので。建っている場所の話をして、マンションのことは一言もしゃべらないので。「マンションはマンション自体を隠しているんだ」ということがもうこの10年の僕の研究で分かったことで。まあね、そんなことを研究してどうするんだ?っていう感じではありますけど。

(安住紳一郎)あとはポエムコピーは結婚式場なんかでも最近、見られるようになったっておっしゃっていましたが。

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マンションポエム化する結婚式場

(大山顕)結婚式場がね、最近マンションポエム化……というか、さっき言ったみたいにこう、ある場所に立地しているサービスが軒並みマンションポエムに近づいてきている感じがして。銀座のとある結婚式場なんかはもう完全に、もう一見マンションポエムと全く同じような感じでした。「歴史と伝統を誇るこの街で」っていう、「それ、全然結婚と関係ないじゃないか?」みたいな感じなんですけど。考えてみたらやっぱり結婚って、その地方に散らばった友人、知人、親戚が集まってくるところなので。その「立地の良さ」って結構たぶん今、重視されているんですね。

(安住紳一郎)いやー、そうでしょうね。また銀座で披露宴をやるっていうのは……。

(大山顕)それでひとつのステータスなので。そのみんながアクセスが良くて、どこでやるかにステータスが感じられるっていうのはまさにもう住宅選びと全く一緒なので、自ずと広告コピーがマンションポエム化してくるっていう。で、最近面白いのは、結婚とある意味で……その冠婚葬祭で言うと葬祭場とかお墓がのコピーがマンションポエム化しているんですね。

(安住紳一郎)ああ、お墓も立地でね!

(大山顕)立地なんですよね。

(安住紳一郎)それで選ぶんでしょうね。

(大山顕)「伝統と格式のこの日に安らぐ」っていう。ああ、「安らぐ」ってマンションポエムでもよく出てくるけど、この場合の「安らぐ」は本当に安らいでるな、みたいな感じなのがあるんですよね。

(安住紳一郎)ああー、たしかに。「悠久の土地で歴史をしのぶ」とかね。

(大山顕)そうですね。もうなんか、安住さんってなんかアルバイトでマンションポエムを書いているんじゃないか?っていうぐらいスラスラとポエムが出てきて。さすがですね!

(安住紳一郎)ああ、そうですか。いや、本当にここだけの話ですけど、アナウンサー業も結構ポエムに逃げなきゃいけない時が多いんですよ。

(大山顕)ああ、なるほど!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

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アナウンサーもポエムに逃げがち

(大山顕)やっぱりいろんな事情で持って回った言い方をしなければならない時っていうのはポエム化するという。ああ、これは面白い! これ、本に書いていいですか?

(安住紳一郎)どうぞどうぞ。あの、アナウンサーも最近、ポエム化が進んじゃって。いい面と悪い面があって、いろいろと批評にさらされています。まあ絶対、ここだけの話ですよ? ここだけの話ですけど……。

(大山顕)「ここだけの話」って、こんなラジオで……(笑)。

(安住紳一郎)いや、聞いてる皆さんもすぐに忘れてください。本当に内容がない時はポエムに逃げるしかないんですよ。もうね、完全に全ての情報が伝わってる時はもうこれ以上、しゃべることがないわけで。でも15秒、持たせなきゃいけないみたいな時はもう「小田原城の石垣は今日も東海道を眺めています。第4中継所です!」みたいな。

(大山顕)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「北条早雲は言いました。関東に覇を構えるここ、小田原からと。第4中継所、青学の田中選手の姿が見えてまいりました!」みたいな。田中選手の姿が見えるまで間を持たせなきゃならないから(笑)。

(大山顕)なるほど。考えてみたら、あれも立地の話ですよね。

(安住紳一郎)どうでもいいんですよ。「……どうでもいい」みたいな(笑)。

(大山顕)すごい! いや、いい話を聞けました。なるほどね!

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