(安住紳一郎)そうですか。えっ、その選手村をマンションとして分譲する時にもマンションポエムは?
(大山顕)今ね、すでにマンションポエムは始まっておりまして。その物件も。やっぱりね、「リバーサイド」っていうのを盛んに謳っていたり。あとは全部街区の名前が「ビレッジ」なんですよね。「シービレッジ」とか「リバービレッジ」みたいな感じになっていて。それって要するに選手村の「村」から来てると思うんですけども。それは「やるな!」っていう感じですね。
「HARUMI FLAG」の新街区「SUN VILLAGE」が3月下旬に発売、敷地面積3万7000m2 https://t.co/Nem5tTf47a pic.twitter.com/GwuV63Rf1j
— BUILT(Building×IT) (@ITM_BUILT) January 31, 2020
(安住紳一郎)なるほど。そうですね。たしかに「オリンピックの選手村を分譲します」みたいなことで言うと……。
(大山顕)だからその選手村が分譲されると「ビレッジ」になるということなんですよね。
(安住紳一郎)むしろ素直で素晴らしい。
(大山顕)なかなかいいなって。あの晴海っていう土地がそもそも1940年に開催されるはずだったのも幻の東京オリンピックに合わせて万博が開かれる予定だった土地なので。結構もう因縁の……ついにそこがビレッジになるのかっていう感じなんだと思うんですよ。
(安住紳一郎)たしかに。そこのビレッジの方からは意味のあるビレッジ。
(大山顕)いや、いいですよ。あそこのポエムもね、今後注目していきたいなと思っています。
(安住紳一郎)さて、大山顕さんにお話を聞いています。マンションポエム考察第四弾。おしまいはついに海外で……。
海外のマンションポエム
(大山顕)はい。今、世界の話をしましたけど。やっぱり僕も時々海外に出かけると、海外にもマンションポエムがあるのかな?って気になって。
(安住紳一郎)まさか……?
(大山顕)あるんですよ。
(安住紳一郎)あるんですか! ええーっ!
(大山顕)香港にもありますし、ニューヨークでも見かけましたし、バンコクにもありましたし、ロンドンにもありました。
(安住紳一郎)じゃあ比較的世界に……?
(大山顕)大都市にはあるですよね、やっぱり。高額のお買い物ってなると、言葉を問わず、洋の東西を問わずポエム化していくんでしょうね。ロンドンで見かけたのを1個だけ紹介しますと、すごいのが……「A Heritage. A Destiny. A Legacy.」っていう。もう完全にポエムじゃないですか。
(安住紳一郎)そうですね!
A Heritage. A Destiny. A Legacy.」
I maybe wrong but I think that the statements are in the wrong order. I would have stated.
A Legacy, A Heritage. A Destiny. ?#ChelseaBarracks pic.twitter.com/1aRvCkbjtQ— Stephen Collopy (@Sgcollopy) December 22, 2017
(大山顕)それこそもう、本当に六本木あたりで日本のマンションが謳っていても全くおかしくないようなものがロンドンのチェルシーにありまして。これ、すごい高級物件なんですよね。まあ、和訳をすると「継承、運命、遺産」っていうところですかね。
(安住紳一郎)そうでしょうね。しかも全部に「A」をつけている感じは……。
(大山顕)そうなんですよ! もうね、どうしてこんなに一致するのか?っていう。「A」をつけて全部に「.」をつけて……っていうのはもう日本のポエムが最後に絶対「。」をつけるのと体裁が全く一緒なので。これはびっくりしましたね。
(安住紳一郎)そうですよね。いやー、「A Heritage. A Destiny. A Legacy.」。ふーん!
(大山顕)やっぱり「伝統とか歴史があるんだぞ!」っていうところを主張するっていうのは全く日本のマンションポエムと一緒で、びっくりしました。だからまあ、この番組を海外で聞いていらっしゃる方はいらっしゃらないと思うんですけども。もしリスナーの皆さんの中で海外に行って「見つけたよ」っていう方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいですね。
(安住紳一郎)ああ、いいですね。海外でね。そうですね。そうか。マンションポエムは世界でもあるんですね!
(大山顕)そうですね。
(安住紳一郎)ロシアのマンションポエムとか……。
(大山顕)気になりますよね! ウクライナのマンションポエムとかね、すごそうですよね。
(安住紳一郎)長そう。「ドストエフスキー」みたいな感じの……読んでもわからないみたいな。
(中澤有美子)フフフ、重厚な感じで(笑)。
(安住紳一郎)「はあ、重厚! ああっ!」みたいな。で、詳しく聞いたら「ああ、これは一応ソビエト時代のこういう出来事が理解されていないと伝わらないと思います」みたいな、そういう解説もほしいですね(笑)。
(大山顕)ありそうですね(笑)。いや、だから「Legacy」とか「Destiny」とかで言うと、もしかしたらあれがあるかもしれないですよ。あのゴルバチョフさんが掲げていた……。
(安住紳一郎)グラスノスチみたいな?
(大山顕)ええと……。
(安住紳一郎)ペレストロイカ!
(大山顕)そう! 「ア・ペレストロイカ」とかいいんじゃないですか?(笑)。「A」じゃないけども。
(安住紳一郎)「ペレストロイカ。グラスノスチ。」って(笑)。
(大山顕)いや、ありかねないですよ。
(安住紳一郎)「ゴルバチョフの想いを今、あなたの手中に」みたいな。
(大山顕)ああ、いいですね。「クレムリンを手中に収める」って言ったら相当まずいというか。
(中澤有美子)まずいですね。物騒な(笑)。
(安住紳一郎)「赤の広場を青に」みたいなね。怒られます。捕まっちゃう(笑)。
(大山顕)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)大山顕さんと楽しく放送をしておりますが、誰かを傷つけている放送にはなっていませんでしょうか? それではここで1曲お聞きいただきます。あいみょん『君はロックを聴かない』。
あいみょん『君はロックを聴かない』
<書き起こしおわり>