安住紳一郎 新国立競技場お披露目イベント生中継を語る

安住紳一郎 新国立競技場お披露目イベント生中継を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で新国立競技場のお披露目イベントを生中継した際の模様について話していました。

(安住紳一郎)昨日も寒かったですけども、今朝も朝方、私も5時すぎか6時すぎぐらいに仕事が終わって帰りましたけれども今シーズン一番の寒さを感じましたね。まあ自分の気持ちの落ち込み方もあったというところもあるんですけれども。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)寒かったですね。

(中澤有美子)寒かったですね。

(安住紳一郎)そして今日はこの後、雨ということです。お出かけの方は雨具をお持ちになって出かけた方がよさそうです。もう降り始めてもおかしくないような空模様ですね。ただ、この雨は月曜の明け方までには止む見込みで明日、月曜日は朝から晴れるようです。最高気温は12度くらいの見込みです。今週は火曜、水曜と晴れが続き、木、金にかけて雨が降ります。関東地方でも木、金は雪の降る可能性があります。いよいよ2019年も大詰めということですけれども。関東でもそろそろ雪の知らせがということですね。私は昨日、ずっと1日外で仕事をしていたので、昨日1日の何となく東京の寒さを体で知っていたんですけれども。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)新しく国立競技場ができまして、そのお披露目イベントの生中継をテレビでやっていたんですけれど。あんまり夜にね、屋外スタジアムでのイベントを長時間やるっていうのはないので、なかなか寒いなとは思ったんですけれども。ただ、やっぱり先週もお話ししましたけども。いろいろなイライラがあったので、全く寒くありませんでしたね。

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(中澤有美子)フフフ(笑)。ええー?

(安住紳一郎)そしてジャマイカからね、ウサイン・ボルトさんが来たりして。ただジャマイカの方なので当然、東京の5度、6度の中で真剣に走ったらケガしちゃったりするので。当然そこは本気では走らないんですよね。まあ、それは分かっていたんですけれども。それでもウサイン・ボルトを生で見られて6万人近い観衆の皆さんはすごい歓声が上がってたんですけれども。私も初めて見ましたのでね、興奮しましたけれども。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)軽いウォーミングアップだけでもものすごいスピードになるんだなと思ってびっくりしましたけども。ただやっぱり気温が低いので、トップアスリートの皆さん方もそんなにケガなどのリスクがありますので。全力疾走というわけでは当然ないですよね。イベントですからね。なので、昨日の新しい国立競技場で一番速く走ってたのは、私です。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ! ま、まさかの? ええっ!

(安住紳一郎)裏の導線で一番速く走ってたのは私です。

(中澤有美子)フフフ、構忙しかったんですね(笑)。

(安住紳一郎)いやー、結構忙しかったですね。まあ冗談ですけどね。ものすごく大きな施設なので、こけら落としイベント。オープニングイベント。ドリームズ・カム・トゥルーの皆さんとか、嵐の皆さん方なんかも参加されているので、大変混乱を極めているんですよね。あとは大きな施設なので、こけら落としっていうと華やかな一面だけクローズアップされ、ますけれど、警察とか消防とかの皆さんも自分たちがどのように活動をするべきなのかっていうことを下見にいらっしゃってるんですよね。

(中澤有美子)ああ、そうか。

(安住紳一郎)縁起でもありませんし、こんなことはまずないと思いますが、もしここに火災などのトラブルがあった時に、私たちはどこを通ってどの消火栓を使ってどういう誘導をすればいいのかとか、たぶんそういうことを見積っていらっしゃるんですよね。そういう、普段見ることのできない華やかな部分とはまた別の部分での、オープニング作業なんかもあったりして。私はもうそちらの方に興味があって。腕章を見ながら「ああ、そうなんだ! 万が一の時は中野からも駆けつけるんだ!」みたいな。

腕章にね、「中野第◯◯隊」みたいなのが書いてあって。「そうだよな」って。当然、あそこは新宿区なんですか? 渋谷区ですか? ちょっと定かじゃありませんけども、新宿とか渋谷とか、あのへんの消防署だけでは賄いきれないですもんね。応援隊が入ってきますもんね。その時に、どこがどうなっているのかわからないっていうことじゃあやっぱり、活躍のしようがありませんので。やっぱりそういう時に下見をするだな、なんて思って。

(中澤有美子)そうか。ありがたいことです。

警察・消防の方々の下見

(安住紳一郎)そうですね。なのでね、なんかいろいろ意見をお持ちの方がいらっしゃると思いますけれども。そういう裏方さんの地道な努力を見ますと本当に頭が下がりますね。いよいよ2020年にオリンピック、パラリンピックが開かれまして。新しい国立競技場、さらに注目が集まることは間違いないわけですけれども。期日までに間に合いましたもんね。

(中澤有美子)ねえ。

(安住紳一郎)やっぱり日本のね、建設会社とか建築に従事される方っていうのはすごいなと思いますね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)大成建設と梓設計ですか。IOCが「2020年の春までに作らなきゃダメだ」なんて言ってね、「できるのか?」って言われてましたけども、2ヶ月早く納品したっていうことでね。そうなんですね。で、オープニングイベントを1時間やるっていうので下見があったんですけども、下見させてもらった時はですね、まだその持ち主に納品する前だったので。まだ大成建設の持ち物だったのかな? なので、ものすごく「汚さないでくれ」アピールはすごいわけですよ。そりゃそうですよね。施主さんにまだ渡してないわけだから。それで結構……「まだ納品してないものだから、きれいにしてください」っていうことは当然ですよね。「ふーん」って思って。で、昨日はもう施主さんに渡ってますもんね。日本コンソーシアム何とかに渡ってるんでしょう?

(中澤有美子)そういうことなんだ。へー。

(安住紳一郎)するともうね、「自由に使ってください」っていうことになるもんね。「ふーん!」と思って。いやいや、そうそう。「新しい建物ってそうだよな」と思いますよね。普通の民間の戸建てもそうですよね。「いや、まだ引き渡してないんで。絶対に傷をつけないでください!」みたいな。で、施主さんに渡ったらね、「ああ、どうぞどうぞ。入ってみてください」みたいなことですよね。一般の方もオリンピック、パラリンピックが終わった後はイベントがない時でも上の方の空の杜ですか? なんか散策ができるところがいつでも入れるみたいなので。ちょっと見晴らしのいい公園としても使い勝手がいいんじゃないかなと個人的には思いました。

(中澤有美子)ああ、そうなんですか。素敵そうでした。

(安住紳一郎)ねえ。ただ夏にね、どれぐらい暑いのかな?っていうのは少し心配でしたけどもね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)あと今、客席が6万あって。オリンピックの時に6万8000まで増やすって言ってましたかね。その後は陸上のトラックを取り外すんですよね。そしてその陸上のトラックのところに客席をまた作って、最終的には8万席のスタジアムにして、サッカーとラクビー中心のスタジアムにするって閣議決定まではされてるらしいんですけれども。ただやっぱりそうしますと陸上関係者は悲しいですしね。「2回目の東京オリンピックをここでやった」という証がなくなってしまうので、陸上トラックは残した方がいいんじゃないかっていうな議論がもう一度巻き起こるのかなというところもありますし。

また一方で、維持費が年間27億円かかるということなので、前の国立競技場の時の1年間の収入が10億円ないぐらいだったので、いくら新しくなったからと言って3倍近い収入が見込めるかというとそこまででもないので。当然アーティストのライブなどをやるということになるわけですけども。そうしますと芝生だけになると、その上にステージを付けると芝生が痛むので茶色いトラックの部分があった方がそこに足場を組みやすいので、ライブとかを頻繁にやるんだったらトラックを残した方がいいんじゃないかということで。

「えっ? ああ、そっちに1回話が行って、またこっちに戻ってるんだ!」みたいな。そんな話を聞きました。もしかするとオリンピック、パラリンピック終わった後に、そんな話になるかもしれません。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)あとは作り話になると本当につまらない話なんですけれども、事実なのでお伝えしますけれども。あ、別にそんな大仰な話ではないんですけども。私、昨日丸1日、新しい国立競技場で中継の仕事に携わっていたんですけども。遡ること半日ほど前にですね、私は組織におけるハラスメントセミナーっていうものを受けてまして。全く話が変わっちゃって、皆さんもびっくりしてると思いますけれども。

(中澤有美子)へー!

TBS社内でのハラスメントセミナー

(安住紳一郎)会社にお勤めのサラリーマンの皆さん方はもしかすると最近、そういうセミナーやら回覧などが回って新しく覚えたのかもしれませんが。自営業の方はね、なかなかそういうことは知らないと思いますが。セクハラ、パワハラなんて最近、よく話を聞きますけれども。パワハラ、パワーハラスメントに関しまして、いわゆる会社での同僚いじめ、社員いじめ、部下いじめですよね。年間7万件ぐらい今、あるらしいんですけれども。これまで実はパワハラに関する法律ってなかったんですよね。

実は。なので実はこれまでもいろいろパワハラで何かトラブルがあった場合は、弁護士さんなどが活動された場合などは、民放の損害賠償。あるいは刑法の刑事罰の法規を持って罰したり、権利を回復してたりしたんですね。なので直接のその法律はなかったんですけれども、2020年6月に「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」っていう法律ができましてですね。いよいよパワハラそのものを罰する法律がついに始まるということで。私もサラリーマンということなので、会社のセミナーというものに半日、出席しておりましてですね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)一体この話が何につながるのかと言いますとですね、そのセミナーってのは長いんですよね。

(中澤有美子)ねえ。半日も。

(安住紳一郎)半日やるんですよ。そうするとやっぱりちょっと集中力が途切れますよね。そうしますと居眠りなどする人も当然いるわけですけれども。私は居眠りはしなかったんですけれども。その後に始まる新しい国立競技場のお披露目イベントの台本にいろいろ調べ物の書き物なんかをし始めて。いわゆる、セミナー中に内職をし始めたわけですね。ちょっとね、気になるから、ちょっとやってたんですよね。

(中澤有美子)でも気持ち、とてもわかります。

(安住紳一郎)そうですね。そしたら、でもそのパワーハラスメントに関するセミナーを受けてる途中だから。お披露目イベントの台本にそのパワハラのノートを書き始めちゃったんだね。

(中澤有美子)ああ、交錯しちゃってね。ええ。

(安住紳一郎)うん。そう。なんかゴチャゴチャになってきたから。「まあ、いいや。こっちに書いてお。ああ、これ台本だけど……まあいいか」と思って、こっちのページにいろいろと書き始めたのね。わかりますよね、でもね。その感覚ね。内職してるっていうのがバレても困るからさ。一応、労働問題に詳しい弁護士の先生がずっとしゃべってるからさ。で、みんな同僚が100人ぐらい会議室に集まってこうやってて。「みんな聞いてるのかな?」と思いながらやっていたんだけども。

で、ノートにいろいろとこう書いているわけじゃん。「パワハラ、身体的攻撃、精神的攻撃、人間関係からの切り離し、過大な要求。一方、過小な要求。個人の侵害……」みたいなことをいろいろ書いてるわけですよね。で、こう「部下から上司に対して叱責をした場合もパワハラになる」とかも書いて。で、それをお披露目イベントの台本に書いちゃっているんだよね(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)それで……いざ、夜9時からお披露目イベントが始まって、その台本。そうするとほら、普段一緒に仕事してるメンバーじゃないわけよ。バラエティ番組とか情報番組の人じゃないから。なので、スポーツ局の人たちとかイベント局の人たちとか大手代理店の皆さん方と一緒にやったりとか。日本スポーツ推進なんとかとか、文部科学省の皆さんとかと仕事をするんだよね。そうしたら俺の台本もどっか行っちゃってさ。

(中澤有美子)ええっ?

(安住紳一郎)「はあっ!」って思って。「あれれれれ!」って思って。「すいません。このへんに私の台本はありませんでしたか?」みたいなこと言ったらスタッフの人が「ああ、ありました、ありました」とか持ってきてくれたんだけど。なんかみんなが見た感じがあるんだよね。「えっ、この人って台本にそういう注意書きをきちんと書ききれないと、やってしまうくらい危ない人なのか?」みたいな。そういう風な……また必要以上に私のイメージを落としたわと思って。怖くない? だって。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ! 「そこにすらメモするほど、やってしまう人」っていう(笑)。

意味深な台本

(安住紳一郎)ほら、「感情で流されてやっちゃうから、台本に書いておかなきゃ出ちゃう人なのか?」と思ってさ。「セクハラには対価型と環境型がある」なんて。「常に合理性のある発言」みたいなのを書いてあって。「ええっ、この人って、もう……? そ、そのレベルまで行っているのか!」みたいな感じで。「あ、ああ、だ、だ、台本はこれですね……」みたいな。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)違いますよ。

(中澤有美子)違いますよ。そんなことないですよ。

(安住紳一郎)そんなことないですよっていうね。いろんなことがね。「ふーん」って思いました。もうハラスメント講習のメモと新国立競技場の資料が一緒になっちゃってるから。で、寒いし、手がかじかむし。慣れてないスタッフとだからもう、私は国立競技場のお知らせとパワハラのノートがごちゃごちゃになっちゃって。「新しい国立競技場は周辺の自然と調和する杜のスタジアムというテーマのもとに作られました。外周を取り囲むパワハラは2020年6月、新しい法律で罰することになります。こうした日本らしさが詰まった国立競技場。部下が新しい上司に対してもパワハラは成立します……なんだ、これ?」みたいな。

(中澤有美子)フフフ、あれ?(笑)。

(安住紳一郎)グダグダ(笑)。こんな長く時間をかけてする話じゃないけれど、事実だったからね。

(中澤有美子)事実でしたか(笑)。リハーサルの時なんかについつい、出ちゃったのかな? 本番ではね、全くなかったですよ。

(安住紳一郎)いや、本番でもね、ちょっと2ヶ所ぐらいあったの。なぜか知らないけれど、国立競技場の情報の中にね、ちょっとだけパワハラの情報が入っていた(笑)。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)ちょっとね、録画を見返すと瞬ね、「ああっ?」みたいな。「全く関係ない文章を読み始めてる!」みたいな。途中で私もプロですから、上手にごまかしてますけども。「あれあれあれ? あれっ? これは何を言おうとしているのかな?」みたいな。ありますよね。たまにね。何かをしかけたんだけども、引っ込めてるみたいな感じの。「さらにもうひとつ、新たに加わるポイントとしてひとつ……まあ、それぞれ皆さん思うところあるわけですけれども。はい、それでは中山さん、どうぞ!」みたいな。「えっ、この人いま、立ち上げたけど引っ込めたぞ!?」みたいな。「なんかを始めたけど、引っ込めたぞ?」みたいな。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「この人、何を立ち上げてごまかしたのかな?」みたいな。「やめたの?」なんて。そういうところ、ありますよね。意外に関係ない2つの記憶っていうのが一緒になった時には、意外に長い時間覚えてたりしますので。私はたぶんこのパワーハラスメントが法律化される年っていうのが何となく、新しい国立競技場ができた時っていうのとセットでしばらく覚えていそうな感じがしますね。なんか人間ってそういう時、ありますね。

(中澤有美子)ありますね。2つセットで鮮明に。

セットで覚えてしまう

(安住紳一郎)全く関係ない出来事なんですけどね。そうなんですよ。私は高校を卒業して予備校に通ってた時ですね。ちょうど予備校の夏休み明けの2学期の英語の授業かな? それを受けた時に、ちょうどその英語の先生が少し政治に詳しく、生徒に説明してくれる先生だったので。ちょうど自衛隊のカンボジアの派遣があった年。たしか1992年9月13日とか14日とかぐらいなんですが。なかなかね、PKO(Peace Keeping Operation)。国連平和維持活動の具体的な日付ってなんとなく覚えてないものですよね。何年の何月?って言われてパッと言えないと思うんですが。

私はやっぱりその時に先生が話をしてくれたので、「ああ、そうだ。ちょうど2学期の一番最初の英語の授業の時に話してくれたんだ」と思ったので。私は加藤先生の英語の授業とPKOのカンボジアの派遣がね、セットでしっかり25年たっても覚えてるんですよね。何となくね、今みたいに自衛隊がそんなに頻繁に海外に出ることはなかったので。すごく大きなエポックメイキングっていうか、そういう一大事だったんですよね。なので私はね、それをすごく思っているので。このパターンの記憶に入るんだな、なんて思ってますね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)さて、話が長くなりました。今日のメッセージテーマ、こちらです。「寒さと私」。

<書き起こしおわり>

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