安住紳一郎 真冬に薄着でも寒さを感じない理由を語る

安住紳一郎 真冬に薄着でも寒さを感じない理由を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で真冬に薄着でもあまり寒さを感じない理由についてトーク。さらには好きなアナウンサーランキングについても話していました。

(安住紳一郎)みなさんはどんな日曜日の朝を迎えでしょうか。2週続けて日曜日、いい天気になっています。今日も青空が広がっています。冬らしい晴れの1日です。今日は関東地方、雨の心配ありません。1日晴れます。最高気温は昨日より少し低く東京、横浜、千葉、熊谷で12度、水戸、宇都宮l前橋で11度の予想です。木曜日は東京で19度近くまで気温が上がりました。そして金曜日にまた下がって、1日で約10度の温度差がありました。そして今日も12度、11度くらいまでということですね。お出かけ先でのコートなどの脱ぎ着をマメにした方がいいかもしれません。

私は少し暑がりなのかもしれませんが、電車に乗る時はコートとは脱がないとかならず汗をかきますね。昨日はちょっと厚め冬物のスーツのジャケットを着てたので、かなり暖かかったので外を歩いてる時にワイシャツ1枚で歩いていましたらね、少し小学生の人が私を頼もしく見てましたね。「あら、おじさん、気合入ってるね!」みたいな感じでしたね。

(中澤有美子)へー! すごいですね。いつも、たしかにちょっと薄めですよね。お召し物ね。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。解説が必要なんですね。私は常に怒っているから寒くないんですね!

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)これはね、本当に……私、テレビ番組で結構外の撮影が多いんですよ。というか、もうほとんど外の撮影なんですけれども。なかなかいないんですよね。普通はですね、「屋根付き」って言ったりしましてですね。キャリアを積んできますとスタジオの仕事が多くなってくるんですよ。で、外に出張ってるのはやっぱり若手が多いんですけれども。

(中澤有美子)「出張っている」(笑)。

(安住紳一郎)私も中堅からさらに2歩も3歩も進んでいるんですけれども、ずっと外なんですよ! 業界で言うところの「ロケもの」ですよね。「ロケアナ」って言ったりするんですけども。外回り中心なんですけどね。おかしい……おかしくはないですね。うん、まあ自分の仕事に誇りを持ってやってますけれども。たしかに考えたらおかしいんですよ。いや、本当なんですよ、みなさん。年末の朝からこんなこと聞かされても困るかもしれませんけども。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

アナウンサーのキャリアの割に外ロケが多い

(安住紳一郎)ちょっとね、想像をしてみてほしいんですよ。自分の思っている、放送局でお話をしている人たちっていうのを。「たしかに。ああ、あの人も月曜日から金曜日までスタジオの中で。モーニングショーだ」「あの人もそうだ。8時からのモーニングショーだ」「ああ、あの人もたしかにお昼前だ」「あの人はお昼」「あの人は夕方」「あの人は夜」って。だいたい、そこそこキャリア積んでくると、だいたいがスタジオの中なんですよ。そうでしょう? いや、あれ? 名前出さないとわからない?

(中澤有美子)フフフ、いや、大丈夫です(笑)。

(安住紳一郎)みんなそうでしょう? みんな、そう。私、月・金の帯番組、やってないでしょう? 私だけだよ!

(中澤有美子)フフフ、それはでもほら、選んでるじゃないですか。ご自身で。

(安住紳一郎)いや、そうですけれども。だから特異な例なのよ。本当。いや、アナウンサー、キャスターってのはだいたい月・金の帯番組、情報番組、報道番組を担当してるんですよ。私、ひとつも担当してないんだから。ずーっと外! 

(中澤有美子)スタジオもだって、大きな冠番組があるじゃないですか。いくつも。

(安住紳一郎)あの……そんなような言葉で私のこの論調を止められると思う? 思わないでしょう?

(中澤有美子)ああ、ごめんなさい(笑)。

(安住紳一郎)慰め的なっていうか。

(中澤有美子)いやいや、あの、うん。好きでやっているのかな?って思って。

(安住紳一郎)いやいや、まあまあ、それはそういうところはあるんですけれども。でも、本当にそうなのよ。本当にそうよ。あ、ちょっと話が途中になっちゃったね。申し訳ございません。それでなんで私、薄着が平気かっていうと、夏はね、とても暑いんです。冬はずっとね、スタッフとこういろいろ言い合ったりとかして。ずっとね、イライラしてるのね。なので、全然寒くないんですね!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「すこーしも寒くないわ♪」っていう。ねえ。うん。そうそうそう。『アナと安住アナ』って言われているんだけども。「すこーしも寒くないわ♪」。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

怒りで寒さを感じない

(安住紳一郎)ところが、いつだっけな? 2年前かな? 2年前の暮れが押し迫って12月の29日くらいだったかな? 年末になってきますといろいろな番組が立て込んでくるので、その中で外で撮影したんですよ。で、その時はいろいろ、いつもみたいになんかモメながら進めるとたぶん街も忙しくなってるし。私たちスタッフも抱えてる仕事がいろいろ込みいってるから。だから「今日はおとなしく、自己主張することなく、言われるがまま。流されるがままやってみよう」って心に誓って家を出て。

で、実際にその仕事をしたんです。そうすると、やっぱりちょっと自分が望んでいるものとは違うことになってしまって、結果はまあ三角というような成績が付いちゃったんだけれども。ただ、その日は混乱なく。とにかく決められたものだけをやるっていう課題だったんで、それはそれで納得したんです。そしたら急に、寒くなってきちゃって(笑)。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)で、車の中で「寒い寒い、寒い寒い!」って言ったら、いつも車を運転してくれてるハイエースのドライバーの吉田さんという方が「安住さん。私、安住さんのロケに20年、ずっと車を出してますけど。安住さんが冬に『寒い』って言ったの初めてです。暖房、つけますか?」「暖房、つけてください! 暖房、つけてください!」って言って。「俺、風邪ひいたのかな?」って思ったんだけど、やっぱりスタッフと話をしたら「やっぱり安住さん、今日は安住さん不満を口にしてないから寒くなってるんじゃないですか?」って言って。「そうなんだ! じゃあ、いまからちょっといつも通りの感じでイライラしてるのかな?」なんて。

(中澤有美子)「言うね、言うね?」なんて(笑)。

(安住紳一郎)「ああっ! 違うよね? 違う違う!」みたいな。

(中澤有美子)出た! 「違いますおじさん」!(笑)。

安住紳一郎 セルフマネジメントと「違いますおじさん」を語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中でロケ現場での模様についてトーク。最近、現場スタッフから「違いますおじさん」と呼ばれている件などを話していました。 (安住紳一郎)昨日は私も1日外で仕事をしたので。びっくりしましたね。暑かったです...

(安住紳一郎)いつも「違うおじさん」が。「◯◯くん、違うよ、これ! 車の停め位置が違うよ。こんなところに停めたら向こう、Bカメから見切れちゃうよ!」とかね、いろいろとそういう話をして。急に寒くなって。「ああ、そうなんだ」と思って。……こんなんですよ。

(中澤有美子)フフフ、ねえ(笑)。

(安住紳一郎)たしかにね、怒りって……「怒り」というとちょっと語弊がありますけどね。その、情熱? 自分の気持ちっていうのを燃やすと、少し体温が上がるみたいですね。うん。本当にこの20年間、外で撮影して1回も「寒い」と思ったことないもんね。ああ、その時以外でですね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)もうこの発言自体が「パワハラだ」っていうことですよ。

(中澤有美子)お見事ですね。

(安住紳一郎)ハハハッ! ハハハハハハハッ!

(中澤有美子)フフフ、どうですか? スタジオの温度、もうちょっと下げますか? 大丈夫ですか、いま?

(安住紳一郎)全然寒くない! ワイシャツ1枚ですけども。全く問題ありません。いや、それほどではありませんけども。江東区の40歳の男性の方、ありがとうございます。「こんにちは。先ほど、インターネットニュースを回覧していましたら、第15回好きな男性アナウンサーランキングのニュースが出ており、『安定の羽鳥アナウンサーが三連覇』と出ていました。『ふーん』と思いながら『安住氏は何位ぐらいなのだろう?』と読み進めていきました。が、トップテンにも入っておらず『ふーん、人気ないんだな、この人』と思いかけた矢先、記事の最後に小さな字で『安住紳一郎アナウンサーは2009年に五連覇を達成し、殿堂入り』と記載されているのを発見しました。殿堂アナウンサーだったとつゆ知らず、一瞬でも『人気ないんだな』と思ってしまったことをお詫びいたします。小2の息子にもよく言ってきかせておきます」。ほら。

(中澤有美子)フフフ、ほらね(笑)。ほらほら……。

(安住紳一郎)「すこーしも寒くないわ♪」。

(中澤有美子)ほら(笑)。燃えてる、燃えてくる。

好きなアナウンサーランキング殿堂入り

(安住紳一郎)ねえ。これはね、毎回言ってるんですけれども。私は殿堂に入ってるんですよね。で、殿堂に入っている人にこんなことを言わせてはいけない。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)謙遜を美徳とする社会の中で生きている中でこれは私、塗炭の苦しみだよ! 自分から言わなきゃいけないんだから。私、殿堂に入ってるだから。ねえ。毎回言わなきゃいけない。本来、殿堂に入ってるんだったらもっと大きな字で書いてくれればいいのに。若い人たちはもう忘れているでしょう? しかもこの人、40歳でもう忘れているんだから。お願いしますよ。なんで本人が言わなきゃいけないの? つらい。そして、「別に気にしてない」っていうスタイルを取りたいけど、ちょっと気にするのよ。うん。お願いします。

(中澤有美子)もうちょっと大きい字でね、最初に書いてもらうとかですよね。うん。

(安住紳一郎)そうですよ。うん。本当に殿堂に入ってる身でいろいろ言うのも悲しいんですけどもね。私は第1回から第5回ですからね。統計を取り始めたのが2005年で遅いんですよね。まあ、そもそも女性アナウンサーばっかりりこういうのをやっていて、男性はこういうのをやってなかったんですよ。なので、実はね、私の感覚としてはその前にあったとしても十分射程圏内ですよ。だからはっきり言いますけども。はあ……本当ですよ。調査が始まったら、もうそこからいきなりのいきなりいきなりだったんですよ。

(中澤有美子)ですね。そういうことですよ。

(安住紳一郎)私に言わせないでほしい。

(中澤有美子)違うんだから、もう。

(安住紳一郎)いえいえ。1回から5回ですからね。本当ですよ。1回目の時の票数とか見せてやりたい。コピーして取ってあるわ。すごいから!

(中澤有美子)ダントツ?

(安住紳一郎)ハハハハハハハッ! びっくりするよ? ええ。頭7つぐらい抜けていたから。

(中澤有美子)まあ! へー!

(安住紳一郎)ハハハハハハハッ! あとは、アナウンサーは人気じゃないっていうことをね、何度も言ってるんで。そろそろこういうランキングはやめにしていただきたい。学校の先生とかも生徒の人気ランキングとかを取ってランキング上位の先生ばっかりで学校運営したらおかしくなるから。やっぱり人気を気にすると言えない一言とかが出てくるんだけども。それはやっぱりアナウンサーとしてはそういう仕事ではないから。やっぱり、嫌われると思っても言わなくちゃいけない一言はあるし。そういう役目もあるから。もうね、やめにしていただきたいと私は個人的に思います。そして「殿堂入りしているのは安住だけだな」みたいなそういう感じで終わればいいじゃないですか(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。なるほどね。

(安住紳一郎)フフフ、ねえ。いろんなことがありますね。あ、そうそう。だから若手のみなさんも少しね、こういうランキングとかを意識してしまうので。コメントやちょっとした議事の運営とか番組の進行も「嫌われないように、嫌われないように、嫌われないように……」って。「こういう意見の人もいるので」っていうような全方位外交になって。まあそれはひとつの意味で合ってるんですけど、最近はもうあらゆる方向に全方位外交になっちゃって。少しね、なんか前に進まない感じになってますんで。

嫌われないようにする結果、全方位外交に

そういう風潮も真面目な話として一言お伝えしたいなと思います。この間、足立区でイノシシが現れた時にアナウンサーが足立区のみなさんの人の気持ちにもなったり、一方でイノシシの気持ちになってコメントしたりとかして、もうグルグル。「ああ、もういまのテレビのマスコミはイノシシの気持ちも代弁!」っていう。当然、そのイノシシの命を守りたいっていう人たちの気持ちもあるんだけれども。

その急に出てきてびっくりして危険にさらされている足立区の人たち。あとはイノシシが出てきたとしても野生動物には罪がないから、その命も守りたいという人たちの気持ちも分かる。で、一方、イノシシの気持ちまでもフォローしてるっていうのも、これもまあ地球に生ける1人の仲間としてね、それも分かるんだけども。その3つをコメントしてるから、もうグルグルグルグルグルグル回っちゃって。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! そうかー!

(安住紳一郎)「急にイノシシが現れた住民のみなさんの驚いた気持ちもよくわかります。早く沈静化されることを願っています。また一方で、野生動物の命を守りたいという人たちの気持ちも十分に尊重したい。さらにイノシシに至っても、人間とのその距離を保ちながら、また野生に快く帰っていってくれることを願いたいと思います」……長いっ! コメント、長い!

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)長い! 長いよ! まあ、たしかに誰からも嫌われないだろうけれど、ちょっと、トゥーマッチ! はあ……ねえ。いろんなことありますよね。うん。あと台風中継なんかもね、「あんまり風とか雨が強い中で外で立ってるのはリポートしてるあなたもどうか? 『台風の状況、増水した河川を見に行かないようにしてください』って言っている中で、リポーター、報道局の記者たちはその現場に行ってるじゃないか?」ということがね随分と耶輸されるようになって。いまはね、ちょっと「安全が確保されているところでリポートしています」みたいな、そういうエクスキューズが最初に入るんですよね。それもね、「まあプロがやってるんだからいいじゃないか」っていうような意見もある一方で、どうでしょうかね。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)「現在、波風が高くなっています。大変危険な状況になっています。増水した河川などを見に行かれないようにしてください。私は現在、きちんとガラスに囲まれた公民館の1階ロビーからお伝えしました!」みたいな。見れば分かる! 大丈夫! うん。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ! そういうところ、ありますよね(笑)。

(安住紳一郎)どうですか? うん、まあね、そちらの方が問題ないのかもしれませんけれども。少しちょっと、なにか物を言いたい人にとってみると、私などはちょっと気になって仕方がないっていうのはありますね。みなさんはいかがお考えですか? さて、このまま話を続けても私は楽しいんですが……。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)そろそろ番組の方に戻りたいと思います。今日のメッセージではこちらです。「小さな幸せ」。

<書き起こしおわり>

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