佐久間宣行 キアヌ・リーブスを語る

佐久間宣行 キアヌ・リーブスを語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『ジョン・ウィック:パラベラム』のプロモーションで来日中のキアヌ・リーブスについてトーク。彼の魅力や好きな作品などについて話していました。

(佐久間宣行)今週、結構気になったニュースの中に好きなキアヌ・リーブスが来日しているんですよ。みんな大好きキアヌ・リーブス。フハハハハハッ! キアヌ・リーブス、いいよなー! 『ジョン・ウィック』シリーズ最新作のジャパンプレミアで来日でしょう? 『ジョン・ウィック』シリーズがまた最高だからね! 殺し屋のホテルのでしょう? 殺し屋のためのホテル。で、『ジョン・ウィック:パラベラム』っていう3作目で、3作目のタイトルが『パラベラム』っていうのもめちゃくちゃかっこいいよ。

町山智浩『ジョン・ウィック:パラベラム』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で『ジョン・ウィック』シリーズ第三作、『ジョン・ウィック:パラベラム』を紹介していました。(町山智浩)今日はですね、あの『アベンジャーズ/エンドゲーム』という世界最大のヒット映画をですね、興行成績...

でさ、それでびっくりしたんだけど、ジョン・ウィックってとんでもないアクションなのよ。本当、ガンアクションもとにかくちゃんと無尽蔵に撃つんじゃなくて、ちゃんとマガジンチェンジみたいなのもちゃんとやるのよ。ものすごいんだけど。キアヌ・リーブス、55歳だって? (笑)。55歳だよ! 55歳であのアクションなんて、信じられないよ!

でさ、そのイベントには『にんじゃりばんばん』が劇中歌として起用されてることにちなみ、忍者っぽいきゃりーぱみゅぱみゅが登場したらしいんだけど(笑)。これ、ちょっと謎なんだよな。「今作では忍者など日本を連想させるシーンが多く出てくる」っていうのね。

俺、これは試写会とかも行ってないからちょっとね……不安(笑)。不安だよー! あんなに大好きなアベンジャーズ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』、唯一悲しかったのがやっぱりホークアイのあの真田広之演じるヤクザとのシーンだもんね。ホークアイの日本語の下手さと……いつまでたっても日本のイメージが『ブレードランナー』なのよ。あの雨が降ってさ。

ハリウッド映画の日本描写問題

『攻殻機動隊』の実写化も、やっぱりあの日本文化のところだけちょっと気持ち悪かったしな。香港とか上海とかといろんなものがぶつかっているんだよね。あと……まあ、でもあれにはならないか。あの『ウルヴァリン:SAMURAI』。フハハハハハッ! 『ウルヴァリン:SAMURAI』の日本、もう全然違うからな!(笑)。

総じてさ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』そうだけど。特に『ウルヴァリン:SAMURAI』ね、日本のヤクザってなに? ミュータントよりも強えの? フハハハハハッ! 強えんだよな! ウルヴァリンに簡単に倒されるレベルのミュータントより全然日本のヤクザの方が強えのよ。これ、俺の予想ね。『龍が如く』の影響じゃないかな?って(笑)。『龍が如く』でみんな、日本のヤクザがめちゃめちゃ強い、ステゴロがめちゃめちゃ強いってなっているんじゃないかな?って思うんだけど。だから、アメリカの映画で描かれる日本のやつっていまだに変わってないもんね。サイバーシティか上海ね。

逆もあるのかね? 日本の、アメリカンダイナー的なところの描写とかってさ、アメリカ人からしたら「いやいや、それはアメリカじゃねえわ! カナダだわ!」みたいな?(笑)。そんなの、あるのかな? ナポリタンはね、全然違うんだもんね。ナポリ風ってケチャップスパゲッティじゃないもんね。俺、この間中華料理で聞いたんだけど、「紹興酒、日本では『中華料理のお酒と言えば紹興酒。たくさん飲んでください!』って感じだけど、中国ではそんなに飲まないですよ。北部では飲むけど、他の地域では料理酒ですから」って言われて。その人の地域のところでは飲まないんだって。

「私からしたらね、あんたら紹興酒飲んでるけど、みりんを飲んでいるのと同じだよ」って言われて、もう全然楽しんで飲めなくて(笑)。でも、他の地域では飲むらしいのよね。でも、飲まないところもあるらしくて、料理酒にしか使わないところもあるとかって言っていたから、そんなイメージもないし。あと、そうそう。『にんじゃりばんばん』の話の続きだけど、キアヌは「きゃりーの曲には哲学がこもってる」って語ったらしいのよね。……どういうこと?(笑)。えっ、「『にんじゃりばんばん』に哲学がこもっている」ってこれ、困った時の表現だよね? 哲学がこもってるって。優しいなー(笑)。

日本マニアのキアヌ・リーブス

まあ、でもあれか。『にんじゃりばんばん』とか『つけまつける』とか、そういう……きゃりーさんの歌には哲学がこもっているかな? フハハハハハッ! ポップアイコンですからね。ちなみに、キアヌはプロモーションに関係なく『メタルギア』シリーズでおなじみのゲームクリエイターの小島さんに会いに行ったり、香川県にある豊島美術館にちょっと早めに来日していくらしいんだよ。豊島美術館って瀬戸内海にある美術館だからね? 「ちょっと来日して行く」っていうレベルのところじゃないからね。すごいよな、日本マニア。だから、もしかすると今回こそ日本マニアのキアヌがやってくれてるから、正しい日本の表現をやってくれるのかなと思って。

まあ、それがなくても『ジョン・ウィック』シリーズはめちゃくちゃ面白いから。だからもう本当に楽しみなんですけども。でもこれ、キアヌさんは日本のミュージシャン、ゲーム、アート、全部制覇しているわけでしょう? これ、そろそろバラエティじゃない? 『キス我慢選手権』? フハハハハハッ! みひろとキアヌ・リーブス(笑)。我慢できるかな、キアヌ・リーブス? 始まってすぐにキスする可能性もあるな。いい人だから(笑)。ということで、今週も始めていきましょう。『佐久間宣行のオールナイト0』!

(中略)

(佐久間宣行)キアヌっていえば、あれなんだよね。もうキアヌの話ばっかりしているけども(笑)。めちゃくちゃ好きだな!っていう話だけども。『マトリックス』の第4弾が製作されるんだよね? ネオ役のキアヌは続投するらしいんですよ。トリニティとか出てくるかどうかはわからないんだけども。あれ、15年前とかそんなもんでしょう? それで4をやるってすごいよね。2はすげえ覚えているの。『マトリックス リローデッド』ね。で、2と3ってたぶん半年ぐらいのスパンで一気に公開したんだよね。

で、2の公園でさ、みんな覚えてるかな? ネオとエージェント・スミスが戦うシーンね。大量のエージェント・スミスがブワーッと現れて棒でバーッてやるシーン。俺、あれから『三國無双』が始まったと思っているから。フハハハハハッ! あのシーンをヒントに『三國無双』が始まったと思っているぐらいあのシーン、大好きだからね!(笑)。

あそこ、めちゃめちゃ面白くて、「2、めちゃくちゃ面白いな!」って思ったら3はほぼ仮想現実世界がなくて、ただのSFっていう。機械と戦うだけっていう。3、そうだったんだよなー。だからこの4、どっちなんだろうな? どっちに行くんだろう? 仮想現実世界のやっぱりさ、あのワイヤーアクションをはじめて……ワイヤーアクションをSFとかに入れてきたのはあれがはじめてでしょう? あとはなんだっけ? バレットタイムってやつ? いろんな角度から撮るやつね。あれとかのやつに戻ってほしいよね。またザイオンでの機械との戦いは見たくねえし(笑)。

あとね、どうでもいい話なんだけども。エージェント・スミス役の俳優、ヒューゴ・ウィーヴィングっていうんだけども。『トランスフォーマー』シリーズのメガトロンの声だから。これ、豆知識ね!(笑)。佐久間の豆知識。あと、『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフのボス(笑)。

ということで、生放送でメールを募集していこうと思うけど、今日は世間がキアヌ……いや、俺たちだけなんだけども。キアヌで盛り上がっているの。「1人でこんなことしました」というメールを募集したいと思ってます。だからキアヌといえばさ、結構有名なのがさ、鳩とかがいるとベンチで1人でパン食ってる姿でしょう? ホームレスみたいな感じで。それが印象的なのでこのテーマにしたってのもあるね。あれ寂しかったな。大スターなのに。

Sad Keanu

でもさ、俺はこの間、キアヌに関してめちゃくちゃいい話を知って。オクタヴィア・スペンサーっていうあの黒人の女優さんがいるのよ。『ドリーム』とかに出てるちょっと恰幅のいい、いまはもうその人が出てる映画だったらなんでも面白いって言われてる演技派の黒人の女優さんなんだけど。その人がまったく売れなくて、ハリウッドで貧乏している頃。オーディションにボロボロの服とボロボロの車で……鳥のフンとかくっついているような車で「オーディションに遅れちゃう!」って行っていんだって。それで行く時に、その途中で車が故障しちゃったんだって。それで立ち往生して。だけど、汚い鳥の糞だらけの車だから「助けてください!」って言っていても誰も助けてくれなくて。

「もうどうしようもない……」って思っていて。それで携帯もない時代で、タクシー代もない。「どうしようもない……」って思っていた瞬間にブワーンッ!ってバイクが止まって。「どうしたんだい? 助けるよ」ってパッとヘルメットを外したらキアヌ・リーブスだったんだって(笑)。で、「どうしたの?」「オーディションでここに行きたいんです」って言ったら、キアヌ・リーブスが車を押してくれて。それで汚い車だから「私が押すから乗ってください」って言ったんだけど、「いやいや、あなたが乗って。俺は押す」って。それで車が動き始めて、キアヌ・リーブスのおかげでオクタヴィア・スペンサーはオーディションに行けて合格して。それでトップ女優になった。

で、それ以来、オクタヴィア・スペンサーはね、「私はすべてのキアヌ・リーブスの映画を封切りの日に行くんです!」って。フハハハハハッ! これ、めちゃくちゃかっこいい話なんだよ(笑)。

オクタヴィア・スペンサーの恩人

あとね、キアヌの話ばっかりしちゃうけど、Netflixに『いつかはマイ・ベイビー』っていう、なんかベトナム系のアメリカ人とかが出ているロマンティックコメディがあるんだけど。それのドラマの中盤ぐらいに……出ているのは2人とも無名の役者なのよ。まあ、俺が知らないだけかもしれないけど。無名の役者のラブコメディの途中の方の恋敵としてキアヌ・リーブスがキアヌ・リーブス役で出てくるのね(笑)。で、めちゃくちゃ嫌なやつなの。で、酔っ払って「おい、来い、来い!」とかってマトリックス避けとかすんのよ(笑)。で、めちゃくちゃおもしろいんだよ。自分のパロディもやるんだよな。だからキアヌ・リーブスのそのドラマもめっちゃ面白い。

町山智浩 Netflix『いつかはマイ・ベイビー』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でNetflixで配信中のロマンチック・コメディー『いつかはマイ・ベイビー』を紹介していました。So excited for Always Be My Maybe! Even before I’v...

その『いつかはマイ・ベイビー』にも出てくれるっていうことは、さっきの話にも戻るけど、『キス我慢選手権』もなくはないよ? フハハハハハッ! 本当に。そうなんだって。『いつかはマイ・ベイビー』は超面白いから見てほしいんですけども。

<書き起こしおわり>

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