杉作J太郎と吉田豪 吉本興業・岡本社長会見と加藤浩次の告発を語る

荻上チキ 吉本興業・岡本昭彦社長記者会見を語る 痛快!杉作J太郎のどっきりナイトナイトナイト

吉田豪さんが南海放送『痛快!杉作J太郎のどっきりナイト7』に電話出演。杉作J太郎さんと吉本興業・岡本社長の記者会見や加藤浩次さんによる告発について話していました。

(杉作J太郎)こんばんは。杉作J太郎です。8月9日(金)、夜の7時15分からこのいま、ちょうど僕がしゃべっております南海放送本社の2階にありますパルスタジオの真向かいにあります喫茶店のようなスペースで、イベントが行われます。サブカル現役最強タッグ 杉作J太郎&吉田豪によるトークイベント。そんなイベントが行われるんですが、いま、その吉田豪ちゃんが電話の向こうに出てくれております。もしもし?

(吉田豪)もしもし?

(杉作J太郎)ああ、どうも。こんばんは。元気ですか?

(吉田豪)元気ではないけど、やってまーす。はい。

(杉作J太郎)最近は慌ただしいんじゃない?

(吉田豪)ええと、なんですか? 吉本関係?

(杉作J太郎)うん。僕はあんまり見ていないんですけども。記者会見を見ているだけでも莫大な時間がいるんじゃないですか?

(吉田豪)大変でしたよ。今日、ようやく最後まで見終わりましたよ。

(杉作J太郎)ああ、やっぱり全部見た?

(吉田豪)なんとか、はい。

(杉作J太郎)どうでした?

(吉田豪)さすがに長過ぎて途中まではイライラしていたんですけど、最後まで見るとかわいそうになるんですよね。不思議と。

(杉作J太郎)社長たちが?

(吉田豪)不思議と、あまりにも何もしゃべれない状況にある人がずっと責められ続けていると、なんかこっとの心境も変わってくるのが不思議だなと思いましたね。

(杉作J太郎)これ、でもどっちも放送がAbemaTVだったんですよね?

(吉田豪)Abemaとニコ生と、あとその他いろんなところで実況をやっていましたよ。

(杉作J太郎)僕もちょっと見たんですけども。やっぱり今回のこういう長い尺の生放送みたいなのになると、これはやっぱり従来の地上波の放送だけではもう無理っていうことなんですかね?

(吉田豪)全く無理ですね。で、CMを入れるタイミングとかでもいろいろと勘ぐられるわけですよ。「この話題になったからCMを入れたな?」みたいな。まあ、だから地上波は向いていないですよね。

(杉作J太郎)これ、でも見ている人の数って豪ちゃんはなんとなく把握しているんですか?

(吉田豪)相当でしたよ。ニコニコだけでもとんでもない数が見ていたし。

(杉作J太郎)それはもともとの記者会見よりも多かったぐらいなのかしら?

(吉田豪)普通の記者会見よりも……まあ、口コミで広まるのもあるだろうし。うん。とんでもない反響だと思いますね。そしてこれ、僕の持論なんですけども。僕、いまSHOWROOMで毎週2時間の生放送の番組をやっていて。人間、生放送で2時間見ると、その人の人間性ってすごいわかるんですよね。誤解も解けるし。そんなようなものが記者会見でも本当に出るなと思っていて。

(杉作J太郎)ああ、じゃあ短い時間の記者会見よりは長くした方が……良くも悪くもっていうことだね。それね。

長い尺で見ると、その人の人間性がわかる

(吉田豪)そうですね。地上波でちょっと見るより、やっぱり長い尺で見ると人間がそのまま出ちゃうんで。

(杉作J太郎)悪い場合でも悪い部分が出ちゃうっていうことですよね?

(吉田豪)そういうことですね。ええ。

(杉作J太郎)なるほど。

(中略)

(杉作J太郎)で、まあそれはそれでいいんだけど、やっぱり僕はちょっと……僕もそうだけど、豪ちゃんもかなり吉本とは一緒に仕事をしたりね。あとは吉本の芸人さんにも知り合いがいっぱいいると思うんですけども。今回、加藤浩次さんが「全然本筋とは違う」みたいなことは言われているけども。でも僕は今回の出来事はね……豪ちゃんはどう思っています? 豪ちゃんに聞きましょう。豪ちゃん、今回加藤さんの話、どう思いますか?

(吉田豪)ええと、水面下でずっと蠢いていたことが表に出たというイメージですね。

水面下でずっと蠢いていたことが表に出た

(杉作J太郎)僕もね、まったくそうだと思うんです。あの、お腹が痛くて盲腸だと思ってお腹を開けてみたら、もっと大変な病巣があって。みんなそっちに関心が移っているっていう状態だと思うんですよね。で、こういうタイミングじゃないと話が出来ないようなことがたくさん、山積みになっていたんだと思うんですよ。

(吉田豪)そうですね。

(杉作J太郎)だから、いまこのチャンスを逃したら話し合いとかもできなくなる話がたくさんあるんだと思うんで。僕はこれね、加藤さんも会社側もね、今日だけとか言わずに。別に加藤さんだけじゃなくていいと思うんですよ。たとえば若手は若手で不満のある人はたくさんあると思うんでね。

(吉田豪)今日も友近さんが結構踏み込んで言っていましたね。

(杉作J太郎)ああ、そうですか? それはママさんの占いがそういう風に出ていたのかな?

(吉田豪)フフフ、友近ママは関係しているかどうかわからないですけども。

(杉作J太郎)ああ、友近さんはどんなことをおっしゃっていたんですか?

(吉田豪)友近さんもだから、いま松本人志さんが「いろいろあるけど一丸となって……」的なことを言っていることに対して「NO」というか。うーん、意外とそのへんが……吉本の自由さってそこだと思うんですよね。社長に対してもいろいろと言えるし、先輩に対しても言えるんだなっていう。

(杉作J太郎)ああ、社内がそんなに会話ができないようなことはなくて?

(吉田豪)まあ、いまの社長がパワハラ体質で云々……っていうのはあるけども、あってもネット上で不満を述べる自由はあるっていうことですよね。

(杉作J太郎)いま、それが活性化しているという状態なんですかね?

後輩芸人からの信頼が厚い加藤浩次

(吉田豪)完全に活性化していますね。で、加藤浩次さんはものすごく後輩芸人たちからの信頼がある人なんで。ちょっとこれ、すごい動きになる可能性はありますよね。前に僕、吉本のある芸人さんから聞いたんですけども。「加藤浩次さんが吉本を抜けて動くんだったら、僕らみんなついていきますよ」みたいに言っている人が結構いるんですよ。

(杉作J太郎)なるほどね。僕はだから世の中がさ、たとえばインターネットを含めて。今回の中継システムなんかも含めてね、大きく移り変わっている過渡期に僕らがいるのは間違いないと思うんですよ。で、それに合わせて旧態依然としていたシステムが全て瓦解しようとしているんだとは思うんですよね。

(吉田豪)最近の、それこそジャニーズも含めていろいろな動きはそう見えますね。

(杉作J太郎)そうだと思いますよね。だから、それは山本太郎さんなんかも含めてそう思いますけども。いままでノータッチだったようなものとか、見過ごしてきてよかったものとかが全部もう、それは見過ごさずに行こうみたいな動きになってきていて。そうなると、やっぱり加藤さんみたいなタイプの方はそれはもう、忖度はそこにはまったくないと思いますよね。

(吉田豪)まったくないですよね。

(杉作J太郎)だから、僕とかあなたとかも割とそういうタイプだと思うんですけども。リリー・フランキーとかもそういうタイプだと思うんですよ。そういうタイプの人物はこれから活性化していくと思うんですけどもね。

(吉田豪)フフフ、なるほど。杉作さんがこれから活性化していくっていうことですね?

(杉作J太郎)活性化していきますよ。フフフ(笑)。

(吉田豪)ぜひ(笑)。

(杉作J太郎)だからその、吉田豪と僕が集う8月9日のイベントを見逃さないでほしいっていうことを僕は言いたいですね。

(吉田豪)なるほどね。

(杉作J太郎)だって豪ちゃん、これ席が全部で60しかないんですけども。この60しかない席が半分ぐらい空いていたら嫌じゃないですか。

(吉田豪)ねえ。都内では僕ら、そこそこの会場でやっていますからね。

(杉作J太郎)そうです。だからもし、これが半分ぐらいだったらあなたはもう帰りは歩いて帰らなきゃいけなくなるんですよ。

(吉田豪)フフフ、交通費が出ない(笑)。

(杉作J太郎)しまなみ海道を大仁田厚のように歩いて渡らなきゃいけなくなるんですよ。

(吉田豪)大仁田さんは自転車ですよ(笑)。

(杉作J太郎)ああ、自転車ですか。そう。自転車で渡らなくてはならなくなりますから。まあ、待っていますね。じゃあね。電車の券、送りますから。

(吉田豪)了解です。はいはい。

(杉作J太郎)じゃあ、またこっちで会うのを楽しみにしています。

(吉田豪)了解です!

(杉作J太郎)それまで元気でいてください。

(吉田豪)はいはい!

(杉作J太郎)どもども、ありがとうございました。

(吉田豪)はい、どうもー。

(電話を切る)

(杉作J太郎)というわけで、番組冒頭からプロインタビュアーの吉田豪さんとお電話がつながりました。吉田豪さんね、今回の吉本問題に関しても相当……芸人さんともね、オフレコとかでもずいぶんたぶん話を聞いて回っていると僕は推察しております。これはだから、「ただ単にもともとの宮迫さんの話からスライドして、元の話と違うじゃないか!」っていう風に思ってらっしゃる方もいると思うんですけども、そうじゃないんですよね。

すべてのものが過渡期にある

そういうことでもないと、踏み込めなかった部分にいま、話が入っていて。じゃあ、なんで吉本興業というひとつの会社だけの話でそんなに報道機関からテレビから動かなきゃいけないのか?っていう風に思うかもしれないですけども。やはりそれぐらい強大な力を持っているということは事実ですし。

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あと、そういう大きな団体になにかもういま、力が加わって……だからなんて言うか、「民主化の波」っていうのもおかしいですけども。やはりすべてのものが過渡期にあるんだと思います。それはもう、いま僕たちが携わっているマスコミとか出版とかの世界も同じようなことが起きているのではないかという風に思う次第であります。

<書き起こしおわり>

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