吉田豪と荻野可鈴 アイドルの給料事情とチェックポイントを語る

吉田豪と荻野可鈴 初対面の人に自分の職業を説明する面倒くささを語る SHOWROOM

夢みるアドレセンスの荻野可鈴さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとアイドルの給料事情やチェックポイントを話していました。

(吉田豪)荻野さんが考える「売れる」っていうのはどのぐらいのことなんですか?

(荻野可鈴)でも自分の中での目標はちゃんとCDも売れて、音楽番組にも出て、大きなステージでライブできるっていうのが売れたということかな?って。

(吉田豪)地上波の音楽番組? 難しいですよね。

(荻野可鈴)そうですね。Mステとか。

(吉田豪)Mステ出るのは相当難しいですよね! アイドルで出るのは。

(荻野可鈴)そう、難しいじゃないですか。だから、そういうところに出れたら本当に売れたんだなっていう。

(吉田豪)大手事務所でもなかなか出れないっていう。

(荻野可鈴)そうなんですよ。だからそれが出れたら本当に売れたなとか。あとは街を普通に歩けなくなったら売れたんだなって思いますね。

(吉田豪)そのレベルまで?

(荻野可鈴)はい。だっていまなんて普通に声かけられたと思ったら、「夜のお仕事、どうですか?」っていう(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ! スカウト(笑)。

(荻野可鈴)「しねーよ!」っていう(笑)。そう。スカウトされますから。だからまあ、歩けなくなったら売れたなって思いますかね。

(吉田豪)相当ですよ、それこそ。

(荻野可鈴)でも、満足することないかな? 結局。常に。

(吉田豪)それは「個人で売れたい」っていうよりも、「夢アドで売れたい」なんですか?

(荻野可鈴)うーん、夢アドが売れないと個人が売れないなって思っていて。それこそ、いま辞めたら「売れなかったアイドル」っていう肩書がつくので。

(吉田豪)おおう。

(荻野可鈴)なので、うん。嫌ですね。どこに言っても「あの子、もともとアイドルで、アイドルの時は上手く行かなかったんだよね」とかって言われるのも嫌だし。なんで夢アドがまずは売れてほしいし。なによりも、後輩が入ってきたので。3人入ってきて。それこそ16歳……今年17歳になる子がいるんですけど。その子も北海道から上京して。兵庫の子もこっちに出てきて、みたいな感じで。

(吉田豪)責任をさらに背負うことになり(笑)。

(荻野可鈴)そうそう(笑)。もうこれで売れなかったら親御さんがかわいそうだな、申し訳ないなっていう気持ちもあるので。決心して来てくれた後輩にも、ねえ。なるべく楽しいことをさせてあげたいと思うので。

(吉田豪)ちゃんとしてるじゃないですか。

(荻野可鈴)そうなんですよ。意外とちゃんとしてるんですよ、私(笑)。ちゃらんぽらんなことを言ってるだけじゃないですよ!

(吉田豪)口は悪いけど、ちゃんとしてますよ、すごい(笑)。

(荻野可鈴)アハハハハハッ! 口はたしかに悪いです。それは認める(笑)。でもね、そういうのはちゃんと考えていますよ。っていうか、23歳になったらさすがに考えちゃうっていう。10代の頃は好き勝手できましたけど。うん。

(吉田豪)まあね、23でアイドルを続けるっていうのはたぶんよっぽどの覚悟がないと難しいと思うんですよ。

(荻野可鈴)そうなんですよ! だって私、ここで辞めてもじゃあ普通の仕事をしろって言われたらできないから。学校もちゃんと行ってなかったし。この仕事一本でずっとやってきたんで。なかなか難しいですよね。いまから他の道を考えるのは。

(吉田豪)アイドルを辞めるタイミングって本当に高校卒業のタイミングか、22ぐらいの就職のタイミング。

(荻野可鈴)そうですよね!

(吉田豪)それを逃したら「腹をくくるしかない」みたいな感じになるんですよ(笑)。

(荻野可鈴)全部逃しましたよ、私! そう。もう腹をくくりましたもん。

(吉田豪)要は同級生とかが普通に仕事しているわけじゃないですか。考えますよね?

(荻野可鈴)考えますよ。「どっちの方が給料がいいのかな?」って考えますもん(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ! まあ当然、具体的な額は聞かないですけど、食べれるぐらいにはなっているんですか?

(荻野可鈴)ああ、はい。食べれるぐらいにはなっています。もちろんなっているんですけど、うん。でもまあ、すごい贅沢ができるか?って言われたら、全然現実的な値段ですけど。まあ、フフフ(笑)。アイドルって本当に大変ですよねって思う。

(吉田豪)本当だから、最近いろいろな騒動もあって僕がアイドルの給料にすごく詳しくなる流れがあったんですけども。

吉田豪と荻上チキ アイドル・未成年者の労働問題を語る
吉田豪さんがTBSラジオ『荻上チキ Session-22』に出演。愛媛県のアイドルグループ・愛の葉ガールズのメンバーが自殺した事件をきっかけにさまざまなアイドルらから労働条件に関する情報が集まるようになった吉田さんが荻上チキさんや弁護士の深井剛士さん、ジャーナリストの秋山千佳さんらとアイドル、未成年者の労働問題について話し合っていました。

(荻野可鈴)アハハハハハッ! そうなんですか?

(吉田豪)本当にピンキリじゃないですか。基準もなにもないから。本当に売れているかどうかと金額ってあんまり関係がなかったりとかして。

(荻野可鈴)そうですよね。

(吉田豪)ゼロから30万ぐらいの幅のあるジャンルで。「なぜそのグループがそんなにもらえてんの?」っていうのもあるし。「なぜそのグループがこんなに安いの?」っていうのもあるし。基準がないんですよ。

なぜか高いカバンを持っているアイドル

(荻野可鈴)でも結構、私が思うのはいかにも……まああんまり売れてない方が高いカバンとかを持っていたり、それこそ「誰のお金でゴルフに行けるんだろう?」とか(笑)。

(吉田豪)ゴルフは怖いですよ(笑)。

(荻野可鈴)アハハハハハッ! というのは、たまにあるかな?

(吉田豪)感じますよね。バッグは僕も見ますよ。

(荻野可鈴)たしかに(笑)。カバンはシャネルのとかね。

(吉田豪)iPhoneのケースとかね。

(荻野可鈴)iPhoneケースとかね、多いですよね。グッチ使ったりとか。

(吉田豪)「地下でこういうの、買えるのかな? ファンが買ってくれるのかな? どうなのかな?」って思いますよね。

(荻野可鈴)そうそう。っていうのはちょっと私、最近気になるなって(笑)。

(吉田豪)「普通に真面目にがんばっていて、買えるのかな?」みたいな(笑)。

(荻野可鈴)そう。なんかね、「隠せばいいのに」と思うけど。

(吉田豪)やっぱりそこはアピールしたい部分じゃないですか。

(荻野可鈴)ああ、「お金持っています」みたいな?

(吉田豪)まあ、ねえ。

(荻野可鈴)なるほどね。私、あと思うのが、「1人暮らし」って言いながら、犬を飼っているっていう人はだいたい誰かいるんだろうなって(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ! ねえ。土日こんなに忙しくて、犬の面倒見れるのかな?って。

(荻野可鈴)絶対に無理! 私、無理ですもん。

(吉田豪)毎回、ペットホテルに連れて行ったら結構なお金になるよっていう(笑)。

(荻野可鈴)そう! 絶対に飼えない。なのに、飼っている人がいると、「ああ、そういうことね」みたいな(笑)。

(吉田豪)「本当に1人かな?」みたいな(笑)。

(荻野可鈴)みたいな風に感じる(笑)。

(吉田豪)わかります(笑)。まだ猫ならね、エサやり機とかで処理できるかもしれないけど、犬は難しいだろうっていうね。

(荻野可鈴)犬は無理ですよね。だって、ファンの方が育ててくれるわけではないじゃないですか。

(吉田豪)「僕、散歩しておくんで」とか、ないですよね。

(荻野可鈴)そうそう。「連れてきて」とか、ないじゃないですか。いつもそこにドキッとしてしまう私はいますけども(笑)。

(吉田豪)こういう風な共感を呼びそうなことしか言わないっていうことですよね?

(荻野可鈴)そうそうそう。絶対に誰しもが「だよね!」って言うようなことしか言わないから大丈夫です(笑)。

(吉田豪)了解です(笑)。

(荻野可鈴)っていうのは最近、ちょっと気になりますね。モデルさんにしても、女優さんにしても、アイドルにしても。

(吉田豪)それはわかりますよ。なんかね、でも僕、アイドルとかそういう方専門のペットの面倒を見るバイトとかしたいぐらいですよ。

(荻野可鈴)アハハハハハッ!

(吉田豪)犬を飼いたいけど、飼う余裕がないから。よくね、水商売の人の犬の散歩をするバイトとかあるんですよね。

(荻野可鈴)あるんですか? へー!

(吉田豪)ああいうの、したいぐらいですよ。

(荻野可鈴)ああ、いいですね。ぜひお願いします(笑)。

(吉田豪)「すげーやるのに」っていう。

(荻野可鈴)しかもそういう職業の方がいたら。「いや、ここの方にお願いしてるんで……」とかも言える(笑)。

(吉田豪)ああ、なるほどね。「アイドル専用の……」とか(笑)。

(荻野可鈴)そうそう。言えるから、ちょっといろんな人が助かる感じにはなりますね。

(吉田豪)人助けができる。言い訳用の(笑)。

(荻野可鈴)そうそう。言い訳の、ダミーで。

(吉田豪)そもそもペットを飼う時点でお金がかかりますよ。あなたのその収入でできるんですか?っていうね。

(荻野可鈴)そうそう。っていうのはありますね。フフフ(笑)。

(吉田豪)大変な商売ですよね。儲からない上に、いろいろとやらなきゃいけないこと。あとは守らなきゃいけないこと。まあ事務所によっても違うけど。確実に大変なことの方が多いはずなんですよ。よく「有名税」とか言うじゃないですか。「有名なんだからそのぐらい、税金を払うように大変なことがあって当然」っていう。ただ、アイドルって「有名じゃないのに税金を払わされている過酷な仕事」っていうか(笑)。

(荻野可鈴)フフフ、税金高い(笑)。

(吉田豪)ですよね(笑)。

(荻野可鈴)税金と、あと保険と、年金(笑)。大変ですよ。お金、それだけでなくなりますわ。本当に。まあでも、義務として。

(吉田豪)まあ、当たり前ですよ(笑)。

(荻野可鈴)義務として、ちゃんと払っていますから。大変ですけど。それに光熱費とか入れたら、結構大変ですよね。

(吉田豪)ご姉妹で住んでいるんですか?

(荻野可鈴)もともとは姉と住んでいたんですけど、いまは一人暮らししてますね。

(吉田豪)ちゃんと一人暮らしできるお金が出てる!

(荻野可鈴)アハハハハハッ! それ、言わないでくださいよ(笑)。

(吉田豪)いい事務所!っていうことですよね。

(荻野可鈴)そりゃそうですね。出していただいてますけども。もちろん。なんですけど、だから私は全然、環境は恵まれてる方ですね。アイドルの中だったら絶対に。それは自分でも思います。でもあんまり言っても面白くもないので。

(吉田豪)そういうのは貧乏ネタの方がね、面白いですからね。

(荻野可鈴)貧乏ネタの方が面白いんで。まあでもスタッフさんにも恵まれている環境で夢アドは結構スクスクと育っています。

<書き起こしおわり>

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