吉田豪さんと永野さんが2024年5月28日配信の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』の中でウエストランド河本さんについて話していました。
(永野)これ、質問なんですけど。芸能人でなんか、幸せ系の人っているじゃないですか。うちの周りにもいるんですけど。あれ、本当に幸せに見えるんですね。顔とか、会話を見ていると。でも、本当に面白くないんですよ。会話とか。もう、気絶するぐらいつまらないんですよ。でも、客とかは今、それを求めてるんですよ。世の中は。
(吉田豪)そうですね。
(永野)で、俺がブワーッて言っても、それは一部が喜ぶだけで。「お前、もういいよ」みたいになるんですけども。なんか、これは吉田豪に言うことじゃないけれども。「それでいいんですかね、世の中は?」っていう。
(吉田豪)まあ、安心を求める層がいるのはわかりますよね。芸人の仲の良さを求めるとかもそうだろうし。
(永野)なんか、でも豪さんなんて絶対、自分よりもそれを欲してた方だと思うんですけども。
(吉田豪)そうですよ。
(永野)ですよね? でも、それってあるにはあるんでしょうけど……。
(吉田豪)だからその、ウエストランド河本さんを面白がったりとかもそうなんですけども。
(永野)あいつ、あの後、タクシーとね(笑)。
(吉田豪)だいぶ早い段階で「あの人、やばい」とは言い続けて。
(永野)言ってましたね?(笑)。
(吉田豪)一緒に飲酒配信をやって案の定、やばくて。
(永野)でもその時、あいつらが「それで持ち上げないでくれ」みたいな。
(吉田豪)そうそう。気持ちはわかりますよ。
(永野)「俺たちは俺たち行くんで、豪さん、やめてください」っていう方向に行ったけども。あいつ、ボロ出しましたよね?(笑)。
(吉田豪)フハハハハハハハハッ! 「こっちをおもしろがって、誰が責任を取ってくれるんですか?」って。まあ、たしかにその通りではあるんだけれども。
(永野)あいつ、やばいよなー。いろいろと聞くけども。
(吉田豪)やっぱりああいう不穏ななにかを持っている人には惹かれるわけですね?
(永野)惹かれますよね。あいつ、最高ですよね!
不穏ななにかを持っている人には惹かれる
(吉田豪)中身もどうかしてるけど、ちょっと近いというか。あの人も勝新に憧れてる側だったんで(笑)。ダメじゃないですか。今の世の中で。今の芸能界で勝新に憧れちゃ。そりゃあ、問題は起きますよ(笑)。
(永野)勝新(笑)。やっぱり勝新さん、かっこいいもんなー。本当に。なんかXで流れてきて「ああ、そうなんだ。アマプラでやっているんだ」って思って、ちょっと見たらやっぱり勝新さんがリアルを追求した『警視-K』ってやばいっすもんね!
(吉田豪)あの伝説のね。リアリティを追求するとセリフはそんなに聞き取りやすいわけがないっていう(笑)。まあ、そりゃそうなんだけど。だから台本とかもないアドリブで、セリフを噛んでいるやつも全部そのまま、生きにする。マイクもそんなに立てない、みたいな。
(永野)あれ、やばくないですか? 日テレで。
(吉田豪)全く何を言ってるかもわからないっていう。
(永野)普通だったら「ああ、まあそれもわかりますけど……」で終わるじゃないですか。でもあれを通した勝新パワーというか。だから河本とかもなんかもっと、まあ復活しているか、わかんないですけど。出てきてほしいですよね。ああいう……でも、なんていうの? お笑いファンのやつが妙に理解した感じでいるんですよ。河本のことを。「ああー、やっちゃった」みたいな。そうじゃなくて、本当にやばいやつだから(笑)。なんか、本当にお笑いファンのやつとかすら背筋が凍るような登場をさせてもらいたいですけどね。
吉田豪のトークライブとかで。なんか、希望があるんですよ。お笑いファンとか。「この子はやんちゃだけど」みたいな。だけど、たぶんあいつは本当にダメなやつだから(笑)。それはちょっと言い続けたいというか。インたけ、インタレスティングたけしがいいやつだ、みたいなムーブがあって。だけど俺、チャンス大城さんの番組に呼んでもらって。
(吉田豪)見ましたよ。
(永野)あいつ、本当に悪い奴なんですよ(笑)。ただ、裏で聞いたらインたけ、本当に怒っているらしくて(笑)。「いいイメージで公演会とかやっているのに、つぶすんじゃねえ」っつって(笑)。でも、インたけは本当に悪い奴なんですから(笑)。だから本当に悪い奴としてテレビに出てほしいですよね。
(吉田豪)ああ、なるほどね。
(永野)なんか、いいようにしないでほしいっすよね(笑)。
本当は悪いインタレスティングたけし
(吉田豪)どうしても、なにかの病とかを抱えていると……「でも、いい人なんですよ」みたいなことでオンエアーに持っていくみたいなのがあるじゃないですか。
(永野)いやいや、「病を抱えて悪い奴」なんですよ。インたけは(笑)。病もあるし、悪い奴っていう。でも、それがあってもいいですからね。逆にね、全員が「病があるからいい奴」っていうわけでもなくて。
(吉田豪)それはね、よくドラマとかでの描かれ方で怒られるやつじゃないですか。障害者をあまりにもいい人として描きすぎるとか。いろんな人がいて当たり前なのにっていう。
(永野)当たり前ですよ。だからインたけはせこいし。で、河本もただのダメな奴なんで(笑)。愛せないじゃないですか。自分がタクシー運転手だったら。大嫌いですよ。あんなことをされたら。運転して、言いがかりをつけられて。
(吉田豪)言いがかりをつけて、蹴って。自分から暴力を振るって、噛みついて自分で歯を折って。自分で怪我して自分で通報して(笑)。
(永野)そうそう。あいつ、自分で通報したんでしょう? あいつ、最悪だな(笑)。たまったもんじゃないからね。タクシーの人からしたらね。
(吉田豪)ネタとしての完成度が高すぎて笑うしかないんだけれども。
(永野)もちろん。愛すべき人間なんですけども。でも、それを裁いたらダメだと思いますね。「芸人だからいいのか!」とか言うけども。別にいいだろう?っていう(笑)。「別にお前に迷惑をかけているわけじゃないんだから」って。そのタクシーの人が怒るのはいいけども。
(吉田豪)わかります。だから本当、永野さんが厄介なのは、だいたいその刃がお笑いファンとかにも向くっていうことですよね。
刃がお笑いファンにも向きがち
(永野)そうですね。たしかに……お笑いファンは本当によくないっすね。なんか……本当によくないな。お笑いファンって、なんていうのかな? 興奮して、すごい舞い上がっている状態をこと、Xとかでは出さないわけじゃないですか。もう全部、身内というか。これは『チャンスの時間』でも使った言葉ですけど。「共に」みたいな顔でいるわけでしょう? あれがなんかもう、こっちもやりがいがないっていうか。「なんでお前、俺のことを全部理解してるんだよ? 気持ち悪いな」とは思いますね。なんか別に……もっとのんきに。人のことだし。お笑い芸人なんて別に。ろくな奴……今はちゃんとしたやつばっかりですけど。変な奴がいても、別に他人だから。そんな風に見ていてほしいけど、なんか妙に内側で来るのが気持ち悪いなとは思いますね。気持ち悪いっすね(笑)。
(吉田豪)理解されても腹が立つし。理解されないのも嫌だし(笑)。
(永野)それはありますね。なんか、ひとつに繋がった気持ちには、それは僕もなりますけど。僕だって、好きな誰か対象に対して。だけどお笑いの人間……でもそれはお笑いが悪いのかなとも思うんですよ。お笑い芸人側がそういう商売を始めたんで。「僕はいい人です」商売というか。
(吉田豪)そして、わかってもらえるような説明もちゃんとするようになったし。
(永野)するんですよ。いちいち。その覚悟がないっていうか。その……炎上とか。番組で自分がピエロをやった時、現在進行形でつぶやいたりするじゃないですか。番組放送中に。あのダサさっていうか。「覚悟を持って嫌われろよ」とは思いますね。情けないですよね。本当に情けない。つまらない。テレビは。芸能人、つまらないし。
(吉田豪)はい、この流れで質問コーナーです(笑)。
(永野)フハハハハハハハハッ!
<書き起こしおわり>