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PUNPEE 作曲方法と「太い」ビートの作り方を語る

PUNPEE 作曲方法と「太い」ビートの作り方を語る SOFA KING FRIDAY
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PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で自身の作曲方法についてトーク。ヒップホップ特有の「太い」ビートの作り方などについて話していました。

MODERN TIMES

(PUNPEE)メッセージっすね。東京・世田谷の21歳大学生の方。「PUNPEEさん、こんばんは。私は音大に通って作曲を勉強してる者です。PUNPEEさんが先日の放送で『理論・和声にあまり詳しくない』と言っていたことに驚きました。私は作曲で行き詰まった時に理論の面から見直すのですが、どのようにトラックメイクのスランプを乗り越えてますでしょうか? よろしければお聞かせください」。はい。そう。先週、セブンスのコードとか9とか、やっと最近勉強し直したっていう話をしていたんですけども。

PUNPEE タイラー・ザ・クリエイター『EARFQUAKE』とコードを語る
PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中からタイラー・ザ・クリエイターの新作アルバム『IGOR』から『EARFQUAKE』を紹介。楽曲内で使われているコードについて話していました。

もちろんセブンス・コード……ギターを最初にやっていたので7とか9とかSus4、Sus、いろいろと知ってはいたんですけども。テンションコード……あの、自分ピアノが弾けないんで。作ってる時にMIDIコードっつって、こう画面上に音符をオフラインで置いていくんですよ。パッパッパッて。線を。それでこうなんとなく、「ここは7だな」みたいな感じで感覚でやったんですけど。メロディーを乗せる時も、鼻歌から乗せて。「あ、これ違うな」って1回寝て、次の日に聞いて気持ち悪かったらやり直すみたいな。「あ、ここはこうだな」とか。

まあ、なんとなくハモりとかは感覚で分かるんですけど。そういう感じ。トラックメイクのスランプっていうか、基本的にいつもスランプっていうか。もう最初、めっちゃ「うおおーっ!」って悩みまくって。「次はこういう感じで行こうかな?」みたいな。それと自分のいま言いたいことがリンクするともう最高って感じで。「うわーっ、楽しい!」っていう感じになるんですけど。この前も田島さんと話してた時に言ったんすけど、前の曲ボツ。で、前の曲もさらにボツになって、その次の曲もボツになって。最後にできた時に前の前の曲で使ったアイデアをそこに入れたら「あっ、ハマった!」みたいな。メロディーがハマったみたいなことが結構あって。

PUNPEEと田島貴男 アルバム『bless You!』を語る
ORIGINAL LOVE・田島貴男さんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』に出演。PUNPEEさんとアルバム『bless You!』について話していました。

だからなんか蓄積でできていっているような気も結構するっていう感じですね。だからスランプっていうか、作りたい時に作っているっていう感じ。新しい手法が世に出てきた時とかに、なんかちょっとそれを自分も真似して実験してみるみたいな。オートチューンだったりもそうだったし、あとは使ってる機材とかっすね。それを自分のいままでの知識とかと結び合わせて、さらにそれと違う新しいものができたらもっと最高っていう感じな気がしてやってるっすね。

だから基本、ずっと作り続けてるっていうか。なにか新しいことを試しつつっていう感じです。結構ヒップホップ、最初に入った時ってやっぱり、うーん……いまの現行のトラップと呼ばれるようなヒップホップのものだったりとか、昔っていうか90年代のブーンバップ的なものだったりとか、その音楽で一貫して。昔の方が硬派なことを歌ったりだとか、いまの方が昔に比べたらちょっとだけ若干チャラチャラしている風潮っていうか。まあ、そうじゃない人もいるんですけど、全体的に見ると。っていうのも、いろいろと種類が変わってると思うんですけど、一貫してやっぱりビートはずっと太くて。

USのヒップホップのかっこいい残ってるものってやっぱり「ビートの太さ」っていう理論から最初、実験に入ってしまったから。結構そのメロディーのことがあんまりいまだに、そこまで理論がわかってないっていう。音符も読めないし……っていう感じでやっています。

で、ビートの太さって音符とか図であるのかちょっとわかんないですけど。最初にトラックを作ってみて、誰かの真似をして。「あれ? これコードも音色も一緒なのに、なんか安っぽい?」みたな風に自分でなったんですよね。で、クラブで鳴らした時も当時はまだCDJはなかったから、オリジナルのトラックはPAさんにMDプレーヤーでPA卓からかけてもらうしかなくて。だからその昔の人ってあり物のアナログ。USのヒップホップのインストゥルメンタルを2枚使いとかして昔、よくやっていたんですよ。自分で音源にする環境がMTRとか持ってる人はいたっすけども、その辺ぐらいまではなかったから。

で、MDでやってたんですけど、やっぱり自分のビートが太くないんですよね。『Renaissance』っていう曲でも言ったんすけど。「なんだ、このショボい音?」みたいな。同じブレイクビーツのドラムを使っているのに軽いみたいな。なんだろう?っていうところから結構、研究が始まったような気がして。あとは自分の思う「この曲、ドラム太い!」って最初に思った曲はDJプレミアの、前もなんかの放送で言ったんですけど、グループ・ホームの『Supa Star』っていう曲なんですよ。

最初、「ドンッ、カッ、ツッ!」っていうドラムから始まるんですよね。たとえば自分がいちばん最初に買ったプリセットのドラム集みたいなのがあって。同じ音量でそれを、何もコンプもかけずに叩くと、本当にプレーンな状態。サラの状態でかけるとこんな感じなんですよ。(プリセットのドラム音が鳴る)。それが、グループ・ホームの『Supa Star』。同じ音量ですよ。同じ音量だと、こんな感じなんですよ。

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Group Home『Supa Star』のドラムの太さ

「なにが違くてこんなに違いが出るんだろう? メーターは赤に行ってるのに、なんでこっちの方がデカく聞こえるんだろう?」っていう疑問から始まっていって。それで言ったら、コンプレッサーだったりとか、あとは低音っすね。いろんな周波数があると思うんですけど、120より下の部分とか。あとは60から下とか、それを重ねるんですよね。「スーパーロウ」って自分たちは呼んでいたんですけど、そこの部分をアタックの強いドラムに重ねるとか。それで、当時はインターネットもなかったし、やり方っていうかチュートリアルが分かんなかったから、もうとにかくドラムを重ねまくるみたいな。

一時、キックだけで5個重ねたりとかしてて。でも音量がデカくなるだけで全然太くなんなくて。「なんだろう、これ?」って。そこから、その音を圧縮するっていうか、ピークを抑えた状態で下の部分を上げるっていう。まあコンプレッサーっすね。そういう存在に気づいたりとかして。そういうところから入っていったんですよね。で、「dbx 160X」っていう90年代のプロデューサーの人がみんな使ってたモノラルのコンプレッサーを2台買って。それを通したりとか、いろいろと工夫して結構実験して。「面白いな!」っていう理論。そういう理論から入っていったっていうか。

この理論に関しては教科書とかがないから。うん。音符でも表現できないし、いまだにそのネットを漁ったりとか人に聞かないと分かんないっていう面白さがあるような気がして。自分はそこもまだヒップホップの魅力としてすぐに知れるものじゃないのかなっていう気がして。いまだにそこは魅力を感じるっすね。あとはそのドラムが太くなったら次はグルーヴ感っていうのに気づいて。単純にハイハットを「ツッツッツッツッ……」って4個で打って、「ドッツッタッツッ、ドドッツッタッツッ、ドッツッタッツッ、ドドッツッタッツッ♪」みたいな感じでプリセットの本当、サラの状態で叩くとこんな感じなんですけど。

(プリセットのドラム音が鳴る)。あの、これのドラムの音色と太さが違うだけでグルーヴの出方が全然違う。「なんだ、この違いは?」って最初にそれを知ったのがビギーの『Unbelievable』っていう曲で。こんなに違うんだっていうのを知れた曲なので、それを聞いてみてください。どうぞ。

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The Notorious B.I.G.『Unbelievable』

<書き起こしおわり>

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