ハライチの岩井さんがTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で仕事で訪れた広島の居酒屋で偶然知り合った男たちについて話していました。
(岩井勇気)日曜にね、広島で仕事があって。いつものガンホーのアプリゲーム・パズドラのイベントなんすけども。まあガンホーフェスティバルって毎年この時期はゲームのツアーが全国であるんだけど。広島に行ってきたんすね。
(澤部佑)すごい行っているね。いろいろとね。
(岩井勇気)行ってますね。前日から前乗りだったんだけど。
(澤部佑)最高じゃん。
(岩井勇気)で、19時ぐらいにもう広島に着いちゃうの。
(澤部佑)最高じゃん!
(岩井勇気)フフフ(笑)。すごいんだよね。広島、あんまり行ったことないじゃん? 言っても。普通に路面電車が走っているんだけどさ。とりあえずそれに乗ってホテルに行ってさ。
(澤部佑)フフフ、満喫してますね(笑)。
(岩井勇気)まあ乗ってみようなんて。ホテルに向かってさ。で、そのホテルがまあ、すごいのね。すっごい古いホテルなの。で、洋館みたいな感じのホテルでさ、なんかお化けが出そうな感じですごいのね。部屋もさ、入ったら電気が薄暗くて。で、壁になんか絵があるんだけど。ファイナルファンタジーの天野喜孝が書いたみたいな絵なの。
(澤部佑)ああ、あのちょっと怖いタッチのね。
(岩井勇気)ああいう感じの絵。あれのテイストの森の絵なの。それが飾ってあるのよ。「天野喜孝みたいな絵だな」なんて。で、ポツンと壁の真ん中にその絵があるわけ。
(澤部佑)うわっ、怖い!
(岩井勇気)で、まあホテルの部屋でさ、絵の裏をよく見ると御札が貼ってあったみたいな怖い話、聞いたことあるじゃん? もうそんなんだったらどうしよう?って。気になりだしてさ。気になったらもう怖くて。怖いっていうよりももう気になっちゃう。ずっと怖い怖いって思っていながらも気になっちゃうタイプだから、もう知らないまま帰った方がモヤモヤしちゃうからってさ。壁の上の方にあるんだけど、もうベッドにのぼってさ、その絵にバッと手をかけたんだけど、もう絵の裏側が針金でガッチガチに壁にくくりつけられていて。
(澤部佑)えっ?
(岩井勇気)なんか裏が見れないようになっているんだよ。逆に怖くなっちゃってさ(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハッ! そうね!
(岩井勇気)なにこれ? 「えっ、全然動かない……」ってなって。裏も見えないのね。で、もう「ヤバい、ヤバい、ヤバい……なんだ、このホテル? ちょっといったん出よう……」ってなって。「メシでも行こう」ってなってさ。ホテルを出たんですよ。で、広島でもう1人の夜なんですけども。地方とかだったらもう最近だと1人でももうメシに行けるみたいな感じになってきて。
(澤部佑)うんうん。
(岩井勇気)もう広島は流川っていうところにメシ屋とか飲み屋がバーッと集結しているのね。で、いちばんの繁華街なんだけど、そこがホテルから結構近いところで。歩いていこうって。で、流川に向かってさ、広島のグルメっていうともうお好み焼きじゃない? 広島風お好み焼きじゃないですか。で、お好み焼きの中でも俺は広島風が好きだからさ。そばが入っていて、玉子でフタをしてあるみたいな。せっかくだからひさびさに食べたいなって思って。食べログで調べたら流川にも結構あるのね。
(澤部佑)めちゃくちゃあるよ。お好み焼き屋さんは。
(岩井勇気)で、だいたいカウンターの店なわけ。「ここ、よさそうだな」っていうところを2軒ぐらいチョイスして向かったんですよ。で、1軒目に行ったら結構混んでいて。で、「入れるかな?」ってのれんをくぐってさ。大将がいたから「ちょっと1人なんですけど……」って言ったら「ああ、今日はもうダメ」みたいな。言われてさ。「ああ……」ってなって。で、「ダメか……」って。もう1軒調べたところが近くにあったから向かって着いたら、まあそこもそとから見た感じ、混んでいたんですよね。
(澤部佑)週末でしょう?
(岩井勇気)でも、近づいていったら2、3席空いているの。「あ、行けるわ」なんて。で、店に入って店のカウンターの中のいちばんえらいおばちゃんみたいな人と目が合ったら「ああ、もう無理無理無理!」ってなって。「ええっ、なに? 1軒目の感じからすると、よそ者だからっていうこと?」って(笑)。
(澤部佑)いやいや、そういうことじゃないだろ? なんなんだろう?
(岩井勇気)「まだ8時だけどな?」みたいな。「入れるよね?」って。追い出されちゃってさ。で、「えっ、どこで食べるの、これ?」ってなって。で、歩いていたら近くに古そうな小さい居酒屋みたいなのがあるの。カウンターだけど。で、「行ってみるか。もうここがダメだったらコンビニで買ってホテルだわ」って。
(澤部佑)寂しいけどね。
(岩井勇気)で、店に入ってからももうぎゅうぎゅうでさ。みんなもうパンパンに人がいてさ。でも、とりあえず大将がいたから「1人なんですけど」って言ったら、「ああー、そこの間のところに1席だけ空いているから、そこに座んな」って言われて。「た、大将……!」ってなって。泣きそうになっちゃってさ。
(澤部佑)フフフ、前の2軒があったからね。
(岩井勇気)で、大将が作業をしながらさ、「あんたみたいな流れ者はどこの店に行っても入れてくれないだろ? そんなやつらがみんな、うちの店に来るのさ」って言っていて。
(澤部佑)言ってないだろ!(笑)。おい、ウソが始まっている! 言ってないだろ?
(岩井勇気)「あ、ありがとう、ございます……」って言ってさ(笑)。「ほら、食いな!」って突き出しを出されてさ。「これでよそ者の匂いは消えるはずだよ」って(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハッ! なにそれ?(笑)。
(岩井勇気))「ああ、広島って異界なんだな」って思ってさ(笑)。
(澤部佑)いやいや、違う違う!
(岩井勇気)「そうなんですか」って言って。そんなやり取りがあってさ。それで座った席っていうのが男2人と男2人の間だったの。2人組と2人組の間だったんだけど。で、どうやら右の2人は地元の先輩後輩みたいな。40代ぐらいの人なわけね。で、左は30歳ぐらいのサラリーマン2人なの。で、2杯目。焼酎をたのんだぐらいの時に左のサラリーマン2人組の俺側の男の子が「すいません。もしかして、ハライチの岩井さんですか?」って。「ああ、バレた」とかって思って。
(澤部佑)うん。
サラリーマン2人組に話しかけられる
(岩井勇気)「僕、実は埼玉の岩井さんの地元の原市に勤めていたことがありまして」って。「おおーっ! マジで?」ってなって。「はい。4年前ぐらいなんですけど。岩井さんも見かけたことがあります」って。「そんなこと、あるの?」って。「広島の居酒屋で隣同士になった人が原市に住んでいたことがあるってすごいね!」ってなって。それで「俺ら同級生同士で。どっちも違う会社でサラリーマンをやっているんですよ」って。31歳らしいんだけど。「名前、なんていうの?」なんて言ったら「僕がフクトロで……」って。
(澤部佑)「フクトロ」?
(岩井勇気)うん。「で、こっちがヤストロです」って(笑)。
(澤部佑)フフフ、本当に?(笑)。
(岩井勇気)いや、わかんないけども。「変な名前だな」なんて。
(澤部佑)変な名前っていうか、変わった、ねえ。
(岩井勇気)で、フクトロの方が吊り目でさ。ヤストロの方がメガネかけたやつなんだけど。でさ、フクトロがさ……(笑)。
(澤部佑)フフフ、入ってこないんだよ、なんか(笑)。引っかかっちゃうよ。名前で。
(岩井勇気)フクトロが「なんか仕事で広島に来てるんすか?」って言うから、「ああ、イベントがあってさ」って。「大変ですね。土日も芸人さんって働いてらして。テレビとかに出ていると」「いや、でもサラリーマンの方が朝も毎日早いし。大変でしょう? でも、土日とかどうしてんの?」って聞いたの。そしたら「最近、パルクールっていう競技を……」って。
(澤部佑)ああ、街中で。
(岩井勇気)そう。「それを見に行くのにハマッてまして」って。俺、それ知らなかったんだけど。「なにそれ?」って聞いたら、なんかビルとビルの合間をジャンプしたり。海外で流行っているらしいんだけど。手すりを走ったりとか。とにかく道じゃないところを飛んだり跳ねたりするっていう危ないやつ。
(澤部佑)危ない。あれは危ないよ。
(岩井勇気)その大会が室内であるらしいんだけど。ちゃんとしたコースで。「それを見に行くのが楽しいんです」とかって言っていて。「へー、そんなのがあるんだ」って。あと、やっぱり国同士のスポーツを見るのが好きなんだって。
(澤部佑)うん。
(岩井勇気)「だからeスポーツとかも国同士でやるやつとかは見に行くことがあるんですよね」って。土日に。最近、だからそれを2人で見に行ったらしくて。その日も広島であった『ウイニングイレブン』の世界大会を見に行ってきたらしくて。「でもな……なんか決勝で日本人対アメリカ人なのにアーセナル対アーセナルだったの、意味がわかんないな」って(笑)。
(澤部佑)フフフ、ああーっ、そういうのあるんだよね。アーセナルらしいね。
(岩井勇気)強いらしいからね。「それ、イングランド対イングランドじゃいんかい?」ってなって(笑)。「あれ、意味わからんかったよな」とかって言っていて。
(澤部佑)それはしょうがない(笑)。
(岩井勇気)「この間も『ストリートファイター』の大会を見に行った時も、日本人は誰もエドモンド本田を使ってなかったし」って。
(澤部佑)フフフ、勝てないんだよ、たぶんエドモンド本田じゃあ。
(岩井勇気)「あれ、本当に意味がわからんすわ!」とかって言って。「いや、それはいいんじゃない? 別に」って俺も言って(笑)。で、フクトロとヤストロが「でもね……なんか俺ら31歳で、周りの同級生はみんな結婚してて子供もいて。俺らだけ未婚で。土日はウイイレとストリートファイターだけ見に行って。なにやってんだろうな?」みたいに酔っ払って言い出してさ。
(澤部佑)おうおうおう。
(岩井勇気)「なにしとるんやろうか?」みたいな、ちょっと陰な方に。
(澤部佑)ちょっとね、居酒屋の愚痴。悩みを。
(岩井勇気)「でも、いいんですかね?」みたいにに言うから、「いや、いいんじゃない? 結婚なんていつでもできるし」って言ったら「さすがっすね」みたいな感じでなんかさ、「そうっすね」みたいな。「でも、31にぐらいになると、結婚するためになんかしてんの?」って言ったの。そしたらさ、フクトロの方が「やってますよ。でもね、この間なんか2人で相席屋に行きましたもん!」って(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハッ!
フクトロとヤストロ、相席屋に行く
(岩井勇気)「相席屋かよ!」って(笑)。「でも、めっちゃケンカしちゃって……」「えっ、なに? なんで?」っつったら、「すっごいブスの女の子がついたんですよ」って。それでフクトロは食いついたらしいの。なんかワイワイと飲んでいたらしいんだけど。ヤストロの方は「ブスだし嫌だな」って思っていたらしくてさ。で、途中で「もうあの子たち、いいよ」ってフクトロにヤストロが言ったら、フクトロは「いや、いいじゃん、いいじゃん」みたいな。フクトロはそのへんが甘いの、審査が(笑)。
(澤部佑)フフフ(笑)。女性の見た目は別に。
(岩井勇気)で、「行こうよ、行こうよ!」ってなって2人を連れてカラオケに行ったらしいのよ。相席屋を出てね。
(澤部佑)えっ、みんなで?
(岩井勇気)そう。4人で。で、ヤストロがさ、「もういいよ、いいよ……」って。でもフクトロは「行こうよ!」みたいな感じになってさ。で、カラオケでついにヤストロがキレたらしいのよ。
(澤部佑)ええーっ!
(岩井勇気)「もういいっつってんだろ!」みたいな感じで。で、女2人を帰らせたらしいのよ(笑)。
(澤部佑)ええっ、最低だよ……。