小袋成彬 2019年の20歳に聞いてもらいたい4曲を語る

小袋成彬 2019年の20歳に聞いてもらいたい4曲を語る MUSIC HUB

小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中で現在ハタチの人たちに聞いてほしい曲を4曲選曲し、紹介していました。

James Blake

(小袋成彬)J-WAVE『MUSIC HUB』、ナビゲーターの小袋成彬です。この番組は音楽を軸、ハブにしながらその音楽が生まれたバックグラウンドやそうした音楽を作る最新の機材、時にはミュージシャン本人、そしてリスナーのみなさんとつながっていくいく、ハブしていく30分でございます。急遽ですね、めちゃくちゃ身内が遊びに来てて。ハトコがいま、ロンドンに来てるので、もうラジオ出しちゃおうかなと思って連れて来ちゃいました。どうぞ。

(サクラ)こんにちは(笑)。

(小袋成彬)フフフ(笑)。

(サクラ)すいません。お邪魔しています。

(小袋成彬)いえいえ、お名前をどうぞ。

(サクラ)サクラです。小袋成彬のハトコです(笑)。

(小袋成彬)そう。ハトコなんですよ。20歳だよね、いま。

(サクラ)うん。

(小袋成彬)で、どこにいるんだっけ?

(サクラ)いま、留学中で。アムステルダムに住んでます。もう半年以上になって。

(小袋成彬)アムステルダムで何してんの?

(サクラ)経済学……マーケティング中心に勉強してます。はい。

(小袋成彬)ちょっとひょんなことからね、まあそんなアムスとロンドンね、遠くないしね。

(サクラ)そうそう。近いし、ナリくんがいるってなって、「おっ、行っちゃおう!」みたいな。

(小袋成彬)で、俺はその20歳の女の子の、たとえばどんな音楽を聞いてるとか、どんな音楽が周りで流行ってるとか。あとはそのインスタのフィードも見せてもらってさ。

(サクラ)そうね。いろいろ……ジェネレーションギャップって言うのかな?

(小袋成彬)俺、いちばんびっくりしたのはインスタの流れる画像ね。みんな、やっぱり映えを狙ってるんだね。

(サクラ)そうそう。投稿してる種類が全然違って面白かった。それは。たしかに。

(小袋成彬)「インスタ映え」って俺、見たことなかったから。いるんだね。まあ、そんなものを教えてもらいつつ、せっかくロンドンに来たから、俺の青春をシャアしたいというか、音楽をね、教える時間もあったわけですよ。いろいろ。ということで、今日の企画なんだけど、20歳の人に……いま、20歳の人に教えたい音楽。今日のテーマ。

(サクラ)おおー、はい。

(小袋成彬)だから何年生まれなの?

(サクラ)98。

(小袋成彬)98年か。に、生まれた人で、いまこのラジオを聞いてる人。実はたぶんあんまりいないと思うんだけど。特に今日は20歳になった人に対して。もうその人だけにフォーカスして音楽を教えたいなと思います。という企画なので、今日はサクラに僕がこのテーマに沿った4曲を持ってきたから、ちょっとその感想を聞いてみたいなと。

(サクラ)了解。

(小袋成彬)じゃあ、行きます。1曲目。20歳に聞いてほしい音楽。リスナーも含めて。俺が20歳の時。当時、2011年とか12年の時に聞いて衝撃だった曲。俺が20歳の時に聞いて「なんじゃ、こりゃ!?」ってなった曲を聞いていただきたいと思います。ジェイムス・ブレイクで『Limit To Your Love』。

James Blake『Limit To Your Love』

(小袋成彬)ということで、どうでしたか?

(サクラ)どうでしたか……うん、なんかすごい重々しい感じ、したね。

(小袋成彬)聞いたこと、なくない?

(サクラ)ない。1回もなくて。ずっとピアノの旋律のままじゃなかったね。

(小袋成彬)ああ、そうだね。最初はつまんない曲かなって思ったら?

(サクラ)違う。「つまんない」とは思っていないけど、エレクトロニック系の曲に。

(小袋成彬)そうなんですよ。僕、これを聞いて衝撃だったの。

(サクラ)うんうん。それはわかると思う。たぶん、聞き続けたらどっぷりはまりそうな曲だね。なんか。

(小袋成彬)このジェイムス・ブレイクっていう人はまさにロンドン出身。南ロンドン出身の人なんだけど。いまや、ケンドリック・ラマーって知っている?

(サクラ)うん。

(小袋成彬)そのライブアレンジをやったりとか、一緒にツアー回ったりとか。

(サクラ)そうなんだ。

(小袋成彬)ライブアレンジっていうか、曲のアレンジもそうだし。あとは、たとえばトラヴィス・スコットっていうラッパーと一緒にやったりとか、名だたる面々と一緒にやってる。超有名な人。いまはもうLAに移っちゃって。で、今年かな? アルバムを出したらぜひ聞いて。

(サクラ)名前しか聞いたことなかった。

(小袋成彬)本当? 割とね、あんまり表に出てくる人じゃないんだけど。でも、音楽が好きな人はみんな好きっていうジェイムス・ブレイクでした。オランダでは、どんな音楽が流行っているの?

(サクラ)クラブとかではやっぱり主流なのはテクノ。テクノが一番人気。テクノ、レイヴ系のハウスミュージックが多いイメージで、でも他に、クラブもそうだし、バーとかパブとか行ったらよく流れているのは、やっぱりヒップホップ系のとか、ラテンのものが多いね。

(小袋成彬)ラテン?

(サクラ)ただ、やっぱり盛り上がりやすいっていうのもあると思う。たぶん。曲調的に。テンションが上がる。

(小袋成彬)へー。ラテンなんだ。

(サクラ)たぶんダンスしやすい曲っていうのでみんな盛り上がる。

(小袋成彬)でもそれは英語なの? スペイン語なの?

(サクラ)スペイン語。

(小袋成彬)じゃあみんなスペイン語で歌っているっていうこと?

(サクラ)そう。でも、ほら。最近はJ・バルヴィンとか流行っているじゃん。スペイン語の。

(小袋成彬)スペイン語圏の曲。プロデューサーの曲ね。

(サクラ)だからスペイン語歌詞と英語が混ざっているみたいな。『Despacito』みたいな、そういうの。

(小袋成彬)はいはい。そうか。ラテンはめちゃめちゃ意外だったな。フランス語の音楽は流れる?

(サクラ)フランス語の音楽はわかんないけど。私も1曲しか知らないし。有名なの。Aya Nakamuraの……。

(小袋成彬)出た、Aya Nakamura!

(サクラ)あの『Djadja』はもうみんな好き。絶対に流れる。クラブで。絶対。

(小袋成彬)大合唱?

(サクラ)うん。みんな歌う。

(小袋成彬)ああ、そう? へー!

(サクラ)だから1回、私普通に歌っていて。毎回聞いているから。1回、クラブで歌っていたら、誰か男の子に話しかけられて。「フランス人ですか?」って言われた(笑)。

(小袋成彬)ああ、そう?(笑)。それはよかったね(笑)。

(サクラ)うん。でも、びっくりした。

(小袋成彬)へー、フランス語かー。

(サクラ)たぶんマスターしたのかもしれない。

(小袋成彬)じゃあみんなそのへんの言語に対する障壁はないだね。音楽。

(サクラ)全然ない。だから、オランダ語の曲ももちろん歌うし。なんでもって感じ。

(小袋成彬)そうかー。それは衝撃だな。ロンドンだと、まあなくはないだろうけど、そこまでラテンを聞かないしな。まあ、流れるけどね。いやー、やっぱり面白いわ。よし、じゃあ2曲目に行こう。20歳に聞かせたい曲。アーティストが当時、20歳。だから君と同い年の時にこのアーティストはこの曲を出したっていう曲。次に聞かせたいのはMura Masaっていう、これもロンドンのトラックメーカーなんだけど。それがエイサップ・ロッキーって知ってる?

(サクラ)うん。

(小袋成彬)ラッパーのエイサップ・ロッキーとコラボした『Love$ick』という曲があるので。めちゃくちゃかっこいいのでぜひ、聞いてください。では、Mura Masaで『Love$ick feat. A$AP Rocky』。

Mura Masa『Love$ick ft. A$AP Rocky』

(小袋成彬)お聞きいただいたのはMura Masaで『Love$ick ft. A$AP Rocky』でした。聞いたことある?

(サクラ)聞いたことありますね。バリバリ。

(小袋成彬)バリバリ? やっぱり流れてた? クラブとかで。

(サクラ)うん。たぶん定番。バーとかでよく流れてる。

(小袋成彬)ああ、そうなんだ。みんなそこで知るんだね。

(サクラ)そうだね、たぶん。

(小袋成彬)これはこの曲はたぶんね、2016年に出た曲で。だから3年前か。アルバム自体が2017年に発表されたんだけど。まあ2016年ごろ、ちょうど3年前ぐらいの曲です。すごいよね。20歳でこんなの、作っててさ。

(サクラ)うん。すごいかっこいい。これ、好きなんだよね。めちゃくちゃ。

(小袋成彬)20歳だと思わなかったでしょ?

(サクラ)全然知らなかった。

(小袋成彬)Mura Masaは96年生まれなのよ。だから……。

(サクラ)ええっ、2個上?

(小袋成彬)ヤバいよね。日本にも来て、盛り上がってて。僕は……俺は会ったかな? 俺は会っていないな。僕の会社の友達がライブに招待されて。会って。すごいいい人だったって言ってたよ。「Mura Masa」の名前の理由を聞いたらしいのよ。でも、「特に意味はない」って言ってたらしい(笑)。

(サクラ)ああ、日本人っぽい名前だけど、違うのね。

(小袋成彬)そうそう。特に意味は……そんなに思い入れがあるわけではないらしい。音楽はでも、サクラは好きな方だもんね。

(サクラ)うん。

(小袋成彬)俺もK-POP、めちゃくちゃ教えてもらったもん。

(サクラ)そうね。私がいまハマってるのがK-POPだから。もちろん洋楽はいつも通り聞いてるけど。

(小袋成彬)俺は知らない世界が多すぎて。知らない世界だったから知らないことが多すぎて。いやー、ちょっといろいろと2日間ぐらい根掘り葉掘り聞いたけど。なにを聞いても衝撃だったな。なんかね、若くて聞けないんだよね。エネルギーが若すぎて。

(サクラ)若すぎる? キラキラしてるよね。アイドルとかはね。でもまあ、K・ミュージック、だからヒップホップとかもいろいろあるわけで。

(小袋成彬)ああ、そうかそうか。アイドルだけじゃなくて。

(サクラ)そうそう。

(小袋成彬)やっぱりこういうのを知っているのと知っていないのとでは、若々しさを保てるかどうか違うから。

(サクラ)そうね。……「若々しさ」って(笑)。

(小袋成彬)笑ってるんじゃないよ!(笑)。

(サクラ)だってまだ20代なのに(笑)。

(小袋成彬)まあ、27だから。何月生まれだっけ?

(サクラ)8月。

(小袋成彬)8月で21?

(サクラ)うん。

(小袋成彬)もう若くないよ。21は。

(サクラ)「若くない」ってどういうこと? まだまだこれからと思ってるんだけど?(笑)。

(小袋成彬)J-WAVE『MUSIC HUB』、まだまだ続きます。

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