小袋成彬 宇多田ヒカル『Laughter in the Dark Tour 2018』を手伝った話

PUNPEE 宇多田ヒカル『Laughter in the Dark Tour 2018』を見に行った話 MUSIC HUB

小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中で宇多田ヒカルさんのコンサートツアー『Laughter in the Dark Tour 2018』の制作を手伝った話をしていました。

(小袋成彬)お送りしたのはAyelle『Obvious』という曲でした。

スウェーデン生まれのロンドン育ちのシンガーソングライターだそうです。まあすごく伸びやかな声で、やっぱりいいですね。スウェーデン生まれっていうのはちょっといいなー。羨ましいよなー。向こうからしたら日本生まれてのも珍しいんだろうけど。羨ましいんだろうけど。僕はちょっと北欧生まれっていうのはいいですね。憧れちゃいますね。

あ、そう。いまここにメモであるんですけど、今更ですけど僕ね、宇多田さんのツアー(『Laughter in the Dark Tour 2018』)、あったじゃないですか。年末に。実は6月ぐらいからもちろんツアーの仕込みがあったんですけども。僕、関わっていて。やっている間は言わない方がいいかなって思って言わなかったんですけども。今更だけど言うけど。曲順とあとはアレンジをやったんですよ。全曲。

厳密に言うと、まずツアーのコンセプトとかって決まっていくじゃないですか。で、話してる間に『ナボコフ、いいね」みたいな話になって。で、曲順を僕、決められたんですよ。もちろん、どんな曲をやるかっていうのはみんなでもうリストアップされていて。そこに、ただこれとこの曲を音楽的な理由から曲順を決めていくこと。あとはコンセプトから決めていくことっていうものを結構同時に考えなきゃいけなくて。

曲順とアレンジを決める

で、僕の元々の役割はプリプロ。リハーサル前に渡す音作りだったので、その曲順も一緒に考えなくちゃいけなかったんですよ。で、全てのステムをもらって。たとえば「BPMが一緒だったから、こことここつなげられるよね」とか、あとは「ここはマイナー転調したら一緒にマッシュアップできるよね」みたいなものなど、いろんなこと考えて。あと「ここのセクションはこういうことを主題に置いた演出と曲目にしよう」みたいなのがあって。

そういうのを考えながら……だから1ヶ月ぐらいかかりましたね。その全部を揃えるのに。でもほぼ缶詰ぐらいの気持ちでずっと作ってました。これがやっぱりね、往年の名曲を自分で操作できるっていうのも楽しかったですし。だから、ちょっと覚えてないんですけど。1曲目が『あなた』から始まって、そこから『道』になって。で、『traveling』をやって、『Colors』をやったんですよ。それ、全部BPMが一緒……ほぼほぼ一緒だったんで、全部尺調して合わせて。で、シームレスに繋がるように僕がアレンジしたんですよ。あとは弦を新しく書き直したりとか。

で、最終的に僕はロンドンでプレゼンしたんすよ。その皆さんに。宇多田さんも含め、あとは事務所のお父さん、社長と、あとはレーベルの人にもプレゼンをして。「おお、いい感じだね」っていうことで僕の仕事はもうそこで終わったんですけども。実はそうなりました。今更だな、マジで(笑)。ステムをもらったのがいちばん嬉しかったですね。絶対に流出させないように。もう削除したけど、俺。うん。怖いから。

そんな感じかな? すごい楽しかったです。僕、プリプロに行けなかったんですよね。実際の。だから「全部これで行きます。この曲順で行きます。このアレンジで、この音で行きます」っていうものを全部、バンドメンバーに渡してからは僕、何もいじってないんで。ほとんど変更なかったっぽいですけど。まあ200倍ぐらいかっこよくなっていましたね。その最終的な仕上がりは。やっぱりバンドっていいなと思います。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/54035

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