小袋成彬 初対面の人と楽しく会話をつなげるコツを語る

小袋成彬 初対面の人と楽しく会話をつなげるコツを語る MUSIC HUB

小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中で初対面の人と楽しく会話をつなげていくコツについて話していました。

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(小袋成彬)最近、友達と話していてですね、「初対面の友達とどうやって会話を楽しくつなげるか?」っていう方法、お互いのメソッドを共有してたんですけど。僕の友達のTちゃんは自分が知っている範囲じゃないと詳しく話が進められないから、それ以外はもうずっと照れている。だから話を広げられないっていうと相談をしてきて。僕はね、全く人見知りはないのと、あと人と話すのは全く苦じゃないので。「どうすればいいんだろうね」って親身に相談に乗ってたんですけど。

話しながら分かってきたのは、人との会話を楽しくつなげる方法……たぶん唯一の方法はひたすら掘り下げるっていうことなんですよ。共通の話題を探すとかではなくて、ひたすらひとつの話を掘り下げる。で、質問をしまくる。これだけでね、結構会話ってね、楽しく成立するんですよね。「どこ出身なの?」「千葉県」「へー、千葉のどこ?」「船橋」「えっ、船橋?」「でも、西船の方なんだけどね」「へー! 総武線じゃん」みたいな。そういう感じですね。

「じゃあ、高校の時にアフター6とかでディズニーランドに行ったの?」とか「いつも仲間内で乗るアトラクションは何?」とか。その辺までグッと掘り下げると、だいたいずーっとしゃべってくれるし。僕も聞いていて楽しいっていうところもあるんで。初対面の人と楽しく会話するには、ひとつのことをとことん掘り下げて聞くっていうのがいちばんいいと僕は思っています。

まあ、その人と話しなから気付いたんですけどね。ということで、1曲目をかけようと思います。何からかけようかな? 今日も4曲、用意したんですけど。だいたいね、同い年ぐらいのシンガーが多いんですよね。ちょっとじゃあ、ジョーダン・ラケイでもかけましょうか。ジョーダン・ラケイで『Mind’s Eye』。

Jordan Rakei『Mind’s Eye』

お聞きいただいたのはジョーダン・ラケイで『Mind’s Eye』でした。ニュージーランド出身の、いまはたしかオーストラリア東部のブリスベンにいるはずですね。ジョーダン・ラケイです。めちゃめちゃいいシンガーソングライターで最近、アルバムを出したんですよ。『Origin』っていうアルバムが6月14日に出ましたので。その中の3曲目の『Mind’s Eye』という曲をかけました。僕、このアルバム、超好きなんで。はい。ということでジョーダン・ラケイでした。

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Jordan Rakei ジョーダン・ラカイ
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(中略)

(小袋成彬)19歳、大学生の方からのメッセージです。「いつもラジオ、楽しみさせていただきます。音楽や映画といった趣味は僕は持ってるのですが、それらとは何の関係もないバイト先や大学といった場所で、彼らと何を話せばいいんだろうとふと疑問がわいてきました。小袋さんは学生時代、そういう自分と共通項の少ないコミュニティーでどのように過ごしていましたか?」。共通項の少ないコミュニティーの方が僕は多かった気がしますね。まあ、さっきの話に戻っちゃうんですけど、掘れば掘るほどやっぱり人って面白いんですよ。

掘れば掘るほど人って面白い

いろんな共通の話題で盛り上がるってね、共通の話題が枯渇したりするし、好奇心のレベルが合わないとだんだん話についていけなくなるっていうことが往々にしてあるので。実はですね、全く自分の関係ないことをひたすら聞きまするっていうのがいちばんいいです。相手に興味を持つんじゃなくって……もちろん、興味を持つのがいちばん大事ではあるんですけど、掘り下げて聞く楽しさというものを身につけた方がいいのではないかというか、僕はそれに気付けてすごく楽しくなってきたのでお勧めです。冒頭の話にかぶりますが、そんな感じですかね。

(中略)

(小袋成彬)お聞きいただいたのはNovo Amorで『Carry You』という曲でした。彼もね、今年28のウェールズのシンガーソングライターです。すごいいいんで。アルバムがめちゃめちゃいいんで、聞いてみてください。Novo Amor『Carry You』という曲でした。

最近、坂本九の映像を見たっていう話をしたっけな? あの坂本九が『Sukiyaki(上を向いて歩こう)』でアメリカのビルボード1位を取って、実際にプロモーションでアメリカに行った時の映像があって。で、あるバラエティー番組に出演していたんですよ。で、通訳の人と一緒にいて。アメリカ人の司会者が九ちゃんにいろいろ聞いていく。

で、最後に「なにか日本のジョークはないか?」って九ちゃんに聞いて、それで九ちゃんが日本特有の笑い……落語由来のギャグをブチこんだんですよ。「おい、はっちゃんや。あそこの家に垣根ができたんだってね。そしたらはっちゃんが、へー」っていうギャグなんですよ。これね、めちゃくちゃ翻訳が難しいじゃないですか。で、当時の通訳者が途中で通訳するのを諦めたんですよ。

そしたらなんか、愛のある笑いが「ハハハハ……」って会場に響いて、すごい僕はなんかね、いたたまれない気持ちになったっていうか、すごい元気づけられたんですね。その知らない土地に行って知らない言語で話しかけられてギャグを言わされてちゃんと気高く戦って。ちゃんとギャグも言って……なんか、戦っている感じがいまの僕の姿に重ねてしまって感動したんですけどね。あれ、衝撃映像です。ちょっと元気が出るのでぜひ見てみてください。

坂本九『The Steve Allen Show』

あれがね、1963年とかなんですよ。あの時代の日本は僕、いちばん好きですからね。60年代から70年代。そうですね。今日はこんな感じにしましょう。

<書き起こしおわり>

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