モーリー・ロバートソン アメリカの刑務所民営化の問題を語る

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モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でアメリカの刑務所で受刑者がストに突入したニュースについてコメント。アメリカの刑務所民営化の問題点について話していました。

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック    女子刑務所での13ヵ月

(モーリー)今日、実は僕の中でツボったのがですね、アメリカで受刑者がストに突入したという。これ、どういうことか?っていうと、アメリカの刑務所ではしょっちゅう暴動が起きたり、人が死んだりしていて。それをプリズン・システム、刑務所のシステムが全く追いきれていなくて。刑務所に入った後の方が命が危ないっていうぐらい……。

(プチ鹿島)入ってからの方が?

(モーリー)過密で、しかも人種構成が非白人に偏っているから、人種差別的な収監システムになってしまっているんですよ。これに加えて、こういう暴動を起こりやすくしている要因が日本ではあまり報道されていないので紹介したいと思っています。これはね、刑務所の民営化なんですね。外注のメジャー企業に刑務所のシステムをいっぱい発注してしまっていて。2000年以降、現在に至るまでそういう受刑人口が47%増えています。そしてアメリカの受刑している人の12人に1人がこういう民間の施設に入っているということなんですね。

たとえば古くなった小学校の体育館を改造して刑務所施設にして。ベッドも2段ベッドではなくて3段。ベッドとベッドの間はもうタコ部屋ぐらい小さくして過密にしている。そして人件費を削るため、スタッフ。看守にあたる人が途中で帰っちゃったりするんですよ。で、「監視カメラが追いてあるからいいだろ?」って言っているんですけど、その監視カメラが見えないところで刺す、みたいな。すっごいヤバいの。

(プチ鹿島)はー! まあでも民営化ってそういうことになりますよね。

(モーリー)そしてもうひとつ、大問題なのがその人たちはほぼ強制労働状態。それに対して時給1ドル……120円以下だったり。で、それがどんどん控除されて実際に受刑者の手に渡るのは数十円、あるいは10円以下で1時間働かされる。要は奴隷のように働かされて、民間の会社がそれで独自のビジネスを展開しているというケースもあったりするので。これは非常に刑務所の民営化というのは倫理に反するという声が出て、いろんな集団訴訟だったりが起きている。

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受刑者たちが集団訴訟を起こす

あと、中で衛生状態が管理されておらず、たとえば受刑者で車椅子の人や糖尿病を患っている人……インシュリンが必要になりますよね? それがちゃんと与えられていなかったりするんです。で、そういう人たちが集団訴訟を起こしているんだけど、相手は企業として自分たちも弁護団を雇ってやり返すみたいな。で、いちばんの問題は、これが政治ロビーとしてすごく強い。政治献金もトランプ政権に対して相当やっている。ということで、いろいろと権力と癒着しやすい。もしこれが公的な機関だったら第三者の委員会、オブザーバーがいたりして、そして公的に圧力がかかりますよね?

でも企業だから内部のことを「企業秘密だ」って言えば、その内部の不祥事をもみ消せちゃうんですよ。ということでどんどんどんどん膨らんでいるこの状態。これ、ますます暴動を誘発して、刑務所のシステムが壊れていくんじゃないか?っていう警告の声が上がっているということをみんなに知ってもらいたいと思います。

<書き起こしおわり>

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