モーリー・ロバートソンとプチ鹿島「誤解を招いた」型の謝罪方法を語る

モーリー・ロバートソンとプチ鹿島「誤解を招いた」型の謝罪方法を語る 水曜日のニュース・ロバートソン

モーリー・ロバートソンさんとプチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュースロバートソン』の中で「誤解を招くような表現をしてしまい申し訳ない」という形の謝罪方法について話していました。


(モーリー)どうもどうも。

(プチ鹿島)こんばんは。

(モーリー)この度は誤解を招くような私の言動が……。

(プチ鹿島)……申し訳ございませんでした。

(モーリー)すいませんでした!

(プチ鹿島)っていう風にモーリーさん、なんか最近、謝罪が多いですよね?

(モーリー)いまのはね、これから起きるであろうことに対する前謝罪です。なにも謝罪するべきことはやっていません。なんだけど、こういうパターンで「誤解を招く」というキーワードがやたらと謝罪の定番になりつつありますね。

(プチ鹿島)そうそう。だから誰が何に対して謝っているのか? 「誤解を招くような表現でした。申し訳ありませんでした」って言ったら、じゃあ誤解をしてしまったこっちが悪いのかな?って一瞬思っちゃうような。

(モーリー)ああ、そうですね。「私の言っていることをそういう風にわざわざ捻じ曲げて、私を攻撃する材料にしましたね? それはわかっていますけど、私は公の立場なので一応謝ります。けど、心の中では不満ですよ」とか、そういうにじみ出てくるものがあるわけですよ。

(プチ鹿島)そうそう。だから実は、その誤解を招くような発言をして、誰かを傷つけたとしてもなんだったら自分が被害者みたいな。

(モーリー)「これぐらいのことでなんで傷つくの?」みたいな。でも、別の場所、もっと奥の奥では「やった! 思い通り傷ついた!」って思っている部分もあるわけですよ。

(プチ鹿島)はー、確信犯ね。

(モーリー)だからどういう心理なんだろうね?

(プチ鹿島)だから最近もぼんやりとした……「これ、誰に謝っているの?」っていうのは結構、今日もいろんなところで謝罪が行われてますけども。

「誰に謝っているの?」という謝罪

(モーリー)そうですね。だいたい普通、関係者に迷惑を与えたことで、それでよしとする。その本丸は関係者なんですよ。で、関係者さえ見放さなければ、それ以外の人たちはなんというか外様大名っていうか。堀の外の人たちは「まあ、ネットとかでガヤガヤ言っていますが……」みたいな感じですよね。

(プチ鹿島)でもこれがOKとなれば、とりあえずまず観測気球じゃないけど。自分でパーン!って一部、自分を支持している人は盛り上がって。で、他から怒られたら「誤解を招くような……」って言えば。まあ、杉田水脈さんなんかもそんなことを言ってましたね。

(モーリー)ああ、杉田水脈議員も新潮45の騒ぎが起きた後で「誤解を招いたことは心苦しい」とたしかおっしゃっていました。「心苦しい」……。杉田議員、さぞや心苦しいかったでしょうね。LGBTについていろいろと言った挙げ句。

(プチ鹿島)だからこれって言ってみればものすごいビーンボール、危険球を投げてなんだったら当たっているのに「誤解を招いて申し訳ありません」って……。

(モーリー)「普通だったら避けてくれると思うんですけどね……」みたいな。

(プチ鹿島)そうそう(笑)。「避けなかったお前が悪い」みたいなことを言いながら、謝っているみたいな。

(モーリー)「これぐらいのことで、しかもちょっとかすっただけでしょ?」みたいな。いやー、怖いです。DVとかの裁判になった時に、だいたい加害者は男性だったりするんですけども。「いや、別にちょっと押しただけだった」とか、「当たっただけだった」とか。痴漢の時も「かすっただけだった」とかってね。

(プチ鹿島)「露出の多い服を着ていたからだ」とかね。

(モーリー)「露出の多い服を着て、私に痴漢をする気を起こさせたあなたはどうなの?」みたいな。「痴漢させられた私がいて、自分の性欲も行動も何もコントロールできない弱い私がいて、腕力であなたに痴漢行為をしました」みたいな。いや、すごい……逆転ですね。どうしてこれが成り立つのか?

(プチ鹿島)いや、だからその不思議な謝り方……この間、流行語大賞のノミネートが発表されましたけど、僕はやっぱり「誤解を与えた表現が……」っていうのを。この夏で2個も3個もあったんで。僕はそれをノミネートするべきだと思うんですよ。

(モーリー)そうですね。誤解を与える番組になりたいと思います。

(プチ鹿島)この番組もね、そろそろなにかを謝らないといけないですね。

(モーリー)だけどなんで……僕もずーっとこの番組を続けてきて、「そろそろかな? 今日かな?」っていつも思うんですよ。さっきも私、廊下でコーヒーをベーッてこぼしたんですよ。

(プチ鹿島)そうそうそう。

(モーリー)ごめんなさい! 誤解を与えるコーヒーのこぼし方をしてしまって。足元がふらつくぐらい働いていて、絶対に失言するって思っているわけよ。でもなんかこの番組はジンクスっていうか、守られていますね。

(プチ鹿島)守られてますね。

(モーリー)たぶんね、神に守られた国の番組だと思うよ! みたいな。

(プチ鹿島)で、しかもこうやってパッと見たらね、ちょっと気の早いクリスマスカラー(のシャツの色・モーリー:赤 鹿島:緑)で。ゴキゲンにお送りしていますけどもね(笑)。

(モーリー)はい(笑)。もう調子をこけばこくほど、我々は不沈空母みたいです。どんどんそういう言葉を出していって、どこかにヒットしてくれないかな?ってさっきから狙っているんだけど。

(プチ鹿島)ということで、メリークリスマス。水曜日のニュースロバートソン、スタートです。

(モーリー)はい(笑)。

<書き起こしおわり>

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