モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でピエール瀧さんを報道するメディア、特に地上波テレビとワイドショーの問題について総括していました。
菊地幸夫弁護士「ピエール瀧さん、判決がでたらむしろ社会復帰が望ましい。どんどん仕事して下さい。」
その通り‼️#アッコにおまかせ pic.twitter.com/Ixwlfv68YM— 田中紀子Noriko Tanaka (@kura_sara) 2019年4月7日
(モーリー)じゃあ、ピエール瀧さんのことやろうか。
(プチ鹿島)行きましょう。
(モーリー)いや、僕の中でピエール瀧さんの一件って、自分の中ではこの前のアッコにおまかせ!の出演で一件落着しているんですよ。だけどご存知ない方のために簡単に解説すると、一連のピエール瀧さんの事件があり、その報道が「これは面白い!」っていうことで加熱していきましたよね?
(プチ鹿島)はい。
(モーリー)それで、この番組も含め、当初は「コカインっていうのは南米コロンビアで……」とか。そういうNetflixの『ナルコス』みたいな話をずっとしていて。
(プチ鹿島)そう! あれ、この番組から広まりましたよ。
(モーリー)ですよね。要はコカインや世界中のアヘン系……ヘロインとかそういったものは、だいたい紛争地域や貧困地域から出ていて、製造過程からそれを作っている第一次生産者の農村から、みんな貧困と暴力にさらされている。そしてそれをトラフィッキングする国々……アメリカの横にあるメキシコとか。そこをコカインや覚醒剤などが通過しているんですけど、そういうところはもう警察や軍よりもカルテル(麻薬組織)の方が大きくなってしまって。要は治安、法の支配が及ばない中で作られているもので。それを仮にセレブドラッグだったとしても、ワルの美学でそれを使用するということは人の不幸に加担をしていることになる。しかも高値を払って人の不幸に加担をしていることになるから。
(プチ鹿島)「セレブよ、それでいいのか?」っていう話。
(モーリー)そう。だから本当にかっこいいワルはそれをやめさせる方向に行くべきなんじゃないか?って。
(プチ鹿島)だからその前からね、ずっとたとえば安くていい洋服。安くていいTシャツ、いいよね。でも、それがたとえば他の国の貧しい人たちの安い労働力で成り立っているシャツだとしたら、それをそんなに喜んでいられるのか?っていう風にモーリーさん、言っていましたよね。
(モーリー)そう。だいたいそれはフェアトレードの観点なんですけども、そのフェアトレードという観点であえて麻薬という、数字もちゃんと測ることはできない闇市場なんですけども。ただ、国連はそれが極大化していると。コロンビアとかペルーのコカインも近年、コカが最高の収穫量なんですよ。だから本当に世界中に蔓延をしている。だからたまたま、日本の中で有名な人がそれをやって、しかもあんまり大きな事務所所属だから叩きやすい。もっともっと大きい事務所だったらどうしても忖度報道になりますよね?
(プチ鹿島)うん。
(モーリー)そして、マトリの手柄であるということもあって、すごくお祭りになったんだけども。その先、やっぱりワイドショーは「麻薬中毒にありがちなのかな? ピエールさんがいかに不思議で変な行動を取っていて、こんな性癖だった!」っていうところをおもしろおかしく報じるようになっちゃったんですよ。で、それに対して「もういい加減にしてくれ」と思った僕はアッコにおまかせ!に出た時にポロッと、「いや、私も1回ぐらいならコカイン、やったことあるけど。そんなに大したもんじゃないよ」みたいなことを言ったところ、火が着いてしまった。
(プチ鹿島)いやー、あれはすごかった。あれの裏番組、のど自慢だったですけどね。僕の中ですごい鐘が鳴りましたよ。鐘、5回ぐらい鳴りましたよ(笑)。
コカイン使用発言が大炎上
(モーリー)フハハハハハハハハッ! で、私のTwitterのいわゆるインプレッションっていうか、その書き込みややり取りを見た人たちの数字っていうのがなんとなくグラフで出るんですけども。いままでの最高記録を出しまして。2300万ぐらいのインプレッションを記録したのね。だから結構、それだけ世の中が大炎上というか。で、相当に攻撃もされたんですけども。「麻薬を擁護するな!」とか「欧米の事情を日本に持ち込むな!」とか「大麻とコカインの問題を一緒にしている!」とか。あと、「やったことがあると言っているやつには語る資格はない!」とか。
(プチ鹿島)「語る資格はない」?
(モーリー)つまり、血が汚れているから。
(プチ鹿島)ええーっ? むしろ「やった」っていう人の話の方が聞きたいですよ!
(モーリー)私としてはコカインとか大麻をやったことは「取材」。まあ、別に取材のつもりでもないんだけどね(笑)。フィールドワーク(笑)。
(プチ鹿島)でも、たまたまそういう経験が30年前、40年前に1回あったと。むしろ、そういう人の話、聞いた方がいいじゃないですか。
(モーリー)そう。どう気持ちがよかったのか。なんで怖いからやめたのかとか、そういうった話を聞いた方がこれから麻薬に手を出しそうな若者にとってもこれは役に立つ、有益な情報だと思うのね。
1回でもコカインをやってたら薬物擁護派なのか? モーリー、日本の推定無罪なし・魔女狩り体質を語る https://t.co/eEcLmaj3Tf #blockfm
モーリー・ロバートソンさんのコカイン使用体験談 pic.twitter.com/kz5RdLNxTN— みやーんZZ (@miyearnzz) 2019年4月11日
(プチ鹿島)いや、絶対にそうですよ。
(モーリー)ところが地上波はとにかくさっきのお約束。昭和から受け継いだお約束っていうのが強すぎて、とにかく「ルールを守る」「麻薬をやった人間の人格を叩く、引きずり下ろす」ということばかりに制作側も血道を上げているんで。そこで「国際ジャーナリストとしてちゃんと見識のあるモーリーさんが『あ、コカインやったことあります』って言った。これはどうすればいいんだ!?」っていうパニックになり。まあニュース記事も結構出たんですよ。
(プチ鹿島)出ましたね。
(モーリー)で、2週間ぐらい私の名前でニュース検索をすると「コカイン」しか出てこなくなっちゃったのね。それでね、「それだったら勝新と一緒に並べてよ!」みたいな(笑)。
(プチ鹿島)フハハハハハハハハッ! 「コカインしか出てこなくなっちゃった」って(笑)。
(モーリー)もうポケットからコカインしか出てこないんですよ(笑)。
(プチ鹿島)パンツにもコカインしか(笑)。
(モーリー)「もうパンツは履かない」って言うしかないですよね?(笑)。
(プチ鹿島)まあ、これは平成初期のネタですけども(笑)
(モーリー)で、それがあったんで、もうこの番組では自分の言いたいことは言い続けるし、ネットでも反発を恐れずに言い続けるし。あとはネットラジオのblock.fmでは言い続けているので、まあいいかと。で、それがたまたま電気グルーヴのファンの方たちにヒットしたわけ。で、その後でどう潮目が変わったのか? それを今日はちょっと解説したいのね。
(プチ鹿島)うんうん。
バイキングから潮目が変わる
(モーリー)バイキングなんですよ。今日、ずっとバイキングをいじり倒しているのはそれがネタになっているんですけども。
(プチ鹿島)今日は「バイキングの裏メニュー」的な番組です。ちょっと上手いこと言いました(笑)。
(モーリー)フハハハハハハハハッ! バイキングの裏メニュー! それで要するに、バイキングの中で「石野卓球さんも責任を取るべきだ」っていう話になったんですよ。
(プチ鹿島)マジっすか!? えっ、何の責任ですか?