能町みね子 引っ越し2回で衆議院選挙の投票権を失った理由を語る

能町みね子 引っ越し2回で衆議院選挙の投票権を失った理由を語る ナイツのちゃきちゃき大放送

能町みね子さんが2026年2月14日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で衆議院議員選挙に投票に行ったところ、投票ができなかった話を紹介。短期間に引っ越しを2回、したことで結果的に投票権を失うことになったと話していました。

(能町みね子)今週はですね、私の中でちょっとしたスペシャルニュースがありまして。選挙があったじゃないですか。もうたぶん自民党が圧勝だとか、中道が大負けみたいなことは散々、みんな聞いてると思うので。そんなことはもうよくて。私が投票できなかったという大ニュースを長々とお伝えしたいんですけど。

(塙宣之)投票できなかった?

(能町みね子)もう本当にこれは大ニュースで、自分の中でびっくりして。投票に行ったんですよ。ちょっとこれ、話が長くなりますけど。2月8日が投票日。で、4日に私は近所の出張所みたいなところに期日前の投票に行ったんです。で、そもそも投票のための整理券みたいなのが届いてなかったんですよ。でも今回はなんか、すごい慌ただしいから届かないかもしれないみたいなニュースがあったので。それで「投票所に行けばいい」って聞いてたんです。

(塙宣之)もともとあれ、手ぶらで行けますからね。

(能町みね子)そうですね。で、手ぶらで行って。そこで名前とかを言ったら、おじさんがなんかずっとパソコンで検索してるんですよ。で、「ないですね」って言われて。「どういうこと?」と思って。それで「ちょっとお待ちください」ってなんか随分、長く調べられて。そしたら私、最近は夏に青森に行ってるので。普段は住民票は移さないんですけど。3ヶ月ちょっとのことなんで。だけど今回はちょっと青森に行ってる間、これは個人的な話なんですけど新しい口座、通帳をちょっと作りたくて。仕事上の理由で。それで、銀行口座を新しく作るってなると今、住んでいるところに届けてくれないんですよ。いろんな重要な書類を。「住民票のところじゃなきゃダメだ」って言われるんで。こっちも書類出したりして。で、何かとめんどくさいので、住民票を青森に移しまして。それで口座を開いたりだとか、ちょっと事務的なことをいろいろやって。

で、10月に東京に戻ってきて、こっちにもう1回、住民票を移したんですよ。それで私、新宿区に住民票を移したのが10月20何日かなんですけど。そうすると、その場所に3ヶ月、住んいでないと投票権がないんですよ。選挙の公示日の前日までに3ヶ月、住んでいるっていうのが投票できる条件らしいんですよ

(塙宣之)ああ、なるほど、なるほど。それで1回、移しちゃったから。

(能町みね子)そう。1回、移してもう1回、新宿区に戻ってきたから私、新宿区にその時点で2ヶ月と30日、住んでいたらしくて。本当にあと1日……本当にあと1日で。

(塙宣之)青森にもないし、新宿にもないっていうことだったんだ。

その場所に選挙公示日までに3ヶ月、住むことが投票の条件

(能町みね子)まずそこで「新宿にない」って言われて。で、「たぶん前の住所のところに連絡すれば、まだ間に合いますよ」みたいなこと言われたんで、もう慌てて出て。で、前の住所が青森市なんで青森市の選挙管理委員会に電話して。で、そしたら「青森に投票するための用紙を今の新宿の家に郵送する。そうすれば新宿区内で青森への投票ができます」っていうことを言われて。「マイナンバーカードを使うと手続きが楽ですよ」みたいなことを言われて。それで今、マイナンバーカードもあるので「マイナンバー 投票 引っ越し」とか、いろいろ検索したんですけど、まあ出てこない。もう、何をしたらいいかわからない。

それでもう1回、青森に電話をして。「どのサイトを見ればいいんですか?」って。それで電話をしていろいろ聞いて、やっとわかって、申請して。で、申請して1時間ぐらい経ったらまた青森から電話が来て。「先ほど、申請がありました。それは受け付けたんですけどただ、能町さんの選挙人名簿というのが青森市にもありません」っていう。で、それはなぜか?っていうと、私は青森市に3ヶ月、住んでなかったからなんですよ。青森にも3ヶ月、住んでないんですよ。2ヶ月半ぐらいしかいないから。それで「たぶん新宿にありますよ」っていう風にまた言われて。

(塙宣之)ええっ?

能町」で、たらい回し状態でその時、もう夕方だったんで。もう1回、行っても投票所が閉まっちゃってそうだったから「じゃあ明日、行こう」ってなって。面倒くさいけど、もう1回行くわと思って。今度、ちょっと用事があったんで区役所の方に行って。区役所の期日前投票のところに行って。「こんな風に言われたんですけど、引っ越しがこんな風にあって。で、1回、青森にも電話したけどどうやら新宿にあるらしいので調べてください」って言って。で、またパソコンでカタカタとやってるんですけど「ないですね」ってなって。

それでもう、なんか2人ぐらい職員が出てきてワタワタやっていて。終いには選挙管理委員会っていう腕章をつけたおじさんが出てきて、なんか3人で会議をし始めて。で、ずっと私はそこで期日前投票をやってる列から外れたところでなんかずーっと立って待っていて。「恥ずかしいな。なんかむちゃ言ってる人みたいで、すごい恥ずかしい」と思いながら待っていて。で、しばらくしたらその腕章をつけたおじさんが「すみません。今回、あなたは投票できません」って言われて。「えっ、そんなこと、ある?」って思って。

だって、別に何も悪いことしてないし。たまたま2回、引っ越して。前のところも3ヶ月未満、今のところも3ヶ月未満だとどこでも投票できないと言われて。「そんなこと、あるんですか? だって、そんなの絶対なきゃいけないやつじゃないですか?」とか言ったんだけど、まあ言ったところでどうなるわけでもないし。

(塙宣之)ああ、そういうルールはルールなんだ。

(能町みね子)そう。「そういうルールだから」って言われて。もうなんか結構、唖然としてしまって。「こんなこと、あるの?」と思って。で、呆然として外に出て。普通にスマホで「こんなこと、マジであるのかな?」と思って検索して。「引っ越し2回 選挙権」とかいろいろ検索して。そしたら今、まさにそれで訴訟が起こっていて。私もめっちゃ当事者だったってことが判明したんですけど。

なんか、同じように弁護士になろうとしてるような割と若い人がいて。今、司法修習生っていう立場らしいんですけど。まあいろいろと試験も受かって、実習というか、そういったことで1回、東京都内のどこかに引っ越して、2ヶ月ちょっとぐらい経った後に本採用というか、ちゃんと行くところが決まるっていうんで今度、京都に行くことになったらしくて。だから東京に2ヶ月ちょっと。その後、京都でたぶん2ヶ月ちょっとぐらいのところでその方の場合は去年の選挙があったらしくて。で、投票権がないってわかったんで。その人は弁護士になる人間でもあるし、「こういうことは許しがたい。これは憲法違反じゃないか?」っていうんで今、訴えてるらしいんです。

(塙宣之)ああ、訴えているんだ。へー!

(能町みね子)ということを知ったんで、なんかその人をフォローとかして見ていて。

(塙宣之)やっぱり今回、当事者になってね。そういう人たちがいるんだと。

(能町みね子)そうそうそう。だからちょっと今日のテーマが「私の大ニュース」なんで。こんな人が意外といるんですよ。

(塙宣之)今回、特に解散総選挙だから急にね、選挙になるっていうのは想像してなかったからね。

(能町みね子)そうですね。別に選挙のために引っ越すっていうわけじゃないから。私は。

(塙宣之)そういうことを防ぐために、いろいろそういう風なルールがあるってことですよね。

選挙の不正を防ぐためのルール?

(能町みね子)そう。それはよく言われるんですけど。なんか選挙の不正のために……たとえば、なんかちょっとした宗教だとか、なんかの団体とかが集団で仲間を移動させて。それで投票をさせるようなことを防ぐためだって言うんだけども。でも私、これは調べたんですけど。1890年の日本の一番最初の選挙から「ある程度の期間、住んでいなくちゃダメ」っていう条件はあったんですよ。ということは、その不正をやった人はいないはずなんですよ。いたとしても、もっと昔から引っ越させていたとかだったら、あるかもしれないんですけど。「誰かが不正をやったからこういうことになったんだ」っていう風に言う人がいるけど、別にそうでもなくて。まあ結果、それが防げているかもしれないですけど……。

(塙宣之)なんかきっちりね、手続きをして。真面目に……逆に住民票、移さないとまたいろいろ言われるから。ちゃんと手続きした人ができないっていうのもね、なんか納得がいかないというか。

(能町みね子)それはそれで不正な気がするし。だからちょっと私はこれ、いろいろこれから言っていこうかなと思って。これはちょっと許しがたいと思って。だって真面目にやったのに……。

(塙宣之)ここまでやって、できない人もいるのに。何にも行かないで家でテレビ見てる若者もいるわけですからね。なんか悔しいな、それは。

(能町みね子)なんかそのことを私、ネットで言ったりしたら「そんなことも知らないのか」とか言われて。いや、知らないよ、それは。

(檜原洋平)そら知らないですよね。

(能町みね子)たぶんその「3ヶ月、住んでいなきゃダメよ」の最初のところだけの話だと思ったらしくて。それは知ってますよ。私、引っ越しが多いから。

(塙宣之)だから前の家だったら、住民票があるよっていうのはみんなね、なんとなくわかるけども。

(能町みね子)「前のところで投票すればいいんですよ」とか言われたけど。「いや、それは言ったんだ!」っていう。

(塙宣之)でも一つ、勉強になりました。

(能町みね子)本当に、そう。びっくりしました。だからちょっとこの裁判も見守っていこうかなって。「陳述書、書いてもらえませんか?」とか言われて。その裁判を起こしている方に。そんなDMが来て。「書きますよ」って言って私、協力しようとしてるんですけど。

(塙宣之)多少なりとも少し変わることにね、なってもいいかもしれない。

(能町みね子)だってちょっとちょっとで引っ越す人なんて、たくさんたくさんいるだろうし。

(檜原洋平)2ヶ月おきで引っ越してる人は言ったら一生、投票できないっていう?

(能町みね子)いや、本当にそうなんですよ。旅芸人とか、厳しいですよ。

(塙宣之)そういう人って、いるだろうからね。ちゃんとしてる人とかはね。

能町みね子さん、そんなレアなケースに当たってしまって投票ができなくなってしまったんですね。実際、他にも同じようなケースで投票できなかった方もいるようですし、できれば改善していただきたいと感じました。

ナイツのちゃきちゃき大放送 2026年2月14日放送回

タイトルとURLをコピーしました