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高橋芳朗と宇多丸 2019年グラミー賞を振り返る

高橋芳朗と宇多丸 2019年グラミー賞を振り返る アフター6ジャンクション
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高橋芳朗さんと宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で2019年の第61回グラミー賞を振り返っていました。

(宇多丸)今回はグラミー賞の結果を受けての特別編。『Session-22』でグラミー賞の話をちょろっとはされたみたいなんですけども。

(高橋芳朗)そうですね。月曜日にアトロクに出た後に急遽、呼び出されまして。

(宇多丸)ああ、そうですか。それはいっぱいお世話になりましたね。そういうことですね。私もインフル休暇なのをいいことに、WOWOWでの中継をずーっと全部見ていたというわけではないんですけども。ポチョリポチョリと拝見しておりました。という感じでさっそく行ってみましょうか。まず全体の総括というか。

(日比麻音子)そこから参りましょう。まず、今回のグラミー賞のテーマとムードってどういうものだったんですか?

(高橋芳朗)今年はちょっと珍しいケースだったんですよ。主催者側から予め、「こういう方向で行きます」っていうのが示させていたんですよ。これ、グラミーのオフィシャルページにも載っているんですけども。レコーディング・アカデミーというところがグラミーって主催しているんですね。で、そこの会長のニール・ポートナウっていう人が「Diversity and Inclusion(多様性と包括性)が我々が果たすべき任務である」って発言をしているんですね。

(宇多丸)これ、具体的にはどういうことなんですか?

(高橋芳朗)じゃあ追って説明しますけど、まずこのテーマが打ち出されたことによる変更点は主要4部門ってあるじゃないですか。最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀アルバム賞、最優秀新人賞。これ、いままでは5枠だったんですけど、それが8枠に拡大されました。だからより多彩なラインナップを提示できる。

(宇多丸)ノミネーションするだけでひとつの意思表示になりますからね。

(高橋芳朗)それが5枠から8枠になった。で、まあその多様性と包括性をテーマにしたセレモニーがどんなムードだったかっていうと、女性アーティストを大々的にフィーチャーしたウーマンパワーを全面に打ち出した、そういうセレモニーでした。で、これは去年の第60回グラミー賞授賞式が「#MeToo」とか「#TimesUp」のムーブメントを結構強く反映していたにもかかわらず、女性アーティストの受賞自体が非常に少なかったんですよ。これが発端になっている。女性アーティストの受賞は86部門中17部門しかなかったんですよ、去年は。

(宇多丸)うんうんうん。ああ、そうですか。

(高橋芳朗)そこで、さらにさっき名前を出したグラミー賞代表のニール・ポートナウさんが「女性アーティストはもっと努力すべき」っていらんことを言ってしまって、それによってもう女性アーティストたちは激怒。レディ・ガガとかピンクとかシェリル・クロウとかがもう怒りまくって。ニールさんに退任を要求する嘆願書を作って結局13000もの署名が集まったんですよ。しかもこの署名にレコーディングアカデミーの女性幹部も協力しているという。そういう自体になっちゃって。結果、ニールさんは謝罪してプラス、レコーディングアカデミー内にジェンダーの問題に取り組む特殊部門を設立して、さらに責任をとって任期切れになる今年の7月で会長を辞任することになったという。

(宇多丸)なるほど。そんな事後的に大嵐が起きていたわけですね。ただ、それはね、さすがにあんた……迂闊だし、バカかよ?っていうね。

(日比麻音子)なんでそんなことが出ちゃったんですか? そんな言葉が。信じられない。

(高橋芳朗)で、この反省が強く生かされたのが今年のグラミー賞です。

(宇多丸)まあ、本当に非常に受賞結果もそうだし、パフォーマンスもそうだし、僕も実際につけているとほとんどが女性っていう感じでした。

(高橋芳朗)フフフ、そもそもまず、司会に起用されたのが女性R&Bシンガーのアリシア・キーズ。

(宇多丸)アリシア・キーズがまたさ、彼女は最近、メイクをしない宣言みたいなのをしてさ。またかっけーんだよ。「おい、この野郎!」って。で、またパフォーマンスもかっこいいんだもん! もう、嫌になっちゃう。なんでもできちゃう!っていう。

(高橋芳朗)ピアノ2台で演奏してね(笑)。ってあなた、嫉妬する必要ないじゃない(笑)。

(宇多丸)フフフ(笑)。「もしもピアノが弾けたなら……」。そのレベル(笑)。

(高橋芳朗)で、グラミー賞の司会を女性が務めるのは14年ぶり。

(宇多丸)前は誰だったんですか?

(高橋芳朗)クイーン・ラティファだったんです。ヒップホップアーティストのクイーン・ラティファ。しかも、オープニングではミシェル・オバマ前大統領夫人を投入ですよ。オバマ夫人投入で音楽と女性の地位向上についてスピーチしたという。

(宇多丸)オバマ夫妻はね、カルチャー的にと言うか音楽面で言うとあいつら……あいつら、超強えから。すげーわかっているし。すげーチェケってるし。っていうかね、オバマ元大統領は『Source』っていうヒップホップの先鋭的批評誌の初期のディスカッションみたいなのにも参加しているとか、そういうお方ですから。

(高橋芳朗)なんかのコンサートで……ヒップホップのコンサートかな? そこでオバマ夫妻が訪れて、シュガーヒル・ギャングの『Rapper’s Delight』っていうヒップホップの有名曲をパフォームしたんですけども。2人とも空でバリバリにライミングしていて。かっこよかった(笑)。

(宇多丸)信頼できます。さすがでございます。

(高橋芳朗)で、賞レースの結果も女性の受賞部門が昨年は17部門にとどまったんですけども、今回は31部門と大幅増。これはね、昨年比で82%増加したことになります。

(宇多丸)それでもね、全体のバランスから見たらね、まあまだまだこれからっていう感じもあるぐらいで。

(高橋芳朗)そうですね。まあ、今回の授賞式の内容はこんな感じです。

(宇多丸)ということで、全体の総括はこんな感じにしつつ、CMをいったん挟んで……。

(日比麻音子)本編を二部構成でお送りしてまいります。まず前半は最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞の主要4部門の受賞作品の解説をしていただきます。そして後半はセレモニーを彩った印象的なパフォーマンスについてうかがっていきましょう。

(宇多丸)よろしくお願いします。

(高橋芳朗)よろしくお願いします。

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