吉田豪 清原和博インタビューを語る

吉田豪 清原和博インタビューを語る たまむすび

吉田豪さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。元プロ野球選手の清原和博さんにインタビューした際の模様について話していました。

(赤江珠緒)さあ、そして今日の本題は、プロ野球選手の清原さんにインタビューされた時のお話を。

(吉田豪)はいはいはい。

(博多大吉)おっ、『とんぼ』が流れてきた。

(吉田豪)はい。清原さんと言えば、とんぼですからね。1967年生まれ、現在47才。瀧さん、玉さんと同学年なんですけどね。あの、DMMというニュースサイトで『好きな人をインタビューしていい』っていう企画が始まることになって。『誰、やりますか?』って言われて。『そんなの、DMMだったら1人しかいないでしょ。CMに出ていた清原さんを引っ張り出しましょう』ッて言う。

(赤江珠緒)ああー、そっかそっか。ローラさんとのね、CMで。

(博多大吉)でも、よく出てくれたというか。

(吉田豪)そうなんですよ。去年の離婚問題から薬物使用疑惑で、ほぼマスコミに出ない状態になっていて。テリー伊藤さんの取材を受けたぐらいだったんですね。

(赤江珠緒)へー。

DMMのつながりで取材

(吉田豪)そんな中でも、DMMっていうのを使えばいけるんじゃないか?と思ったら、案の定いけて(笑)。僕が、コネとかゼロですからね。面識もないし、そもそも僕、野球しらないっていう状態で(笑)。飛び込んでいって。

(博多大吉)それは、『DMMの仕事なら・・・』って?

(吉田豪)そうです。『DMMさんにはローラさんとのCMですごいお世話になって。だから、六本木のあそこに大きな看板が出ていて、すごいうれしくて』みたいな感じで。DMMさん、ありがとうっていう感じで、ほぼ関係ない僕の仕事を受けてくれてっていう(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)僕も感謝ですよ。お二人は清原さんと仕事で一緒になったことってあるんですか?

(赤江珠緒)いやー、私はお会いしたことないんですよね。

(博多大吉)僕は町で見かけたとか。ホテルのエレベーターを待っていたら、中から出てきたんですよ。

(吉田豪)テンション、上がりますよね?

(博多大吉)いや、単純にデカいんですよ。

(吉田豪)そうなんですよ。あの、本人にも言ったんですけど、昭和のプロレスラーに会ったみたいな感動があるんですよ。

(博多大吉)そうそう。

(赤江珠緒)あ、そんなに。

(吉田豪)デカくて、なんかそういう変な凄みがあって。カリスマ性があるっていうか。子ども帰りできるんですよ。うわーっ!って言う。

(赤江珠緒)へー。

(吉田豪)馬場、猪木に会った時の感動みたいな。

(博多大吉)そうそう。普通に呼び捨てで呼びたくなる。

(吉田豪)そうそう。『清原!』っていう。背中叩きたくなる感じの。入場時にパンパンやるような。

(赤江珠緒)ああ、なんかわかる気がしますね。

(吉田豪)本人にもそういう話を散々したんですよ。『本当、子ども帰りするんですよ』っていう。テンションが上がるっていう。

(博多大吉)ねえ。この魅力はいまのプロレスラーには欠けているところかもしれないですね。

(吉田豪)そうですね。

(赤江珠緒)いや、プロレスラーじゃないんですよね。清原さんは(笑)。

(吉田豪)本人にも言ってたんですよ。『本当、いい意味でプロレスラーっぽくて』みたいな(笑)。

(博多大吉)その要素がほしいんですよね。多少。

(吉田豪)だから、本当ね、実際に会ってみたら思ったより元気そうだったっていう
感じだったんですね。

(博多大吉)(笑)。思ったより。

(吉田豪)そうそう。まあ、『こんないろいろ大変そうな時期だったんで、よかったです』って言ったら、『でも本当、やっとで。去年はぜんぜん元気なくて』っていうね。

(赤江珠緒)あ、ご本人もおっしゃるぐらい、やっぱ元気なかったんですね。

(吉田豪)『去年1年間で流した涙はプロ生活23年で流した涙よりも多かった』っていうね。

(赤江珠緒)ええっ!?

(吉田豪)そう。『具体的に、なにがいちばんしんどかったか?』って聞いたら、『見事に収入が減って』っていう。

(赤江珠緒)ああー、まあ、これはね。

(吉田豪)まあ、去年1年に限ったことじゃないんですけど、プロ入りした18才から42才まで、毎月25日になると自動的に給料が何千万と振り込まれていたのが、引退するとゼロになるというね。

(赤江珠緒)うん、うん。

(博多大吉)まあ、引退ってそういうことですから。

(吉田豪)選手時代のね、生涯年俸は51億2300万円だったのが、それがゼロですからね。

(赤江珠緒)うわ、うーわっ!

(吉田豪)さあ、どうしよう?っていう(笑)。

(博多大吉)いや、もう使っちゃったんすかね?

(吉田豪)ガンガン使ってますよね。間違いなく。ねえ。だって、いい車に乗ってみたいな見栄をちゃんと張る人ですからね。

(博多大吉)ちゃんとね、期待には応えてくれてましたけど。

(吉田豪)酒飲んだりね。そこもプロレスラーなんですよ。昔のプロレスラーがやっていた見栄の張り方。

(赤江珠緒)あー。人生でならして使うみたいな感じじゃないんですね?

(吉田豪)そうそうそう。

(博多大吉)ほとんど税金かもしれないですけど、まあね、老後のために・・・みたいなの、ないんですかね?なかったんでしょうね。

(吉田豪)だから橋本真也とかも昔、嘆いていたんですよ。『今時の若い選手っていうのは、あいつら貯金すんだよ!』って言っていて(笑)。

(赤江・大吉)(笑)

(吉田豪)『考えられねーぞ!』って言っていて(笑)。

(博多大吉)まあ、貯金も大事なことではありますけども。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)貯金しなかったから、後々大変なことになったんですけど。あの人もっていうね。で、さらにはその薬物使用疑惑の影響で仕事の量も減っていっちゃってという。だから本当、『これまでコンビニとかも行ったことがなかったのが、やっと最近SUICA持ってコンビニで買い物ができるようになった。外に出てもマスコミがいるんで、コンビニのおにぎり何百個も食いました』と。

(赤江珠緒)へー!

(吉田豪)で、新宿の韓国料理屋でよく一人飯しているっていう報道もあったんで、僕、勇気出して言ったんですよ。『僕、新宿在住なんで、もし寂しかったら10分で行けますから!いつでも呼んでください!』っつったら、『いいです』って言われて(笑)。

(赤江・大吉)(爆笑)

(吉田豪)あっさり却下されて(笑)。

(赤江珠緒)断られた(笑)。

(吉田豪)『1人で食べたい』っていう(笑)。

(博多大吉)そういうのじゃないんだと。寂しいとかじゃない。

(吉田豪)寂しいのかと思ったんですけど(笑)。でもね、僕らみたいな人も多いみたいで。やっぱり町とかでも、女性より男性から『応援してます!』って声をかけられたりとか。こういうちょっと大変な時でも、たまに球場に行くと、子どもから『清原!』って言われたりとかで。『やっぱり昔に比べると、ファンがそういう気持ちを持てる選手って少なくなっていると思うんですけど・・・』って言ったら、清原さん曰く、『それはね、規格外の選手が少なくなったから』っていうね。

(赤江珠緒)うん。

(吉田豪)『乱闘も減ったし、ケンカしたことがないような野球選手会がたくさんいる。その結果、この選手を見たい!と球場に足を運ぶお客さんが少なくなったんじゃないかなという気がする』っていうね

(赤江珠緒)うーん。

(吉田豪)で、清原さん曰く、さらに『野球界のアントニオ猪木でありたいと思っている』っていうね。

(赤江珠緒)あ、ご本人もやっぱりそう思ってらっしゃるんですね。

(吉田豪)そうなんです。猪木さんにビンタされてましたからね。1回、PRIDEかどっかで。

(博多大吉)やりましたね。

(吉田豪)猪木祭ですかね。ぜんぜんビンタされる気もないまま近づいていって、ビンタされているから、笑顔のまま顔が曲がってて(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)めっちゃくちゃ面白くて(笑)。

(博多大吉)そういう事件もありましたね。

(赤江珠緒)へー!

(吉田豪)アドリブでいかれたな、これっていう(笑)。どうですか?

(博多大吉)いや、でもやっぱりね、まあプロレスの象徴じゃないですけど。そういう時代をね、代表する方ですから。清原さんね。猪木さんでありたいっていうのは、まあ賛否両論で言うと、『否』の方が多いかもしれませんが。

(吉田豪)まあ、猪木さんもそうですからね。猪木さんも嫌いな人、相当多いですからね。

(博多大吉)でもまあ、僕としては清原さんはこのぐらいね、言ってほしいですけどね。

(赤江珠緒)やっぱり突き抜けてほしいですよね。

(吉田豪)共通点としては、糖尿病っていうのもあるんですよ。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)なるほど。意外に多いかもしれないですね。共通点ね。

(吉田豪)でも本当、1、2、3、ダーッ!とかビンタみたいな持ちネタがあれば、営業できそうですけどね。

(博多大吉)やっぱり清原さんが近くに来たよ!ってなったら、見に行きたい人、多いと思うんですよね。

(吉田豪)そうですね。男でも清原にハグされたいみたいなの、あると思うんですよ。みんな、テンション上がって(笑)。ちなみに清原さんは現役時代、前田日明さんの紹介でシアトルのケビン山崎さんのところでウェイトトレーニングして。

(博多大吉)やってましたね。

(吉田豪)そのせいで、格闘家になるのか?とか言われたこともあったんですよ。それはまあ、日本人は外国人に比べてパワーが足りない、スピードが足りないと言われたから、じゃあ日本人もパワーをつけようよっていう発想でやっていたんですね。

(博多大吉)ケビン山崎さんのところで。

(吉田豪)まあ、『そういった意味で、だから自分みたいな選手いたり、イチローみたいな選手がいたり。各選手が自分の見せ方を知った上で、昔のプロ野球界は36色くらいあったクレパスが、いまいちばん小さい8色くらいになってきている感じ』っていうね。

(赤江珠緒)ふーん。

(吉田豪)だから、個性が減っている。見た目的にも昔の野球選手はパンチパーマに金のロレックスにセカンドバッグっていうね。僕もそういう昭和の野球感大好きなんですけど、清原さんもやっぱりそれ、大好きみたいで。『最近の野球選手は変にサッカー選手意識して。なんかドン臭いでしょ?』っていう。

(赤江珠緒)いやいやいや。パンチパーマに金のロレックスにセカンドバッグはいま、なかなか難しいファッションですけど。

(吉田豪)でも、あれ魅力じゃないですか。あのVネック着こなす感じっていう。

(赤江珠緒)そうかー。

(博多大吉)だから野球選手って私生活がね、昔はそこまで見れなかったっていうか、見えなかったんで。裏でなにをやってるのか、わからない魅力なんかもありましたけどね。

(吉田豪)昭和のプロレスもやっぱりVネックに金鎖なんですよ。昭和のジャージ、結構買うんですけど。国際プロレスのジャージっていうのがVネックなんですよ。

(赤江珠緒)はー!

(吉田豪)Vで襟がついていて。胸に金の鎖がないと、着こなせないんですよ(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)Tシャツとかそこにあっちゃいけない感じの。狂ったデザイン!っていう(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)まあでもね、そのぐらいの個性は必要かもしれないですね。

(吉田豪)だから清原さんも、『僕もいつかパンチでも当てたろうかな』っていうね(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)『ぜったいにやりましょうよ!』みたいな。そういう話をする感じでね。やっぱね、乱闘とかが少なくなっているのもよくないって話をしてるんですよね。やっぱりね、プロ野球にはそういうガチの雰囲気が必要だッて言う。

(赤江珠緒)ああー。そういう意味ではたしかに、バラエティーにもっと富んでいたんですね。

(吉田豪)発想、ズレてますけどね。でもやっぱり、昭和の野球選手、大ベテランに話を聞くと、わざと相手に球をぶつける感じの、昔の野球は戦いだったって話をするんですよ(笑)。

(赤江珠緒)よく聞きますよね。やっぱりね。気に食わないと思ってぶつけた、みたいなね。

(吉田豪)で、プロテクターなんかもつけないっていう(笑)。ジャンルが違うんですよね。完全に(笑)。

(博多大吉)変わっちゃいましたね。プロ野球もね。まあ、いい方に変わったんでしょうね。

(吉田豪)そうです。まあ、ちゃんとスポーツ化したっていうことなんでしょうけどね。昔はもっと格闘技だったっていう。で、フライデーに番長日記っていうのがあったじゃないですか。

(赤江珠緒)はい。

(吉田豪)だからライオンズ時代の清原さんっていうのはそこまで自分のキャラ作り、意識してなかった気がするんですね。で、キャラが定着したのはジャイアンツに移ってからで、『番長っていうキャラをフライデーが作った』と、ご本人も言ってたんですけど。『これ、自慢にしているかわからないですけど、フライデー登場回数は僕がいちばん多いと思います』っていうね。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)連載のようになんか載っていたイメージがありますね。

(吉田豪)連載になりましたよね。で、単行本も2冊くらい出てますね。『おう、ワイや!清原和博番長日記』っていう。97年5月から2003年5月まで掲載。『おう、ワイや!』から始まるんですけど。清原さん、自分のことを『ワイ』とは言わないんですよ。

(赤江珠緒)言わないんですか!?

(吉田豪)言わないんですよ。インタビューでも基本、『僕』ですよ(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)ちゃんとしてますよ。

(赤江珠緒)なんなんですか?このイメージ付けは?『おう、ワイや!』。

(吉田豪)でもそれがぜんぜん悪いイメージじゃないっていうか。マスコミ側も叩こうとしてやっている感じがしない感じがいいんですよ。

(赤江珠緒)たしかに。

(吉田豪)清原好きで書いている感じが好きっていうか。

(赤江珠緒)でも、その前の高校野球時代なんて、本当『清原くん、桑田くん』の時代もね、キャラクターになってましたもんね。

(吉田豪)いまの人は知らないでしょうけど、最初、悪いイメージだったのは桑田の方ですからね(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)投げる不動産屋で、AV女優といろいろやって・・・みたいな人ですよ(笑)。

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(博多大吉)人生ってわからないですねー。引退後、こんなことになるんだっていうね。イメージだけで言うと。

(吉田豪)それを告発した中牧がプロレスラーになって・・・とか。よくわかんないんですよ。人生って(笑)。

(赤江珠緒)そうかー。

(博多大吉)うん。『さらばプロ野球』じゃないですよ。もう。

(吉田豪)そうですよ(笑)。

(博多大吉)中牧さんも元気なのかな?

(吉田豪)その後、大仁田の秘書になってとかね、いろいろあったんです。まあ、置いておいてね。で、一度優勝の打ち上げの時にタクシーを拾えなかった時に、番長日記の記者の車を見つけて。『一緒に乗っけてってくれ』って言って。その様子がそのまま記事になったことがあって。それまで戦っていた相手の車に乗って、普通にノーサイドでやってるんですよ。美しいじゃないですか。

(赤江珠緒)うん。

(吉田豪)『最高なんですよ。それができるのがすごいですよ』って言ったら、『それまで長い戦いがあったんですけど・・・』って言ってたんですが。ただ、番長日記に関しては、自分が言えないことをよくぞ書いてくれたってことも多々あったっていうことで。上に対する怒りとかを自分のことを代弁してちゃんと激怒してくれたりとかして。感謝とかしてるんですよ(笑)。

(赤江珠緒)あー。

(博多大吉)嫌なこともたくさんあったけど、感謝も。

(吉田豪)そう。美しい関係なんですよ。なんか。で、最初に本人にも言ったんですが、最近の清原さん見て思い出したのがありまして。まあ、これちょっと僕の触れにくい話に触れるテクニックだったんですけど。

(赤江珠緒)はい。

(吉田豪)梶原一騎先生だったんですよ。梶原先生は奥さんと離婚した後に、薬物疑惑が出てきて。で、別件逮捕されたんですけど。それ、実はどういうことか?っていうと、ドラッグをやってるんじゃないか?ってことで逮捕されたんですが、実は飲み過ぎで肝臓が悪くて。飲み屋のトイレで肝臓の痛みを抑える薬を飲んでいて。出てくると元気になっていたのが、『あいつ、おかしい。クスリでもやってるんじゃないか?』って思われたっていう。

(赤江珠緒)あ、そうなんですか

(吉田豪)で、別件の暴力事件で捕まえてみたら、クスリのことが出てこなくてっていう。これも調べてみるとすごい面白いんですよ。別の劇画原作者の人がドラッグをやっているみたいな噂が立ったりとか。当時、梶原先生が作っていた映画の主演のショーケンがドラッグで捕まったりとかで。絶対これは梶原一騎もやっているはずだと思ったら、そうじゃなかったという。

(赤江珠緒)はー!

(博多大吉)普通の、じゃあ薬を飲んでいた。

(吉田豪)そうです、そうです。

(赤江珠緒)肝臓が弱っていた。

(吉田豪)そうです。『だからね、それに似ている気がするんですよ』っていう踏み込み方で薬物の話とかに踏み込むっていう(笑)。戦いをしたんですけどね。でもだから、やっぱりこう、『僕も初めて病気で入院している最中にそういうことがあったから。僕が病気で滅入っている時に』っていう。去年3月、要するに薬物疑惑を直撃した週刊文春の記者に掴みかかり、ICレコーダーをへし折って恫喝と文春が白黒のグラビアで掲載したんですけどね。

(赤江珠緒)うん。

(吉田豪)そのこともあって、一時は糖尿の治療もやめて、ゆるやかな自決をしようと思ったぐらい追い詰められていたと。

(赤江珠緒)ええっ?そんなにもですか。

(吉田豪)でも、今年、持ち直してきて。いま、自分を信じて待ってくれていた人に恩返しがしたいってモードになっていて。新しい清原を見せるために、自分探しの旅に出ようかと思っている。だいぶ衣装が揃ってきたんですけど、四国の八十八ヶ所巡礼をやってみようかな』と。

(赤江珠緒)えっ、衣装?

(吉田豪)『衣装?』って聞いたら、サイズがないらしいんですよ(笑)。

(赤江珠緒)あ、へー。

(吉田豪)本人用のサイズを揃えるのが大変らしくて。

(赤江珠緒)ああ、じゃあお遍路さんの格好を?

(吉田豪)そうです。あれをやるみたいですけどね。新崎人生よりもたぶんハマると思いますよ(笑)。

(博多大吉)そうですね。人生よりもだいぶデカいと思いますね。

(吉田豪)(笑)。で、ヒザの手術をしてるんですけど。2015年に入って、かなり前向きになって。そんな清原さんに対して、今年1月に対戦表明をした人がいたんですよ。それがプロレスラーの大仁田厚さんっていうね。

(博多大吉)ここで入ってくるんですね。大仁田さん。

(吉田豪)中牧さんが桑田との因縁を作ったのが、ここに回収されるっていうね(笑)。そう。『俺と電流爆破マッチをやろう!』ってね、スポーツ新聞でブチ上げたんですよ。当然。で、それも本人にぶつけてみたんですね。『あれはちょっと痛そうなんでね』っていう(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(吉田豪)まあそもそも、ヒザがもうダメなんですよっていう。スポーツ界で復帰した初めての例ぐらいで。

(博多大吉)あ、清原さんのこのヒザが。

(吉田豪)そうです。ヒザの手術が。『これは無理なんですよ』って言ったんですが、僕が『無理なんですよ』っていうのを記事にした後も、『清原プロレス入り』ってまだ報道されてましたからね。

(赤江珠緒)うーん。いろいろ報道される方ですね。やっぱりそう思うとね。

(吉田豪)噂が立ちやすい人っていう。そう。『ドクターからも「日常生活を取り戻すための手術であって、野球をするための手術じゃないよ」と言われて。『気軽にプロレスとか誘ってくるけど、そういう状態じゃない』ということで。『プロレス云々よりも、本当、子どもたちにプロのスイングはこれだけすごいんだよっていうのを見せてあげられないことがいちばん歯がゆい』と。

(赤江珠緒)あー・・・

(吉田豪)そう。話を聞いていると、本当ピュアに野球が好きなんだなってことが伝わってきて。で、好きすぎるあまり、息子さんの少年野球を見に行くのがいま、いちばんの楽しみって言ってるんですけど。少年野球でも熱くなって注意されたりするらしいんですよ。

(博多大吉)熱くなる?

(吉田豪)相手コーチのヤジに反応して、ちょっと暴言を吐いてしまったり・・・

(赤江・大吉)(笑)

(吉田豪)なんか動くと、なんでも問題になるんですよ。

(博多大吉)いやいやいや、でも相手コーチを褒めるべきかもしれないですね。だって向こう、清原いるんでしょ?

(吉田豪)ヤジる。

(博多大吉)少年野球でヤジを飛ばす。これ、なかなかのタマですよね。

(吉田豪)だから最近も清原さんのことがネットニュースになっていて。『清原が奇行』みたいな感じで。『息子の名前を叫び・・・』とか書いてあったんですけど、ぜんぜん奇行でもなんでもないんですよ。日常なんですよ。

(赤江珠緒)ああ(笑)。普通に応援に行っていたと。

(吉田豪)話を聞いていると。普通ですっていう。ちなみに、野球人口が減っている中で、母校のPL学園が新入部員の受け入れ廃止で廃部危機に直面しているって報じられていて。本当に寂しいって嘆いていたんですけど。今年1月にモーニングでPL学園をテーマにしたマンガがスタートしたんですよね。

(赤江珠緒)ふん。

(吉田豪)PL学園の野球部出身の新人のなきぼくろさんによる新連載『バトルスタディーズ』っていう。この話を振ったら、ぜんぜん知らなくて。まあ基本的に漫画雑誌を読まない。そもそも去年は雑誌恐怖症になるぐらいだったと。

(博多大吉)あ、もうなにか書かれてるから。

(吉田豪)そうそう。『最近では死亡説まで出たりして』っていう、すごい聞きづらい話に自分から振ってくれて。そうなんですよ。清原さん、取材が決まったって聞いた翌日ぐらいに死亡説が流れたんですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?

(吉田豪)これ、取材できんのかな?と思っていたら、ちゃんとできて。元気そうだったっていう。『死亡説が流れた人にしてはすごい元気じゃないですか!』って言ってたんですよ(笑)。

(赤江珠緒)なんで死亡説が?

(吉田豪)マスコミ嫌いであんまり対応しなかったのが大きいんだと思うんですけどね。で、曰く、健康診断の結果、尿酸値が下がって、もうインスリンを打たなくていいという状態で。やめていたお酒を飲んだら次の日、二日酔いで倒れていたらしいんですよ。で、携帯をマナーモードにして放っておいて夕方着信をみたら、めったに電話をかけてこないお父さんから電話がかかってきていて。お母さんが死んだのかと思ってすぐ電話したら、『どないした?なんかあった?』って聞いたら、『お前が死んだって取材が来たぞ』と。

(赤江珠緒)はー!

(吉田豪)お父さんにちゃんと直当たりしてるんですよ。

(赤江珠緒)そこまで。

(吉田豪)で、『そんな噂が立つゆうぐらいやから、まだまだ俺も捨てたもんじゃないんやと思いました』っていう(笑)。すごいポジティブな。でも、たしかにそんな噂が立つ人って、そんないないじゃないですか。

(赤江珠緒)そうですね。

(吉田豪)マイケル・ジャクソンぐらいですよね。そんな死亡説が流れるなんて。

(博多大吉)超一流の証かもしれないですね。死亡説が流れるっていうのは。

(吉田豪)そう。『清原さんが長渕さんと殴り合いしたっていう報道もあった』って本人に言ったら、『えっ、嘘!?』って驚いたりとかしたんですけど。そんな噂が流れるのも清原さんぐらいじゃないですか。貴重だと思いますよっていう。で、ちなみに取材で僕、勇気を出して直撃したのが、デーブ大久保さんの名前がポロッと出た時に、スポーツライターの永谷脩さんの清原本を読んでいたら、デーブ大久保さんのことが『ソープの帝王』という風に紹介されていて。

(赤江珠緒)はい。

(吉田豪)で、『大久保さん、また連れて行ってくださいよ』みたいなことを言う清原さんのシーンが出てたんですよ。その話を勇気出して振ったら、『あのね、大久保さんっていうか、永谷脩さんによくソープ連れて行ってもらったんですよ。Numberの取材の後に』っていう(笑)。

(赤江珠緒)へー!

(吉田豪)『いい関係ですね!』みたいなね。っていうか、そういう話、ちゃんとしてくれるんですね!っていうのにも感動して。よかったですよ(笑)。

(赤江珠緒)いや、そうですね。

(博多大吉)でもトータルで言うと、非常にお元気そうで。

(吉田豪)元気です。

(赤江珠緒)で、やっぱり求心力がある方なんですね。これだけ噂がいろいろ流れるっていうね。

(吉田豪)スター性もあるし。だから大仁田さんがターゲットにするのもわかりますよ。

(赤江珠緒)ああ、そうか。

(博多大吉)大仁田さんもね、たしか今年ぐらいを目処に・・・みたいな。まあ、どうせ再来年ぐらい復帰してくるんでしょうけど。

(吉田豪)引退するたびに、あれ?思ったより引退すると仕事ないぞって気づくそうですよ(笑)。

(博多大吉)ねえ。口座見て、わかるっていう。まあ、でもね、清原さん。そんだけ魅力がある方なんでしょうね。

(赤江珠緒)ねえ。そうかー。

<書き起こしおわり>

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