町山智浩 2019年ゴールデングローブ賞を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で2019年のゴールデングローブ賞を振り返っていました。

(赤江珠緒)町山さん、年末に『ボヘミアン・ラプソディ』、見ましたよ。

(町山智浩)あ、見ましたか? 昨日、ゴールデングローブ賞という賞がありまして。そこで『ボヘミアン・ラプソディ』はドラマ部門の作品賞を取りましたね。ミュージカルじゃないのか?って思いましたけども。ドラマ部門で。

(赤江珠緒)ドラマ部門でね。

(山里亮太)「ドラマ」っていう扱いなんだ。

(町山智浩)扱いになっていましたね。『アリー/スター誕生』がいちばん本命だったんですね。それもドラマ部門なんで。本当にこのゴールデングローブ賞っていうのはよくわからないんですよ(笑)。

(赤江珠緒)アハハハハハハッ!

(町山智浩)どう考えてもミュージカルなのにって思いましたけども。どちらもセリフの代わりに歌でドラマを語っていくんでね。まあ、いいんですが。で、今日はちょっとゴールデングローブ賞の話をさせてくださいね。赤江さん、面白かったですか?

(赤江珠緒)いや、最後の方で自分でもわけのわからない涙が。グッときましたよ。

(山里亮太)ライブエイドのところね。

(町山智浩)はい。あれ、僕はライブエイドの時、ちょうどロック雑誌の編集をやっていたんで。ずーっと編集部に泊まり込みで見ていましたよ。で、画面にちょっと出てくる人とかも、誰が出てくるかわからないからレコード会社の人とかも編集部に来たりして。「あっ、あれは○○です! あれは△△! ああっ!」っていう感じでやっていて面白かったですけども。

(赤江珠緒)へー!

(山里亮太)ラインナップ、すごい豪華なんですもんね。クイーン以外も。

(町山智浩)あそこで最後のウェンブリー・アリーナのところでクイーンとすれ違うのはデュラン・デュランだったりするんですよね。

(赤江珠緒)ふーん! なるほど! そうそうたる方々が出ていましたもんね。

(町山智浩)そう。当時の感じがすごく蘇っておかしかったですけども。それでゴールデングローブ賞の方に戻りますと、大穴だった『ボヘミアン・ラプソディ』がドラマ部門を取ったんですけども。それでフレディ・マーキュリーを演じたらラミ・マレックくんも主演男優賞。彼はエジプト系の人なんですけども、そういう意味でもすごく画期的なことだったと思いますね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)でね、ゴールデングローブ賞っていうのはコメディ部門とドラマ部門にわかれているんですが……ゴールデングローブ賞を簡単に説明しますと、これはハリウッドの外国人記者クラブの投票で映画やテレビドラマに対して与えられる賞なんですけども。これが2月のアカデミー賞の行方を占う重要な賞だと言われているんですよ。だからこれでだいたい、ここからのアカデミー賞の、まだノミネートは発表されていないんですけども、どんなものがアカデミー賞に引っかかってくるのか?っていうのを予想するんですね。はい。

(赤江珠緒)うん。

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アカデミー賞の行方

(町山智浩)で、『ボヘミアン・ラプソディ』は劇場公開時に批評がめちゃくちゃ悪くて。「事実と違う!」とか言われて、もうボロカスに言われていたんですけども、ここで逆転していく感じなんですよ。で、コメディ部門の作品賞の方はやはり『たまむすび』で紹介した『グリーンブック』でした。

(赤江珠緒)ああ、はいはい。黒人ピアニストの方とその運転手になった方の。

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(町山智浩)そうなんです。マフィアの用心棒をやっている男が黒人のピアニストと一緒にすごく差別のひどかった時代に南部へコンサートツアーに行くっていう実話の映画化なんですけども。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)これが作品賞とあとは黒人のピアニスト役を演じたマハーシャラ・アリさんが助演男優賞。さらに脚本賞も取っていますね。三部門、取りましたね。

(赤江珠緒)ああ、すごいですね。『グリーンブック』。へー!

(町山智浩)だからね、『グリーンブック』と『ボヘミアン・ラプソディ』の戦いになっていくのかな?って言われていますね。いまのところは。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)あと、外国語映画賞がやはり『たまむすび』でご紹介した『ROMA/ローマ』っていうメキシコ映画でした。

(赤江珠緒)うーん! まさにおっしゃってましたもんね。『万引き家族』とライバルになるって。

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(町山智浩)はい。是枝監督の『万引き家族』は惜しくも賞を逃しました。これは敵が悪かった。やっぱりちょっと、このアルフォンソ・キュアロン監督というのはバケモノなので。大変でしたね。で、監督賞もこのキュアロン監督が取りましたね。『ROMA/ローマ』っていう映画はとんでもなくて、ただ普通に撮っているように見えてるシーンの多くにコンピュータを使ったデジタル合成とかが入っていて、ものすごい高度な映画の撮影の仕方をしていますから。たぶんそういう意味でも監督賞を取ったんだと思いますけどね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)まあもちろんこの人、『ゼロ・グラビティ』とかを作ったぐらいででコンピュータとかデジタルを使うのは得意な監督なんですよ。たとえばクライマックスのひとつの長いシーンがあるんですけど。それとかって何回も何回も何回も撮り直して、そこからいいところだけをつぎはぎしていって、ひとつの全くつなぎ目のないシーンに見せかけてたりしているんですよ。

(赤江珠緒)そんな感じなんですか。へー!

(町山智浩)すごいことをしています。誰にもわからないんですよ。本人たちが言わなければ。

(赤江珠緒)映像としては全編白黒なんですよね?

(町山智浩)全編白黒なんですよ。ただ、その白黒も非常に階調が細かく、そのグレーの段階がわかれている非常に美しい白黒撮影になっていますね。まあぜひ、これはNetflixで流れているので。ご覧ください。

(赤江珠緒)『ROMA/ローマ』ですね。はい。

(町山智浩)で、今回お話するのは、主演女優賞を受賞した『天才作家の妻』という映画の主演女優、今年で72歳になるグレン・クローズさんですね。

(赤江珠緒)はい。

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<書き起こしおわり>

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