町山智浩さんが2022年8月16日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でディズニープラスで配信されるドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』を紹介していました。
(町山智浩)今日、紹介するの映画じゃないんですが。テレビドラマなんですけども。8月31日から日本でもディズニープラスで配信が始まるやつで。これ、めちゃくちゃ面白くて。今、アメリカで大人気なんですけど。なぜかこのドラマ、日本語のタイトルがすごくて。『一流シェフのファミリーレストラン』っていうタイトルなんですよ。「これ、副題じゃないの?」思いますよね。
説明でしかなくて。全然ドラマのタイトルだと思えないんでね。『一流シェフのファミリーレストラン』って何も言ってないんだけど、こういうことあるんで。配信はね、とにかく日本はそうなんですけれども。お金かけてないから、こういうタイトルをきっちりつけるっていう部門がたぶんないんですよ。
(赤江珠緒)そうか。前回だったかな? 『13人の命』も「いや、ちょっと、もうちょっとタイトルを……」みたいなの、ありましたもんね。
配信作品のいまいちな邦題問題
ディズニープラスで<8月31日(水)配信開始>
一流シェフのファミリーレストラン(原題:The Bear)
#tama954 pic.twitter.com/ZkxT8egOI0— もりかわゆうき (@Yu_Mori) August 16, 2022
(町山智浩)そう。「商売をしよう」という気がないんだよね。そういうセクションがあって、そこの部署が……とか。映画会社だと映画の宣伝部があってね。で、「映画のタイトルをどうしよう?」って。その作品を当てるために頑張ろうっていうのがあるんですけど。でも配信でやると、そのひとつひとつのその利益の手柄っていうものは非常に曖昧になっちゃうんで。「これが当たったから……」っていう感じじゃない場合が多いんですよね。だって、全体で契約してるから。そのディズニープラスで契約してるとか、Amazonプライムで契約してるとってなると、個々の作品の当たり方というものは、個人の評価と繋がってこないんですよ。
(赤江珠緒)ああ、そうか。
(町山智浩)だからいい加減なタイトルなっちゃう。そこで一生懸命、「この映画を当てたい!」って思ってる人がいない。はっきり聞くけど、いないだろう? ディズニープラスやAmazonプライムに聞くけど、真剣に頑張ってタイトルをつけて。自分がこの映画を当ててやる!って思っている人、いないだろう?
(赤江珠緒)タイトルになんか、工夫があんまり見られないですよね。
(町山智浩)だから「自分はこれ、頑張った。これは自分の作品だ!」っていう風な態度でひとつひとつの作品に向き合っている人は現場にいないんですよ。たぶん。
(山里亮太)そうか。『13人の命』も町山さんに言われなかったら僕、止まっていなかったと思いますもん。言われて見たら「こんなすごい作品が!」って思いましたもん。
(町山智浩)そう。昔、だから映画宣伝部があった時に本当に「この作品を僕、当てたいんです!」っていう人たちがいっぱいいたんですよ。「僕がこのタイトルをつけて。ポスターはこの人に頼んで」とか。でも、そういうのが配信だともう、なくなっちゃうんですよ。
(赤江珠緒)そうか。そこにもうひとつ、プロの仕事があったんですね。
(町山智浩)あったんですよ。でもこれ、もうたぶん現場にはいないでしょう。ただ、この作品はすごくいいです。『一流シェフのファミリーレストラン』って。これ、元のタイトルは『The Bear』っていうね。「くまちゃん」っていうタイトルなんですけど。だからたぶん、そのままだと意味がわかんないから、こういうわかりやすいタイトルにしたんだと思うんですが。これ、主人公のシェフの子供の頃のあだ名がくまちゃんなんですね。で、彼がオープンするレストランに「The Bear」っていう名前を付けるんで、レストランの店名なんですけれども。
これね、シカゴのサンドイッチ屋さんの話です。で、シカゴにしかないシカゴ名物のサンドイッチって実は僕、これを知らなかったんですけど。イタリアンローストビーフサンドイッチっていうのがあって、それがシカゴ名物なんですって。で、うちの近所、カリフォルニアにはないんです。1軒もお店がない。で、見るとすごく美味しそうなんですけど。フランスパンにローストビーフをはさんで。そのローストビーフも、温かいやつですね。本当にできたてのやつです。で、イタリアンペッパーとか野菜を入れて食べさせるものなんですけど。
そのサンドイッチ屋さんが舞台で。本当に街の普通の定食屋っていうか、ファーストフード屋さんなんですよね。ところが、それを切り盛りするシェフが、かつてニューヨークの超一流レストランで働いていた人なんですね。それが主人公でカルメンくんっていう人なんですけど。30ぐらいの、ちょっとイケメンのね、長髪のかわいい顔してる人ですけども。で、そこにアフリカ系の若い女性のシドニーという人が現れて。「ここで働きたいんです」って言うんですね。そのサンドイッチ屋で。それで「私はCIAにいたんです」って言うんですよ。
(赤江珠緒)CIA?
(町山智浩)これね、CIAっていうのは実は料理学校の名前なんですね。
(山里亮太)ああ、あのCIAじゃなくて?
(町山智浩)そう。スパイのCIAじゃなくて、「The Culinary Institute of America」っていう料理大学ですね。
(赤江珠緒)そういうものがあるんですか?
(町山智浩)はい。これはもうアメリカ1の……ほとんど世界的なレベルのすごい料理大学なんですよ。
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)で、料理の仕方だけではなくて、そのレストラン経営とかまで全部、教えて。それで学位が取れるところなんですよ。そこを卒業した超一流のエリートのシドニーがなぜか、そのレストランに来るわけですね。で、「君、CIAを出ているんだったら、こんなところで働かないでそれこそどこかホテルとか、行けよ」とかカルメンは言うんですけども。「カルメンさん、あなたはニューヨークで『今、アメリカで一番すごい若手シェフ』として注目された人ですよね?」ってそのシドニーが言うんですね。するとカルメンくんは「そんなの、お前の知ったことか」って言うんですが。「とにかく私はあなたの下で働きたいの」って言って、そのシドニーが働き始めるのがそのドラマの一番最初なんですね。
(赤江珠緒)うんうん。
(町山智浩)で、このカルメンさん、なんでそのレストランをやめたのかはわからないんですが。彼は非常に暗いんですよ。人とうまくコミュニケーションが取れなくて。もう、ぶっきらぼうで、ほとんどしゃべらないんですね。いつも暗い表情をしてるんですが……少しずつ、どうして彼がそうなったのかがわかっていくというドラマで。で、そのサンドイッチ屋さんはね、「元祖イタリアンビーフサンドイッチ屋」って書いてあるんですよ。店名にね。これは、カルメンのお父さんが経営してるところなんですね。で、昔からやってるお店なんですけど。
そこを長男のマイクが後を継いで経営していて。で、マイクお兄さんをずっとカルメンは尊敬してたんだけれども、どうしてもお兄さんには及ばなくて。その家庭の味、家族代々の味が出なくて。それでカルメンくんは真面目にフランス料理を勉強して、いいところの料理学校を出て。いいところで修行して、とうとうニューヨークの一流レストランのスーシェフというか、ソーシエという職業になるんですね。ソーシエっていうのはレストランで最後の仕上げをする、盛り付けをして、ソースかけるというその最後の仕上げ人まで出世をするんですよ。カルメンは。
ところが、そこで挫折して。店をクビになって、帰ってきたんですが。カルメンがなぜ帰ってきたかっていうと、そのお兄さんはサンドイッチ屋を経営してたんですけど、自殺してるんですよ。で、「どういうことなんだ?」っていうと、これはだんだん、そのレストランビジネスというものがものすごく過酷なことがわかってくるんですね。
で、このお兄さんは実はクスリ中毒になっていて。それで自殺してるんですね。で、このカルメンくんもアルコール中毒になってるんですよ。で、アルコール中毒の治療に通ってるんですけども。実際、アメリカではレストラン経営をやったりする人の中には、アルコール中毒やクスリ中毒の人が非常に多くて。それが問題になってるんです。
(山里亮太)へー! 過酷なんだ。
レストランビジネスの過酷な状況
(町山智浩)過酷で、精神的なストレスがすごくて。みんな、なんか薬物に頼ったりとか、大変なことになってるみたいなんですよ。でね、今ちょうど日本で公開しているイギリス映画があるんですね。それが『ボイリング・ポイント/沸騰』っていうやつで。「沸騰点」っていうタイトルなんですけど。これがね、イギリスのロンドンの一流レストランを90分ぐらいある映画なんですが。ワンカットで、要するにカットなしで、そのレストランの開店から一番客が混んでくる時間をずっと1カメで追い続けるっていう映画なんですよ。
(赤江珠緒)じゃあ、もうドキュメンタリーっていうことですね。
(町山智浩)ドキュメンタリーみたいな感じなんですね。ただ、この高級レストランの一番混む時間っていうのは、戦場なんですよ。完全に戦争なんですね。で、それをやっているうちにみんな、実はシェフとかもいろんなクスリの中毒になっていくんですよ。
(赤江珠緒)その戦場っていうのは、みんながもう慌ただしくてギスギスしてるってことですか?
(町山智浩)ギスギスしてるのもあるし。本当はやっちゃいけないんですけども、ものすごいいじめがあるんですね。口による。言っちゃいけないことを言うっていうね。これね、アメリカですごく問題になってるのはね、アメリカで今、すごく人気のあるシェフがいて。テレビとかに出てるんですけど。スコットランド人なんですが。ゴードン・ラムゼイっていう人がいるんですよ。この人の映像、動画は日本でもね、YouTubeで出たりとか。日本でもテレビで放送されたりしてると思うんですけど。とにかくもう、罵倒しまくるんですよ。自分の下で修行してる人とかを。
「お前なんかセンスがない。やめちまえ!」とか。「お前に舌はついてんのか?」とか、やるんですよ。で、この人がすごいのは、客も罵倒します。爆笑するぐらいひどいことを言うんですけど。ただ、こういう人が出てくることで、レストランっていうのは徒弟制度があって。めちゃくちゃ言うところなんだっていうのが……それでほら、昔から「フレンチの修行は大変だ」って言うじゃないですか。ねえ。シェフがものすごく威張っていて。もう日本でもそうですよね。料理って、なんていうか上下関係が非常に厳しくて。「やめちまえ!」みたいなので。「修行」っていう感じがあるじゃないですか。
ただ、そのレストランのハラスメントって大問題になってるんですよ。アメリカでも。心、折れちゃう人とか、病気になっちゃうんですよ。これ、日本でも結構、まあちょっと違う問題かもしれないですけど。飲食店でのハラスメントって大問題なってるでしょう? 死んだ人もいるよね。たしかね。だから世界的に、結構大変なことになってるんだなっていうのはよくわかるんですけど。
で、この主人公カルメンくんはちょっとトラウマになっていて思い出すんですね。そのソーシエをやってる時に盛り付けをやるんですけど。やってるそばから料理長がね、「お前、遅えんだよ!」とか「才能ねえな!」とかずっと言い続けるんですよ。「下手くそ!」とか言い続けるんですよ。で、彼は心が折れちゃうんですよ。で、これね、またこのシドニーがCIAで教わった超一流のフランスレストランの経営法をこの店に持ち込むんですね。ただのサンドイッチ屋さんなのに。街の定食屋なのに。で、それはね、ブリガード方式ってやつなんですよ。
(赤江珠緒)ブリガード?
(町山智浩)ブリガードっていうのは軍隊ですね。で、これは元々フランス料理の元祖と言われてる人でオーギュスト・エスコフィエっていう人がいるんですけど。シェフがすごい長い帽子をかぶってるじゃないですか。あれは、この人からなんですよね。
(赤江珠緒)あのコックさんの帽子。
(町山智浩)そう。だから隊長であることがすぐわかるように。彼は背が低かったんで、すごく高いコック帽をかぶったっていうのが最初にあるんですね。で、彼自身が軍隊経験があるんで、料理をする過程を軍隊形式にしていって。隊長がいて、そこに副長がいて。で、皿洗いの人まで全部含めて、軍隊のように分業方式で……要するに、焼きの人は焼きだけなんですよ。包丁を使う人はずっと包丁だけ使い続けて。下ごしらえはその人がやって。で、ソーシエの人はソースを作って、最後の盛り付けをだけをやり続けるという、一種の流れ作業でやるっていう、非常に効率のよくて。それであと上下関係もきっちり作ってっていう。だからさっき、「戦場だ」っていう風に言ったでしょう? 戦場だから、戦争と同じようにやるんですよ。
(赤江珠緒)なるほど。今でもちょっとフランス料理のドラマとか見ると、そういう風になってますね。
(町山智浩)なっていますよね。和食でも、結構そうですよね。焼きの人は焼きだけやり続けるとか。で、一番偉い人が最終的な盛り付けをするんだけど。それで「焼きだけで10年」とか言うじゃないですか。そういうような、たぶん日本もフランスも同じなんだと思うんですけど。それをその街の汚いサンドイッチ屋でやろうっていうんですよ。そのシドニーさんが。だから彼女は「ここにはなにか、可能性がある」と思っていて。「私がカルメンくんの下でやれば、このサンドイッチ屋をすごいレストランにできるんじゃないか」って思うんですよ。
で、そのブリガード方式をそこでやろうってやるんですけど、その前からずっと10年ぐらい働いてるティナっていうおばさんがいて。「そんなことする必要、ないのよずっとやってて。メニューもそんなに数ないし。いいじゃないの」って言うんですけど。「でも今、私たちは最低時給しか払われてないのよ? もし成功すれば、私たちはリッチになることができるのよ!」ってシドニーが説得するんですよね。でもみんな、「ええー?」って感じなんですよ。
(赤江珠緒)そうね。すごいシドニーちゃんはやる気に満ちてる人なんですね。
(町山智浩)やる気がありすぎなんですよ。「ここで私は偉大なシェフと一緒にすごいでっかいビジネスをやるんだ!」みたいに思ってるんですよ。でも、カルメンの方はそういったことで心を折られちゃってるから、なかなかそれに乗れないんですよ。だからそのへんのね、難しさ。全員が全員、兵隊みたいに「やりますっ!」みたいなところじゃないから。ずっと今まで、要するに街の定食屋で10年、20年……もっとかな? 何十年もやってきたところなんでね。よく、そういう中華料理屋さんとか、あるじゃないですか。汚いお店で。で、別に何も変える必要はないって言ってるようなお店なんですよ。「これでいいんだ」みたいなね。
(赤江珠緒)そうか。そこにそんな軍隊方式はちょっと、ねえ。そぐわない感じ、しますね。たしかに。
(町山智浩)そぐわない感じで、うまくいかなかったりするんですけども。これね、すごくね、アメリカで話題になってるのは、これは単に料理のドラマじゃないんだってことなんですよね。チームワークで何かをするっていうことについてのドラマなんですよ。それぞれに、要するにすごい一流なところで徹底的にやったけれども、心を折られた人がいるわけですよ。それは違うんじゃないか。で、このブリザード方式でやるんだけど、全員が軍隊のようなモチベーションを持ってないから。
「私はただ普通にお金をもらって帰ればいいんだ」と思ってる人は、それについて来ないわけですよ。あともう1人ね、パティシエの子がいて。そこはただの街のサンドイッチ屋だから、ただのちっちゃいケーキしか作ってなかったのに、彼はものすごい凝り症で。徹底的にすごいお菓子を作るんですけど……ただ、コストとか時間とか、全く度外視しちゃうんですよ。彼は。オタクだから。それもうまくいかないんだよね。
(赤江珠緒)ああ、そうか。
(町山智浩)で、周りとは関係なく、自分のすごいのだけを作って。「どうですか?」とか言ってるんだけど(笑)。で、僕は結構こういうタイプだったんですよ。編集者としてやってる時にね。でも、それもまた全体のチームワークを壊していくわけですよ。これは難しい。やる気のない人。適当にやればいいと思ってる人、やる気がありすぎる人。そういったものをどう、ひとつのチームにしていくか?っていうもので。それこそ放送でもね、出版でも、コンピューターでも、何にでも通用するお話で。
(赤江珠緒)そうですね。全ての組織が同じような課題がありますよね。
(町山智浩)そう。チームワークのドラマなんですけど。やっぱりこのシドニーは自分の思った通りにみんながやってくれないから、イライラして。途中からね、やっぱり怒鳴ったりしちゃうんですよ。そこでマネージャーがいて。前からずっとやっていたマネージャーなんですけど。そのブリガード方式だと、マネージャーはやることがなくなっていくんですね。シドニーがマネジメントしちゃうから。で、そのマネージャーに対して「あんた、なんにもできない役立たずね!」とか言っちゃうんですよ。
それでまた、人の心を折っちゃって。そうすると、もうチームワークはバラバラになっていくんですよ。じゃあ一体、何をしたらいいのか? 上下関係よりも大事なものがあるんじゃないか?って。で、ここで心を折られた体験を持ってるカルメンが言うんですね。で、シェフ(Chef)っていうのは元々は「チーフ(Chief)」っていう意味なんですよ。「隊長」っていう意味なんですよ。で、カルメンくんが「全員がお互いをシェフ(チーフ)って呼ぶことにしないか?」って言うんですよ。
(赤江珠緒)ほう!
(町山智浩)「上下関係はないんだ。お互いに何か言われたら『イエス、シェフ』って応えよう」って言うんですね。で、これも最初はうまくいかないんですけど、段々とうまくいってくるんですよ。要するに、大事なのはリスペクトなんだと。で、やる気がなかったティナおばさんがやる気を出すというところがね、すごくよくて。彼女が作ったマッシュポテトをね、シドニーが食べて「美味しい。ありがとう」って言うんですよ。それで彼女、はじめて料理を褒められたんですよ。今まで、ずっと何十年もやってて、褒められたことなかったのに。で、ティナさんもそこからやる気を出していくんですよ。そういうね、何が大事なのか? それは互いにリスペクトなんだっていうことを描いていくドラマなんですね。
(赤江珠緒)ああー、そうか。
大事なのは「リスペクト」
(町山智浩)怒鳴ることじゃないし、罵倒してもダメなんですよ。だからこれ、本当にみんなでなにか物事を作っていくことの基本が描かれてる素晴らしいドラマなんですが……あんまり素晴らしくないタイトルで。『一流シェフのファミリーレストラン』っていう。これもだから、こういうタイトルをつけてる人とかは「これは自分の作品なんだ」と思ってやってほしいなと思いますね。タイトルつけるのもね。
(赤江珠緒)ねえ。人に動いてもらうっていうことの難しさみたいなね。そういうのも描かれているんですね。
(町山智浩)で、それぞれの1人1人の仕事のリスペクトをね、ちゃんとお互いにしないと『一流シェフのファミリーレストラン』というタイトルが通っちゃうんですよ。
(赤江珠緒)なるほどなー。タイトルは本当に町山さん、納得してないんですね(笑)。
(町山智浩)そう。「これをみんなに食べてもらいたい」「みんなに見てもらいたい」という気持ちでみんなでやらないとダメなんですよ。
(赤江珠緒)そうですね。現代は『The Bear』なんですもんね。だいぶ違うよね(笑)。
(町山智浩)そういうのは一生懸命、考えてほしいです。『13人の命』じゃダメなんです。ということです。
(赤江珠緒)そうですか。でもこれ、中身は本当に面白そうですね。『一流シェフのファミリーレストラン』はディズニープラスで8月31日から配信スタートです。町山さん、ありがとうございました。
(町山智浩)どうもでした。
<書き起こしおわり>