赤江珠緒と町山智浩『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を語る

町山智浩『Everything Everywhere All at Once』を語る たまむすび

赤江珠緒さんと町山智浩さんが2023年3月21日放送のTBSラジオ『たまむすび』で映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』について話していました。

(赤江珠緒)町山さん、エブエブ見ましたよ。映画館で。

(町山智浩)ああ、よかった。どうでした?

(赤江珠緒)あのね、町山さんの解説と、アカデミー賞を総なめにしたみたいなのを聞いてなかったら、正直初見で見ていたら30分ぐらい、もうカオスすぎて。「とんだB級映画を見てしまったな」みたいに思ったかもしれません。あそこからね、なんか、どうするんだろう? みたいな、すごいですね。よくあれ、町山さん解説してくださいましたね。

(町山智浩)フフフ(笑)。いや、だってね、おしりの穴にいろんなものを入れたりとか、そういうギャグが延々と続きますからね(笑)。

(赤江珠緒)本当ですよね(笑)。「とんだB級映画だ」っていう風になってしまうところでしたよ。

(町山智浩)まあ、基本的にはコントみたいな感じなんですよね。最初は笑っているんだけど。でもね、途中から泣かせるんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。深くは言えないですけど、岩がよかったですね。

(町山智浩)そう。石ころがね。本当にもう、母と娘の愛はね、次元を超えるという話ですね。

(赤江珠緒)そうですね。

(山里亮太)えっ、おしりになんかものを入れるというところから、ちゃんとそこに行けます?

(赤江珠緒)いや、最初の方は本当に……なんのこっちゃ?っていう感じなんですけども。

(町山智浩)行っちゃうんですね。その、指がソーセージになっている世界とかね。

(赤江珠緒)ねえ! 本当に。だからマルチバースの話も聞いてなかったら、もう最初は全然ついていけないから。意味がわかんない状況になっちゃう。町山さん、あれ、何の情報もなく一番最初にご覧になった時、「えっ、えっ?」みたいな感じではなかったんですか?

(町山智浩)ああ、僕は同じように頭がカオスなので。

(赤江・山里)フハハハハハハハハッ!

(町山智浩)連動しまんで。

(赤江珠緒)割とスムーズに(笑)。

(山里亮太)そうか。シンクロしていたんだ(笑)。

「エブエブ同様、僕も頭の中がカオス」(町山)

(町山智浩)はい。もう、そういう頭の中なんで全然大丈夫でした。はい。普段から、ああいう状態です(笑)。でも、あれは要するに「自分自身に別の人生があったかもしれない」っていうことを常に考えてる状態っていうのは、もしあったらおかしいじゃないですか。でも、僕はそれに近いんですよ。しゃべってる時とか、人と会ってる時も、突然関係ないところに話が、頭の中で行っちゃう時があるんで。まあ、似たようなもんですね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)話してる時、僕も結構そうじゃないですか?

(赤江珠緒)いやいや、町山さんはちゃんと……。

(山里亮太)途中でどこか、飛んでいっちゃったりとかはしないですよ。

(町山智浩)ああ、これはいつも、ディレクターの人が僕の話を聞いて、台本にまとめてくれるんです。

(赤江珠緒)ああ、なるほど!

(町山智浩)実は前日に僕、ディレクターの人に話すんですよ。「明日はこういう話がしたい」って。で、それはてんでバラバラだったり、その時に思いついたことに話が逸れたりしてるんですけども。ちゃんと毎回、ディレクターの方がまとめて、筋が通るように直してもらったものを送ってくれるんですよ。

(山里亮太)へー!

(赤江珠緒)ああ、そうか。1回、人に話すことで整えて、みたいな。

(町山智浩)そうそうそうそう。だから僕、たとえばこういう傾向があるんですけど。ある映画について話す時に、ある俳優の話をしだすと、その俳優の背景とかに話がどんどん逸れていっちゃったりするんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうか! そうですよね。知識の層がたくさんあるだけにね。

(町山智浩)枝わかれして。違う方向に枝わかれしていっちゃう感じなんで。それはね、台本がないと、行っちゃうんですよ(笑)。

(赤江珠緒)なるほど。

(山里亮太)そうか。だからたぶんライブバージョンの、町山さんがライブで映画のイベントをやる時は、そこの派生がみんな、楽しめるからいいけど。こういう時間が限られた中だと……。

(町山智浩)いやいや、20分ですからね。1時間ぐらいだと、話が横に逸れていってもおなんとかね、戻したりできるんですけどね。

(山里亮太)それでまた、厚みができて。「ああ、この映画は……」ってなるという、そういう楽しみ方もあるけども。

(町山智浩)いや、もうちっちゃい頃からね、僕が話してる時に相手が突然、目が点になって。「この人、なにを話してるんだろう?」っていう顔になる時がありまして(笑)。

(山里亮太)ずっとマルチバースだったんだ(笑)。

(赤江珠緒)でも、そうだったとしたらあの世界観には入りやすいでしょうね。

(町山智浩)そう(笑)。基本的にああいう頭の中なんで。はい。もう、しょうがないんですよ。本当に。人生、苦労してますよ(笑)。

(山里亮太)楽しいですよね。いろんな世界に行けるんですもん(笑)。

(町山智浩)いやいや、だってその場に心がない状態になったりしますからね。僕ね(笑)。

(山里亮太)ああ、そうか(笑)。

(町山智浩)その人と話をしている時に、たとえば『スター・ウォーズ』の話をし始めるじゃないですか。すると、その人が目の前にいても頭の中は完全に『スター・ウォーズ』の世界に行っちゃうんですよ。そういう人が多いと思います(笑)。相手を忘れてしまいますんで。すいません。だから僕はね、あの世界は非常に……監督のね、ダニエル・クワンっていう人もそういう人らしいんですよ。僕、直接話を聞いたんですけど。だからね、似たもの同士なんだなと思いましたけどね。

(赤江珠緒)ふーん!

ダニエル・クワン監督と似た者同士

(町山智浩)だからあれ、主人公のお母さんが「私がもしかして香港に残っていれば、大スターになっていたかもしれない」って、そのことに想像がバーッと行っちゃうわけですけれども。現実には、普通に税務署に行って税金の申告をしてる時にボーッと他のことを考えている状態なわけですよね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)僕、学校でもそうでした(笑)。苦労しました。という話なんですが……あと何週ですか? 『たまむすび』は。

(赤江珠緒)火曜日は今日を入れて2週。

(山里亮太)来週でラストですね。

(町山智浩)ああ、じゃあ来週が最後だ。本当にね、あっという間でしたね。

(赤江珠緒)本当ですね。

(町山智浩)最初、たしか始めた頃は電話で話してましたよね?

(赤江珠緒)そうだ! 電話でしたよ! だから今だと一応、オンラインといいますか、画面でお顔も拝見できるんですけども。当時はお互い、聞こえてるのか、聞こえてないのか、届いてるのか、みたいなね。ちょっと手探りでしたね。

(町山智浩)ねえ。時差も結構あったしね。

(山里亮太)そう!

(赤江珠緒)あった、あった。ありましたね。

(町山智浩)話はぶつかるし。今、だって顔が見えたりしてますからね。

(山里亮太)普通に会話してますもんね。

(赤江珠緒)そうだ。だから電話でお話をしてて、町山さんが何かお仕事でレストランの中から電話されてしゃべってて。なんか、ウェイトレスさんが注文を取りに来るみたいな音声が乗った時もありましたね(笑)。

(町山智浩)ありましたね。電話だったからね。もう科学が進みましたね。このわずかな『たまむすび』の間で。まあ、それとは全然関係ないんですが。今回、お話する話は……配信物ばっかりになりましたね。紹介する映画もね。前は配信なんか、なかったですからね。

(山里亮太)そうですよね。

(町山智浩)DVDで見てましたよ。前はね。で、今回も配信物なんですけど。日本ではU-NEXTというところで配信がもう既に始まってるドラマというか、シリーズなんですね。ドラマじゃないな。番組ですね。それについて紹介します。『リハーサル』というタイトルなんですが。副題が『ネイサンのやりすぎ予行演習』っていうね。ネイサンって、お姉さんじゃないですよ。ネイサン・フィールダーっていうおっさんなんですけども。

<書き起こしおわり>

町山智浩『リハーサル ネイサンのやりすぎ予行演習』を語る
町山智浩さんが2023年3月21日放送のTBSラジオ『たまむすび』で『リハーサル ネイサンのやりすぎ予行演習』について話していました。
町山智浩『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を語る
町山智浩さんが2022年4月26日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でミシェル・ヨー主演の映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』について話していました。
町山智浩 アカデミー賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の快挙を語る
町山智浩さんが2023年3月14日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で2023年のアカデミー賞を振り返り。映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が成し遂げた快挙や、今回受賞した作品の共通点などについて話していました。
タイトルとURLをコピーしました