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プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 安倍首相・トランプ大統領カジノ密約を語る

プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 安倍首相・トランプ大統領カジノ密約を語る 水曜日のニュース・ロバートソン
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プチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で安倍首相とトランプ大統領が2017年2月に会談した際にアメリカのカジノ大手ラスベガス・サンズの日本進出に関する密約があったのではないか? というニュースについてモーリー・ロバートソンさんと話していました。

(プチ鹿島)はい。タブロイド紙、僕は読むのが好きなんですけど、それを味わうために僕はまず朝刊の一般紙を読むわけです。そこで基本的な落ち着いたニュースというか、そんなに盛っていないニュースが出ていますよね。そこで事実を確認して、さあこれが夕方出てくるタブロイド紙ではどんな味付け、切り口が出てくるだろうか?って。それを想像するのが僕の新聞の読み方なんです。それにいい例がありましたので。まずは一般紙のこの記事から。これ、朝日新聞の10月12日付けなんですが。またトランプネタです。実はトランプさんが安倍首相にカジノ参入を直接要求?っていう、まあ「?」がついてますよね。半信半疑だけど、どうやらそういうのがアメリカのニュースサイトで報じられたみたいだぞという。

これ、昨年2月に安倍さんがアメリカに行った時、トランプさんへの大口献金者(スポンサー)が会長を務めるカジノの運営大手ラスベガス・サンズ。「これが日本に参入したがっている。これ、どうですか、安倍さん?」みたいな話をしたんだという情報があった。それに関しては安倍さん、「情報をありがとう」と述べたということで、「やります」とか「やらない」とかそういうことはその時には言っていないわけです。そういう話があったんだと。

まあこれ、ベタ記事というか、チェックしておけば面白い記事じゃないですか。さて、これがゴシップ好き、もしくは派手にゴキゲンに騒ぐタブロイド紙ではどう膨らむのか?って注目したら、出てきたんですね。こちら、日刊ゲンダイです。タブロイド紙になるとさっきの朝日新聞の記事、同じニュースがこういう感じになるんですね。「暴露されたカジノ参入直談判 トランプと蜜月のヤバさ・危うさ」ということで。

(プチ鹿島)これ、面白いことに前段は朝日新聞の事実ベースと同じことを書いているわけですよ。「アメリカのニュースサイトが10日、安倍さんが昨年2月に訪米した際、トランプ大統領がカジノの日本参入を直談判していたと報じた」という。ここまでだったら朝、もうやっているのでタブロイド紙の出番というのはないわけですね。じゃあ、タブロイド紙はなにをするのか? まずはここで政治評論家とかにコメントをさせるんですよ。そうすると、「安倍首相はトランプさんとの密約があって。だからこの間、日本でもカジノ法案とかを慌ててやったのは実はそのせいではないか?」という見立てを評論家に話させて、最後にこういう結論になるわけです。だからある意味、見立て芸なんですよね。

(モーリー)その最後には「これは売国じゃないか?」みたいな。

(プチ鹿島)そうそう。ここ、日刊ゲンダイもちゃんとしているのは、それに対して安倍さんは「情報をありがとう」と言ったという。ここは朝日新聞と同じなんですよ。そこは曲げずに書いていて、だけど評論家は「いやいや、ということはやっぱりあの時にカジノ法案を急いだのは、このトランプとの約束があったからじゃないか?」っていう見立てで騒いでいるということなんですよね。

(モーリー)この元になったプロパブリカというニュース記事を私、実はこの前の日に……英語のとっても長い記事だったんですよ。調査報道で。で、読んだのね。で、実はゲンダイのバージョンの方が真実に近い気がする。

(プチ鹿島)おおーっ!

(モーリー)っていうのはこのサンズのシェルドン・アデルソンっていうラスベガスのカジノ王がいるんですけども。仮にIR法が通った場合、そのプロパブリカの見立てでは競争入札っていうふりはするだけで、事実上大阪になりますよね。で、あそこのカジノを牛耳るのはアデルソンになるんだっていう路線でプロパブリカは推理しているのね。

(プチ鹿島)はー! そこまで推理が出ている。

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トランプの大口献金者 カジノ王シェルドン・アデルソン

(モーリー)つまりトランプに100億クラスの献金をして、大統領選挙の時に応援して貢献した。それに対してアデルソンはその献金をこれから大阪で回収する。投資を回収する。そしてもうひとつ、大きなキックバックは……プロパブリカのバージョンにはあって日本のメディアにはあまり出てきていないのは、このシェルドン・アデルソンはゴリゴリの「シオニスト」という思想の持ち主。イスラエルの右派の考え方なんですね。そして彼の悲願。もう何十年もかけて政治献金でお金をバラまきまくってきたひとつの大きな悲願はですね、エルサレムにイスラエルの首都を移転することなんですよ。

(ハヤカワ五味)へー!

(モーリー)アメリカがエルサレムを首都認定して、大使館を移転した。なぜこれを急にやったのか? どうもアデルソンのせいじゃないか?っていう風にそのプロパブリカは推理をしているわけよ。ということは、トランプさんは何のイデオロギーも持たず、自分にいちばんお金をくれた人の言いなりになって。アメリカの中東の外交をいじってでも、そのスポンサーを喜ばせることをやった。

町山智浩 アメリカ大使館エルサレム移転を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でドナルド・トランプ大統領によるイスラエルのアメリカ大使館のエルサレム移転について話していました。

(プチ鹿島)うんうん。

(モーリー)日本との外交関係でもレバレッジでトップで安倍さんに「やるよね? できるよね? 総理だから!」っていう風にIR法を通させて……。

(プチ鹿島)ということはですよ、僕先週もお話しましたけど、実はタブロイド紙の魅力というのはそれはちょっとド派手な盛り付けがあるけど、中には……たとえば「NHK大阪に勤めていた記者が突然辞めた。なぜなら森友問題を一生懸命取材していたら左遷された」っていう、その記事が出た時、僕は半信半疑で「本当かな?」って思っていたら、本当に大阪日日新聞に移籍していたっていう。

(プチ鹿島)だからタブロイド紙が当たっている場合もあるんですよ。だからこのカジノ関連も実は朝日新聞が「?」をつけていましたけども……。

(モーリー)でね、最後のゲンダイさんの「売国」っていうのはもちろんゲンダイさんらしいけども。

(プチ鹿島)まあ、いつもの十八番ですね。

(モーリー)だけど売国ではないんだけど、日本というものの権益をアメリカとの関係に追随してしまったあまり、結構やすやすと切り売りしている雰囲気はある。そしてトランプさんがアメリカの民主党を守るというのがアメリカの大統領の玉座ですよね? それをこういう風に金次第でどんどんどんどんレンタルにしてしまっているという実態もプロパブリカの記事からは浮かび上がってくるんですよ。それとさっきのサウジの取引。サウジから10兆円クラスの武器発注があるから、それと引き換えに人道の問題には目をつぶってやるっていう。

モーリー・ロバートソン サウジアラビア人記者殺害疑惑を語る
モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でトルコのサウジアラビア総領事館でサウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショジ氏が殺害された疑惑についてトーク。アメリカ、サウジ、トルコ三者の思惑と腹黒い取引について話していました。

(プチ鹿島)うんうん。

(モーリー)こういう風にアメリカがアメリカたる所以っていうのをどんどんトランプさんは細かく切り売りしている。バラ売りしちゃっているんだよね。

(プチ鹿島)だからトランプさんが登場して以降、トランプさんって要はタブロイド紙的な人なんですよね。劇画チックというか。本当に嘘だろう?っていうことをやっちゃう。それがむしろ、まあ売国政策かどうかはともかく、ここらへんの見立てというのはむしろゴシップ紙の方が芯を食っている可能性があるっていうことですか。

(モーリー)そうですね。ですから日本でカジノがいいことなのか、地域の経済振興にとってIRがいかに大切か?っていうことを謳う報道番組にも私は半分首をかしげながら出演したこともあるんですけども。まあ、次にそういうことを聞かれたら、「大阪への経済効果もあるけど、そもそもの成り立ちを考えてみようよ」って言えるので、これは強い素材ですね。

(プチ鹿島)じゃあ、これはこれで僕がね、いつもこういうゴシップを「えっ、本当か?」っていう見立てがあった時にはスクラップして2、3ヶ月寝かしておくんですけども。これはちょっとじゃあ、スクラップしておいた方がいいかもしれないですね。

(モーリー)だからパチンコの問題と比較してカジノはどうなんだ?っていうところばかりにみんなの議論が行くじゃないですか。でも「そもそもこのタイミング、怪しくない?」っていうのも俯瞰して見る必要がありますよね。

(プチ鹿島)うわーっ、また僕、いい記事を見つけちゃいましたね!

(モーリー)すごくためになっています!

(プチ鹿島)タブロイド、これはチェックしておいた方がいいぞという、そういうお話でした。

<書き起こしおわり>

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