モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』に出演。カナダで娯楽目的の大麻使用解禁が正式に決定した件について話していました。
What You Need to Know About Canada’s Cannabis Act. (Updated) https://t.co/iS7KQ0FHkX pic.twitter.com/6ObH7ghzmf
— High Times (@HIGH_TIMES_Mag) 2018年6月30日
(モーリー)今日はお神輿にも乗せていただいて、女子力みたいなものも話しつつ、もう最初からぶっ飛ばされっぱなしなんですけども。せっかくだから今日はぶっ飛ぶ話にしたいと思いました。今回ピックアップしたのはカナダ政府のツイート。健康に関する6月28日のツイートです。ご覧ください!
(プチ鹿島)なんか思い当たる節があるな……。
(モーリー)モーリーが大好きなTwitterっていうのはだいたいこんな感じ。まずは英語で行ってみましょう。「As of October 17, 2018, buying and possessing #cannabis will be legal in Canada for adults aged 18 or 19 and older, depending on where you live. Learn more about Canada’s new #cannabis law: http://Canada.ca/Cannabis ……」っていう。この「Canada」と「Cannabis」で変なライム(韻)やったな、お前ら! みたいな。「#C45 #CannabisAct #marijuana」っていうこのハッシュタグも面白いですね。
As of October 17, 2018, buying and possessing #cannabis will be legal in Canada for adults aged 18 or 19 and older, depending on where you live. Learn more about Canada’s new #cannabis law: https://t.co/wKMIB3pcaJ. #C45 #CannabisAct #marijuana pic.twitter.com/P6NypEJyHD
— GovCanHealth (@GovCanHealth) 2018年6月28日
(モーリー)これ、すごいですよ。政府の保健省みたいな。健康管理省がやったツイートなのね。で、日本語では何というのか、見てみましょう。これ、政府機関のツイートですよ。「2018年10月17日、カナダでは住んでいる地域に応じて18才または19才以上は大麻の購入、所持が合法になります。カナダの新しい大麻の法律に関して、詳しくは http://Canada.ca/Cannabis でご覧ください」っていう。そしてトルドー首相です。若々しい首相。
(プチ鹿島)はい。
Justin Trudeau Just Announced The Date Cannabis Will Be Legal In Canada https://t.co/2SdWqpulCc pic.twitter.com/saasccWQzR
— U.S. Weed Channel (@USWeedChannel) 2018年6月26日
(モーリー)2015年、当時自由党党首のトルドー首相が選挙戦で掲げた大麻合法化の公約が今年、実現する形になったわけなんですよね。それでね、もう日本とはあまりにも時計が違いすぎるということなんですけども。このツイートにはかわいらしいアニメの動画もついている。だから要は「18才、19才以上の人たちはまず10月17日までは堂々と大麻は吸わないでね」っていう告知でもあるし、それを政府がちゃんとお金をかけてアニメの動画付きで娯楽目的の大麻が合法化した経緯みたいなものが説明されているわけですよ。で、カナダはいままでは違法だったんだけどあまり取り締まらずにゆるかった。その結果、世界的にトップレベルの大麻使用国だったの。1人あたりの年間大麻使用量が。カナダってアメリカに比べると性格が穏やかであんまり激しくないんですよ。にもかかわらず、ガンジャをキメまくりっていう感じだったのね。
(鈴木涼美)だから穏やかじゃないんですか?(笑)。
(モーリー)あ、吸っているから穏やかなのか、穏やかだから吸っているのか。読んでから見るか、見てから読むか。そういうことですね(笑)。100年近く続いた大麻を違法とする法律がここで晴れて無効になるわけですよね。それで、非常に面白いんですけど。いまカナダの株式市場の大麻関連ベンチャーの株がこのアナウンスメントがあった日……6月19日に議決されたんですけども、法律が通った日に最高で6%、株価が上がりました。企業によっては。
(プチ鹿島)ほう!
(モーリー)そして過去1年間でカナダの株の中でいちばんパフォーマンスがよかった株が大麻関連株とされていて(笑)。林業とかいろんな製造業があるじゃないですか。それらを超えて、はるかに成長するポートフォリオ。大麻の方がいいとされていて、これは1994年のインターネット株以来。そして2015年のビットコイン以来で「大麻は新たな仮想通貨になりうる」なんていう記事も出ているわけ。
(プチ鹿島)すごい!
(モーリー)そして、それに対して番組直前にちょっと調べたところ、まあデニス・ロッドマンさん。北朝鮮の金正恩さんと仲がいい人なんですけど、彼が平壌に旅をしたり、この前シンガポールにも行きました。その時に着てたTシャツ、「Pot Coin」というTシャツなんですよ。それは大麻関連専用の仮想通貨のベンチャーが彼に旅費を渡して宣伝にしているの。スポンサーは大麻。
ロッドマンのスポンサーは大麻
(プチ鹿島)はー! ロッドマン、すごいですね!
(モーリー)だからこれで金正恩がアメリカと仲がよくなっちゃって。「ああ、アメリカも北米、カリフォルニアやシアトルでやってるんだったら俺もやるよ!」っつって、いままではアヘンとか覚せい剤作っていたのを無しにして、巨大な平壌大麻工場を……コリアタバコやコリア大麻っていうのを作るかもしれないですね。
(プチ鹿島)はー! でも今日、たまたまね、北朝鮮関連に詳しい人に僕、直接取材をしたんですけど。ロッドマンって北朝鮮にずっと行っていたじゃないですか。だけど2014年から2017年まで3年間ブランクがあるんですよ。実は2014年に行った時、接待を受けて乱痴気騒ぎでやりすぎて北朝鮮を出禁になっていたらしいんですよ。
(モーリー)っていうかたぶん金正恩さんが一緒に鼻からピッといろんなものをやって。「うおおーっ!」ってなったから周りの人たちが「ヤバい! これでは首領様は死んでしまう!」とか思ったんじゃないですか。
(プチ鹿島)で、また最近行き始めたという。
(モーリー)あの激太りもちょっとこれは聞いた話なんだけど……コカインとかをずーっとやっていた人がいきなり止めると激太りするんだよね。おおっ! まあ、それはいいや。わかりました。それで、まあ問題は肝心の日本はどうなのか? カナダが完全に合法化したら、日本人が行ってやっちゃうじゃん? 普通に医療目的とか。それで今回私、大麻取締法に関する質問集を週刊プレイボーイから法務省に問い合わせをしてみました。オフィシャルです。
(プチ鹿島)連載しているところから。
日本はどうなるのか? 厚労省へ問い合わせ
(モーリー)そこで改めて、厚生労働省にたらい回しにされて、そこに取材をしたところ……まあ、それはTwitterにまとめていますのでご覧ください。「大麻合法化施行後のカナダやアメリカの合法州で日本人が大麻を使用した場合、日本の刑法で罪に問われるのですか?」と聞いたら……厚労省の答えはこうでした。「大麻取締法には海外条項があります。ですから、たとえ現地の法律が合法であっても日本人が海外で大麻を所持……」。所持ですよ。吸ったかどうかではない。「……所持等をした場合は大麻取締法の適用対象になる」という。
(プチ鹿島)じゃあ、たとえばこれから絶対に起こるであろう炎上物件って、たとえばInstagramで大麻を吸っているような写真を上げて……。
(モーリー)で、実際にはお線香だったとか。
(プチ鹿島)それはじゃあ、炎上はするけども逮捕は……。
(モーリー)まさにその質問を続けて厚労省にぶつけました。こういう感じです! 「合法化された海外の国、地域で大麻を使用する様子をブログやSNSにテキスト、写真、映像、ストリーミングなどで公開した場合はどうなりますか?」。お答えは「たとえば『大麻を吸っているよ』というコメントと共に写真や映像をアップした場合、実際にはそれが本当に大麻かどうかという立証が必要になるので、場合による」ということなんですね。
(プチ鹿島)じゃあ、ただの煙かもしれないし。
(モーリー)ただ、たとえば「大麻吸ってまーす」って言った直後に飛行機に乗って、降りてきたところを「ちょっと尿検査させてください」って言って大麻成分が出てきた場合はどうなるか? 日本の法律では直接裁けないんだけど、参考資料として扱うみたいな。なんか、いわゆる直接の証拠ではないんだけど、証拠に準じた状況証拠のような感じで、「これは明らかに大麻を吸っている様子をご自分で写真に撮られましたよね? そして戻ってきたら体内から成分が検出されましたよね?」っていうことでマークをされたりするという。
(プチ鹿島)はー。
(モーリー)だけど、要はこういう問題がある。ここで2つ、提案したい問題があるんですけども。問題提起。ひとつは「じゃあ医療はどうなるんですか?」という。ガンやリウマチ、クローン病みたいな難病を患っている人たちに大麻は疼痛、痛みを緩和するということは知られています。その治療をカナダで受ける。これは人道的にも必要なことだったりする。日本だとステロイドでしか治療はできず、痛みは消えない。副作用もある。それで治療して調子がよくなって帰ってきた人、そういう患者さんは罰せられるべきなの?っていう医療の問題がひとつ。
(プチ鹿島)うんうん。
(モーリー)もうひとつは、2020年のオリンピックでインバウンド(訪日外国人観光客)がすごくなります。こうやって欧米の自由な民主主義の国家でみんなが普通に大麻をやって。若者なんて大麻が違法じゃないと思っているわけですよ。あまりにも多く持ち込まれた時に、その日本人の若者が影響を受けていって、それでもってして「外国人、出て行け!」とは言えないじゃないですか。だからなにかのすり合わせは必要になってくると思うので。やっぱりいまの現行の法制度をなんとなく、少なくとも吟味すべき。少なくとも新聞や大メディア……日刊ゲンダイ言うところの大メディア、地上波テレビはこれをきっちりと真正面から議論していただきたい。そこに司会として入りたいですね。
(プチ鹿島)いいですねえ!
<書き起こしおわり>